リファレンスガイド


Red Hat Network 5.0.0

Red Hat Network

概要

Red Hat Network 5.0.0 リファレンスガイドへようこそ。RHN リファレンスガイドは、Red Hat Network へのシステムの登録と、その機能の使用方法を説明します。

ガイドの概要

Red Hat Network 5.0.0 リファレンスガイド』 へようこそ。『RHN リファレンスガイド』 は、Red Hat Network へのシステムの登録と、その機能の使用方法を説明します。
Red Hat Network は、最も基本的な Update モジュールから最も高度な Monitoring パッケージまで、さまざまなサービスレベルで提供しているため、このガイドのコンテンツによっては該当しない場合があります。これは、特に RHN の Web サイトが該当します。この Web サイトでは、ログインに使用したアカウントのエンタイトルメントレベルに応じて選択されたカテゴリー、ページ、タブが表示されます。利用可能な内容を確認するには、6章Red Hat ネットワークウェブサイト を参照してください。
インストールされている Red Hat Enterprise Linux のバージョンや、追加された新機能によっては、Red Hat Network Registration ClientRed Hat Update Agent は本ガイドの説明と異なる場合があります。Red Hat Network を使用して、これらのアプリケーションを更新してから、最新版のこのマニュアルを参照してください。
このマニュアルの全バージョンは、http://access.redhat.com から HTML 形式および PDF 形式で利用できます。
本マニュアルでは、Red Hat Enterprise Linux 3 および 4 の Red Hat Update Agent バージョン 4.4.5、Red Hat Enterprise Linux 2.1 Red Hat Update Agent のバージョン 2.9.14 と Red Hat Network Registration Client のバージョン 2.9.12 に対応しています。
警告
Red Hat Enterprise Linux 2.1 を実行しているシステムは、Red Hat Update Agent を起動する前に Red Hat Network Registration Client を使用する必要があります。手順については、5章Red Hat Network Registration Client を参照してください。Red Hat Enterprise Linux 3、Red Hat Enterprise Linux 4 以降を実行しているシステムは、Red Hat Update Agent に登録されます。手順については、2章Red Hat Update Agent を参照してください。
Red Hat Network のオファリングの概要は、http://www.redhat.com/software/rhn/ から入手できる説明を参照してください。

1. 詳細情報

Red Hat Network Reference Guide』 は、Red Hat Network 機能およびサービスプランが新たにリリースされるたびに幅広く対応しています。本書やその他のマニュアルの HTML および PDF バージョンは、RHN Web サイトおよび http://access.redhat.comヘルプ セクションから入手できます。
注記
このマニュアルには可能な限り最新の情報が反映されていますが、ドキュメントが完成する前に入手できなかった可能性のある情報については、『RHN リリースノート』 をお読みください。この注記は RHN の Web サイトおよび http://access.redhat.com を参照してください。
RHN 3.7 リファレンスガイド、RHN 3.7 サテライトガイド、RHN 3.7 リリースノート、および RHN 4.0 リリースノートの RHN ドキュメントは、RHN 4.0 リリースに合わせて翻訳されています。残りの RHN 4.0 ドキュメントの翻訳は、初期リリース後に利用可能になります。翻訳ドキュメントは http://rhn.redhat.com/help/ から入手できます。

1.1. フィードバックをお寄せください

Red Hat Network リファレンスガイド』 に関する提案をお寄せいただける場合は、Bugzilla (http://bugzilla.redhat.com/bugzilla/) から報告してください。
必ず Red Hat Network 製品と、Documentation コンポーネントを選択してください。問題とこのガイドを簡単に紐付けられるように、以下の識別子を記載してください。
Red Hat Network リファレンスガイド

第1章 Red Hat Network の概要

ソフトウェアパッケージの新しいバージョンについて参照してインストールをする予定が、そのパッケージが見つかりませんか ?
インターネット検索エンジンまたは RPM リポジトリーで RPM を検索して、不明なサイトにたどり着きましたか ?
RPM の検索を試したにも拘らず、コンパイルしたソースファイルだけが見つかりましたか ?
システムの最新版がインストールされているか確認するために、さまざまな Web サイトで数時間または数日費やし、さらには数ヶ月後に再度、同じ作業を繰り返さないといけないといった経験をしたことがありますか ?
Red Hat Network を使用することで、このような時代は終わります。RHN は、すべてのシステムソフトウェア管理のニーズに対応するソリューションを提供します。
Red Hat Network は、単一の Red Hat Enterprise Linux システムや複数の Red Hat Enterprise Linux システムで設定されるネットワークを管理するためのインターネットソリューションです。すべてのセキュリティーアラート、バグ修正アラート、および機能拡張アラート (総称してエラータアラートと呼ばれる) を、直接 Red Hat またはご自分のカスタムコレクションからダウンロードできます。更新を、リリース直後にシステムに配信するようにスケジュールすることも可能です。
Red Hat Network の主なコンポーネントは以下のとおりです。
  • Red Hat Update Agent
  • Red Hat Network Web サイト (中央 RHN Server、RHN Satellite Server、または RHN Proxy Server を介してホストされている)
  • Red Hat Network Daemon
  • Red Hat Network Registration Client: Red Hat Enterprise Linux 2.1 のみを実行するシステムの場合。
Red Hat Update Agent (up2date) は、Red Hat Network に初めて接続するときに使用されます。Red Hat Enterprise Linux 3 以降のシステムは、Red Hat Update Agent を使用して RHN に登録します。登録では、一意の RHN ユーザー名とパスワードの作成、システム上のハードウェアのプローブによるハードウェアプロファイルの作成、およびシステムにインストールされているソフトウェアパッケージのプローブによるパッケージプロファイルの作成が行われます。この情報は RHN に送信され、RHN は一意のシステム ID をシステムに返します。登録が完了すると、Red Hat Update Agent は、チャンネルサブスクリプション、パッケージのインストール、および管理を有効にします。詳細は、2章Red Hat Update Agent を参照してください。
RHN のベースコンポーネントである Red Hat Update Agent は、1 台のシステムを管理するように設計されています。これを使用することで、システムのスーパーユーザーがエラータを表示してシステムに適用できます。RHN Web インターフェイスは、各システムの Red Hat Update Agent の設定など、大規模なシステムの管理、監視、およびプロビジョニングを容易にします。
Red Hat Network Daemon (rhnsd) はバックグラウンドで動作し、Red Hat Network で、設定された時間間隔で通知および更新についてプローブします (詳細は 3章Red Hat Network Daemon を参照)。このデーモンは、Web サイトを介した更新や他のアクションのスケジュールに必要です。
Red Hat Network Registration Client を使用すると、Red Hat Enterprise Linux 2.1 システムを RHN に登録できます。(Red Hat Enterprise Linux の以前のバージョンでは、Red Hat Update Agent に登録機能が組み込まれています。) 詳細は、5章Red Hat Network Registration Client を参照してください。
本書では、Red Hat Network のの多くの用語が使用されます。『Red Hat Network リファレンスガイド』 を読み進めながら、必要に応じて一般的な用語については 用語集 を参照してください。
注記
RHN サービスレベルの比較表は、http://www.redhat.com/software/rhn/table/ を参照してください。

1.1. Update

RHN Update サービスは、Red Hat Enterprise Linux システム 1 台または Red Hat Enterprise Linux システムを少数所有するユーザーに適しています。更新された Update サブスクリプションは https://www.redhat.com/apps/commerce/rhn/ で購入できます。
Update サブスクリプションごとに、以下のサービスを利用できます。
  • ソフトウェアのダウンロード: Red Hat Network に対するサブスクリプションを購入している場合は、ISO イメージがすぐにダウンロードできます。
  • 高負荷時の優先アクセス: Red Hat が大規模なエラータをリリースした場合に、優先アクセスのあるユーザーは、更新されたパッケージにすぐにアクセスできることが保証されます。
  • RHN サポートアクセス権: Red Hat Network の有償サービスを受けるお客様は、RHN に関する質問がある場合には、Web ベースのサポートを受けることができます。
  • エラータ通知、複数システム: 複数のシステムのサブスクリプションとは、その全システムへのエラータ通知を意味します。影響を受けるシステムの数に関係なく、エラータごとに電子メール 1 通だけが送信されることに注意してください。
  • エラータの更新、複数システム: システムごとにボタンを 1 回クリックするだけで、複数のシステムの更新をすぐに取得します。

1.2. 管理

RHN Update サブスクリプションレベルで提供される機能に加え、RHN Management サブスクリプションサービスでは、System Set Manager インターフェイスを使用して Red Hat Enterprise Linux システム、ユーザー、およびシステムグループのネットワークを管理できます。
RHN Management は、組織の概念をベースにしています。各管理レベルの Red Hat のお客様には、システムグループへの管理者権限を持つユーザーを設定する機能があります。組織管理者は、各 Red Hat Network 組織に対して全般的な制御を行い、システムおよびユーザーを追加および削除することができます。組織管理者以外のユーザーが Red Hat Network Web サイトにログインすると、管理権限を持つシステムのみが表示されます。
RHN Management へのエンタイトルメントの追加に使用できるアカウントを作成するには、 https://rhn.redhat.com/ にアクセスし、Sign in フィールドの下にある Create Login リンクをクリックします。『Create a Red Hat Login』 ページで Create a new Business Login をクリックします。ビジネスアカウントの作成後に、組織内のユーザーを追加できます。
利用可能な Red Hat Network 機能は、各 Red Hat Enterprise Linux システムのサブスクリプションレベルによって異なります。各 Management サブスクリプションでは、Update をご契約のお客様に提供される機能に加えて、以下を実行できます。
  • パッケージプロファイルの比較: システム上のパッケージセットと、同様のシステムのパッケージセットとをワンクリックで比較します。
  • システムの検索: パッケージ、ネットワーク情報、ハードウェアアセットタグなど、さまざまな基準をもとにシステムを検索します。
  • システムのグループ化: Web サーバー、データベースサーバー、ワークステーションなどのワークロード中心のシステムをグループ化して、各セットを共通の方法で管理できます。
  • 複数の管理者: 管理者には特定のシステムグループへの権限を付与でき、非常に大規模な組織でシステム管理の負担を軽減できます。
  • システム設定マネージャー: 単一システムではなく、システムのセットにアクションを適用したり、事前定義したシステムグループのメンバーやシステムのアドホックコレクションと連携したりできるようになりました。1 つのソフトウェアパッケージをそれぞれインストールして、システムを新しいチャンネルにサブスクライブさせるか、すべてのエラータを 1 つのアクションで適用します。
  • バッチ処理: 専任のシステム管理者がシステム 1000 台分の古いパッケージ一覧をコンパイルする場合には数日かかります。Red Hat Network Management サービスは、数秒で実行することができます。

