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第12章 データソース管理

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12.1. JBoss EAP データソース

JDBC

JDBC API は、Java アプリケーションがデータベースにアクセスする方法を定義する基準です。アプリケーションは JDBC ドライバーを参照するデータソースを設定します。その後、データベースではなくドライバーに対してアプリケーションを記述できます。ドライバーはコードをデータベース言語に変換します。そのため、適切なドライバーがインストールされていればアプリケーションをサポートされるデータベースで使用できます。

詳細は JDBC 4.0 の仕様を参照してください。

サポートされているデータベース

JBoss EAP 7 によってサポートされる JDBC 対応データベースのリストは、「JBoss EAP 7 でサポートされる構成」を参照してください。

データソースタイプ

リソースの一般的なタイプには、データソースXA データソースの 2 つのタイプがあります。

非 XA データソース
トランザクションを使用しないアプリケーション、または単一のデータベースでトランザクションを使用するアプリケーションに使用されます。
XA データソース
複数のデータベースまたはある XA トランザクションの一部として他の XA リソースを使用するアプリケーションによって使用されます。XA データソースを使用すると追加のオーバーヘッドが発生します。

JBoss EAP 管理インターフェースを使用してデータソースを作成するときに、使用するデータソースのタイプを指定します。

ExampleDS データソース

JBoss EAP には、データソースの定義方法を実証するために提供されるデータソース設定例 ExampleDS が含まれています。このデータソースは、 H2 データベースを使用します。 H2 データベースはライトウェイトなリレーショナルデータベース管理システムで、アプリケーションを迅速に構築できる開発者向けの機能を提供します。

警告

ExampleDS データソースと H2 データベースは本番環境で使用しないでください。これは、アプリケーションのテストおよび構築に必要なすべての標準をサポートする非常に小さい自己完結型のデータソースであり、本番稼働用として堅牢またはスケーラブルではありません。

12.2. JDBC ドライバー

JBoss EAP でアプリケーションが使用するデータソースを定義する前に、最初に適切な JDBC ドライバーをインストールする必要があります。

12.2.1. コアモジュールとしての JDBC ドライバーのインストール

JDBC ドライバーをコアモジュールとしてインストールするには、最初に JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加 し、datasources サブシステムで JDBC ドライバーを登録 する必要があります。

12.2.1.1. JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加

以下の手順に従うと、管理 CLI を使用して JDBC ドライバーをコアモジュールとしてインストールすることができます。

  1. JDBC ドライバーをダウンロードします。

    データベースのベンダーから適切な JDBC ドライバーをダウンロードします。一般的なデータベースの JDBC ドライバーをダウンロードできる場所については、「JDBC ドライバーのダウンロードできる場所」を参照してください。

    JDBC ドライバーの JAR ファイルが ZIP または TAR アーカイブ内に含まれている場合は、必ずそのアーカイブを展開してください。

  2. JBoss EAP サーバーを起動します。
  3. 管理 CLI を起動します。

    $ EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh
  4. module add 管理 CLI コマンドを使用して新しいコアモジュールを追加します。

    module add --name=MODULE_NAME --resources=PATH_TO_JDBC_JAR --dependencies=DEPENDENCIES

    たとえば、以下のコマンドは MySQL JDBC ドライバーモジュールを追加します。

    module add --name=com.mysql --resources=/path/to/mysql-connector-java-8.0.12.jar --dependencies=javax.api,javax.transaction.api
    重要

    module 管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、管理対象ドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境ではモジュールを手作業で 追加 および 削除 してください。

    テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

    テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジープレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

    module --help を実行すると、このコマンドを使用したモジュールの追加および削除の詳細を表示できます。

次に、アプリケーションデータソースによって参照されるよう、JDBC ドライバーとして登録する必要があります。

12.2.1.2. JDBC ドライバーの登録

ドライバーが コアモジュールとしてインストール されたら、以下の管理 CLI コマンドを使用して JDBC ドライバーとして登録する必要があります。管理対象ドメインを実行している場合は、コマンドの前に /profile=PROFILE_NAME を付けてください。

/subsystem=datasources/jdbc-driver=DRIVER_NAME:add(driver-name=DRIVER_NAME,driver-module-name=MODULE_NAME,driver-xa-datasource-class-name=XA_DATASOURCE_CLASS_NAME, driver-class-name=DRIVER_CLASS_NAME)
注記

driver-class-name パラメーターは、JDBC ドライバー jar が /META-INF/services/java.sql.Driver ファイルで複数の jar を定義する場合のみ必要です。

たとえば、MySQL 5.1.36 JDBC ドライバー JAR の /META-INF/services/java.sql.Driver ファイルは、以下の 2 つのクラスを定義します。

  • com.mysql.cj.jdbc.Driver
  • com.mysql.fabric.jdbc.FabricMySQLDriver

この場合、driver-class-name=com.mysql.cj.jdbc.Driver で渡します。

たとえば、以下のコマンドは MySQL JDBC ドライバーを登録します。

/subsystem=datasources/jdbc-driver=mysql:add(driver-name=mysql,driver-module-name=com.mysql,driver-xa-datasource-class-name=com.mysql.cj.jdbc.MysqlXADataSource, driver-class-name=com.mysql.cj.jdbc.Driver)

アプリケーションのデータソースが JDBC ドライバーを参照できる状態になります。

12.2.2. JDBC ドライバーの JAR デプロイメントとしてのインストール

管理 CLI または管理コンソールを使用して JDBC ドライバーを JAR デプロイメントとしてインストールできます。JDBC 4 に対応するドライバーは、自動的に認識され、デプロイメント時に JDBC ドライバーとしてインストールされます。

以下の手順は、管理 CLI を使用した JDBC ドライバーのインストール方法になります。

注記

JDBC ドライバーをコアモジュールとしてインストールする方法が推奨されます。

  1. JDBC ドライバーをダウンロードします。

    データベースのベンダーから適切な JDBC ドライバーをダウンロードします。一般的なデータベースの JDBC ドライバーをダウンロードできる場所については、「JDBC ドライバーのダウンロードできる場所」を参照してください。

    JDBC ドライバーの JAR ファイルが ZIP または TAR アーカイブ内に含まれている場合は、必ずそのアーカイブを展開してください。

  2. JDBC ドライバーが JDBC 4 に対応していない場合は、「JDBC ドライバー JAR を JDBC 4 対応に更新」の手順を参照してください。
  3. JAR を JBoss EAP にデプロイします。

    deploy PATH_TO_JDBC_JAR
    注記

    管理対象ドメインでは、適切なサーバーグループを指定します。

    たとえば、以下のコマンドは MySQL JDBC ドライバーをデプロイします。

    deploy /path/to/mysql-connector-java-8.0.12.jar

    JBoss EAP サーバーログにメッセージが表示され、データソースを定義するときに使用されるデプロイされたドライバーの名前が表示されます。

    WFLYJCA0018: Started Driver service with driver-name = mysql-connector-java-8.0.12.jar

アプリケーションのデータソースが JDBC ドライバーを参照できる状態になります。

JDBC ドライバー JAR を JDBC 4 対応に更新

JDBC ドライバー JAR が JDBC 4 に対応していない場合、以下の手順に従ってデプロイ可能にすることができます。

  1. 空の一時ディレクトリーを作成します。
  2. META-INF サブディレクトリーを作成します。
  3. META-INF/services サブディレクトリーを作成します。
  4. META-INF/services/java.sql.Driver ファイルを作成し、JDBC ドライバーの完全修飾クラス名を示す 1 行を追加します。

    たとえば、MySQL JDBC ドライバーでは以下の行を追加します。

    com.mysql.cj.jdbc.Driver
  5. JAR コマンドラインツールを使用して、この新しいファイルを JAR に追加します。

    jar \-uf jdbc-driver.jar META-INF/services/java.sql.Driver

12.2.3. JDBC ドライバーをダウンロードできる場所

下表は、JBoss EAP で使用される一般的なデータベースの JDBC ドライバーをダウンロードできる場所を示しています。

注記

これらのリンク先は他社の Web サイトであるため、Red Hat は管理しておらず、積極的に監視も行っていません。ご使用のデータベースの最新ドライバーについては、データベースベンダーのドキュメントおよび Web サイトを確認してください。

表12.1 JDBC ドライバーをダウンロードできる場所
ベンダーダウンロード場所

MySQL

http://www.mysql.com/products/connector/

PostgreSQL

http://jdbc.postgresql.org/

Oracle

http://www.oracle.com/technetwork/database/features/jdbc/index-091264.html

IBM

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21363866

Sybase

jConnect JDBC ドライバーは、SAP ASE インストールの SDK の一部です。現在、このドライバーのみをダウンロードできるサイトはありません。

Microsoft

http://msdn.microsoft.com/data/jdbc/

12.2.4. ベンダー固有クラスへのアクセス

場合によっては、アプリケーションが JDBC API の一部ではないベンダー固有の機能を使用する必要があることがあります。このような場合、そのアプリケーションで依存関係を宣言してベンダー固有の API にアクセスすることができます。

警告

これは高度な使用法です。JDBC API に含まれない機能を必要とするアプリケーションのみこれを実装します。

重要

このプロセスは、再認証メカニズムを使用し、ベンダー固有のクラスにアクセスする場合に必要です。

MANIFEST.MF ファイルまたは jboss-deployment-structure.xml ファイルを使用するとアプリケーションの依存関係を定義できます。

JDBC ドライバーをコアモジュールとしてインストール していない場合は、インストールしてください。

MANIFEST.MF ファイルの使用
  1. アプリケーションの META-INF/MANIFEST.MF ファイルを編集します。
  2. Dependencies 行を追加し、モジュール名を指定します。

    たとえば、以下の行は com.mysql モジュールを依存関係として宣言します。

    Dependencies: com.mysql
jboss-deployment-structure.xml ファイルの使用
  1. アプリケーションの META-INF/ または WEB-INF/ フォルダーで jboss-deployment-structure.xml というファイルを作成します。
  2. dependencies 要素を使用してモジュールを指定します。

    たとえば、以下の jboss-deployment-structure.xml ファイル例は com.mysql モジュールを依存関係として宣言します。

    <jboss-deployment-structure>
      <deployment>
        <dependencies>
          <module name="com.mysql"/>
        </dependencies>
      </deployment>
    </jboss-deployment-structure>

以下のコード例は MySQL API にアクセスします。

import java.sql.Connection;
...
Connection c = ds.getConnection();
if (c.isWrapperFor(com.mysql.jdbc.Connection.class)) {
    com.mysql.jdbc.Connection mc = c.unwrap(com.mysql.jdbc.Connection.class);
}
重要

接続は IronJacamar コンテナーによって制御されるため、ベンダー固有の API ガイドラインに従ってください。

12.3. データソースの作成

データソースは管理コンソールまたは管理 CLI を使用して作成できます。

JBoss EAP 7 では、enabled 属性などのデータソース属性値を式で使用することができます。設定で式を使用する場合の詳細は、「プロパティーの置換」の項を参照してください。

12.3.1. 非 XA データソースの作成

管理 CLI または管理コンソールを使用して、非 XA データソース作成できます。

管理コンソールを使用した非 XA データソースの定義
  1. Configuration Subsystems Datasources & Drivers Datasources と選択します。
  2. 追加 (+) ボタンをクリックし、Add Datasource を選択します。
  3. データソースタイプを選択できる Add Datasource ウィザードが表示されたら、Next をクリックします。これにより、データベースのテンプレートが作成されます。ウィザードの以下のページには、選択したデータソースに固有する値が自動的に入力されています。これにより、データソースの作成プロセスが簡単になります。
  4. データソースの作成を終了する前に、Test Connection ページで接続をテストできます。
  5. 詳細を確認し、Finish をクリックしてデータソースを作成します。
管理 CLI を使用した非 XA データソースの定義

data-source add 管理 CLI コマンドを使用すると、非 XA データソースを定義できます。

  1. JDBC ドライバーをコアモジュールとしてインストールおよび登録していない場合は、「コアモジュールとしての JDBC ドライバーのインストール」を参照してインストールと登録を行ってください。
  2. 適切な引数の値を指定し、data-source add コマンドを使用してデータソースを定義します。

    data-source add --name=DATASOURCE_NAME --jndi-name=JNDI_NAME --driver-name=DRIVER_NAME  --connection-url=CONNECTION_URL
    注記

    管理対象ドメインでは、--profile=PROFILE_NAME 引数を指定する必要があります。

    これらのパラメーター値については、以下の「データソースパラメーター」の項を参照してください。

詳細な例は、サポート対象データベースの「データソース設定例」を参照してください。

データソースのパラメーター
jndi-name
データソースの JNDI 名は、java:/ または java:jboss/ で始まる必要があります。たとえば、java:jboss/datasources/ExampleDSになります。
driver-name

