4.3. OpenShift Container Platform の更新


4.3.1. Cost Management

Cost Management Metrics Operator 4.0 および 4.1

Red Hat Lightspeed cost management サービスは、Red Hat OpenShift エージェントである Cost Management Metrics Operator によって収集されたデータを処理します。短期間に Operator の新規バージョンが 2 種類リリースされました。

CMMO 4.0 は、Red Hat OpenShift Virtualization のチャージバックに対して FIPS 準拠と機能強化を提供します。

FIPS 140-3 準拠外部

連邦情報処理標準 140-3 (FIPS 140-3) は、暗号化モジュールに関する米国政府のコンピューターセキュリティー標準です。これは、連邦システムにおける機密データや貴重なデータの保護に必須です。

Red Hat は OpenShift Container Platform 4.11 以降、FIPS 140-3 準拠モジュールを提供していますが、Cost Management Metrics Operator では依然として、FIPS 140-2 準拠のみを提供する RHEL 8 ベースのコンテナーイメージを使用していました。

Cost Management Metrics Operator 4.0 のリリース以降、Operator は FIPS 140-3 準拠を提供する RHEL 9 ベースコンテナーイメージを使用するようになりました。さらに、Operator は FIPS 140-3 に準拠して構築されるようになりました。この変更は、OpenShift Container Platform クラスターで FIPS が有効になっているかどうかに関係なく、すべてのユーザーに対して透過的です。

FIPS の詳細は、以下を参照してください。

Red Hat OpenShift Virtualization の時間単位チャージバック

2024 年 12 月以降、Red Hat Lightspeed cost management は、オペレーティングシステムのバージョンに関係なく、OpenShift Virtualization 仮想マシンのチャージバックをサポートします。詳細は、2025 年 3 月のブログ記事 Charge back the cost of OpenShift Virtualization cost management を参照してください。

OpenShift Virtualization コストのより正確な計算を実現するために、Cost Management と Virtualization では、時間単位のチャージバックを可能にするメトリクスを提供および使用するようになりました。この変更では、Cost Management Metrics Operator 4.0 と OpenShift Container Platform 4.19 をインストールする必要があります。

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