1.3. プロビジョニング

最高の管理サービスレベルの RHN Provisioning には、RHN Update および Management サブスクリプションレベルで提供される全機能が含まれます。Red Hat Enterprise Linux システム、ユーザー、およびシステムグループのネットワークのデプロイおよび管理できるように設計されています。
Management と同様に、Provisioning は組織をベースにしています。Provisioning のエンタイトルメント契約のあるお客様がシステムをオンザフライでキックスタート、再設定、追跡、および元に戻すことができるようにすることで、この概念をさらに一歩進めます。
Provisioning は、下位のサービスレベルで説明したすべての機能に加えて、以下も提供します。
  • キックスタート: Provisioning エンタイトルメントのあるシステムは、キックスタートプロファイルで設定された多数のオプションを使用して RHN 経由で再インストールできます。オプションには、ブートローダーのタイプやタイムゾーン、含まれる/除外されるパッケージ、許可される IP アドレスの範囲など、すべてが含まれます。GPG キーや SSL キーも事前設定できます。
  • クライアント設定: RHN Satellite Server をご利用のお客様は、RHN を使用して Provisioning エンタイトルメントのあるシステムで設定ファイルを管理できます。Satellite のカスタム設定チャンネルにファイルをアップロードしたり、ローカル設定ファイルを Satellite に保存されているものに対して検証し、Satellite からファイルをデプロイできます。
  • スナップショットロールバック: プロビジョニングレベルのユーザーは、システムのパッケージプロファイルと RHN 設定を元に戻すことができます。RHN Satellite Server をお使いのお客様はローカル設定ファイルをロールバックすることもできます。これは、システムでアクションが実行されるたびにスナップショットが取得されるためです。これらのスナップショットは、グループ、チャンネル、パッケージ、および設定ファイルを識別します。
  • カスタムシステム情報: お客様は、登録済みのシステムに関するあらゆる情報を選択した内容に応じて特定することができます。これは、自動的に生成されるシステムプロファイル情報や、制限のない注記とは、カスタムシステム情報では選択した特定のキーを開発して、そのキーの検索可能な値を各プロビジョニングエンタイトルメントシステムに割り当てることができる点で異なります。たとえば、この機能は、各システムが配置されているグループを特定して、そのグループをもとに登録済みのシステム全体から検索できます。

1.4. Monitoring

Monitoring エンタイトルメントは、Red Hat Enterprise Linux システムを使用する RHN Satellite Server のお客様が利用できます。
Monitoring では、組織が障害が重大になる前にすぐに検出してパフォーマンスの低下を特定できるプローブをインストールできます。Monitoring エンタイトルメントが適切に使用されると、各システムのアプリケーション、サービス、およびデバイスに関する洞察を得ることができます。
具体的には、Monitoring では以下を提供します。
  • プローブ: 各システムに対して多数のプローブを実行できます。これらは、有用なデータを返すように設計された単純な ping チェックからカスタムリモートプログラムまでさまざまです。
  • 通知: プローブの状態が変化したときに、ユーザーが特定した連絡方法を使用して、電子メールアドレスとポケットベルアドレスにアラートを送信できます。各プローブ通知は、異なるメソッドまたはアドレスに送信できます。
  • 中央ステータス: すべてのプローブの結果が プローブステータス 1 ページに要約され、影響を受けるシステムが状態ごとに分類されます。
  • レポート: プローブを選択し、特定のメトリクスと時間を特定することで、プローブがどのように実行されたかを示すグラフおよびイベントログを生成できます。これは、重大なシステム障害の予測と防止に役立ちます。
  • プローブスイート—プローブのグループは、個別にではなく、システムまたはシステムのセットに一度に割り当てることができます。これにより、管理者は同様のシステムが同じ方法で監視されていることを確認でき、個々のプローブの設定にかかる時間を節約できます。
  • 通知フィルター—プローブ通知は、プローブ基準、通知方法、スカウト、または組織に基づいて、指定された時間、別の受信者にリダイレクト、停止、または追加の受信者に送信される場合があります。

1.5. エラータ通知とスケジュールされたパッケージのインストール

パッケージが RHN から入手可能になり次第、新規および更新されたソフトウェアパッケージの電子メール通知を送信するように Red Hat Network を設定できます。影響を受けるシステムの数に関係なく、リポジトリーごとに 1 つのメールを受信します。また、パッケージのインストールまたはパッケージの更新をスケジュールすることもできます。以下のような利点があります。
  • システム管理者が必要とする労力と時間を削減して、Red Hat エラータリストを十分に把握できる
  • Red Hat がリリースするとすぐに更新を適用することで、ネットワークのセキュリティーの脆弱性を最小限に抑える
  • パッケージ更新一覧がフィルターされる (ネットワークに関連しないパッケージは含まれない)
  • 同様の設定が指定された複数のシステムを信頼性の高い方法で管理できる

1.6. セキュリティー、品質保証、および Red Hat Network

Red Hat Network は、セキュリティーや品質保証など、ネットワークに大きなメリットをもたらします。システムと Red Hat Network との間で行われたすべてのトランザクションは暗号化され、すべての RPM パッケージは Red Hat の GNU Privacy Guard (GPG) 署名で署名され、信頼性が確保されます。
Red Hat Network には、以下のセキュリティー対策が含まれます。
  1. http://rhn.redhat.com で利用可能なシステムプロファイルは、RHN 検証済みのユーザー名とパスワードでのみアクセスできます。
  2. デジタル証明書は、登録後にクライアントシステムに書き込まれ、クライアントと Red Hat 間の各トランザクション中にシステムを認証するために使用されます。このファイルは、クライアントシステムの root ユーザーのみが読み取りできます。
  3. Red Hat は GPG を使用して電子署名との通信をすべて署名します。RPM を使用すると、パッケージのインストール前にパッケージの信頼性を検証することができます。
  4. Red Hat は、Secure Sockets Layer (SSL) 接続を使用してすべてのトランザクションを暗号化します。
  5. Red Hat 品質保証チームは、すべてのパッケージのテストおよび検証をしてから、Red Hat エラータリストおよび Red Hat Network に追加します。

1.7. 操作を始める前に

デフォルトでは、Red Hat Network へのアクセスに必要なソフトウェアパッケージはすべて Red Hat Enterprise Linux ディストリビューションとともにインストールされます。ただし、インストールプロセス時にインストールしない場合は、Red Hat Update Agent (up2date) および Red Hat Network Registration Client (rhn_register) を取得する必要があります。Red Hat Enterprise Linux 3 以降では、登録機能は Red Hat Update Agent に組み込まれていますが、Red Hat Enterprise Linux 2.1 をご利用の場合には Red Hat Network Registration Client が必要です。
警告
以前のバージョンの Red Hat Update Agent および Red Hat Network Registration Client でパッケージ化された SSL 証明書は、2003 年 8 月 28 日に期限が切れました。この証明書を使用して接続しようとしているユーザーは、SSL 接続または証明書の検証エラーをが発生します。RHN Client Software ページで新しい証明書が含まれるこれらのアプリケーションのバージョンを表示して取得できます。RHN の Web サイトで、右上隅の Help をクリックし、左側のナビゲーションバーにある Get RHN Software をクリックし、下方向にスクロールしてパッケージとバージョンを確認します。
インストールされているクライアントアプリケーションのバージョンを確認するには、rpm -q コマンドの後にパッケージ名を付けて実行します。たとえば、Red Hat Network Registration Client の場合は、以下のコマンドを入力します。
rpm -q rhn_register
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Red Hat Network Registration Client がインストールされている場合は、以下のような内容を返します。
rhn_register-2.9.3-1
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バージョン番号は若干異なる可能性があります。
Red Hat Network Registration Client がインストールされていない場合は、このコマンドで以下が返されます。
package rhn_register is not installed
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お使いのシステムに関連する 表1.1「Red Hat Network パッケージ」 のすべてのパッケージに対して、このチェックを実行します。Red Hat Enterprise Linux 2.1 ユーザーのみが Red Hat Network Registration Client を必要とすることに注意してください。コマンドラインのバージョンを使用する場合は、gnome で終わる 2 つのパッケージは必要ありません。
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表1.1 Red Hat Network パッケージ
パッケージ名 説明
rhn_register Red Hat Network Registration Client プログラムとテキストモードインターフェイスを提供します。
rhn_register-gnome Red Hat Network Registration Client の GNOME インターフェイス (グラフィカルバージョン) を提供します。X Window System が利用可能な場合は実行します。
up2date Red Hat Update Agent コマンドラインバージョンと Red Hat Network Daemon を提供します。
up2date-gnome Red Hat Update Agent の GNOME インターフェイス (グラフィカルバージョン) を提供します。X Window System が利用できる場合は実行します。

第2章 Red Hat Update Agent

Red Hat Update Agent を使用して Red Hat Network に接続します。これにより、システムを登録し、システムプロファイルを作成し、組織と RHN が対話する設定を変更できます。登録が完了すると、システムは Red Hat Update Agent を使用して、Red Hat から最新のソフトウェアパッケージを取得できます。このツールを使用すると、すべてのセキュリティー更新、バグ修正、およびソフトウェアパッケージの機能強化を備えた最新の Red Hat Enterprise Linux システムを常に入手できます。
このツールは、更新先のシステムで実行する必要があります。RHN サービスのエンタイトルメントがない場合は、システムで Red Hat Update Agent を使用することはできません。
警告
Red Hat Enterprise Linux 3 以降を実行しているシステムのみが、Red Hat Update Agent を使用して RHN に登録できます。Red Hat Enterprise Linux 2.1 を実行しているシステムは、Red Hat Update Agent を起動する前に Red Hat Network Registration Client を使用する必要があります。手順については、5章Red Hat Network Registration Client を参照して、Red Hat Update Agent についてはこの章に戻って確認してください。
重要
カーネルを自動的にアップグレードするには、Red Hat Update Agent バージョン 2.5.4 以降を使用する必要があります。更新されたカーネルをインストールし、LILO または GRUB が、次回システムを再起動したときに新しいカーネルを起動するように設定します。最新バージョンを実行していることを確認するには、up2date up2date コマンドを実行します。最新バージョンがインストールされていない場合は、このコマンドにより更新されます。