ドライバー名の値は、JDBC ドライバーがコアモジュールまたは JAR デプロイメントとしてインストールされたかによって異なります。

  1. コアモジュールでは、ドライバー名の値は登録時に指定した JDBC ドライバーの名前になります。
  2. JAR デプロイメントでは、/META-INF/services/java.sql.Driver ファイルに 1 つのクラスのみがある場合はドライバー名が JAR の名前になります。複数のクラスがリストされている場合は値が JAR_NAME + "_" + DRIVER_CLASS_NAME + "_" + MAJOR_VERSION + "_" + MINOR_VERSION (例: mysql-connector-java-5.1.36-bin.jar_com.mysql.cj.jdbc.Driver_5_1) になります。

    また、JDBC JAR がデプロイされると JBoss EAP サーバーログにドライバー名がリストされます。

    WFLYJCA0018: Started Driver service with driver-name = mysql-connector-java-5.1.36-bin.jar_com.mysql.cj.jdbc.Driver_5_1
connection-url
サポートされるデータベースの接続 URL 形式の詳細は、「データソース接続 URL」のリストを参照してください。

利用できるデータソース属性の完全リストは、「データソース属性」を参照してください。

12.3.2. XA データソースの作成

管理 CLI または管理コンソールを使用して XA データソースを作成できます。

管理コンソールを使用した XA データソースの定義
  1. Configuration Subsystems Datasources & Drivers Datasources と選択します。
  2. 追加 (+) ボタンをクリックし、XA データソースを追加 を選択します。
  3. データソースタイプを選択できる XA データソースを追加 ウィザードが表示されたら、Next をクリックします。これにより、データベースのテンプレートが作成されます。ウィザードの以下のページには、選択したデータソースに固有する値が自動的に入力されています。これにより、データソースの作成プロセスが簡単になります。
  4. データソースの作成を終了する前に、Test Connection ページで接続をテストできます。
  5. 詳細を確認し、Finish をクリックしてデータソースを作成します。
管理 CLI を使用した XA データソースの定義

xa-data-source add 管理 CLI コマンドを使用すると XA データソースを定義できます。

注記

管理対象ドメインでは、使用するプロファイルを指定する必要があります。管理 CLI コマンドの形式に応じて、コマンドの前に /profile=PROFILE_NAME を付けるか、--profile=PROFILE_NAME 引数に渡します。

  1. JDBC ドライバーをコアモジュールとしてインストールおよび登録していない場合は、「コアモジュールとしての JDBC ドライバーのインストール」を参照してインストールと登録を行ってください。
  2. 適切な引数の値を指定し、xa-data-source add コマンドを使用してデータソースを定義します。

    xa-data-source add --name=XA_DATASOURCE_NAME --jndi-name=JNDI_NAME --driver-name=DRIVER_NAME --xa-datasource-class=XA_DATASOURCE_CLASS --xa-datasource-properties={"ServerName"=>"HOST_NAME","DatabaseName"=>"DATABASE_NAME"}

    これらのパラメーター値については、以下の「データソースパラメーター」の項を参照してください。

  3. XA データソースプロパティー を設定します。

    XA データソースを定義するときに最低でも 1 つの XA データソースプロパティーが必要になります。XA データソースプロパティーがないと、前のステップでデータソースを追加するときにエラーが発生します。XA データソースを定義するときに設定しなかったプロパティーは後で個別に設定することができます。

    1. サーバー名を設定します。

      /subsystem=datasources/xa-data-source=XA_DATASOURCE_NAME/xa-datasource-properties=ServerName:add(value=HOST_NAME)
    2. データベース名を設定します。

      /subsystem=datasources/xa-data-source=XA_DATASOURCE_NAME/xa-datasource-properties=DatabaseName:add(value=DATABASE_NAME)

詳細な例は、サポート対象データベースの「データソース設定例」を参照してください。

データソースのパラメーター
jndi-name
データソースの JNDI 名は、java:/ または java:jboss/ で始まる必要があります。たとえば、java:jboss/datasources/ExampleDSになります。
driver-name

ドライバー名の値は、JDBC ドライバーがコアモジュールまたは JAR デプロイメントとしてインストールされたかによって異なります。

  1. コアモジュールでは、ドライバー名の値は登録時に指定した JDBC ドライバーの名前になります。
  2. JAR デプロイメントでは、/META-INF/services/java.sql.Driver ファイルに 1 つのクラスのみがある場合はドライバー名が JAR の名前になります。複数のクラスがリストされている場合は値が JAR_NAME + "_" + DRIVER_CLASS_NAME + "_" + MAJOR_VERSION + "_" + MINOR_VERSION (例: mysql-connector-java-5.1.36-bin.jar_com.mysql.jdbc.Driver_5_1) になります。

    また、JDBC JAR がデプロイされると JBoss EAP サーバーログにドライバー名がリストされます。

    WFLYJCA0018: Started Driver service with driver-name = mysql-connector-java-5.1.36-bin.jar_com.mysql.cj.jdbc.Driver_5_1
xa-datasource-class
JDBC ドライバーの javax.sql.XADataSource クラスの実装に対する XA データソースクラスを指定します。
xa-datasource-properties
XA データソースを定義するときに最低でも 1 つの XA データソースプロパティーが必要になります。XA データソースプロパティーがないと、追加するときにエラーが発生します。 XA データソースの定義後にプロパティーを追加することもできます。

利用できるデータソース属性の完全リストは、「データソース属性」を参照してください。

12.4. データソースの編集

データソースは、管理コンソールまたは管理 CLI を使用して設定できます。

JBoss EAP 7 では、enabled 属性などのデータソース属性値を式で使用することができます。設定で式を使用する場合の詳細は、「プロパティーの置換」の項を参照してください。

12.4.1. 非 XA データソースの編集

非 XA データソース設定は data-source 管理 CLI コマンドを使用して更新できます。管理コンソールでは、Configuration Subsystems Datasources & Drivers Datasources と選択するとデータソース属性を更新できます。

注記

非 XA データソースは JTA トランザクションと統合できます。データソースを JTA と統合する場合、必ず jta パラメーターを true に設定してください。

データソースの設定は、以下の管理 CLI コマンドを使用して更新できます。

data-source --name=DATASOURCE_NAME --ATTRIBUTE_NAME=ATTRIBUTE_VALUE
注記

管理対象ドメインでは、--profile=PROFILE_NAME 引数を指定する必要があります。

変更を反映するのにサーバーのリロードが必要になる場合があります。

12.4.2. XA データソースの編集

XA データソース設定は xa-data-source 管理 CLI コマンドを使用して更新できます。管理コンソールでは、Configuration Subsystems Datasources & Drivers Datasources と選択するとデータソース属性を更新できます。

  • XA データソースの設定は、以下の管理 CLI コマンドを使用して更新できます。

    xa-data-source --name=XA_DATASOURCE_NAME --ATTRIBUTE_NAME=ATTRIBUTE_VALUE
    注記

    管理対象ドメインでは、--profile=PROFILE_NAME 引数を指定する必要があります。

  • 以下の管理 CLI コマンドを使用すると XA データソースプロパティーを追加できます。

    /subsystem=datasources/xa-data-source=XA_DATASOURCE_NAME/xa-datasource-properties=PROPERTY:add(value=VALUE)
    注記

    管理対象ドメインでは、このコマンドの前に /profile=PROFILE_NAME を追加する必要があります。

変更を反映するのにサーバーのリロードが必要になる場合があります。

12.5. データソースの削除

データソースは管理コンソールまたは管理 CLI を使用して削除できます。

12.5.1. 非 XA データソースの削除

非 XA データソースは data-source remove 管理 CLI コマンドを使用して削除できます。管理コンソールでは、Configuration Subsystems Datasources & Drivers Datasources と選択するとデータソースを削除できます。

data-source remove --name=DATASOURCE_NAME
注記

管理対象ドメインでは、--profile=PROFILE_NAME 引数を指定する必要があります。

データソースの削除後にサーバーのリロードが必要になります。

12.5.2. XA データソースの削除

XA データソースは xa-data-source remove 管理 CLI コマンドを使用して削除できます。管理コンソールでは、Configuration Subsystems Datasources & Drivers Datasources と選択するとデータソースを削除できます。

xa-data-source remove --name=XA_DATASOURCE_NAME
注記

管理対象ドメインでは、--profile=PROFILE_NAME 引数を指定する必要があります。

XA データソースの削除後にサーバーのリロードが必要になります。

12.6. データソース接続のテスト

管理 CLI または管理コンソールを使用してデータソースの接続をテストし、設定が適切であることを検証できます。

管理 CLI を使用したデータソース接続のテスト

以下の管理 CLI コマンドを実行すると、データソースの接続をテストできます。

/subsystem=datasources/data-source=DATASOURCE_NAME:test-connection-in-pool
注記

管理対象ドメインでは、このコマンドの前に /host=HOST_NAME/server=SERVER_NAME を追加する必要があります。XA データソースをテストする場合は、 data-source=DATASOURCE_NAMExa-data-source=XA_DATASOURCE_NAME に置き換えてください。

管理コンソールを使用したデータソース接続のテスト

管理コンソールで データソースの追加 ウィザードを使用する場合、データソースの作成前に接続をテストできます。ウィザードの テスト接続 画面で テスト接続 ボタンをクリックします。

データソースが追加されたら、Configuration Subsystems Datasources & Drivers Datasources と選択し、データソースを選択します。 ドロップダウンメニューから テスト接続 を選択すると、接続をテストできます。

12.7. データソース接続のフラッシュ

以下の管理 CLI コマンドを使用して、データベースの接続をフラッシュします。

注記

管理対象ドメインでは、コマンドの前に /host=HOST_NAME/server=SERVER_NAME を追加する必要があります。

  • プールの接続をすべてフラッシュします。

    /subsystem=datasources/data-source=DATASOURCE_NAME:flush-all-connection-in-pool
  • プールの接続をすべて正常にフラッシュします。

    /subsystem=datasources/data-source=DATASOURCE_NAME:flush-gracefully-connection-in-pool

    サーバーは、接続がアイドル状態なるまで待ってから接続をフラッシュします。

  • プールのアイドル状態の接続をすべてフラッシュします。

    /subsystem=datasources/data-source=DATASOURCE_NAME:flush-idle-connection-in-pool
  • プールの無効な接続をすべてフラッシュします。

    /subsystem=datasources/data-source=DATASOURCE_NAME:flush-invalid-connection-in-pool

    サーバーは、「データベース接続の検証」で説明した valid-connection-checker-class-name または check-valid-connection-sql 検証メカニズムなどによって無効と判断されたすべての接続をフラッシュします。

管理コンソールを使用して接続をフラッシュすることもできます。Runtime タブでサーバーを選択し、Datasources を選択してデータソースを指定します。 ドロップダウンメニューを使用してアクションを選択します。

12.8. XA データソースのリカバリー

XA データソースは、XA グローバルトランザクションに参加できるデータソースです。XA グローバルトランザクションはトランザクションマネージャーによって調整され、1 つのトランザクションで複数のリソースにまたがる可能性があります。参加者の 1 つが変更のコミットに失敗した場合、他の参加者がトランザクションをアボートし、トランザクション発生前の状態にリストアします。これにより、一貫性を保持し、データの損失や破損を防ぎます。

XA リカバリーは、リソースやトランザクションの参加者がクラッシュしたり利用できない状態になっても、トランザクションの影響を受けるすべてのリソースが更新またはロールバックされるようにするプロセスです。XA リカバリーはユーザーが関与せずに行われます。

各 XA リソースにはその設定に関連するリカバリーモジュールが必要になります。リカバリーモジュールは、リカバリーの実行中に実行されるコードです。JBoss EAP は JDBC XA リソースのリカバリーモジュールを自動的に登録します。カスタムのリカバリーコードを実装する場合は XA データソースでカスタムモジュールを登録できます。リカバリーモジュールは com.arjuna.ats.jta.recovery.XAResourceRecovery クラスを拡張する必要があります。

12.8.1. XA リカバリーの設定

ほとんどの JDBC では、リカバリーモジュールがリソースに自動的に関連付けられます。この場合は、リカバリーモジュールがリソースに接続してリカバリーを実行することを許可するオプションのみを設定する必要があります。

以下の表は、XA リカバリーに固有する XA データソースパラメーターを表しています。これらの設定属性はデータソースの作成中または作成後に設定できます。これらは管理コンソールまたは管理 CLI を使用して設定できます。XA データソースのせって の設定に関する詳細は、「 XA データソースの編集」を 参照してください。

