第1章 RedHat JBoss Web Server 5.7
Red Hat JBoss Web Server バージョン 6.0 リリースへようこそ。
Red Hat JBoss Web Server は、Java Web アプリケーションをホストする完全に統合および認定されたコンポーネントセットです。これは、アプリケーションサーバー (Apache Tomcat サーブレット) および Apache Tomcat Native Library から構成されます。
JBoss Web Server には以下の主要コンポーネントが含まれます。
- Apache Tomcat は、Java Servlet Specification に準拠したサーブレットコンテナーです。JBoss Web Server には Apache Tomcat 9 が含まれています。
- Apache Tomcat Native Library は、Tomcat のスケーラビリティー、パフォーマンス、ネイティブサーバー技術との統合を改善します。
- Tomcat-vault: JBoss Web Server によって使用されるパスワードおよび他の機密情報をセキュアに保存するために使用される JBoss Web Server の拡張機能です。
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mod_cluster ライブラリーは、JBoss Web Server と Apache HTTP サーバー
mod_proxy_cluster
モジュール間の通信を可能にします。mod_cluster
ライブラリーにより、Apache HTTP Server を JBoss Web Server のロードバランサーとして使用できます。mod_cluster
の設定の詳細、またはmod_jk
やmod_proxy
などの代替ロードバランサーのインストールと設定の詳細は、Apache HTTP Server コネクターおよび負荷分散ガイド を参照してください。 - Apache ポータブルランタイム (APR): ネイティブサーバー技術との優れたスケーラビリティー、パフォーマンス、および改善された統合を提供するランタイムです。APR は、Apache HTTP Server 2.x の中核となる大変ポータブルなライブラリーです。これにより、sendfile、epoll、OpenSSL などの高度な IO 機能、乱数生成やシステムステータスなどのオペレーティングシステムレベルの機能、共有メモリー、NT パイプ、Unix ソケットなどのネイティブプロセス処理機能にアクセスできます。
- OpenSSL: Secure Sockets Layer (SSL) プロトコルおよび TLS (Transport Layer Security) プロトコルを実装するソフトウェアライブラリーです。基本的な暗号化ライブラリーが含まれています。
このリリースは、JBoss Web Server と最新の Red Hat JBoss Core Services Apache HTTP Server (httpd
) との同期に重点を置いています。このリリースでは、Red Hat Enterprise Linux 9 に JBoss Web Server をインストールするためのサポートも導入され、いくつかのセキュリティーの問題が修正されています。
JBoss Web Server 5.5 以降のバージョンは、Red Hat Enterprise Linux 7 に基づく OpenShift イメージを提供しなくなりました。JBoss Web Server のこのリリースは、Red Hat Enterprise Linux 8 に基づく OpenShift イメージを提供します。