2.1. Red Hat Update Agent の起動

X Window System を実行しているか、Red Hat Update Agent のコマンドラインバージョンを選択する場合は、「コマンドラインバージョン」 に進みます。
Red Hat Update Agent は、Root で実行する必要があります。標準ユーザーとして開始した場合には、Red Hat Update Agent は続行する前に root パスワード入力を求めるプロンプトを表示します。Red Hat Update Agent は、以下のいずれかの方法で起動できます。
Red Hat Enterprise Linux 3 および 4 の場合:
  • GNOME および KDE デスクトップで、アプリケーション (パネルのメインメニュー)=> システムツール => Red Hat Network に移動します。
  • シェルプロンプトで (xtermgnome-terminalなど)、up2date コマンドを入力します。
Red Hat Enterprise Linux 2.1 の場合:
  • GNOME デスクトップで (パネルの) メインメニューボタン => プログラム => システム => Update Agent の順に移動します。
  • KDE デスクトップで (パネルの) メインメニューボタン => Update Agent の順に移動します。
  • シェルプロンプトで (xtermgnome-terminalなど)、up2date コマンドを入力します。
最後のオプションを選択して、シェルプロンプトからアプリケーションを起動する場合は、表2.1「グラフィカル更新エージェントのオプション」 のオプションを指定できます。これらのオプションを表示するには、up2date --help のコマンドを入力します。
たとえば、以下のコマンドを使用して、更新されたパッケージをダウンロードするディレクトリーを指定します (保存した設定を一時的に上書きします)。
up2date --tmpdir=/tmp/up2date/
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表2.1 グラフィカル更新エージェントのオプション
オプション 説明
--configure Red Hat Update Agent オプションを設定します。詳細な手順は、「設定」 を参照してください。
-d--download パッケージをダウンロードするだけで、インストールはしないでください。この引数は、Do not install packages after retrieval. の設定オプションを一時的に上書きします。パッケージを手動でインストールする場合は、このオプションを使用します。
-f--force パッケージを強制的にインストールします。このオプションは、ファイル、パッケージ、設定スキップリストを一時的に上書きします。
-i--install ダウンロード後にパッケージをインストールします。この引数は、Do not install packages after retrieval. の設定オプションを一時的に上書きします。
-k--packagedir パッケージを検索するディレクトリーのパスをコロンで区切って指定してから、ダウンロードを試行します。
--nosig パッケージ署名の確認に GPG を使用しないでください。このオプションは、保存した設定オプションを一時的に上書きします。
--tmpdir=directory 設定したパッケージディレクトリーを一時的に上書きします。デフォルトの場所は /var/spool/up2date です。このオプションは、設定された場所に十分なスペースがない場合に役立ちます。
--dbpath=dir 一時的に使用する別の RPM データベースを指定します。
Red Hat Update Agent を初めて実行すると、その後の起動では表示されない 2 つのダイアログボックス (プロキシーサーバーの設定GPG キーのインストール) が表示されます。
図2.1「プロキシーサーバーの設定」 で示されているように、最初のダイアログボックスが表示され、HTTP Proxy Server 情報の入力が求められます。これは、ネットワーク接続がプロキシーサーバーを使用して HTTP 接続を行う必要がある場合に便利です。この機能を使用するには、Enable HTTP Proxy チェックボックスを選択し、squid.mysite.org:3128 などの HOST:PORT 形式のテキストフィールドでプロキシーサーバーを入力します。さらに、プロキシーサーバーにユーザー名とパスワードが必要な場合は、Use Authentication チェックボックスを選択し、それぞれのテキストフィールドにユーザー名とパスワードを入力します。
Red Hat Network では、HTTP Proxy Server は必要ありません。この機能を使用しない場合は、選択せずに OK ボタンをクリックします。ダイアログボックスの上部にある Red Hat Server ドロップダウンメニューは、RHN プロキシーおよび Satellite をご利用のお客様にのみ役立つことに注意してください。上記のお客様は、『RHN クライアント設定ガイド』 で登録手順を確認してください。また、このダイアログボックスは、実際には Red Hat Update Agent Configuration ToolGeneral タブであることに注意してください。詳細な手順は、「設定」 を参照してください。

図2.1 プロキシーサーバーの設定

図2.2「GPG キーのインストール」 に示されるように、Red Hat GPG キーをインストールするように 2 番目のダイアログボックスが表示されます。このキーは、セキュリティー上の目的でダウンロードしたパッケージの検証に使用されます。Yes をクリックしてキーをインストールすると、このメッセージは表示されなくなります。

図2.2 GPG キーのインストール

2.2. 登録

Red Hat Network の使用を開始する前に、ユーザー名、パスワード、およびシステムプロファイルを作成する必要があります。起動時に、Red Hat Update Agent は、これらのタスクが完了したかどうかを検知します。そうでない場合は、登録プロセスを進めます。
既存のシステムを再登録するなど、Red Hat Update Agent を強制的に登録モードにする必要がある場合は、シェルプロンプトで次のコマンドを実行します。
 up2date --register 
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重要
ユーザー名が大規模な組織アカウントの一部である場合は、システムを登録する際に注意が必要です。デフォルトでは、Red Hat Update Agent に登録されているすべてのシステムは、システムでグループ化されていないセクションに表示され、これは組織管理者だけが閲覧できます。これらのシステムの管理を確実に維持するために、Red Hat は、組織が特定のシステムグループに関連付けられたアクティベーションキーを作成し、そのグループへのアクセス許可を付与することをお勧めします。次に、そのアクティベーションキーを使用してシステムを登録し、RHN 内でそれらのシステムプロファイルをすぐに見つけることができます。手順については、「アクティベーションキーによる登録」 を参照してください。
Red Hat GPG Key のインストール後に、図2.3「ようこそ画面」 の画面が表示されます。Red Hat Update Agent の起動時に毎回表示されます。進む をクリックして続けます。

図2.3 ようこそ画面

2.2.1. ユーザーアカウントの登録

システムプロファイルを作成する前に、ユーザーアカウントを作成する必要があります。Red Hat は、https://rhn.redhat.com/newlogin/ の Web サイトから行うことをお勧めしますが、Red Hat Update Agent (up2date) から行うこともできます。
重要
この画面から Red Hat のプライバシーステートメントにアクセスして内容を確認できます。これには、Read our Privacy Statementボタンをクリックします。Red Hat は、お客様のプライバシー保護に向けて取り組んでいます。登録プロセス中に収集された情報は、システムプロファイルを作成するために使用されます。これは、システムに関する更新通知を受信するために不可欠です。終了したら、OKをクリックします。
以前に Red Hat ログインを作成したことがあるユーザーは、ユーザー名とパスワードを入力し、進む ボタンをクリックして続行できます。
Red Hat Network で少なくとも 1 つのシステムを登録しているユーザーは、新しいマシンを同じアカウントに追加できます。これには、新しいマシンで Red Hat Update Agent を実行し、この画面で既存の Red Hat ユーザー名およびパスワードを入力します。

図2.4 Red Hat ログイン画面

新規ユーザーは、Red Hat ログインを持たない I を選択する必要があります。1 つ作成する必要があります。 ラジオボタンで 進む をクリックしてください。ご自身およびビジネスに関する情報を 図2.5「ユーザーアカウントの作成」 に表示される画面に追加し、到達できるメソッドを特定します。
ユーザー名には以下の制限があります。
  • スペースを使用できない
  • &、+、%、または ' の文字を含めることができない
  • 大文字と小文字が区別されない (そのため、大文字と小文字の違いだけのユーザー名が重複する可能性がなくなる)
さらに、以下の制限は、ユーザー名とパスワードの両方に適用されます。
  • 4 文字以上でなければならない
  • タブを含めることができない
  • 開業を含めることができない
パスワードは当然ながら大文字、小文字の区別がされます。
注記
必ず、一意のユーザー名を選択するようにしてください。すでに使用されているものを入力すると、エラーメッセージが表示されます。使用されていないユーザー名が見つかるまで、別のユーザー名を試してみてください。
アスタリスク (*) でマークされたすべてのフィールドを完了します。Red Hat がアカウントに関して通信できるように、アドレスとメールアドレスが必要です。ヒント、見解、Red Hat ニュースなどの貴重な情報源となる、月刊 Red Hata マガジンを受け取ることができます。
終了したら、Forward をクリックします。

図2.5 ユーザーアカウントの作成

2.2.2. アクティベート

アクティベーションキーを使用すると、登録のさまざまな情報を選択できます。サブスクリプション番号がある場合は、該当するフィールドに入力します。ない場合には、Use one of my existing, active subscriptions ラジオボタンを選択します。
Connect Your System オプショングループで、ハードウェアまたはソフトウェアのプロファイルを送信するかどうかを選択します。
Red Hat Network アカウントのユーザー名とパスワードを作成したら、Red Hat Update Agent は、システムをプローブして以下の情報を探します。
  •        package rhn_register is not installed 
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    Red Hat Enterprise Linux のバージョン
  • Hostname
  • IP アドレス
  • CPU モデル
  • CPU 速度
  • メモリーの容量
  • PCI デバイス
  • ディスクサイズ
  • マウントポイント
ソフトウェアシステムプロファイルは、通知を受け取る RPM パッケージのリストで設定されます。Red Hat Update Agent は、システムの RPM データベースに一覧表示されているすべての RPM パッケージの一覧を表示し、パッケージの選択を解除して一覧をカスタマイズできます。
システムから収集した情報の詳細を表示するには、プロファイルの横にある Details ボタンをクリックします。完了したら、OK をクリックします。プロファイルの左側にあるボックスの選択を解除すると、その情報は RHN には送信されません。
注記
ソフトウェアプロファイルを送信しない場合は、このシステムではエラータ更新を受信しません。
Forward をクリックして、RHN に情報を送信します。

図2.6 アクティベート

図2.7「Red Hat Network へのシステムプロファイルの送信」 は、システムプロファイルの送信時に表示される進捗バーをです。

図2.7 Red Hat Network へのシステムプロファイルの送信

2.2.3. チャネル

次に Red Hat Update Agent は、アクセス可能なすべてのパッケージチャンネルを表示します。この画面から選択したチャンネルは、登録しているシステムのベースオペレーティングシステムと一致する必要があります。RHEL AS(x86 の場合は v.4)Extras チャンネルなどの子チャンネルが利用可能な場合は、選択することもできます。選択したチャンネルに関する追加情報は、Channel Information ペインに表示されます。終了したら、Forward をクリックして続行します。

図2.8 チャネル

Red Hat Update Agent は、RPM データベースのパッケージを選択したチャンネルで利用可能なパッケージと比較するようになりました。このプロセスでは、図2.9「パッケージ一覧の取得」 に表示される進捗バーが表示されます。

図2.9 パッケージ一覧の取得

注記
システムの up2date のバージョンが、選択したチャネルのものよりも古い場合、Red Hat Update Agent により更新するかどうかが尋ねられます。同意すると、更新される唯一のパッケージは up2date パッケージになります。これは、シェルプロンプトから up2date up2date コマンドを実行するのと同じです。更新プロセスが完了すると、Red Hat Update Agent が再起動し、システムの初期更新が完了します。

2.2.4. スキップするフラグが立てられたパッケージ

初期更新の次のステップは、スキップするファイルの選択です。ここでチェックしたパッケージは、Red Hat Update Agent によってダウンロードおよび更新されません。この画面は、現在無視するように選択されているパッケージが利用可能な場合に表示されます。これらの設定は、Red Hat Network Alert Notification Tool からいつでも変更できます。追加情報は、4章Red Hat Network Alert Notification Tool を参照してください。
選択を行い、Forward をクリックして続行します。