表12.2 XA リカバリーのデータソースパラメーター
属性説明

recovery-username

リカバリーでリソースに接続するために使用するユーザー名。指定しないと、データソースのセキュリティー設定が使用されます。

recovery-password

リカバリーのリソースへの接続に使用するパスワード。指定しないと、データソースのセキュリティー設定が使用されます。

recovery-security-domain

リカバリーでリソースに接続するために使用するセキュリティードメイン。

recovery-plugin-class-name

カスタムのリカバリーモジュールを使用する必要がある場合は、この属性をモジュールの完全修飾クラス名に設定します。モジュールはクラス com.arjuna.ats.jta.recovery.XAResourceRecovery を拡張する必要があります。

recovery-plugin-properties

プロパティーを設定する必要があるカスタムのリカバリーモジュールを使用する場合は、この属性をプロパティーに対するコンマ区切りの KEY=VALUE ペアのリストに設定します。

XA リカバリーの無効化

複数の XA データソースが同じ物理データベースに接続する場合、通常 XA リカバリーは XA データソースの 1 つのみに設定する必要があります。

以下の管理 CLI コマンドを使用して XA データソースのリカバリーを無効にします。

/subsystem=datasources/xa-data-source=XA_DATASOURCE_NAME:write-attribute(name=no-recovery,value=true)

12.8.2. ベンダー固有の XA リカバリー

ベンダー固有の設定

一部のデータベースは、JBoss EAP トランザクションマネージャーによって管理される XA トランザクションに対応するために特定の設定が必要になります。詳細な最新情報については、データベースベンダーの資料を参照してください。

MySQL
特別な設定は必要ありません。詳細は MySQL のドキュメントを参照してください。
PostgreSQL および Postgres Plus Advanced Server
PostgreSQL による XA トランザクションの処理を可能にするには、max_prepared_transactions 設定パラメーターを 0よりも大きい値または max_connections 以上の値に変更します。
Oracle

必ず Oracle ユーザー USER がリカバリーに必要なテーブルにアクセスできるようにしてください。

GRANT SELECT ON sys.dba_pending_transactions TO USER;
GRANT SELECT ON sys.pending_trans$ TO USER;
GRANT SELECT ON sys.dba_2pc_pending TO USER;
GRANT EXECUTE ON sys.dbms_xa TO USER;

Oracle ユーザーに適切なパーミッションがないと、以下のようなエラーが表示される可能性があります。

WARN  [com.arjuna.ats.jta.logging.loggerI18N] [com.arjuna.ats.internal.jta.recovery.xarecovery1] Local XARecoveryModule.xaRecovery  got XA exception javax.transaction.xa.XAException, XAException.XAER_RMERR
Microsoft SQL Server
詳細は、http://msdn.microsoft.com/en-us/library/aa342335.aspx を含む Microsoft SQL Server のドキュメントを参照してください。
IBM DB2
特別な設定は必要ありません。詳細は IBM DB2 のドキュメントを参照してください。
Sybase

Sybase は、XA トランザクションがデータベース上で有効であることを想定します。XA トランザクションはデータベース設定が正しくないと動作しません。enable xact coordination パラメーター は、Adaptive Server トランザクションコーディネーションサービスを有効または無効にします。このパラメーターを有効にすると、リモート Adaptive Server データのアップデートが、確実に元のトラザクションでコミットまたはロールバックされるようになります。

トラザクションコーディネーションを有効にするには、以下を使用します。

sp_configure 'enable xact coordination', 1
MariaDB
特別な設定は必要ありません。詳細は MariaDB のドキュメントを参照してください。
既知の問題

ここで取り上げる既知の問題は、JBoss EAP 7 でサポートされる特定のデータベースおよび JDBC ドライバーバージョンの XA トランザクションの処理に関する問題になります。サポートされるデータベースの最新情報は、「JBoss Enterprise Application Platform (EAP) 7 でサポートされる構成」を参照してください。

MySQL
MySQL は XA トランザクションを完全に処理できません。クライアントと MySQL の接続が切断されると、トランザクションに関する情報がすべて失われます。詳細は MySQL のバグを参照してください。この問題は MuSQL 5.7 で修正されました。
PostgreSQL および Postgres Plus Advanced Server

2 フェーズコミット (2PC) のコミットフェーズ中にネットワークの障害が発生すると、JDBC ドライバーによって XAER_RMERR XAException エラーコードが返されます。このエラーは、トランザクションマネージャーでリカバリー不可能な重大なイベントが発生したことを示しますが、トランザクションはデータベース側で in-doubt 状態を維持し、ネットワーク接続の回復後に簡単に修正できます。適切な戻りコードは XAER_RMFAIL または XAER_RETRY になります。誤ったエラーコードにより、トランザクションが JBoss EAP 側で Heuristic 状態のままになり、データベースでロックが保持されるため、手動の介入が必要になります。詳細は PostgreSQL のバグを参照してください。

1 フェーズコミットの最適化が使用されたときに接続の障害が発生した場合、JDBC ドライバーは XAER_RMERR を返しますが、適切な戻りコードは XAER_RMFAIL になります。そのため、1 フェーズコミット中にデータベースがデータをコミットし、同時に接続が切断されると、クライアントにはトラザクションがロールバックされたと伝えられるため、データの不整合が発生する場合があります。

Postgres Plus JDBC ドライバーは、Postgres Plus Server に存在するすべての準備済みトランザクションの XID を返すため、XID が属するデータベースを判断する方法がありません。JBoss EAP で複数のデータソースを同じデータベースに定義すると、in-doubt トランザクションリカバリーが誤ったアカウントで実行される可能性があります。 この場合、リカバリーに失敗します。

Oracle

一部のユーザー認証情報で設定されたデータソースを使用してリカバリーマネージャーがリカバリーを呼び出すと、JDBC ドライバーはデータベースインスタンスのすべてのユーザーに属する XID を返します。JDBC ドライバーは他のユーザーに属する XID をリカバリーしようとするため、例外 ORA-24774: cannot switch to specified transaction が発生します。

この問題を回避するには、リカバリーデータソース設定で認証情報が使用されるユーザーに FORCE ANY TRANSACTION 権限を付与します。特権の設定に関する詳細は http://docs.oracle.com/database/121/ADMIN/ds_txnman.htm#ADMIN12259 を参照してください。

Microsoft SQL Server

2 フェーズコミット (2PC) のコミットフェーズ中にネットワークの障害が発生すると、JDBC ドライバーによって XAER_RMERR XAException エラーコードが返されます。このエラーは、トランザクションマネージャーでリカバリー不可能な重大なイベントが発生したことを示しますが、トランザクションはデータベース側で in-doubt 状態を維持し、ネットワーク接続の回復後に簡単に修正できます。適切な戻りコードは XAER_RMFAIL または XAER_RETRY になります。誤ったエラーコードにより、トランザクションが JBoss EAP 側で Heuristic 状態のままになり、データベースでロックが保持されるため、手動の介入が必要になります。詳細は Microsoft SQL Server の問題レポートを参照してください。

1 フェーズコミットの最適化が使用されたときに接続の障害が発生した場合、JDBC ドライバーは XAER_RMERR を返しますが、適切な戻りコードは XAER_RMFAIL になります。そのため、1 フェーズコミット中にデータベースがデータをコミットし、同時に接続が切断されると、クライアントにはトラザクションがロールバックされたと伝えられるため、データの不整合が発生する場合があります。

IBM DB2
1 フェーズコミット中に接続の障害が発生した場合、JDBC ドライバーは XAER_RMERR を返しますが、適切な戻りコードは XAER_RMFAIL です。そのため、1 フェーズコミット中にデータベースがデータをコミットし、同時に接続が切断されると、クライアントにはトラザクションがロールバックされたと伝えられるため、データの不整合が発生する場合があります。
Sybase

2 フェーズコミット (2PC) のコミットフェーズ中にネットワークの障害が発生すると、JDBC ドライバーによって XAER_RMERR XAException エラーコードが返されます。このエラーは、トランザクションマネージャーでリカバリー不可能な重大なイベントが発生したことを示しますが、トランザクションはデータベース側で in-doubt 状態を維持し、ネットワーク接続の回復後に簡単に修正できます。適切な戻りコードは XAER_RMFAIL または XAER_RETRY になります。誤ったエラーコードにより、トランザクションが JBoss EAP 側で Heuristic 状態のままになり、データベースでロックが保持されるため、手動の介入が必要になります。

1 フェーズコミットの最適化が使用されたときに接続の障害が発生した場合、JDBC ドライバーは XAER_RMERR を返しますが、適切な戻りコードは XAER_RMFAIL になります。そのため、1 フェーズコミット中にデータベースがデータをコミットし、同時に接続が切断されると、クライアントにはトラザクションがロールバックされたと伝えられるため、データの不整合が発生する場合があります。

Sybase トランザクションブランチが準備済み状態になる前に、Sybase 15.7 または 16 データベースへの挿入が含まれる XA トランザクションが失敗すると、XA トランザクションの繰り返しや同じ主キーでの同じレコードの挿入に失敗し、エラー com.sybase.jdbc4.jdbc.SybSQLException: Attempt to insert duplicate key row が発生します。この例外は、元の終了していない Sybase トランザクションブランチがロールバックするまで発生します。

MariaDB
MariaDB は XA トランザクションを完全に処理できません。クライアントと MariaDB の接続が切断されると、トランザクションに関する情報がすべて失われます。
MariaDB Galera クラスター
MariaDB Galera クラスターでは XA トランザクションはサポートされません。

12.9. データベース接続の検証

データベースのメンテナンス、ネットワークの問題、またはその他の障害により、JBoss EAP からデータベースへの接続が失われることがあります。このような状況から回復するために、データソースのデータベース接続検証を有効にすることができます。

データベース接続の検証を設定するには、検証発生時を定義する検証タイミングメソッド、検証の実行方法を決定する検証メカニズム、および例外の処理方法を定義する例外ソーターを指定します。

  1. 検証タイミングメソッドを 1 つ選択します。

    validate-on-match

    validate-on-match オプションが true に設定されている場合は、データ接続が、次の手順で指定された検証メカニズムを使用して接続プールからチェックアウトされるたびに検証されます。

    接続が有効でない場合は、警告がログに書き込まれ、プール内の次の接続が取得されます。このプロセスは、有効な接続が見つかるまで続行します。プール内の各接続を繰り返し処理しない場合は、use-fast-fail オプションを使用できます。有効な接続がプールにない場合は、新しい接続が作成されます。接続の作成に失敗すると、例外が要求元アプリケーションに返されます。

    この設定により、最も早いリカバリーが実現されますが、データベースへの負荷が最も大きくなります。ただし、これは、パフォーマンスを気にする必要がない場合は最も安全な方法です。

    background-validation

    background-validation オプションを true に設定すると、使用前にバックグラウンドスレッドで接続が周期的に検証されます。検証の頻度は background-validation-millis プロパティーによって指定されます。background-validation-millisのデフォルト値は 0 で、無効になっています。

    以下を考慮して background-validation-millis プロパティーの値を決定してください。

    • この値は idle-timeout-minutes 設定とは違う値に設定してください。
    • 値が小さいほどプールの検証頻度が高くなり、より迅速に無効な接続がプールから削除されます。
    • 値が小さいほど使用されるデータベースリソースが多くなります。値が大きいほど接続検証チェックの頻度が低くなり、データベースリソースの使用量が減りますが、無効な接続が検出されない期間が長くなります。
    注記

    これらのオプションは相互排他的です。validate-on-matchtrue に設定された場合は、background-validationfalseに設定する必要があります。background-validation が true に設定された場合は validate-on-matchfalse に設定する必要があります。

  2. 検証メカニズムを 1 つ選択します。

    valid-connection-checker-class-name

    検証メカニズムとして valid-connection-checker-class-name を使用することが推奨されます。これは、使用中のデータベースの接続を検証するために使用される接続チェッカークラスを指定します。JBoss EAP は以下の接続チェッカーを提供します。

    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.db2.DB2ValidConnectionChecker
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mssql.MSSQLValidConnectionChecker
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLReplicationValidConnectionChecker
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLValidConnectionChecker
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.novendor.JDBC4ValidConnectionChecker
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.novendor.NullValidConnectionChecker
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.oracle.OracleValidConnectionChecker
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.postgres.PostgreSQLValidConnectionChecker
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.sybase.SybaseValidConnectionChecker
    check-valid-connection-sql

    check-valid-connection-sql を使用して、接続の検証に使用する SQL ステートメントを提供します。

    以下は、Oracle の接続を検証するために使用する SQL ステートメントの例になります。

    select 1 from dual

    以下は、MySQL または PostgreSQL の接続を検証するために使用する SQL ステートメントの例になります。

    select 1
  3. 例外ソータークラス名を設定します。

    例外が致命的とマークされた場合、接続はトランザクションに参加していてもすぐに閉じられます。致命的な接続例外を適切に検出およびクリーンアップするには、例外ソータークラスオプションを使用します。データソースタイプに適切な JBoss EAP 例外ソーターを選択します。

    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.db2.DB2ExceptionSorter
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.informix.InformixExceptionSorter
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mssql.MSSQLExceptionSorter
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLExceptionSorter
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.novendor.NullExceptionSorter
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.oracle.OracleExceptionSorter
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.postgres.PostgreSQLExceptionSorter
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.sybase.SybaseExceptionSorter

12.10. データソースセキュリティー

データソースセキュリティーとは、データソース接続のパスワードを暗号化したり分かりにくくすることを言います。これらのパスワードはプレーンテキストで設定ファイルに保存できますが、セキュリティーリスクが高くなります。

データソースセキュリティーに使用できるメソッドは複数あります。以下には、各メソッドの例が含まれています。

セキュリティードメインを使用したデータソースのセキュア化

データソースのセキュリティードメインが定義されます。

 <security-domain name="DsRealm" cache-type="default">
  <authentication>
    <login-module code="ConfiguredIdentity" flag="required">
      <module-option name="userName" value="sa"/>
      <module-option name="principal" value="sa"/>
      <module-option name="password" value="sa"/>
    </login-module>
  </authentication>
</security-domain>
注記

セキュリティードメインが複数のデータソースと使用される場合は、セキュリティードメインでキャッシュを無効にする必要があります。キャッシュを無効にするには、 cache-type 属性の値を none に設定するか、この属性を削除します。しかし、キャッシュが必要な場合は、各データソースに個別のセキュリティードメインを使用する必要があります。

DsRealm セキュリティードメインはデータソース設定によって参照されます。

<datasources>
  <datasource jndi-name="java:jboss/datasources/securityDs"
    pool-name="securityDs">
    <connection-url>jdbc:h2:mem:test;DB_CLOSE_DELAY=-1</connection-url>
      <driver>h2</driver>
      <new-connection-sql>select current_user()</new-connection-sql>
      <security>
        <security-domain>DsRealm</security-domain>
      </security>
    </datasource>
</datasources>

セキュリティードメインの使用に関する詳細は、『 How to Configure Identity Management 』を参照してください。

パスワード Vault を使用したデータソースのセキュア化

<security>
  <user-name>admin</user-name>
  <password>${VAULT::ds_ExampleDS::password::N2NhZDYzOTMtNWE0OS00ZGQ0LWE4MmEtMWNlMDMyNDdmNmI2TElORV9CUkVBS3ZhdWx0}</password>
</security>

パスワード vault の使用に関する詳細は、JBoss EAP『 How to Configure Server Security 』の「 Password Vault 」を参照してください。

認証情報ストアを使用したデータソースのセキュア化

認証情報ストアを使用してパスワードを提供することもできます。elytron サブシステムを使用すると、認証情報ストアを作成してパスワードをセキュアに保存し、JBoss EAP 全体でパスワードを使用することができます。クレデンシャルストアの作成および使用に関する詳細は、JBoss EAP『 How to Configure Server Security 』の「 Credential Store 」を参照してください。

認証情報ストア参照を ExampleDS に追加

/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute(name=credential-reference,value={store=exampleCS, alias=example-ds-pw})

認証コンテキストを使用したデータソースのセキュア化

Elytron 認証コンテキストを使用して、ユーザー名とパスワードを提供することもできます。

以下の手順にしたがって、データソースセキュリティーの認証コンテキストを設定および使用します。

  1. passworduser-name を削除します。

    /subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:undefine-attribute(name=password)
    /subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:undefine-attribute(name=user-name)
  2. データソースの Elytron セキュリティーを有効にします。

    /subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute(name=elytron-enabled,value=true)
    
    reload
  3. 認証情報の authentication-configuration を作成します。

    認証設定には、接続時にデータソースに使用させる認証情報が含まれています。以下の例は、認証情報ストアへの参照を使用しますが、Elytron セキュリティードメインを使用することもできます。

    /subsystem=elytron/authentication-configuration=exampleAuthConfig:add(authentication-name=sa,credential-reference={clear-text=sa})
  4. authentication-context を作成します。

    /subsystem=elytron/authentication-context=exampleAuthContext:add(match-rules=[{authentication-configuration=exampleAuthConfig}])
  5. 認証コンテキストを使用するよう、データソースを更新します。

    以下の例は、認証コンテキストを使用するよう、ExampleDS を更新します。

    /subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute(name=authentication-context,value=exampleAuthContext)
    
    reload
    注記

    authentication-context が設定されておらず、elytron-enabledtrue に設定された場合、JBoss EAP は現在のコンテキストを使用して認証を行います。

Kerberos を使用したデータソースの保護

kerberos 認証を使用してデータソースを保護にするには、以下の設定が必要です。

  • Kerberos がデータベースサーバーに設定されている。
  • JBoss EAP ホストサーバーには、データベースサーバーのキータブエントリーがある。

kerberos を使用してデータソースを保護にするには、以下を実行します。

  1. Kerberos を使用するよう JBoss EAP を設定

    /system-property=java.security.krb5.conf:add(value="/path/to/krb5.conf")
    /system-property=sun.security.krb5.debug:add(value="false")
    /system-property=sun.security.spnego.debug:add(value="false")

    デバッグを行う場合は、sun.security.krb5.debugsun.security.spnego.debug の値を trueに変更します。本番環境では、値を false に設定することが推奨されます。

  2. セキュリティーを設定します。

    データソースを保護にするには、レガシーセキュリティーまたは Elytron セキュリティーを使用できます。

    • レガシーのセキュリティーで kerberos を使用するには、以下の手順に従います。

      1. 期限切れのチケットをキャッシュから定期的に削除するように infinispan キャッシュを設定します。

        batch
        /subsystem=infinispan/cache-container=security:add(default-cache=auth-cache)
        /subsystem=infinispan/cache-container=security/local-cache=auth-cache:add()
        /subsystem=infinispan/cache-container=security/local-cache=auth-cache/expiration=EXPIRATION:add(lifespan=3540000,max-idle=3540000)
        /subsystem=infinispan/cache-container=security/local-cache=auth-cache/memory=object:add(size=1000)
        run-batch

        以下の属性はチケットの有効期限を定義します。

        • lifespan: KDC から新しい証明書を要求する間隔 (ミリ秒単位)。KDC で定義される lifespan 条件よりも小さい値になるように、lifespan 属性 の値を設定します。
        • max-idle: 未使用の場合に、有効なチケットがキャッシュから削除される間隔 (ミリ秒単位)。
        • max-entries: キャッシュに保持する kerberos チケットの最大コピー数。この値は、データソースで設定された接続の数に対応します。
      2. セキュリティードメインを作成します。

        batch
        /subsystem=security/security-domain=KerberosDatabase:add(cache-type=infinispan)
        /subsystem=security/security-domain=KerberosDatabase/authentication=classic:add
        /subsystem=security/security-domain=KerberosDatabase/authentication=classic/login-module="KerberosDatabase-Module":add(code="org.jboss.security.negotiation.KerberosLoginModule",module="org.jboss.security.negotiation",flag=required, module-options={ "debug" => "false", "storeKey" => "false", "useKeyTab" => "true", "keyTab" => "/path/to/eap.keytab", "principal" => "PRINCIPAL@SERVER.COM", "doNotPrompt" => "true", "refreshKrb5Config" => "true", "isInitiator" => "true", "addGSSCredential" => "true", "credentialLifetime" => "-1"})
        run-batch
        • SQL サーバーに Microsoft JDBC ドライバーを使用する場合は、module-options に属性と "wrapsphinx" ⇒ "true" の値を追加します。
        • デバッグするには、module-optionsdebug 属性の値を true に変更します。
    • Elytron で kerberos を使用するには、以下を行います。

      1. Elytron で kerberos ファクトリーを設定します。

        /subsystem=elytron/kerberos-security-factory=krbsf:add(debug=false, principal=PRINCIPAL@SERVER.COM, path=/path/to/keytab, request-lifetime=-1, obtain-kerberos-ticket=true, server=false)
        • デバッグを行う場合は、属性および debug = true の値を追加します。

          対応している属性の一覧は、『 How to Configure Server Security』 の「 Kerberos Security Factory Attributes 」を参照してください。

      2. kerberos ファクトリーを使用するよう認証設定を作成します。

        /subsystem=elytron/authentication-configuration=kerberos-conf:add(kerberos-security-factory=krbsf)
      3. authentication-context を作成します。

        /subsystem=elytron/authentication-context=ds-context:add(match-rules=[{authentication-configuration=kerberos-conf}])
  3. データソースを kerberos で保護します。

    • レガシーのセキュリティーを使用する場合:

      1. セキュリティードメインを使用するようにデータソースを設定します。

        /subsystem=datasources/data-source=KerberosDS:add(connection-url="URL", min-pool-size=0, max-pool-size=10, jndi-name="java:jboss/datasource/KerberosDS", driver-name=<jdbc-driver>.jar, security-domain=KerberosDatabase, allow-multiple-users=false, pool-prefill=false, pool-use-strict-min=false, idle-timeout-minutes=2)
      2. ベンダー固有の接続プロパティーを設定します。

        /subsystem=datasources/data-source=KerberosDS/connection-properties=<connection-property-name>:add(value="(<kerberos-value>)")

        例: Oracle データベースの接続プロパティー。

        /subsystem=datasources/data-source=KerberosDS/connection-properties=oracle.net.authentication_services:add(value="(KERBEROS5)")
    • Elytron を使用する場合:

      1. 認証コンテキストを使用するようにデータソースを設定します。

        /subsystem=datasources/data-source=KerberosDS:add(connection-url="URL", min-pool-size=0, max-pool-size=10, jndi-name="java:jboss/datasource/KerberosDS", driver-name=<jdbc-driver>.jar, elytron-enabled=true, authentication-context=ds-context, allow-multiple-users=false, pool-prefill=false, pool-use-strict-min=false, idle-timeout-minutes=2)
      2. ベンダー固有の接続プロパティーを設定します。

        /subsystem=datasources/data-source=KerberosDS/connection-properties=<connection-property-name>:add(value="(<kerberos-value>)")

        例: Oracle データベースの接続プロパティー

        /subsystem=datasources/data-source=KerberosDS/connection-properties=oracle.net.authentication_services:add(value="(KERBEROS5)")

      kerberos 認証を使用する場合は、データソースに以下の属性と値を使用することが推奨されます。

      • pool-prefill=false
      • pool-use-strict-min=false
      • idle-timeout-minutes

    対応している属性のリストは、「データソース属性」を 参照してください。

12.11. データソースの統計

データソースの統計収集が 有効化 されている場合、データソースの ランタイム統計を表示 できます。

12.11.1. データソース統計の有効化

データソース統計は、デフォルトでは有効になっていません。データソース統計の収集は、 管理 CLI または 管理コンソール を使用して有効にできます。

管理 CLI を使用したデータソース統計の有効化

以下の管理 CLI コマンドは、ExampleDS データソースの統計の収集を有効にします。

注記

管理対象ドメインでは、このコマンドの前に /profile=PROFILE_NAME を付けます。

/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute(name=statistics-enabled,value=true)

変更を反映するためにサーバーをリロードします。

管理コンソール使用したデータソース統計の有効化

以下の手順にしたがって管理コンソールを使用し、統計の収集を有効にします。

  1. Configuration Subsystems Datasources & Drivers Datasources と選択します。
  2. データソースを選択し、表示 をクリックします。
  3. Attributes タブ下の Edit をクリックします。
  4. Statistics enabled? フィールドを ON に設定し、Save をクリックします。変更の反映にはリロードが必要であることを伝えるポップアップが表示されます。
  5. サーバーをリロードします。

    • スタンドアロンサーバーの場合は、ポップアップの Reload ボタンをクリックしてサーバーをリロードします。
    • 管理対象ドメインの場合は、ポップアップの Topology リンクをクリックします。Topology タブで該当するサーバーを選択し、Reload ドロップダウンオプションを選択してサーバーをリロードします。