図2.10 スキップするフラグが立てられたパッケージ

2.2.5. 利用可能なパッケージの更新

次に、Red Hat Update Agent は、前の画面でスキップすることを選択したものを除いて、利用可能なすべての更新を表示します。ダウンロードするものを選択し、Forward をクリックして続行します。更新の完全なエラータアドバイザリーテキストを表示するには、関連するパッケージを強調表示し、View Advisory ボタンをクリックします。完了したら、OK をクリックします。
ダウンロードするものを選択し、Forward をクリックして続行します。

図2.11 利用可能なパッケージの更新

図2.12 エラータアドバイザリーの例

2.2.6. パッケージの取得

Red Hat Update Agent は、選択したパッケージをテストして、各 RPM の要件が満たされていることを確認します。追加のパッケージが必要な場合、Red Hat Update Agent はエラーメッセージを表示します。OK をクリックして続行します。
すべての依存関係が満たされると、Red Hat Update Agent は RHN からパッケージを取得します。パッケージがダウンロードされると、一時的に /var/spool/up2date/ に保存されます。
すべてのパッケージがダウンロードされたら、Forward をクリックして続行します。

図2.13 パッケージの取得

2.2.7. パッケージのインストール

パッケージは、Red Hat Update Agent 経由でダウンロードした後にインストールする必要があります。Red Hat Update Agent 経由でパッケージをインストールしないことを選択した場合は、「手動パッケージのインストール」 に進んで詳細を確認します。パッケージをインストールするように Red Hat Update Agent を設定すると (デフォルト設定)、インストールプロセスが開始されます。各パッケージのインストールの進行状況および全体の進行状況が表示されます。パッケージがインストールされたら、図2.14「パッケージのインストール」 に見られるように、Forward をクリックして続行します。

図2.14 パッケージのインストール

Red Hat Update Agent が必要なパッケージのダウンロード (およびインストールオプションを選択した場合はそれらのインストール) を完了すると、図2.15「すべて完了」 に画面が表示されます。Finish をクリックして、Red Hat Update Agent を終了します。

図2.15 すべて完了

2.3. コマンドラインバージョン

X を実行していない場合でも、仮想コンソールまたはリモート端末から Red Hat Update Agent を実行できます。X を実行していて、コマンドラインバージョンを使用する場合は、次のコマンドを使用して、グラフィカルインターフェイスを表示しないように強制できます。
up2date --nox
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コマンドラインバージョンの Red Hat Update Agent を使用すると、高度な機能を実行したり、操作をほとんどまたはまったく行わずにアクションを実行したりできます。たとえば、次のコマンドは、対話なしでシステムを更新します。新しいパッケージがダウンロードされ、インストールされるように設定されている場合はインストールされます。
up2date -u
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Red Hat Update Agent のコマンドラインバージョンは、次の引数を受け入れます。
Expand
表2.2 エージェントコマンドライン引数の更新
オプション 説明
-?, --usage 使用可能なオプションの簡単な説明を表示します。
-h--help 利用可能なオプションを一覧表示して終了します。
--arch=architecture 強制的に up2date にパッケージのこのアーキテクチャーをインストールします。--update--list、または --dry-run では無効です。
--channel=channel チャネルラベルを使用して、どのチャネルから更新するかを指定します。
--configure Red Hat Update Agent オプションを設定します。詳細な手順は、「設定」 を参照してください。
-d--download パッケージをダウンロードするだけで、インストールはしないでください。この引数は、Do not install packages after retrieval. の設定オプションを一時的に上書きします。パッケージを手動でインストールする場合は、このオプションを使用します。
--dbpath=dir 一時的に使用する別の RPM データベースを指定します。
--dry-run パッケージのダウンロードとインストール以外はすべて実行します。これは、実際のインストール前に依存関係やその他の要件を確認するのに役立ちます。
-f--force パッケージを強制的にインストールします。このオプションは、ファイル、パッケージ、設定スキップリストを一時的に上書きします。
--firstboot Firstboot の画面中央にポップアップします。
--get 依存関係を解決せずに、指定されたパッケージをフェッチします。
--get-source 依存関係を解決せずに、指定されたソースパッケージを取得します。
--gpg-flags キーリングなど、GPG が呼び出されるフラグを表示します。
--hardware RHN でこのシステムのハードウェアプロファイルを更新します。
-i--install ダウンロード後にパッケージをインストールします。この引数は、Do not install packages after retrieval. の設定オプションを一時的に上書きします。
--installall=<channel-label> 特定のチャネルから利用可能なすべてのパッケージをインストールする
--justdb パッケージをデータベースに追加するだけで、インストールはしません。
-k--packagedir パッケージを検索するディレクトリーのパスをコロンで区切って指定してから、ダウンロードを試行します。
-l, --list システムに関連するパッケージを一覧表示します。
--list-rollbacks 利用可能なパッケージのロールバックを表示します。
--nodownload パッケージをダウンロードしないでください。これはテストに役立ちます。
--nosig パッケージ署名の確認に GPG を使用しないでください。このオプションは、保存した設定オプションを一時的に上書きします。
--nosrc ソースパッケージ (SRPM) をダウンロードしないでください。
--nox X で実行しないでください。これにより、Red Hat Update Agent のコマンドラインバージョンが起動します。
-p, --packages このシステムプロファイルに関連付けられたパッケージを更新します。
--proxy=proxy URL 使用する HTTP プロキシーを指定します。
--proxyPassword=proxy password 認証済み HTTP プロキシーで使用するパスワードを指定します。
--proxyUser=proxy user ID 認証済み HTTP プロキシーで使用するユーザー名を指定します。
--register このシステムを RHN に登録 (または再登録) します。詳細な手順は、「登録」 を参照してください。
--serverUrl=server URL パッケージを取得する代替サーバーを指定します。
--showall ダウンロード可能なすべてのパッケージを一覧表示します。
--show-available 現在インストールされていない使用可能なすべてのパッケージを一覧表示します。
--show-channels 各パッケージに関連付けられたチャネル名を表示します。
--show-orphans システムがサブスクライブしているチャネルにない、現在インストールされているすべてのパッケージを一覧表示します。
--show-package-dialog パッケージのインストールダイアログを GUI モードで表示します。
--solvedeps=dependencies 依存関係を解決するために必要なパッケージを検索、ダウンロード、およびインストールします。
--src ソースパッケージとバイナリー RPM をダウンロードします。
--tmpdir=directory 設定したパッケージディレクトリーを一時的に上書きします。デフォルトの場所は /var/spool/up2date です。このオプションは、設定された場所に十分なスペースがない場合に役立ちます。
-u, --update 関連するすべてのパッケージでシステムを更新します。
--undo 最後のパッケージセットの更新を元に戻します。
--upgrade-to-release=release version 指定されたチャネルにアップグレードします。
--uuid=uuid アラート通知ツールによって生成された一意のユーザー ID を渡します。
-v--verbose 更新中に追加の出力を表示します。
--version up2date バージョン情報を表示します。
--whatprovides=dependencies 依存関係のコンマ区切りリストを解決するパッケージを表示します。
注記
--solvedeps および --whatprovides オプションを使用して、RPM の依存関係を解決することができます。システムがそのパッケージを含むチャネルに現在アクセスできない場合でも同様です。

2.3.1. Red Hat GPG キーのインストール

Red Hat Update Agent のグラフィカルバージョンを初めて実行すると、Red Hat GPG キーをインストールするように求められます。このキーは、Red Hat Network からダウンロードしたパッケージを認証するために必要です。Red Hat Update Agent を初めて起動するときにコマンドラインバージョンを実行する場合は、Red Hat GPG キーを手動でインストールする必要があります。インストールされていない場合は、次のメッセージが表示されます。
 Your GPG keyring does not contain the Red Hat, Inc. public key. Without it, you will be unable to verify that packages Update Agent downloads are securely signed by Red Hat. 
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注記
GPG キーは、ユーザーごとにインストールする必要があります。Red Hat Network で使用するキーをインストールするには、root としてログインしてキーをインポートします。
キーをインストールする方法は、RPM のバージョンによって異なります。Red Hat Enterprise Linux 3 に同梱されているバージョン 4.1 以降では、RPM を使用して GPG キーをインポートできます。root としてシェルプロンプトで次のコマンドを発行します。
 rpm --import /usr/share/doc/rpm-4.1/RPM-GPG-KEY 
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Red Hat Enterprise Linux 2.1 に付属していたものなど、古いバージョンの RPM の場合は、gpg コマンドを (root として) 使用します。
 /usr/bin/gpg --import /usr/share/rhn/RPM-GPG-KEY 
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最初に Red Hat GPG キーをダウンロードするには、https://www.redhat.com/security/team/key.html から入手できます。以下は例になります。
Type bits/keyID Date User ID
pub  1024D/650D5882 2001-11-21 Red Hat, Inc. (Security Response Team)
sub  2048g/7EAB9AFD 2001-11-21 

-----BEGIN PGP PUBLIC KEY BLOCK-----
Version: GnuPG v1.2.1 (GNU/Linux)