12.11.2. データソース統計の表示

管理 CLI または 管理コンソール を使用してデータソースのランタイム統計を表示できます。

管理 CLI を使用したデータソース統計の表示

以下の管理 CLI コマンドは、ExampleDS データソースのコアプールの統計を取得します。

注記

管理対象ドメインでは、コマンドの前に /host=HOST_NAME/server=SERVER_NAME を追加します。

/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS/statistics=pool:read-resource(include-runtime=true)
{
    "outcome" => "success",
    "result" => {
        "ActiveCount" => 1,
        "AvailableCount" => 20,
        "AverageBlockingTime" => 0L,
        "AverageCreationTime" => 122L,
        "AverageGetTime" => 128L,
        "AveragePoolTime" => 0L,
        "AverageUsageTime" => 0L,
        "BlockingFailureCount" => 0,
        "CreatedCount" => 1,
        "DestroyedCount" => 0,
        "IdleCount" => 1,
        ...
}

以下の管理 CLI コマンドは、ExampleDS データソースの JDBC の統計を取得します。

/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS/statistics=jdbc:read-resource(include-runtime=true)
{
    "outcome" => "success",
    "result" => {
        "PreparedStatementCacheAccessCount" => 0L,
        "PreparedStatementCacheAddCount" => 0L,
        "PreparedStatementCacheCurrentSize" => 0,
        "PreparedStatementCacheDeleteCount" => 0L,
        "PreparedStatementCacheHitCount" => 0L,
        "PreparedStatementCacheMissCount" => 0L,
        "statistics-enabled" => true
    }
}
注記

統計はラインタイム情報であるため、必ず include-runtime=true 引数を指定してください。

利用可能な統計の詳細リストは、「データソースの統計」を参照してください。

管理コンソールを使用したデータソース統計の表示

管理コンソールからデータソースの統計を表示するには、Runtime タブで Datasources サブシステムを選択し、データソースを選択してから 表示 をクリックします。

利用可能な統計の詳細リストは、「データソースの統計」を参照してください。

12.12. データソースの調整

datasources サブシステムのパフォーマンスを監視および最適化するための情報は、 パフォーマンスチューニングガイド』の「データソースおよびリソースアダプター の調整」を参照してください。

12.13. キャパシティーポリシー

JBoss EAP は、データソースを含む Jakarta Connectors デプロイメントのキャパシティーポリシーの定義をサポートします。キャパシティーポリシーは、キャパシティーのインクリメントと呼ばれるプールの物理接続の作成方法と、キャパシティーのデクリメントと呼ばれる破棄方法を定義します。デフォルトのポリシーは、キャパシティーのインクリメントではリクエストごとに 1 つの接続を作成し、キャパシティーのデクリメントではアイドル状態のタイムアウトがスケジュールされたときにタイムアウトするとすべての接続が破棄されるよう設定されます。

キャパシティーポリシーを設定するには、キャパシティーインクリメンタークラスかキャパシティーデクリメンタークラスのいずれか、または両方を指定する必要があります。

例: キャパシティーポリシーの定義

/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute(name=capacity-incrementer-class, value="org.jboss.jca.core.connectionmanager.pool.capacity.SizeIncrementer")

/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute(name=capacity-decrementer-class, value="org.jboss.jca.core.connectionmanager.pool.capacity.SizeDecrementer")

指定したキャパシティーインクリメンターまたはデクリメンタークラスにプロパティーを設定することもできます。

例: キャパシティーポリシーのプロパティー設定

/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute(name=capacity-incrementer-properties.size, value=2)

/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute(name=capacity-decrementer-properties.size, value=2)

MaxPoolSize インクリメンターポリシー

クラス名: org.jboss.jca.core.connectionmanager.pool.capacity.MaxPoolSizeIncrementer

MaxPoolSize インクリメンターポリシーは、リクエストごとにプールを最大サイズまでインクリメントします。このポリシーは、常時利用できる接続を最大数維持したい場合に便利です。

Size インクリメンターポリシー

クラス名: org.jboss.jca.core.connectionmanager.pool.capacity.SizeIncrementer

Size インクリメンターポリシーは、リクエストごとにプールを指定の接続数までインクリメントします。このポリシーは、次のリクエストにも接続が必要であることを予想する場合に追加の接続数でインクリメントしたい場合に便利です。

表12.3 Size ポリシープロパティー
名前説明

Size

作成される接続数

注記

これはデフォルトのインクリメントポリシーで、size の値は 1 になります。

Watermark インクリメンターポリシー

クラス名: org.jboss.jca.core.connectionmanager.pool.capacity.WatermarkIncrementer

Watermark インクリメンターポリシーは、リクエストごとにプールを指定の接続数までインクリメントします。このポリシーは、常時プールに指定数の接続を維持したい場合に便利です。

表12.4 Watermark ポリシープロパティー
名前説明

Watermark

接続数のウォーターマークレベル

MinPoolSize デクリメンターポリシー

クラス名: org.jboss.jca.core.connectionmanager.pool.capacity.MinPoolSizeDecrementer

MinPoolSize デクリメンターポリシーは、リクエストごとにのプールを最小サイズまでデクリメントします。このポリシーは、各アイドルタイムアウトリクエストの後に接続の数を制限したい場合に便利です。プールは先入れ先出し (FIFO) で操作します。

Size デクリメンターポリシー

クラス名: org.jboss.jca.core.connectionmanager.pool.capacity.SizeDecrementer

Size デクリメンターポリシーは、アイドルタイムアウトリクエストごとにプールを指定の接続数までデクリメントします。

表12.5 Size ポリシープロパティー
名前説明

Size

破棄されるべき接続の数

このポリシーは、プールの使用度が徐々に減少することが予想されるためアイドルタイムアウトリクエストごとの追加接続数をデクリメントしたい場合に便利です。

プールは先入れ先出し (FIFO) で操作します。

TimedOut デクリメンターポリシー

クラス名: org.jboss.jca.core.connectionmanager.pool.capacity.TimedOutDecrementer

TimedOut デクリメンターポリシーは、アイドルタイムアウトリクエストごとにタイムアウトした接続をすべてプールから削除します。プールは先入れ後出し (FILO) で操作します。

注記

このポリシーはデフォルトのデクリメントポリシーです。

TimedOut/FIFO デクリメンターポリシー

クラス名: org.jboss.jca.core.connectionmanager.pool.capacity.TimedOutFIFODecrementer

TimedOutFIFO デクリメンターポリシーは、アイドルタイムアウトリクエストごとにタイムアウトした接続をすべてプールから削除します。プールは先入れ先出し (FIFO) で操作します。

Watermark デクリメンターポリシー

クラス名: org.jboss.jca.core.connectionmanager.pool.capacity.WatermarkDecrementer

Watermark デクリメンターポリシーは、アイドルタイムアウトリクエストごとにプールを指定の接続数までデクリメントします。このポリシーは、常時プールに指定数の接続を維持したい場合に便利です。プールは先入れ先出し (FIFO) で操作します。

表12.6 Watermark ポリシープロパティー
名前説明

Watermark

接続数のウォーターマークレベル

12.14. エンリストメントトレース

XAResource インスタンスのエンリストメント中に発生するエラーを特定できるようにするために、エンリストメントトレースを記録することができます。エンリストメントトレースが有効である場合、必要時に正確なスタックトレースを作成できるように jca サブシステムはプール操作ごとに例外オブジェクトを作成しますが、これにはパフォーマンスのオーバーヘッドが発生します。

JBoss EAP 7.1 より、エンリストメントトレースはデフォルトで無効になっています。管理 CLI を使用してデータソースのエンリストメントトレースを有効にするには、enlistment-trace 属性を true に設定します。

非 XA データソースのエンリストメントトレースを有効にします。

data-source --name=DATASOURCE_NAME --enlistment-trace=true

XA データソースのエンリストメントトレースを有効にします。

xa-data-source --name=XA_DATASOURCE_NAME --enlistment-trace=true
警告

エンリストメントトレースを有効にするとパフォーマンスに影響することがあります。

12.15. データソース設定例

12.15.1. MySQL データソースの例

以下は、接続情報、基本のセキュリティー、およびバリデーションオプションが含まれる MySQL データソースの設定例になります。

例: MySQL データソース例
<datasources>
  <datasource jndi-name="java:jboss/MySqlDS" pool-name="MySqlDS">
    <connection-url>jdbc:mysql://localhost:3306/jbossdb</connection-url>
    <driver>mysql</driver>
    <security>
      <user-name>admin</user-name>
      <password>admin</password>
    </security>
    <validation>
      <valid-connection-checker class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLValidConnectionChecker"/>
      <validate-on-match>true</validate-on-match>
      <background-validation>false</background-validation>
      <exception-sorter class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLExceptionSorter"/>
    </validation>
  </datasource>
  <drivers>
    <driver name="mysql" module="com.mysql">
      <driver-class>com.mysql.cj.jdbc.Driver</driver-class>
      <xa-datasource-class>com.mysql.cj.jdbc.MysqlXADataSource</xa-datasource-class>
    </driver>
  </drivers>
</datasources>
例: MySQL JDBC ドライバー module.xml ファイル
<?xml version="1.0" ?>
<module xmlns="urn:jboss:module:1.1" name="com.mysql">
  <resources>
    <resource-root path="mysql-connector-java-8.0.12.jar"/>
  </resources>
  <dependencies>
    <module name="javax.api"/>
    <module name="javax.transaction.api"/>
  </dependencies>
</module>
管理 CLI コマンドの例

以下の管理 CLI コマンドを使用すると、この設定例を実現できます。

  1. MySQL JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加します。

    module add --name=com.mysql --resources=/path/to/mysql-connector-java-8.0.12.jar --dependencies=javax.api,javax.transaction.api
    重要

    module 管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、管理対象ドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境ではモジュールを手作業で 追加 および 削除 してください。

    テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

    テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジープレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

  2. MySQL JDBC ドライバーを登録します。

    /subsystem=datasources/jdbc-driver=mysql:add(driver-name=mysql,driver-module-name=com.mysql,driver-xa-datasource-class-name=com.mysql.cj.jdbc.MysqlXADataSource, driver-class-name=com.mysql.cj.jdbc.Driver)
  3. MySQL データソースを追加します。

    data-source add --name=MySqlDS --jndi-name=java:jboss/MySqlDS --driver-name=mysql --connection-url=jdbc:mysql://localhost:3306/jbossdb --user-name=admin --password=admin --validate-on-match=true --background-validation=false --valid-connection-checker-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLValidConnectionChecker --exception-sorter-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLExceptionSorter

12.15.2. MySQL XA データソースの例

以下は、XA データソースプロパティー、基本のセキュリティー、およびバリデーションオプションが含まれる MySQL XA データソースの設定例になります。

例: MySQL XA データソースの設定
<datasources>
  <xa-datasource jndi-name="java:jboss/MySqlXADS" pool-name="MySqlXADS">
    <xa-datasource-property name="ServerName">
      localhost
    </xa-datasource-property>
    <xa-datasource-property name="DatabaseName">
      mysqldb
    </xa-datasource-property>
    <driver>mysql</driver>
    <security>
      <user-name>admin</user-name>
      <password>admin</password>
    </security>
    <validation>
      <valid-connection-checker class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLValidConnectionChecker"/>
      <validate-on-match>true</validate-on-match>
      <background-validation>false</background-validation>
      <exception-sorter class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLExceptionSorter"/>
    </validation>
  </xa-datasource>
  <drivers>
    <driver name="mysql" module="com.mysql">
      <driver-class>com.mysql.cj.jdbc.Driver</driver-class>
      <xa-datasource-class>com.mysql.cj.jdbc.MysqlXADataSource</xa-datasource-class>
    </driver>
  </drivers>
</datasources>
例: MySQL JDBC ドライバー module.xml ファイル
<?xml version="1.0" ?>
<module xmlns="urn:jboss:module:1.1" name="com.mysql">
  <resources>
    <resource-root path="mysql-connector-java-8.0.12.jar"/>
  </resources>
  <dependencies>
    <module name="javax.api"/>
    <module name="javax.transaction.api"/>
  </dependencies>
</module>
管理 CLI コマンドの例

以下の管理 CLI コマンドを使用すると、この設定例を実現できます。

  1. MySQL JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加します。

    module add --name=com.mysql --resources=/path/to/mysql-connector-java-8.0.12.jar --dependencies=javax.api,javax.transaction.api
    重要

    module 管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、管理対象ドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境ではモジュールを手作業で 追加 および 削除 してください。

    テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

    テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジープレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