mQGiBDv70vQRBADh701rf8WUzDG88kqlV/N5KQ1PF0amnODB/1EeuAD7n6bCBRmV
ekQWJCdfab0Rf1S+VsFg6IAAAmDIarVnacTLQzqCdGJqTpXm/rGVpLv+mCh+OmT9
QRFbjSzB0uPJOpiIvJwSS00D/wJ8XKzHkVNgW3DiJ9Qz2BHYszU2ISI6FwCgxY6d
IVjWT5jblkLNjtD3+fR024ED/i0e2knetTX3S9LjC+HdGvP8Eds92Ti2CnJLaFJk
Rp749PucnK9mzxPcO2jSHgdtjWAXst/st+gWFVbFmkjBQDVSd00B/xEwI1T1+LN8
V7R8BElBmg99IlJmDvA2BI/seXvafhzly9bxSHScFnceco/Az9umIs3NXwv3/yOm
ZakDBAC6SAGHBmpVkOdeXJDdb4LcbEhErFU3CpRCjZ6AOnFuiV1MGdulZXvEUgBA
I6/PDE5nBHfZY3zPjyLPZVtgYioJpZqcRIx/g+bX2O8kPqvJEuZ19tLCdykfZGpy
bsV7QdSGqBk3snNOizmFj543RaHyEbnwKWbNADhujWMeUAxN+7Q8UmVkIEhhdCwg
SW5jLiAoU2VjdXJpdHkgUmVzcG9uc2UgVGVhbSkgPHNlY2FsZXJ0QHJlZGhhdC5j
b20+iFcEExECABcFAj3GczYFCwcKAwQDFQMCAxYCAQIXgAAKCRBeVICDZQ1YghAU
AJoCeQfuMR2dKyLft/10O6qUs+MNLQCggJgdO8MUO2y11TWID3XOYgyQG+2InAQT
AQIABgUCPtyYpQAKCRDurUz9SaVj2e97A/0b2s7OhhAMljNwMQS4I2UWVGbgtxdu
D+yBcG/3mwL76MJVY7aX+NN/tT9yDGU+FSiQZZCL/4OFOHMvjpcDqfJY+zpTlBii
ZMAPJWTs2bB+0QaXxUgWlwW84GVf2rA6RSbvMLTbDjTH8t7J1RGP9zAqu8SgraTA
QbQdao6TNxVt+ohGBBMRAgAGBQI+3LjCAAoJECGRgM3bQqYOf5MAoIjiJDe+hDOj
9+jlR0qDs9lIi/C2AJ9SBBfd4A8hyR4z3lY7e0LzjWF51LkCDQQ7+9O3EAgA8tMs
xdUmuTfA+X78fMXh7LCvrL4Hi28CqvNM+Au81XJjDLNawZvpVmFlMmd9h0Xb5Jt2
BZWLR13rcDUByNdw1EWhVAzCz6Bp9Z3MIDhcP00iIBctIHn7YP9fi5vV0G03iryT
XE01mhWoBlC233wr3XHwsqxFfZzaCZqqNKTl0+PNfEAIzJRgtYiW8nzFTPpIR05E
oRn6EvmQfayOF2uYDX9Sk//lOD7T7RLtKjM/hPW/9NoCGwwROaG+VUzVv4aelh1L
dJGEjpFtdxcrOUMD8xbkuGMznu0mpDI+J2BUDh5n57yOyEMaGrQ0jfY1ZqdqDvZg
osY1ZHa6KlmuCWNTnwADBQf/XYhCicp6iLetnPv6lYtyRfFRpnK98w3br+fThywC
t81P2nKv8lio6OsRbksGc1gX8Zl6GoHQYfDe7hYsCHZPoWErobECFds5E9M7cmzV
TTyNTvrELrs07jyuPb4Q+mHcsYPILGR3M+rnXKGjloz+05kOPRJaBEBzP6B8SZKy
QNqEfTkTYU4Rbhkzz/UxUxZoRZ+tqVjNbPKFpRraiQrUDsZFbgksBCzkzd0YURvi
CegO2K7JPKbZJo6eJA10qiBQvAx2EUijZfxIKqZeLx40EKMaL7Wa2CM/xmkQmCgg
Hyu5bmLSMZ7cxFSWyXOst78dehCKv9WyPxHV3m4iANWFL4hGBBgRAgAGBQI7+9O3
AAoJEF5UgINlDViCKWcAoMCeYStWVKXJTytzHEL6Wl8rXr8WAKCHuapJIA4/eFsf
4ciWtjY8cO0v8Q==
=yOVZ
-----END PGP PUBLIC KEY BLOCK-----
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テキストファイルを保存し、RPM のバージョンに適した方法を使用してキーリングにインポートします。

2.3.2. 手動パッケージのインストール

Red Hat Update Agent を使用して、または RHN Web サイトからソフトウェア更新をダウンロードするが、インストールしないことを選択した場合は、RPM を使用して手動でインストールする必要があります。
それらをインストールするには、ダウンロードしたパッケージを含むディレクトリーに移動します。デフォルトのディレクトリーは /var/spool/up2date です。コマンド rpm -Uvh *.rpm を入力します。パッケージのインストールが完了したら、必要に応じてパッケージを削除できます。それらはもう必要ありません。
パッケージをインストールしたら、再度ダウンロードすることを求められないように、システムプロファイルを更新する必要があります。詳細は、「システムプロファイルの同期」 を参照してください。

2.3.3. システムプロファイルの同期

最新のパッケージをインストールするように Red Hat Update Agent を設定した場合、Red Hat Network によって保存されたシステムプロファイルは、パッケージのインストール後に更新されます。ただし、Red Hat Update Agent を使用して最新の RPM パッケージをダウンロードしたり、Web サイトから RPM パッケージをダウンロードしたり、RPM パッケージを自分でアップグレード/インストール/削除したりするだけでは、システムプロファイルは自動的に更新されません。更新したシステムプロファイルを RHN サーバーに送信する必要があります。
ローカルシステムと Red Hat Network で RPM パッケージリストを同期するには、次のコマンドを実行します。
up2date -p
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このコマンドを実行すると、システムにインストールされている最新のソフトウェアバージョンが RHN システムプロファイルに反映されます。

2.3.4. ログファイル

Red Hat Update Agent は、システムで実行するすべてのアクションのログをファイル /var/log/up2date に保持します。標準の回転ログ方式を使用します。したがって、古いログは /var/log/up2date.1/var/log/up2date.2、および /var/log/up2date.3 にあります。ログファイルには、いつ RPM データベースが開くか、いつ Red Hat Network に接続してシステムプロファイルから情報を取得するか、どのパッケージをダウンロードするか、Red Hat Update を使用してどのパッケージをインストールするかなど、Red Hat Update Agent によって実行されるアクションが保存されます。パッケージを自分でインストールおよび削除することを選択した場合、このファイルには記録されません。Red Hat Network は、Red Hat Update Agent で実行されていないアクションのログを保持することをお勧めします。

2.4. 設定

Red Hat Update Agent は、その設定を設定するためのさまざまなオプションを提供します。
X Window System を実行していない場合、またはコマンドラインバージョンを使用する場合は、「コマンドラインバージョン」 に進みます。

2.4.1. Red Hat Update Agent Configuration Tool の使用

Red Hat Update Agent Configuration Tool を実行するには、root である必要があります。root 以外のユーザーが起動した場合、Red Hat Update Agent は root パスワードの入力を求めます。Red Hat Update Agent Configuration Tool は、コマンド up2date --config をシェルプロンプト (xtermgnome-terminal など) で入力して開始できます。
2.4.1.1. 一般設定
General タブでは、HTTP プロキシーサーバーを有効にすることができます。ネットワーク接続で HTTP プロキシーサーバーを使用して HTTP 接続を行う必要がある場合は、Enable HTTP Proxy オプションを選択し、テキストフィールドに http://HOST:PORT の形式でプロキシーサーバーを入力します。たとえば、ポート 3128 でプロキシーサーバー squid.mysite.org を使用するには、テキストフィールドに squid.mysite.org:3128 を入力します。さらに、プロキシーサーバーにユーザー名とパスワードが必要な場合は、Use Authentication オプションを選択し、それぞれのテキストフィールドにユーザー名とパスワードを入力します。

図2.16 一般設定

さらに、RHN Proxy および Satellite のお客様は、ここで Red Hat Network Server を選択するオプションがあります。詳細な手順は、『RHN クライアント設定ガイド』 を参照してください。
2.4.1.2. 取得/インストール設定
取得/インストール タブでは、ソフトウェアパッケージの取得およびパッケージのインストールの設定をカスタマイズできます。
警告
カーネルを自動的にアップグレードするには、Red Hat Update Agent バージョン 2.5.4 以降を使用する必要があります。Red Hat Update Agent は更新されたカーネルをインストールし、システムの次回の再起動時に新しいカーネルを起動するように LILO または GRUB を設定します。

図2.17 取得/インストール設定

次のパッケージ取得オプションを選択できます (図2.17「取得/インストール設定」 を参照)
  • Do not install packages after retrieval — 選択した RPM パッケージを目的のディレクトリーにダウンロードし、インストール設定を無視します
  • Do not upgrade packages when local configuration file has been modified — 設定ファイルが apachesquid などのパッケージ用に変更されている場合は、アップグレードを試行しないでください。このオプションは、カスタム RPM をシステムにインストールしていて、それらを更新したり、デフォルトの Red Hat Enterprise Linux パッケージに戻したりしたくない場合に便利です。
  • Retrieve source RPM along with binary package — ソース (*.src.rpm) とバイナリー (*.[architecture].rpm) ファイルの両方をダウンロードします。
次のインストールオプションは設定可能です (図2.17「取得/インストール設定」 を参照)。
  • GPG を使用してパッケージの整合性を確認します — パッケージをインストールする前に、Red Hat の GPG 署名を確認します (セキュリティー上の理由から強くお勧めします)。
  • After installation, keep binary packages on disk — インストール後にバイナリーパッケージを削除するのではなく、目的のディレクトリーに保存します。
次の追加オプションは、このタブから設定できます。
  • Override version stored in System Profile — システムプロファイルの Red Hat Linux バージョンを上書きします
  • Package storage directory — パッケージがダウンロードされるディレクトリーを変更します。デフォルトの場所は /var/spool/up2date/ です
2.4.1.3. パッケージの例外設定
Package Exceptions タブでは、パッケージ名またはファイル名に従って、更新された RPM パッケージのリストから除外するパッケージを定義できます (図2.18「パッケージの例外設定」 を参照)。
パッケージ名に従って除外する一連のパッケージを定義するには、Package Names to Skip セクションの見出しの下にある Add new テキストフィールドに、ワイルドカード (*) を含む文字列を入力します。文字列の末尾にあるワイルドカードは、その文字列で始まるすべてのパッケージがリストから除外されることを示します。文字列の先頭にあるワイルドカードは、その文字列で終わるすべてのパッケージがリストから除外されることを示します。
たとえば、文字列 kernel*Package Names to Skip セクションにある場合、Red Hat Update Agent は kernel で始まるパッケージを表示しません。
ファイル名でパッケージを除外するには、File Names to Skip セクションの見出しの下にあるフィールドに同じルールを適用します。

図2.18 パッケージの例外設定

2.4.2. コマンドラインバージョン

このツールのコマンドラインバージョンは、グラフィカルバージョンと同じ機能を実行します。Red Hat Update Agent が使用する設定を設定し、設定ファイル /etc/sysconfig/rhn/up2date に保存できます。
コマンドラインバージョンの Red Hat Update Agent Configuration Tool を実行するには、次のコマンドを使用します。
up2date --nox --configure
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オプションとその現在の値のリストが表示されます。
0. debug No
1. isatty Yes
2. depslist []
3. networkSetup Yes
4. retrieveOnly No
5. enableRollbacks No
6. pkgSkipList ['kernel*']
7. storageDir /var/spool/up2date
8. adminAddress ['root@localhost']
9. noBootLoader No
10. serverURL https://xmlrpc.rhn.redhat.com/XMLRPC
11. fileSkipList []
12. sslCACert /usr/share/rhn/RHNS-CA-CERT
13. noReplaceConfig Yes
14. useNoSSLForPackage No
15. systemIdPath /etc/sysconfig/rhn/systemid
16. enableProxyAuth No
17. retrieveSource No
18. versionOverride
19. headerFetchCount 10
20. networkRetries 5
21. enableProxy No
22. proxyPassword
23. noSSLServerURL http://xmlrpc.rhn.redhat.com/XMLRPC
24. keepAfterInstall No
25. proxyUser
26. removeSkipList ['kernel*']
27. useGPG Yes
28. gpgKeyRing /etc/sysconfig/rhn/up2date-keyring.gpg
29. httpProxy
30. headerCacheSize 40
31. forceInstall No


Enter number of item to edit <return to exit, q to quit without saving>: 

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変更するアイテムの番号を入力し、オプションの新しい値を入力します。設定の変更が完了したら、Enter を押して変更を保存し、終了します。変更を保存せずに終了するには、q を押してから Enter を押します。
重要
これは設定できませんが、Red Hat Update Agent が使用するポートは SSL (HTTPS) の場合は 443、非 SSL (HTTP) の場合は 80 であることに注意してください。デフォルトでは、up2date は SSL だけを使用します。このため、ユーザーはファイアウォールがポート 443 経由の接続を許可するように設定する必要があります。SSL をバイパスするには、/etc/sysconfig/rhn/up2date 設定ファイル内 serverURL のプロトコルを https から http に変更します。

2.5. アクティベーションキーによる登録

標準の Red Hat Update Agent インターフェイスに加えて、up2date はバッチ処理システム登録を目的としたユーティリティー (アクティベーションキー) を提供します。各ユニークキーを使用して、Red Hat Enterprise Linux システムの登録、RHN サービスレベルへのエンタイトルメント、特定のチャネルおよびシステムグループへのサブスクライブを、すべて 1 つのアクションで実行できます。この自動化は、Red Hat Network Registration Client および Red Hat Update Agent を介したエンタイトルメントおよび登録を回避します。
または、Red Hat Network Registration Client および Red Hat Update Agent の両方が、アクティベーションキーユーティリティー rhnreg_ks をパッケージの一部として提供しています。
注記
Red Hat Enterprise Linux 2.1 を実行しているシステムには、バージョン 2.9.3-1 以降の rhn_register パッケージが必要です。アクティベーションキーを使用する前に、最新バージョンを取得することが強く推奨されます。
アクティベーションキーを使用する前に、まず RHN Web サイトから生成する必要があります。正確な手順は、「アクティベーションキー — を参照してください。
アクティベーションキーを使用するには、登録するシステムのシェルプロンプトから root として次のコマンドを実行します。
rhnreg_ks --activationkey=7202f3b7d218cf59b764f9f6e9fa281b
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アクティベーションキーの正確な値はさまざまです。
Red Hat Enterprise Linux 2.1 を実行しているシステムでは、--serialnumber オプションを --activationkey オプションに置き換えます。
rhnreg_ks --serialnumber=7202f3b7d218cf59b764f9f6e9fa281b
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さらに、プロビジョニングのエンタイトルメントを持つシステムは、コマンドラインまたはキックスタートプロファイル内で一度に複数のアクティベーションキーを使用できます。これにより、管理者は目的の結果を得るための特別なキーを作成することなく、さまざまな値を含めることができます。これを行うには、次のようにキーをコンマで区切って指定します。
rhnreg_ks --activationkey=7202f3b7d218cf59b764f9f6e9fa281b,\ 39f41081f0329c20798876f37cb9p6a3
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注記
このコマンド例の末尾のバックスラッシュ (\) は継続文字です。安全に省略できます。
アクティベーションキーの相違点を理解するには、「複数のアクティベーションキーを一度に使用する — を参照してください。
上記のコマンドは、Red Hat Network Registration Client のすべてのアクションと Red Hat Update Agent の登録機能を実行します。rhnreg_ks を実行した後は、登録のためにこれらのアプリケーションを実行しないでください。
ソフトウェアおよびハードウェア情報を含むシステムプロファイルがシステム用に作成され、固有のアクティベーションキーとともに RHN サーバーに送信されます。システムは、鍵の生成に使用されたアカウントで RHN に登録され、RHN サービスの提供を受ける権利が与えられ、鍵の生成中に選択された RHN チャンネルおよびシステムグループにサブスクライブされます。システムは、システムに不適切なパッケージを含むチャンネルにサブスクライブされていません。たとえば、Red Hat Enterprise Linux 2.1 システムを Red Hat Enterprise Linux 3 チャネルにサブスクライブすることはできません。
システムの一意のデジタル証明書が、システムの/etc/sysconfig/rhn/systemid ファイルに生成されます。
アクティベーションキーを使用してチャネルを割り当てる場合は、次のルールを考慮してください。
  • キーは、ゼロまたは 1 つのベースチャネルを指定できます。指定する場合は、カスタムベースチャネルである必要があります。そうでない場合は、システムの Red Hat ディストリビューションに対応するベースチャネルが選択されます。たとえば、Red Hat Enterprise Linux 2.1 システムを Red Hat Enterprise Linux 3 チャンネルにサブスクライブすることはできません。
  • キーは、任意の数の子チャネルを指定できます。子チャネルごとに、サブスクリプションが試行されます。子チャネルがシステムのベースチャネルと一致すると、サブスクリプションは成功します。そうでない場合、サブスクリプションはサイレントに失敗します。詳細は、「チャネル」 を参照してください。
  • キーは、アクティベーションキー管理者または組織管理者 (またはその両方) のロールを持つすべてのユーザーが変更できます。これらのパーミッションは、RHN Web サイトの ユーザー タブで設定します。詳細は、「ユーザー — を参照してください。
  • アクティベーションキーによって登録されたシステムは、キー自体ではなく、キーが作成された組織アカウントに関連付けられます。登録後、登録に使用されたシステムに影響を与えることなく、キーを安全に削除できます。

第3章 Red Hat Network Daemon

Red Hat Network Daemon (rhnsd) は定期的に Red Hat Network に接続して更新および通知を確認します。バックグラウンドで実行されるデーモンは、通常、/etc/init.d/rhnsd または /etc/rc.d/init.d/rhnsd の初期化スクリプトから開始されます。
注記
RHN Satellite Server がサービスを提供するプロビジョニングエンタイトルメントを持つシステムでは、アクションがすぐに開始されるか pushed される場合があります。この機能を有効にする方法は、「System Details ⇒ Details」 を参照してください。
更新を確認するために、rhnsd/usr/sbin/ にある rhn_check という名前の外部プログラムを実行します。これは、RHN へのネットワーク接続を行う小さなアプリケーションです。Red Hat Network Daemon は、ネットワークポートをリッスンしたり、ネットワークと直接通信したりしません。すべてのネットワークアクティビティーは rhn_check ユーティリティーを介して行われます。

3.1. 設定

Red Hat Network Daemon は、/etc/sysconfig/rhn/rhnsd 設定ファイルを編集することで設定できます。これは、実際には rhnsd 初期化スクリプトが使用する設定ファイルです。デーモンが提供する最も重要な設定は、チェックイン頻度です。デフォルトの間隔時間は 4 時間 (240 分) です。設定ファイルを変更する場合は、(root として) コマンド service rhnsd restart または /etc/rc.d/init.d/rhnsd restart でデーモンを再起動する必要があります。
重要
許可される最小時間間隔は 1 時間 (60 分) です。間隔を 1 時間未満に設定すると、デフォルトで 4 時間 (240 分) になります。

3.2. ステータスの表示

シェルプロンプトでコマンド service rhnsd status または /etc/rc.d/init.d/rhnsd status を入力すると、rhnsd のステータスを表示できます。

3.3. 無効化

デーモンを無効にするには、(root として) ntsysv ユーティリティーを実行し、rhnsd のチェックを外します。(root として) コマンド chkconfig rhnsd off を実行することもできます。これら 2 つの方法を使用すると、次回システムを起動したときにのみサービスが無効になります。サービスをすぐに停止するには、コマンド service rhnsd stop または /etc/rc.d/init.d/rhnsd stop を使用します。

3.4. トラブルシューティング

チェックインが行われていないことを示すメッセージが表示される場合は、システム上の RHN クライアントが Red Hat Network に正常に到達していません。以下を確認します。
  • クライアントが正しく設定されています。
  • システムは SSL (ポート 443) 経由で RHN と通信できます。これをテストするには、シェルプロンプトから次のコマンドを実行します。
    telnet xmlrpc.rhn.redhat.com 443
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  • Red Hat Network Daemon がアクティブになっており、実行しています。次のコマンドを実行すると、これを確認できます。
    chkconfig --level 345 rhnsd on
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    service rhnsd start
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    これらが正しくても、システムがチェックインしていないことを示す場合は、テクニカルサポートチームにお問い合わせください。

第4章 Red Hat Network Alert Notification Tool

Red Hat Network Alert Notification Tool は、パネルに表示される通知ツールであり、システムでソフトウェアパッケージの更新が利用可能になったときにユーザーに警告します。更新のリストは RHN サーバーから取得されます。更新のリストを表示するためにシステムを Red Hat Network に登録する必要はありません。ただし、Red Hat Update Agent で更新を取得するには、Red Hat Network への登録と RHN サービス提供へのサブスクリプションが必要です。notifier は、ユーザーまたはシステムに関する識別可能な情報を RHN サーバーに送信しません。
Red Hat Network Alert Notification Tool を使用するには、rhn-applet RPM パッケージをインストールし、X Window System を使用する必要があります。
Red Hat Enterprise Linux 3 以降では、図4.1「Red Hat Network Alert Notification Tool を備えた GNOME パネル」 に示すように、Red Hat Network Alert Notification Tool がデフォルトでパネルに表示されます。

図4.1 Red Hat Network Alert Notification Tool を備えた GNOME パネル

パネルに表示されない場合は、以下に追加できます。
  • Red Hat Enterprise Linux 3 以降では、Applications (パネルのメインメニュー) => System Tools => Red Hat Network Alert Icon を選択します。以降のセッションでアイコンが確実に表示されるようにするには、ログアウト時に Save current setup チェックボックスを選択します。
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 では、Main Menu Button => Panel => Add to Panel => Applet => Red Hat Network Monitor を選択します。パネル内でアプレットを移動するには、アプレットを右クリックして Move を選択し、目的の位置になるまでマウスを左右に動かし、マウスをクリックしてアプレットを配置します。

4.1. アプレットの設定

Red Hat Network Alert Notification Tool を初めて実行すると、設定ウィザードが開始します。サービス条件が表示され、ユーザーは、図4.2「HTTP プロキシー設定」 のように HTTP プロキシーを設定できます。