  2. MySQL JDBC ドライバーを登録します。

    /subsystem=datasources/jdbc-driver=mysql:add(driver-name=mysql,driver-module-name=com.mysql,driver-xa-datasource-class-name=com.mysql.cj.jdbc.MysqlXADataSource, driver-class-name=com.mysql.cj.jdbc.Driver)
  3. MySQL XA データソースを追加します。

    xa-data-source add --name=MySqlXADS --jndi-name=java:jboss/MySqlXADS --driver-name=mysql --user-name=admin --password=admin --validate-on-match=true --background-validation=false --valid-connection-checker-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLValidConnectionChecker --exception-sorter-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLExceptionSorter --xa-datasource-properties={"ServerName"=>"localhost","DatabaseName"=>"mysqldb"}

12.15.3. PostgreSQL データソースの例

以下は、接続情報、基本のセキュリティー、およびバリデーションオプションが含まれる PostgreSQL データソースの設定例になります。

例: PostgreSQL データソースの設定
<datasources>
  <datasource jndi-name="java:jboss/PostgresDS" pool-name="PostgresDS">
    <connection-url>jdbc:postgresql://localhost:5432/postgresdb</connection-url>
    <driver>postgresql</driver>
    <security>
        <user-name>admin</user-name>
        <password>admin</password>
    </security>
    <validation>
        <valid-connection-checker class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.postgres.PostgreSQLValidConnectionChecker"/>
        <validate-on-match>true</validate-on-match>
        <background-validation>false</background-validation>
        <exception-sorter class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.postgres.PostgreSQLExceptionSorter"/>
    </validation>
  </datasource>
  <drivers>
    <driver name="postgresql" module="com.postgresql">
        <xa-datasource-class>org.postgresql.xa.PGXADataSource</xa-datasource-class>
    </driver>
  </drivers>
</datasources>
例: PostgreSQL JDBC ドライバーの module.xml ファイル
<?xml version="1.0" ?>
<module xmlns="urn:jboss:module:1.1" name="com.postgresql">
  <resources>
    <resource-root path="postgresql-42.x.y.jar"/>
  </resources>
  <dependencies>
    <module name="javax.api"/>
    <module name="javax.transaction.api"/>
  </dependencies>
</module>

上記の例では、42.x.y をドライバーバージョン番号に置き換えてください。

参考情報

管理 CLI コマンドの例

以下の CLI コマンドを使用して、PostgreSQL JDBC ドライバーおよび PostgreSQL データソースを JDBC API に追加できます。

  1. PostgreSQL JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加します。

    module add --name=com.postgresql --resources=/path/to/postgresql-42.x.y.jar --dependencies=javax.api,javax.transaction.api

    上記の例では、42.x.y をドライバーバージョン番号に置き換えてください。

    重要

    module 管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、管理対象ドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境ではモジュールを手作業で 追加 および 削除 してください。

    テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

    テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジープレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

  2. PostgreSQL JDBC ドライバーを登録します。

    /subsystem=datasources/jdbc-driver=postgresql:add(driver-name=postgresql,driver-module-name=com.postgresql,driver-xa-datasource-class-name=org.postgresql.xa.PGXADataSource)
  3. PostgreSQL データソースを追加します。

    data-source add --name=PostgresDS --jndi-name=java:jboss/PostgresDS --driver-name=postgresql --connection-url=jdbc:postgresql://localhost:5432/postgresdb --user-name=admin --password=admin --validate-on-match=true --background-validation=false --valid-connection-checker-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.postgres.PostgreSQLValidConnectionChecker --exception-sorter-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.postgres.PostgreSQLExceptionSorter

12.15.4. PostgreSQL XA データソースの例

以下は、XA データソースプロパティー、基本のセキュリティー、およびバリデーションオプションが含まれる PostgreSQL XA データソースの設定例になります。

例: PostgreSQL XA データソースの例
<datasources>
  <xa-datasource jndi-name="java:jboss/PostgresXADS" pool-name="PostgresXADS">
    <xa-datasource-property name="ServerName">
      localhost
    </xa-datasource-property>
    <xa-datasource-property name="PortNumber">
      5432
    </xa-datasource-property>
    <xa-datasource-property name="DatabaseName">
      postgresdb
    </xa-datasource-property>
    <driver>postgresql</driver>
    <security>
      <user-name>admin</user-name>
      <password>admin</password>
    </security>
    <validation>
      <valid-connection-checker class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.postgres.PostgreSQLValidConnectionChecker"/>
      <validate-on-match>true</validate-on-match>
      <background-validation>false</background-validation>
      <exception-sorter class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.postgres.PostgreSQLExceptionSorter"/>
    </validation>
  </xa-datasource>
  <drivers>
    <driver name="postgresql" module="com.postgresql">
      <xa-datasource-class>org.postgresql.xa.PGXADataSource</xa-datasource-class>
    </driver>
  </drivers>
</datasources>
例: PostgreSQL JDBC ドライバーの module.xml ファイル
<?xml version="1.0" ?>
<module xmlns="urn:jboss:module:1.1" name="com.postgresql">
  <resources>
    <resource-root path="postgresql-42.x.y.jar"/>
  </resources>
  <dependencies>
    <module name="javax.api"/>
    <module name="javax.transaction.api"/>
  </dependencies>
</module>

上記の例では、42.x.y をドライバーバージョン番号に置き換えてください。

参考情報

管理 CLI コマンドの例

以下の CLI コマンドを使用して、PostgreSQL JDBC ドライバーおよび PostgreSQL データソースを JDBC API に追加できます。

  1. PostgreSQL JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加します。

    module add --name=com.postgresql --resources=/path/to/postgresql-42.x.y.jar --dependencies=javax.api,javax.transaction.api

    上記の例では、42.x.y をドライバーバージョン番号に置き換えてください。

    重要

    module 管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、管理対象ドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境ではモジュールを手作業で 追加 および 削除 してください。

    テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

    テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジープレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

  2. PostgreSQL JDBC ドライバーを登録します。

    /subsystem=datasources/jdbc-driver=postgresql:add(driver-name=postgresql,driver-module-name=com.postgresql,driver-xa-datasource-class-name=org.postgresql.xa.PGXADataSource)
  3. PostgreSQL XA データソースを追加します。

    xa-data-source add --name=PostgresXADS --jndi-name=java:jboss/PostgresXADS --driver-name=postgresql --user-name=admin --password=admin --validate-on-match=true --background-validation=false --valid-connection-checker-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.postgres.PostgreSQLValidConnectionChecker --exception-sorter-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.postgres.PostgreSQLExceptionSorter --xa-datasource-properties={"ServerName"=>"localhost","PortNumber"=>"5432","DatabaseName"=>"postgresdb"}

12.15.5. Oracle データソースの例

以下は、接続情報、基本のセキュリティー、およびバリデーションオプションが含まれる Oracle データソースの設定例になります。

例: Oracle データソースの例
<datasources>
  <datasource jndi-name="java:jboss/OracleDS" pool-name="OracleDS">
    <connection-url>jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:XE</connection-url>
    <driver>oracle</driver>
    <security>
        <user-name>admin</user-name>
        <password>admin</password>
    </security>
    <validation>
        <valid-connection-checker class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.oracle.OracleValidConnectionChecker"/>
        <validate-on-match>true</validate-on-match>
        <background-validation>false</background-validation>
        <exception-sorter class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.oracle.OracleExceptionSorter"/>
    </validation>
  </datasource>
  <drivers>
    <driver name="oracle" module="com.oracle">
        <xa-datasource-class>oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource</xa-datasource-class>
    </driver>
  </drivers>
</datasources>
例: Oracle JDBC ドライバーの module.xml ファイル
<?xml version="1.0" ?>
<module xmlns="urn:jboss:module:1.1" name="com.oracle">
    <resources>
        <resource-root path="ojdbc7.jar"/>
    </resources>
    <dependencies>
        <module name="javax.api"/>
        <module name="javax.transaction.api"/>
    </dependencies>
</module>
管理 CLI コマンドの例

以下の管理 CLI コマンドを使用すると、この設定例を実現できます。

  1. Oracle JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加します。

    module add --name=com.oracle --resources=/path/to/ojdbc7.jar --dependencies=javax.api,javax.transaction.api
    重要

    module 管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、管理対象ドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境ではモジュールを手作業で 追加 および 削除 してください。

    テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

    テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジープレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

  2. Oracle JDBC ドライバーを登録します。

    /subsystem=datasources/jdbc-driver=oracle:add(driver-name=oracle,driver-module-name=com.oracle,driver-xa-datasource-class-name=oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource)
  3. Oracle データソースを追加します。

    data-source add --name=OracleDS --jndi-name=java:jboss/OracleDS --driver-name=oracle --connection-url=jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:XE --user-name=admin --password=admin --validate-on-match=true --background-validation=false --valid-connection-checker-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.oracle.OracleValidConnectionChecker --exception-sorter-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.oracle.OracleExceptionSorter

12.15.6. Oracle XA データソースの例

重要

Oracle XA データソースにアクセスするユーザーは、以下の設定を適用しないと XA リカバリーが適切に操作しません。値 user は、JBoss EAP から Oracle に接続するために定義されたユーザーです。

  • GRANT SELECT ON sys.dba_pending_transactions TO user;
  • GRANT SELECT ON sys.pending_trans$ TO user;
  • GRANT SELECT ON sys.dba_2pc_pending TO user;
  • GRANT EXECUTE ON sys.dbms_xa TO user;

以下は、XA データソースプロパティー、基本のセキュリティー、およびバリデーションオプションが含まれる Oracle XA データソースの設定例になります。

例: Oracle XA データソースの設定
<datasources>
  <xa-datasource jndi-name="java:jboss/OracleXADS" pool-name="OracleXADS">
    <xa-datasource-property name="URL">
      jdbc:oracle:thin:@oracleHostName:1521:orcl
    </xa-datasource-property>
    <driver>oracle</driver>
    <xa-pool>
      <is-same-rm-override>false</is-same-rm-override>
    </xa-pool>
    <security>
      <user-name>admin</user-name>
      <password>admin</password>
    </security>
    <validation>
      <valid-connection-checker class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.oracle.OracleValidConnectionChecker"/>
      <validate-on-match>true</validate-on-match>
      <background-validation>false</background-validation>
      <exception-sorter class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.oracle.OracleExceptionSorter"/>
    </validation>
  </xa-datasource>
  <drivers>
    <driver name="oracle" module="com.oracle">
      <xa-datasource-class>oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource</xa-datasource-class>
    </driver>
  </drivers>
</datasources>
例: Oracle JDBC ドライバーの module.xml ファイル
<?xml version="1.0" ?>
<module xmlns="urn:jboss:module:1.1" name="com.oracle">
    <resources>
        <resource-root path="ojdbc7.jar"/>
    </resources>
    <dependencies>
        <module name="javax.api"/>
        <module name="javax.transaction.api"/>
    </dependencies>
</module>
管理 CLI コマンドの例

以下の管理 CLI コマンドを使用すると、この設定例を実現できます。

  1. Oracle JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加します。

    module add --name=com.oracle --resources=/path/to/ojdbc7.jar --dependencies=javax.api,javax.transaction.api
    重要

    module 管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、管理対象ドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境ではモジュールを手作業で 追加 および 削除 してください。

    テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

    テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジープレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

  2. Oracle JDBC ドライバーを登録します。

    /subsystem=datasources/jdbc-driver=oracle:add(driver-name=oracle,driver-module-name=com.oracle,driver-xa-datasource-class-name=oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource)
  3. Oracle XA データソースを追加します。

    xa-data-source add --name=OracleXADS --jndi-name=java:jboss/OracleXADS --driver-name=oracle --user-name=admin --password=admin --validate-on-match=true --background-validation=false --valid-connection-checker-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.oracle.OracleValidConnectionChecker --exception-sorter-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.oracle.OracleExceptionSorter --same-rm-override=false --xa-datasource-properties={"URL"=>"jdbc:oracle:thin:@oracleHostName:1521:orcl"}

12.15.7. Microsoft SQL Server データソースの例

以下は、接続情報、基本のセキュリティー、およびバリデーションオプションが含まれる Microsoft SQL Server データソースの設定例になります。

例: Microsoft SQL Server データソースの設定
<datasources>
  <datasource jndi-name="java:jboss/MSSQLDS" pool-name="MSSQLDS">
    <connection-url>jdbc:sqlserver://localhost:1433;DatabaseName=MyDatabase</connection-url>
    <driver>sqlserver</driver>
    <security>
      <user-name>admin</user-name>
      <password>admin</password>
    </security>
    <validation>
      <valid-connection-checker class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mssql.MSSQLValidConnectionChecker"/>
      <validate-on-match>true</validate-on-match>
      <background-validation>false</background-validation>
      <exception-sorter class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mssql.MSSQLExceptionSorter"/>
    </validation>
  </datasource>
  <drivers>
    <driver name="sqlserver" module="com.microsoft">
      <xa-datasource-class>com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerXADataSource</xa-datasource-class>
    </driver>
  </drivers>
</datasources>
例: Microsoft SQL Server JDBC ドライバーの module.xml ファイル
<?xml version="1.0" ?>
<module xmlns="urn:jboss:module:1.1" name="com.microsoft">
  <resources>
    <resource-root path="sqljdbc42.jar"/>
  </resources>
  <dependencies>
    <module name="javax.api"/>
    <module name="javax.transaction.api"/>
    <module name="javax.xml.bind.api"/>
  </dependencies>
</module>
管理 CLI コマンドの例