図4.2 HTTP プロキシー設定

ネットワーク接続で HTTP プロキシーサーバーを使用して HTTP 接続を確立する必要がある場合は、Proxy Configuration 画面で、テキストフィールドに HOST:PORT の形式でプロキシーサーバーを入力します。たとえば、ポート 3128 でプロキシーサーバー http://squid.mysite.org を使用するには、テキストフィールドに squid.mysite.org:3128 を入力します。さらに、プロキシーサーバーにユーザー名とパスワードが必要な場合は、Use Authentication オプションを選択し、それぞれのテキストフィールドにユーザー名とパスワードを入力します。
注記
設定ウィザードを再度実行するには、アプレットを右クリックして Configuration を選択します。
設定は、ホームディレクトリーの .rhn-applet.conf ファイルに書き込まれます。Red Hat Network Alert Notification Tool は、システム全体の設定ファイル /etc/sysconfig/rhn/rhn-applet も使用します。server_url の設定は、Satellite Server に設定する必要があります。以下に例を示します。
server_url=http://YourRHN_Satellite.com/APPLET
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SSL の場合は以下のようになります。
server_url=https://YourRHN_Satellite.com/APPLET
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特定のパッケージを無視するように Red Hat Network Alert Notification Tool を設定することもできます。これらのパッケージを選択するには、アプレットをクリックして Ignored Packages タブを選択します。

4.2. 通知アイコン

アプレットは、更新のステータスに応じて異なるアイコンを表示します。表4.1「Red Hat Network Alert Notification Tool アイコン」 には、表示される可能性のある可能なアイコンとその意味を示します。
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表4.1 Red Hat Network Alert Notification Tool アイコン
アイコン 説明
更新が利用可能
システムが最新
更新の確認
エラーが発生
アイコンが表示されている場合は、更新を適用することが強く推奨されます。更新の適用の詳細は、「更新の適用」 を参照してください。
更新のインストールをスケジュールしている場合は、アプレットアイコンを見れば、更新プログラムがいつ適用されるかを判断できます。エラータ更新が適用されると、アイコンが アイコンに変更します。
カーネル更新を適用する (またはカーネル更新が自動的に適用される) 場合、アプレットは、システムが新しいカーネルで再起動されるまで アイコンを表示します。アプレットをダブルクリックすると、Available Updates タブに、システムで更新できるパッケージのリストが表示されます。

4.3. 更新の表示

Red Hat Network Alert Notification Tool をクリックすると、利用可能な更新のリストが表示されます。除外されたパッケージのリストを変更するには、Ignored Packages タブをクリックして変更を加えます。

図4.3 利用可能な更新

4.4. 更新の適用

システムが RHN に登録されており、エンタイトルされていてサービス提供を受けることができる場合は、Red Hat Update Agent を使用してエラータ更新を適用できます。Red Hat Update Agent を起動するには、アプレットをクリックしてから、Launch up2date ボタンをクリックします。アイコンを右クリックして、Launch up2date を選択することもできます。Red Hat Update Agent の詳細は、2章Red Hat Update Agent を参照してください。

4.5. RHN Web サイトの起動

システムの状態を包括的に把握する最も簡単な方法は、RHN Web サイトにアクセスすることです。これは、Red Hat Network Alert Notification Tool を右クリックして RHN Website を選択することで実行できます。RHN の Web サイトに関する詳しい情報は、「ナビゲーション」 を参照してください。

第5章 Red Hat Network Registration Client

Red Hat Network の使用を開始する前に、ユーザー名、パスワード、およびシステムプロファイルを作成する必要があります。Red Hat Network Registration Client は、このプロセスを順を追って説明します。
警告
Red Hat Enterprise Linux 2.1 のみを実行しているシステムは、Red Hat Update Agent を起動する前に Red Hat Network Registration Client を使用する必要があります。Red Hat Enterprise Linux 3 以降を実行しているシステムには、Red Hat Update Agent に組み込まれている登録機能があります。システムの登録後に、Red Hat Update Agent を開始する方法は 2章Red Hat Update Agent を参照してください。

5.1. Red Hat Network Registration Client の設定

グラフィカルインターフェイスを開始して HTTP プロキシーサーバー経由で接続するようにアプリケーションを設定するには、シェルプロンプトで次のコマンドを入力します。
rhn_register --configure
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図5.1「Red Hat Network Registration Client 設定」 に示すウィンドウが表示されます。

図5.1 Red Hat Network Registration Client 設定

コマンドラインバージョンを起動するには、次のコマンドを使用します。
rhn_register --nox --configure
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グラフィカルバージョンよりも多くの設定オプションがあります。
オプションとその現在の値のリストが表示されます。
0. enableProxyAuth No 
1. noSSLServerURL http://xmlrpc.rhn.redhat.com/XMLRPC 
2. oemInfoFile /etc/sysconfig/rhn/oeminfo 
3. enableProxy No 
4. networkSetup Yes 
5. httpProxy 
6. proxyUser 
7. serverURL https://xmlrpc.rhn.redhat.com/XMLRPC 
8. proxyPassword 
9. debug No 

Enter number of item to edit <return to exit, q to quit without saving>:
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変更するアイテムの番号を入力し、オプションの新しい値を入力します。設定の変更が完了したら、Enter を押して変更を保存し、終了します。変更を保存せずに終了するには、q を押してから Enter を押します。
設定される最も一般的なオプションは、プロキシーサーバーを有効にする enableProxy および httpProxy です。プロキシーサーバーを有効にするには、enableProxy の値を Yes に変更し、httpProxy の値を、HOST:PORT 形式のプロキシーサーバーの名前およびポート番号に置き換えます。たとえば、ポート 3128 でプロキシーサーバー squid.mysite.org を使用するには、値を squid.mysite.org:3128 に変更します。
プロキシーのユーザー名とパスワードが必要な場合は、enableProxyAuthYes に設定して、プロキシーのユーザー名/パスワード認証を有効にし、proxyUser および proxyPassword をプロキシーの適切なユーザー名およびパスワードに設定します。
SSL をバイパスするには、/etc/sysconfig/rhn/rhn_register ファイル内の serverURL のプロトコルを https から http に変更します。

5.2. Red Hat Network Registration Client の起動

システムを RHN で登録するには root である必要があります。標準ユーザーが開始した場合、Red Hat Network Registration Client は続行する前に root パスワードの入力を求めます。
重要
ユーザー名が大規模な組織アカウントの一部である場合は、システムを登録するときに注意してください。デフォルトでは、Red Hat Network Registration Client に登録されたすべてのシステムは、組織管理者のみに表示されるシステムのグループ化されていないセクションに配置されます。これらのシステムの管理を確実に維持するために、Red Hat は、組織が特定のシステムグループに関連付けられたアクティベーションキーを作成し、そのグループへのアクセス許可を付与することをお勧めします。次に、そのアクティベーションキーを使用してシステムを登録し、RHN 内でそれらのシステムプロファイルをすぐに見つけることができます。手順については、「アクティベーションキーによる登録」 を参照してください。
Red Hat Network Registration Client を開始するには、次のいずれかの方法を使用します。
  1. GNOME デスクトップで、アプリケーション (パネルのメインメニュー) => プログラム => システム => Red Hat Network に移動します。
  2. KDE デスクトップで、アプリケーション (パネルのメインメニュー) => システム => Red Hat Network に移動します。
  3. シェルプロンプト (例えば XTerm または GNOME ターミナル など) でコマンド rhn_register を入力します。
  4. X Window System を実行していない場合は、シェルプロンプトでコマンド rhn_register を入力します。詳細は、「テキストモード RHN 登録クライアント」 を参照してください。
警告
Secure Sockets Layer (SSL) をサポートする Python 1.5.2-24 以降を使用する必要があります。そうでない場合、転送される情報は暗号化されません。以前のバージョンの Python を使用している場合は、次のメッセージが 図5.2「Python 1.5.2-24 以降を使用する」 に表示されます。システム上の Python のバージョンを確認するには、コマンド rpm -q python を使用します。Python 1.5.2-24 以降を使用することを強くお勧めします。

図5.2 Python 1.5.2-24 以降を使用する

すでにシステムを登録していて、再度登録しようとすると、図5.3「警告: このシステムはすでに登録されています」 で表示されるダイアログボックスが現れます。続行すると、既存のデジタル証明書ファイル (/etc/sysconfig/rhn/systemid) が上書きされ、別のシステムプロファイルが作成されます。以前のシステムプロファイルは使用できなくなります。はい を選択する前に、これが目的であることを確認してください。
既存のシステム登録を上書きする場合は、https://rhn.redhat.com の Web サイトから未使用のプロファイルを削除できます。

図5.3 警告: このシステムはすでに登録されています

Red Hat Network Registration Client の開始画面には、利用可能なサービスの概要と登録に必要な手順が表示されます (図5.4「ようこそ画面」参照)。次へ をクリックして、登録プロセスを続行します。キャンセル をクリックすると、登録プロセスが終了し、情報は送信されません。

図5.4 ようこそ画面

Red Hat は、お客様のプライバシー保護に向けて取り組んでいます (図5.5「Red Hat のプライバシーに関する声明」 を参照)。Red Hat Network 登録プロセス中に収集された情報は、システムプロファイルの作成に使用されます。システムに関する更新通知を受け取りたい場合は、システムプロファイルが不可欠です。

図5.5 Red Hat のプライバシーに関する声明

5.3. ユーザーアカウントの登録

システムプロファイルを作成する前に、ユーザーアカウントを作成する必要があります。このセクションで必要な情報は、一意のユーザー名、パスワード、および有効な電子メールアドレスだけです。
図5.7「一意のユーザー名とパスワードを作成する」に示す画面では、ユーザー名とパスワードを選択する必要があります。Red Hat Network にログインすると、設定を変更したり、既存のシステムプロファイルを表示したり、最新の Red Hat ソフトウェアパッケージを入手したりできます。必ず、一意のユーザー名を選択するようにしてください。すでに使用されているものを入力すると、エラーメッセージが表示されます (図5.6「エラー: ユーザー名は既に存在します」 を参照)。使用されていないユーザー名が見つかるまで、別のユーザー名を試してみてください。

図5.6 エラー: ユーザー名は既に存在します

注記
すでに redhat.com のメンバーである場合は、同じユーザー名とパスワードを使用できます。ただし、システムプロファイルを作成するには、登録プロセスを続行する必要があります。
ユーザー名には以下の制限があります。
  • スペースを使用できない
  • &、+、%、または ' の文字を含めることができない
  • 大文字と小文字が区別されない (そのため、大文字と小文字の違いだけのユーザー名が重複する可能性がなくなる)
さらに、以下の制限は、ユーザー名とパスワードの両方に適用されます。
  • 4 文字以上でなければならない
  • タブを含めることができない
  • 開業を含めることができない
パスワードは当然ながら大文字、小文字の区別がされます。
すでにマシンを登録し、システムプロファイルを作成している場合は、アカウントに新しいマシンを追加できます。追加する新しいマシンで Red Hat Network Registration Client を実行し、既存の Red Hat Network ユーザー名とパスワードを入力します。新しいマシンが既存のアカウントに追加され、ユーザー名とパスワードで Red Hat Network にログインして、すべてのシステムを同時に表示できます。