以下の管理 CLI コマンドを使用すると、この設定例を実現できます。

  1. Microsoft SQL Server の JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加します。

    module add --name=com.microsoft --resources=/path/to/sqljdbc42.jar --dependencies=javax.api,javax.transaction.api,javax.xml.bind.api
    重要

    module 管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、管理対象ドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境ではモジュールを手作業で 追加 および 削除 してください。

    テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

    テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジープレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

  2. Microsoft SQL Server の JDBC ドライバーを登録します。

    /subsystem=datasources/jdbc-driver=sqlserver:add(driver-name=sqlserver,driver-module-name=com.microsoft,driver-xa-datasource-class-name=com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerXADataSource)
  3. Microsoft SQL Server データソースを追加します。

    data-source add --name=MSSQLDS --jndi-name=java:jboss/MSSQLDS --driver-name=sqlserver --connection-url=jdbc:sqlserver://localhost:1433;DatabaseName=MyDatabase --user-name=admin --password=admin --validate-on-match=true --background-validation=false --valid-connection-checker-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mssql.MSSQLValidConnectionChecker --exception-sorter-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mssql.MSSQLExceptionSorter

12.15.8. Microsoft SQL Server XA データソースの例

以下は、XA データソースプロパティー、基本のセキュリティー、およびバリデーションオプションが含まれる Microsoft SQL Server XA データソースの設定例になります。

例: Microsoft SQL Server XA データソースの設定
<datasources>
  <xa-datasource jndi-name="java:jboss/MSSQLXADS" pool-name="MSSQLXADS">
    <xa-datasource-property name="ServerName">
      localhost
    </xa-datasource-property>
    <xa-datasource-property name="DatabaseName">
      mssqldb
    </xa-datasource-property>
    <xa-datasource-property name="SelectMethod">
      cursor
    </xa-datasource-property>
    <driver>sqlserver</driver>
    <xa-pool>
      <is-same-rm-override>false</is-same-rm-override>
    </xa-pool>
    <security>
      <user-name>admin</user-name>
      <password>admin</password>
    </security>
    <validation>
      <valid-connection-checker class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mssql.MSSQLValidConnectionChecker"/>
      <validate-on-match>true</validate-on-match>
      <background-validation>false</background-validation>
      <exception-sorter class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mssql.MSSQLExceptionSorter"/>
    </validation>
  </xa-datasource>
  <drivers>
    <driver name="sqlserver" module="com.microsoft">
      <xa-datasource-class>com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerXADataSource</xa-datasource-class>
    </driver>
  </drivers>
</datasources>
例: Microsoft SQL Server JDBC ドライバーの module.xml ファイル
<?xml version="1.0" ?>
<module xmlns="urn:jboss:module:1.1" name="com.microsoft">
  <resources>
    <resource-root path="sqljdbc42.jar"/>
  </resources>
  <dependencies>
    <module name="javax.api"/>
    <module name="javax.transaction.api"/>
    <module name="javax.xml.bind.api"/>
  </dependencies>
</module>
管理 CLI コマンドの例

以下の管理 CLI コマンドを使用すると、この設定例を実現できます。

  1. Microsoft SQL Server の JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加します。

    module add --name=com.microsoft --resources=/path/to/sqljdbc42.jar --dependencies=javax.api,javax.transaction.api,javax.xml.bind.api
    重要

    module 管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、管理対象ドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境ではモジュールを手作業で 追加 および 削除 してください。

    テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

    テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジープレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

  2. Microsoft SQL Server の JDBC ドライバーを登録します。

    /subsystem=datasources/jdbc-driver=sqlserver:add(driver-name=sqlserver,driver-module-name=com.microsoft,driver-xa-datasource-class-name=com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerXADataSource)
  3. Microsoft SQL Server XA データソースを追加します。

    xa-data-source add --name=MSSQLXADS --jndi-name=java:jboss/MSSQLXADS --driver-name=sqlserver --user-name=admin --password=admin --validate-on-match=true --background-validation=false --background-validation=false --valid-connection-checker-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mssql.MSSQLValidConnectionChecker --exception-sorter-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mssql.MSSQLExceptionSorter --same-rm-override=false --xa-datasource-properties={"ServerName"=>"localhost","DatabaseName"=>"mssqldb","SelectMethod"=>"cursor"}

12.15.9. IBM DB2 データソースの例

以下は、接続情報、基本のセキュリティー、およびバリデーションオプションが含まれる IBM DB2 データソースの設定例になります。

例: IBM DB2 データソースの設定
<datasources>
  <datasource jndi-name="java:jboss/DB2DS" pool-name="DB2DS">
    <connection-url>jdbc:db2://localhost:50000/ibmdb2db</connection-url>
    <driver>ibmdb2</driver>
    <pool>
      <min-pool-size>0</min-pool-size>
      <max-pool-size>50</max-pool-size>
    </pool>
    <security>
      <user-name>admin</user-name>
      <password>admin</password>
    </security>
    <validation>
      <valid-connection-checker class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.db2.DB2ValidConnectionChecker"/>
      <validate-on-match>true</validate-on-match>
      <background-validation>false</background-validation>
      <exception-sorter class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.db2.DB2ExceptionSorter"/>
    </validation>
  </datasource>
  <drivers>
    <driver name="ibmdb2" module="com.ibm">
        <xa-datasource-class>com.ibm.db2.jcc.DB2XADataSource</xa-datasource-class>
    </driver>
  </drivers>
</datasources>
例: IBM DB2 JDBC ドライバーの module.xml ファイル
<?xml version="1.0" ?>
<module xmlns="urn:jboss:module:1.1" name="com.ibm">
  <resources>
    <resource-root path="db2jcc4.jar"/>
  </resources>
  <dependencies>
    <module name="javax.api"/>
    <module name="javax.transaction.api"/>
  </dependencies>
</module>
管理 CLI コマンドの例

以下の管理 CLI コマンドを使用すると、この設定例を実現できます。

  1. IBM DB2 の JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加します。

    module add --name=com.ibm --resources=/path/to/db2jcc4.jar --dependencies=javax.api,javax.transaction.api
    重要

    module 管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、管理対象ドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境ではモジュールを手作業で 追加 および 削除 してください。

    テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

    テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジープレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

  2. IBM DB2 の JDBC ドライバーを登録します。

    /subsystem=datasources/jdbc-driver=ibmdb2:add(driver-name=ibmdb2,driver-module-name=com.ibm,driver-xa-datasource-class-name=com.ibm.db2.jcc.DB2XADataSource)
  3. IBM DB2 データソースを追加します。

    data-source add --name=DB2DS --jndi-name=java:jboss/DB2DS --driver-name=ibmdb2 --connection-url=jdbc:db2://localhost:50000/ibmdb2db --user-name=admin --password=admin --validate-on-match=true --background-validation=false --valid-connection-checker-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.db2.DB2ValidConnectionChecker --exception-sorter-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.db2.DB2ExceptionSorter --min-pool-size=0 --max-pool-size=50

12.15.10. IBM DB2 XA のデータソースの例

以下は、XA データソースプロパティー、基本のセキュリティー、およびバリデーションオプションが含まれる IBM DB2 XA データソースの設定例になります。

例: IBM DB2 XA データソースの設定
<datasources>
  <xa-datasource jndi-name="java:jboss/DB2XADS" pool-name="DB2XADS">
    <xa-datasource-property name="ServerName">
      localhost
    </xa-datasource-property>
    <xa-datasource-property name="DatabaseName">
      ibmdb2db
    </xa-datasource-property>
    <xa-datasource-property name="PortNumber">
      50000
    </xa-datasource-property>
    <xa-datasource-property name="DriverType">
      4
    </xa-datasource-property>
    <driver>ibmdb2</driver>
    <xa-pool>
      <is-same-rm-override>false</is-same-rm-override>
    </xa-pool>
    <security>
      <user-name>admin</user-name>
      <password>admin</password>
    </security>
    <recovery>
      <recover-plugin class-name="org.jboss.jca.core.recovery.ConfigurableRecoveryPlugin">
        <config-property name="EnableIsValid">
          false
        </config-property>
        <config-property name="IsValidOverride">
          false
        </config-property>
        <config-property name="EnableClose">
          false
        </config-property>
      </recover-plugin>
    </recovery>
    <validation>
      <valid-connection-checker class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.db2.DB2ValidConnectionChecker"/>
      <validate-on-match>true</validate-on-match>
      <background-validation>false</background-validation>
      <exception-sorter class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.db2.DB2ExceptionSorter"/>
    </validation>
  </xa-datasource>
  <drivers>
    <driver name="ibmdb2" module="com.ibm">
        <xa-datasource-class>com.ibm.db2.jcc.DB2XADataSource</xa-datasource-class>
    </driver>
  </drivers>
</datasources>
例: IBM DB2 JDBC ドライバーの module.xml ファイル
<?xml version="1.0" ?>
<module xmlns="urn:jboss:module:1.1" name="com.ibm">
  <resources>
    <resource-root path="db2jcc4.jar"/>
  </resources>
  <dependencies>
    <module name="javax.api"/>
    <module name="javax.transaction.api"/>
  </dependencies>
</module>
管理 CLI コマンドの例

以下の管理 CLI コマンドを使用すると、この設定例を実現できます。

  1. IBM DB2 の JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加します。

    module add --name=com.ibm --resources=/path/to/db2jcc4.jar --dependencies=javax.api,javax.transaction.api
    重要

    module 管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、管理対象ドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境ではモジュールを手作業で 追加 および 削除 してください。

    テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

    テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジープレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

  2. IBM DB2 の JDBC ドライバーを登録します。

    /subsystem=datasources/jdbc-driver=ibmdb2:add(driver-name=ibmdb2,driver-module-name=com.ibm,driver-xa-datasource-class-name=com.ibm.db2.jcc.DB2XADataSource)
  3. IBM DB2 XA データソースを追加します。

    xa-data-source add --name=DB2XADS --jndi-name=java:jboss/DB2XADS --driver-name=ibmdb2 --user-name=admin --password=admin --validate-on-match=true --background-validation=false --background-validation=false --valid-connection-checker-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.db2.DB2ValidConnectionChecker --exception-sorter-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.db2.DB2ExceptionSorter --same-rm-override=false --recovery-plugin-class-name=org.jboss.jca.core.recovery.ConfigurableRecoveryPlugin --recovery-plugin-properties={"EnableIsValid"=>"false","IsValidOverride"=>"false","EnableClose"=>"false"} --xa-datasource-properties={"ServerName"=>"localhost","DatabaseName"=>"ibmdb2db","PortNumber"=>"50000","DriverType"=>"4"}

12.15.11. Sybase データソースの例

以下は、接続情報、基本のセキュリティー、およびバリデーションオプションが含まれる Sybase データソースの設定例になります。

例: Sybase データソースの設定
<datasources>
  <datasource jndi-name="java:jboss/SybaseDB" pool-name="SybaseDB">
    <connection-url>jdbc:sybase:Tds:localhost:5000/DATABASE?JCONNECT_VERSION=6</connection-url>
    <driver>sybase</driver>
    <security>
      <user-name>admin</user-name>
      <password>admin</password>
    </security>
    <validation>
      <valid-connection-checker class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.sybase.SybaseValidConnectionChecker"/>
      <validate-on-match>true</validate-on-match>
      <background-validation>false</background-validation>
      <exception-sorter class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.sybase.SybaseExceptionSorter"/>
    </validation>
  </datasource>
  <drivers>
    <driver name="sybase" module="com.sybase">
      <xa-datasource-class>com.sybase.jdbc4.jdbc.SybXADataSource</xa-datasource-class>
    </driver>
  </drivers>
</datasources>
例: Sybase JDBC ドライバーの module.xml ファイル
<?xml version="1.0" ?>
<module xmlns="urn:jboss:module:1.1" name="com.sybase">
    <resources>
      <resource-root path="jconn4.jar"/>
    </resources>
    <dependencies>
      <module name="javax.api"/>
      <module name="javax.transaction.api"/>
    </dependencies>
</module>
管理 CLI コマンドの例

以下の管理 CLI コマンドを使用すると、この設定例を実現できます。

  1. Sybase JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加します。

    module add --name=com.sybase --resources=/path/to/jconn4.jar --dependencies=javax.api,javax.transaction.api
    重要

    module 管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、管理対象ドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境ではモジュールを手作業で 追加 および 削除 してください。

    テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

    テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジープレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

  2. Sybase JDBC ドライバーを登録します。

    /subsystem=datasources/jdbc-driver=sybase:add(driver-name=sybase,driver-module-name=com.sybase,driver-xa-datasource-class-name=com.sybase.jdbc4.jdbc.SybXADataSource)
  3. Sybase データソースを追加します。

    data-source add --name=SybaseDB --jndi-name=java:jboss/SybaseDB --driver-name=sybase --connection-url=jdbc:sybase:Tds:localhost:5000/DATABASE?JCONNECT_VERSION=6 --user-name=admin --password=admin --validate-on-match=true --background-validation=false --valid-connection-checker-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.sybase.SybaseValidConnectionChecker --exception-sorter-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.sybase.SybaseExceptionSorter

12.15.12. Sybase XA データソースの例

以下は、XA データソースプロパティー、基本のセキュリティー、およびバリデーションオプションが含まれる Sybase XA データソースの設定例になります。

例: Sybase XA データソースの設定
<datasources>
  <xa-datasource jndi-name="java:jboss/SybaseXADS" pool-name="SybaseXADS">
    <xa-datasource-property name="ServerName">
      localhost
    </xa-datasource-property>
    <xa-datasource-property name="DatabaseName">
      mydatabase
    </xa-datasource-property>
    <xa-datasource-property name="PortNumber">
      4100
    </xa-datasource-property>
    <xa-datasource-property name="NetworkProtocol">
      Tds
    </xa-datasource-property>
    <driver>sybase</driver>
    <xa-pool>
      <is-same-rm-override>false</is-same-rm-override>
    </xa-pool>
    <security>
      <user-name>admin</user-name>
      <password>admin</password>
    </security>
    <validation>
      <valid-connection-checker class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.sybase.SybaseValidConnectionChecker"/>
      <validate-on-match>true</validate-on-match>
      <background-validation>false</background-validation>
      <exception-sorter class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.sybase.SybaseExceptionSorter"/>
    </validation>
  </xa-datasource>
  <drivers>
    <driver name="sybase" module="com.sybase">
      <xa-datasource-class>com.sybase.jdbc4.jdbc.SybXADataSource</xa-datasource-class>
    </driver>
  </drivers>
</datasources>
例: Sybase JDBC ドライバーの module.xml ファイル
<?xml version="1.0" ?>
<module xmlns="urn:jboss:module:1.1" name="com.sybase">
    <resources>
      <resource-root path="jconn4.jar"/>
    </resources>
    <dependencies>
      <module name="javax.api"/>
      <module name="javax.transaction.api"/>
    </dependencies>
</module>
管理 CLI コマンドの例

以下の管理 CLI コマンドを使用すると、この設定例を実現できます。

  1. Sybase JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加します。

    module add --name=com.sybase --resources=/path/to/jconn4.jar --dependencies=javax.api,javax.transaction.api
    重要

    module 管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、管理対象ドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境ではモジュールを手作業で 追加 および 削除 してください。

    テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

    テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジープレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

  2. Sybase JDBC ドライバーを登録します。

    /subsystem=datasources/jdbc-driver=sybase:add(driver-name=sybase,driver-module-name=com.sybase,driver-xa-datasource-class-name=com.sybase.jdbc4.jdbc.SybXADataSource)
  3. Sybase XA データソースを追加します。

    xa-data-source add --name=SybaseXADS --jndi-name=java:jboss/SybaseXADS --driver-name=sybase --user-name=admin --password=admin --validate-on-match=true --background-validation=false --background-validation=false --valid-connection-checker-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.sybase.SybaseValidConnectionChecker --exception-sorter-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.sybase.SybaseExceptionSorter --same-rm-override=false --xa-datasource-properties={"ServerName"=>"localhost","DatabaseName"=>"mydatabase","PortNumber"=>"4100","NetworkProtocol"=>"Tds"}

12.15.13. MariaDB データソースの例

以下は、接続情報、基本のセキュリティー、およびバリデーションオプションが含まれる MariaDB データソースの設定例になります。

例: MariaDB データソースの設定
<datasources>
  <datasource jndi-name="java:jboss/MariaDBDS" pool-name="MariaDBDS">
    <connection-url>jdbc:mariadb://localhost:3306/jbossdb</connection-url>
    <driver>mariadb</driver>
    <security>
      <user-name>admin</user-name>
      <password>admin</password>
    </security>
    <validation>
      <valid-connection-checker class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLValidConnectionChecker"/>
      <validate-on-match>true</validate-on-match>
      <background-validation>false</background-validation>
      <exception-sorter class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLExceptionSorter"/>
    </validation>
  </datasource>
  <drivers>
    <driver name="mariadb" module="org.mariadb">
      <driver-class>org.mariadb.jdbc.Driver</driver-class>
      <xa-datasource-class>org.mariadb.jdbc.MySQLDataSource</xa-datasource-class>
    </driver>
  </drivers>
</datasources>
例: MariaDB JDBC ドライバーの module.xml ファイル
<?xml version="1.0" ?>
<module xmlns="urn:jboss:module:1.1" name="org.mariadb">
  <resources>
    <resource-root path="mariadb-java-client-1.2.3.jar"/>
  </resources>
  <dependencies>
    <module name="javax.api"/>
    <module name="javax.transaction.api"/>
  </dependencies>
</module>
管理 CLI コマンドの例

以下の管理 CLI コマンドを使用すると、この設定例を実現できます。

  1. MariaDB JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加します。

    module add --name=org.mariadb --resources=/path/to/mariadb-java-client-1.2.3.jar --dependencies=javax.api,javax.transaction.api
    重要

    module 管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、管理対象ドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境ではモジュールを手作業で 追加 および 削除 してください。

    テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

    テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジープレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

  2. MariaDB JDBC ドライバーを登録します。

    /subsystem=datasources/jdbc-driver=mariadb:add(driver-name=mariadb,driver-module-name=org.mariadb,driver-xa-datasource-class-name=org.mariadb.jdbc.MySQLDataSource, driver-class-name=org.mariadb.jdbc.Driver)
  3. MariaDB データソースを追加します。

    data-source add --name=MariaDBDS --jndi-name=java:jboss/MariaDBDS --driver-name=mariadb --connection-url=jdbc:mariadb://localhost:3306/jbossdb --user-name=admin --password=admin --validate-on-match=true --background-validation=false --valid-connection-checker-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLValidConnectionChecker --exception-sorter-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLExceptionSorter

12.15.14. MariaDB XA データソースの例

以下は、XA データソースプロパティー、基本のセキュリティー、およびバリデーションオプションが含まれる MariaDB XA データソースの設定例になります。

例: MariaDB XA データソースの設定
<datasources>
  <xa-datasource jndi-name="java:jboss/MariaDBXADS" pool-name="MariaDBXADS">
    <xa-datasource-property name="ServerName">
      localhost
    </xa-datasource-property>
    <xa-datasource-property name="DatabaseName">
      mariadbdb
    </xa-datasource-property>
    <driver>mariadb</driver>
    <security>
      <user-name>admin</user-name>
      <password>admin</password>
    </security>
    <validation>
      <valid-connection-checker class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLValidConnectionChecker"/>
      <validate-on-match>true</validate-on-match>
      <background-validation>false</background-validation>
      <exception-sorter class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLExceptionSorter"/>
    </validation>
  </xa-datasource>
  <drivers>
    <driver name="mariadb" module="org.mariadb">
      <driver-class>org.mariadb.jdbc.Driver</driver-class>
      <xa-datasource-class>org.mariadb.jdbc.MySQLDataSource</xa-datasource-class>
    </driver>
  </drivers>
</datasources>
例: MariaDB JDBC ドライバーの module.xml ファイル
<?xml version="1.0" ?>
<module xmlns="urn:jboss:module:1.1" name="org.mariadb">
  <resources>
    <resource-root path="mariadb-java-client-1.2.3.jar"/>
  </resources>
  <dependencies>
    <module name="javax.api"/>
    <module name="javax.transaction.api"/>
  </dependencies>
</module>
管理 CLI コマンドの例

以下の管理 CLI コマンドを使用すると、この設定例を実現できます。

  1. MariaDB JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加します。

    module add --name=org.mariadb --resources=/path/to/mariadb-java-client-1.2.3.jar --dependencies=javax.api,javax.transaction.api
    重要

    module 管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、管理対象ドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境ではモジュールを手作業で 追加 および 削除 してください。

    テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

    テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジープレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

  2. MariaDB JDBC ドライバーを登録します。

    /subsystem=datasources/jdbc-driver=mariadb:add(driver-name=mariadb,driver-module-name=org.mariadb,driver-xa-datasource-class-name=org.mariadb.jdbc.MySQLDataSource, driver-class-name=org.mariadb.jdbc.Driver)
  3. MariaDB XA データソースを追加します。

    xa-data-source add --name=MariaDBXADS --jndi-name=java:jboss/MariaDBXADS --driver-name=mariadb --user-name=admin --password=admin --validate-on-match=true --background-validation=false --valid-connection-checker-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLValidConnectionChecker --exception-sorter-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLExceptionSorter --xa-datasource-properties={"ServerName"=>"localhost","DatabaseName"=>"mariadbdb"}

12.15.15. MariaDB Galera Cluster データソースの例

以下は、接続情報、基本のセキュリティー、およびバリデーションオプションが含まれる MariaDB Galera Cluster データソースの設定例になります。

警告

MariaDB Galera Cluster は XA トランザクションをサポートしません。

例: MariaDB Galera Cluster データソースの設定
<datasources>
  <datasource jndi-name="java:jboss/MariaDBGaleraClusterDS" pool-name="MariaDBGaleraClusterDS">
    <connection-url>jdbc:mariadb://192.168.1.1:3306,192.168.1.2:3306/jbossdb</connection-url>
    <driver>mariadb</driver>
    <security>
      <user-name>admin</user-name>
      <password>admin</password>
    </security>
    <validation>
      <valid-connection-checker class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLValidConnectionChecker"/>
      <validate-on-match>true</validate-on-match>
      <background-validation>false</background-validation>
      <exception-sorter class-name="org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLExceptionSorter"/>
    </validation>
  </datasource>
  <drivers>
    <driver name="mariadb" module="org.mariadb">
      <driver-class>org.mariadb.jdbc.Driver</driver-class>
      <xa-datasource-class>org.mariadb.jdbc.MySQLDataSource</xa-datasource-class>
    </driver>
  </drivers>
</datasources>
例: MariaDB JDBC ドライバーの module.xml ファイル
<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?>
<module xmlns="urn:jboss:module:1.1" name="org.mariadb">
  <resources>
    <resource-root path="mariadb-java-client-1.5.4.jar"/>
  </resources>
  <dependencies>
    <module name="javax.api"/>
    <module name="javax.transaction.api"/>
  </dependencies>
</module>
管理 CLI コマンドの例

以下の管理 CLI コマンドを使用すると、この設定例を実現できます。

  1. MariaDB JDBC ドライバーをコアモジュールとして追加します。

    module add --name=org.mariadb --resources=/path/to/mariadb-java-client-1.5.4.jar --dependencies=javax.api,javax.transaction.api
    重要

    module 管理 CLI コマンドを使用したモジュールの追加および削除は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。このコマンドは、管理対象ドメインでの使用や、リモートによる管理 CLI への接続時には適していません。本番環境ではモジュールを手作業で 追加 および 削除 してください。

    テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

    テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジープレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

  2. MariaDB JDBC ドライバーを登録します。

    /subsystem=datasources/jdbc-driver=mariadb:add(driver-name=mariadb,driver-module-name=org.mariadb,driver-xa-datasource-class-name=org.mariadb.jdbc.MySQLDataSource, driver-class-name=org.mariadb.jdbc.Driver)
  3. MariaDB Galera Cluster データソースを追加します。

    data-source add --name=MariaDBGaleraClusterDS --jndi-name=java:jboss/MariaDBGaleraClusterDS --driver-name=mariadb --connection-url=jdbc:mariadb://192.168.1.1:3306,192.168.1.2:3306/jbossdb --user-name=admin --password=admin --validate-on-match=true --background-validation=false --valid-connection-checker-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLValidConnectionChecker --exception-sorter-class-name=org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLExceptionSorter
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