図5.7 一意のユーザー名とパスワードを作成する

ほとんどのユーザーは、組織情報 セクションを空白のままにしておくことができます。既存の組織アカウントがある場合は、組織管理者と協力して、システムがそのアカウントに追加されていることを確認してください。これには、提供されたテキストフィールドに組織の ID とパスワードを入力する必要があります。値が有効な場合、システムは組織の Red Hat Network アカウントに追加されます。その後、組織管理者は RHN Web サイトの ユーザー カテゴリーからユーザーアカウントを作成できます。手順は、「ユーザー — を参照してください。
Next をクリックして先に進みます。

5.4. システムプロファイルを登録する

ユーザーアカウントを取得したので、Red Hat Enterprise Linux システムに関するハードウェアおよびソフトウェア情報で設定されるシステムプロファイルを作成できます。ソフトウェアのシステムプロファイル情報は、Red Hat Network が受け取るソフトウェア更新通知を決定するために使用されます。

5.4.1. ハードウェアシステムプロファイル

Red Hat Network アカウントのユーザー名とパスワードを作成した後、Red Hat Network Registration Client はシステムで以下の情報を調べます。
  • Red Hat Enterprise Linux のバージョン
  • Hostname
  • IP アドレス
  • CPU モデル
  • CPU 速度
  • メモリーの容量
  • PCI デバイス
  • ディスクサイズ
  • マウントポイント
次のステップは、図5.8「システムプロファイル - ハードウェア」 で表示されているシステムのプロファイル名を選択することです。デフォルト値は、システムのホスト名です。Email Server for Support Team のように、これをより説明的な文字列に変更できます。必要に応じて、コンピューターのシリアル番号またはシステムの ID 番号を入力できます。
システムプロファイルにハードウェアまたはネットワークに関する情報を含めたくない場合は、ハードウェアとネットワークに関する情報を含める の選択を解除します (図5.8「システムプロファイル - ハードウェア」 参照)。
次へ をクリックして、登録プロセスを続行します。

図5.8 システムプロファイル - ハードウェア

5.4.2. ソフトウェアシステムプロファイル

ソフトウェアシステムプロファイルは、通知を受け取る RPM パッケージのリストで設定されます。Red Hat Network Registration Client は、システムの RPM データベースにリストされているすべての RPM パッケージのリストを表示し、パッケージの選択を解除してリストをカスタマイズできるようにします。
5.4.2.1. RPM データベース情報の収集
登録のこの部分で選択したパッケージのみがシステムプロファイルに含まれ、システムプロファイル内のパッケージに関する通知のみを受け取ります。したがって、古いバージョンのパッケージを使用してリストから選択を解除しても、新しいバージョンに置き換えられることはありません。この RPM リストは、Red Hat Network Web サイトまたは Red Hat Update Agent を使用して変更できます。図5.9「登録ウィザード」 は、Red Hat Network Registration Client がシステムにインストールされている RPM パッケージのリストを収集しているときに表示される進行状況バーを示しています。システムによっては、この操作に時間がかかる場合があります。

図5.9 登録ウィザード

RPM パッケージリストが構築されると、リストは次のように表示されます。図5.10「RPM パッケージ情報」このシステムにインストールされている RPM パッケージをシステムプロファイルに含める の選択を解除すると、システムプロファイルからこの情報が省略されます。

図5.10 RPM パッケージ情報

5.4.2.2. システムプロファイルから除外する RPM パッケージの選択
デフォルトでは、RPM データベース内のすべての RPM パッケージがシステムプロファイルに含まれ、Red Hat Network によって更新されます。パッケージを除外するには、パッケージ名の横にあるチェックボックスをクリックして、リストからパッケージのチェックを外します。例えば、図5.11「システムプロファイルから除外する RPM パッケージを選択する」は、procmailprocps、および psgml パッケージがパッケージリストから省略されていることを示しています。
システムプロファイルから除外するパッケージがある場合はそれを選択し、次へ をクリックして登録プロセスを続行します。

図5.11 システムプロファイルから除外する RPM パッケージを選択する

5.5. 登録を完了する

図5.12「システムプロファイルの情報収集が完了しました」 で見られるように、登録の最後のステップは、システムプロファイルを Red Hat Network に送信することを確認することです。この時点で キャンセル を選択すると、情報は送信されません。次へ をクリックすると、RHN システムプロファイルが送信されます。

図5.12 システムプロファイルの情報収集が完了しました

図5.13「システムプロファイルを Red Hat Network に送信する」 は、プロファイルの送信中に表示されるプログレスバーを示しています。接続速度によっては、このプロセスに時間がかかる場合があります。

図5.13 システムプロファイルを Red Hat Network に送信する

Red Hat Network Registration Client は、Registration Finished 画面を表示します (図5.14「登録完了」システムプロファイルが正常に送信されたら、完了 をクリックして、Red Hat Network Registration Client を終了します。
登録が完了したら、システムに RHN サービスレベルの権利を付与する必要があります。詳細は、「システムに資格を与える」 を参照してください。

図5.14 登録完了

5.6. システムに資格を与える

システムの登録が完了したので、更新されたパッケージを受け取る前に資格を付与する必要があります。つまり、サービスレベルオファリングにサブスクライブする必要があります。
システムに資格を付与するには、http://rhn.redhat.com にアクセスし、Red Hat Network Registration Client で使用したのと同じユーザー名とパスワードを使用してログインします。上部のナビゲーションバーで Systems をクリックし、左側のナビゲーションバーで Systems Entitlements をクリックします。
システム資格 ページには、次の項目が表示されます。
  • ユーザーが資格レベルを選択できるシステムのリスト
  • これらの各システムに適用されている現在の資格
  • ユーザーが資格レベルを変更できるようにするボタン
  • 組織が引き続き利用できる購入済みの資格の数と種類の概要
1 つまたは複数のシステムの資格レベルを変更するには、システムの左側にあるボックスをオンにして、目的の資格レベルの適切なボタンをクリックします。プロビジョニング資格を追加する前に、管理資格をシステムに適用する必要があることに注意してください。利用資格はいつでも任意の利用可能なレベルに変更できます。
注記
必要な資格 (プロビジョニングなど) を削除しても、以前にスケジュールされたアクション (キックスタートなど) はキャンセルされません。
システムで選択した資格を変更すると、利用可能な資格の数が画面の下部で更新されます。

5.7. テキストモード RHN 登録クライアント

X Window System を実行していない場合、Red Hat Network Registration Client はテキストモードで起動します。
次のコマンドを使用して、Red Hat Network Registration Client を強制的にテキストモードで実行できます。
rhn_register --nox
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テキストモードの Red Hat Network Registration Client の画面は、グラフィカルな Red Hat Network Registration Client の画面とほとんど同じです。インターフェイスにスペースがないため、テキストモードバージョンのテキストの一部はより簡潔になっています。ただし、どちらのバージョンにも同じ数の画面とフィールドがあります。したがって、テキストモードバージョンを使用している場合でも、Red Hat Network Registration Client の起動」 で始まるインストラクションに従います。

図5.15 テキストモードのようこそ画面

5.8. Red Hat Enterprise Linux 5 rhn_register クライアント

Red Hat Enterprise Linux 5 では、新しいバージョンの rhn_register が導入されています。このアプリケーションの新しいバージョンは、up2date を置き換える yum ベースの RHN クライアントで動作します。Red Hat Enterprise Linux 4 以前の一部として含まれている rhn_register アプリケーションは、引き続き期待どおりに動作します。
rhn_register アプリケーションは、firstboot プロセスの一部として実行されます。新しくインストールされた Red Hat Enterprise Linux 5 システムを初めて起動すると、システムの初期設定を実行するアプリケーションが rhn_register を使用してシステムを RHN に登録します。
後でシステムを再登録する必要がある場合は、rhn_register を使用してそうすることができます。root としてコマンドラインからコマンド rhn_register を実行できます。登録したことがない場合は、アプリケーション (パネルのメインメニュー) ⇒ システムツールパッケージアップデーター を選択して rhn_register を開始できます。(root パスワードの入力を求められます。) システムに /etc/sysconfig/rhn/systemid ファイルがない場合、yum ベースのクライアントは rhn_register をトリガーします。
以前に登録済みで、システムに /etc/sysconfig/rhn/systemid が存在する場合、rhn_register は最初にこの方法で登録するかどうかを尋ねます。これを行うと、RHN に重複したシステムプロファイルが作成される場合があります。rhnreg_ks とアクティベーションキーを使用して、重複するエントリーを作成せずにシステムを再登録することを検討してください。

図5.16 再登録の確認

この方法で再登録する場合は、はい、続行します ボタンを選択します。
  1. 図5.17 ソフトウェア更新の登録

    この最初のページでは、アプリケーションの目的について説明します。RHN の利点の詳細については、 RHN に接続する必要がある理由 ボタンを押してください。それ以外の場合は、進む ボタンを押して続行します。
  2. 図5.18 更新場所の選択

    このページでは、RHN のホスト環境から、または RHN Satellite Server または RHN Proxy Server から、ソフトウェア更新のソースを選択できます。組織にサテライトまたはプロキシーがある場合は、2 番目のラジオボタンを選択し、サテライトまたはプロキシーの URL を Red Hat Network Location フィールドに入力します。
    HTTP プロキシー経由でインターネットに接続する場合は、高度なネットワーク設定 ボタンを押します。次のウィンドウで、HTTP プロキシーの適切なフィールドを使用します。プロキシーで認証が必要な場合は、ここにユーザー名とパスワードを入力します。終了したら、閉じる ボタンを押して続行します。更新場所の選択 ページに戻ります。進む を押して続行します。
  3. 図5.19 アカウント情報を入力してください

    このページでは、既に RHN アカウントを持っている場合はアカウント情報を入力するか、持っていない場合は新しいアカウントを作成する必要があります。新しい RHN アカウントを作成するには、Create a New Account ボタンを押します。アスタリスクが付いているフィールドと、入力したいその他の情報を入力します。Create New Login ボタンを押して、新しいログインを作成します。
    注記
    組織の一部として RHN Hosted に登録している場合は、この画面から新しいアカウントを作成しないでください。組織管理者に連絡して、アカウントの作成を依頼し、アカウント情報の入力 ページでその情報を提供してください。そうしないと、組織またはそのリソースに正しく関連付けられない可能性があります。
  4. 図5.20 システムプロファイルを作成する

    このページでは、登録するシステムのプロファイル名を選択できます。システムのデフォルト名はそのシステムのホスト名ですが、必要に応じて変更できます。ハードウェアとパッケージの情報を RHN に報告するかどうかを選択することもできます。この情報を報告することを選択することをお勧めします。そうすることで、RHN はシステムに最も適したベースおよび子チャンネルにシステムを自動的にサブスクライブできます。必要に応じて、View Hardware Profile または View Package Profile ボタンを押して、このステップで rhn_register が RHN にアップロードする情報を表示できます。
    注記
    この自動登録は、RHN Tools チャンネルなどのオプションの子チャンネルにシステムを自動的にサブスクライブしません。システムを登録して、選択した一連のチャネルに自動的にサブスクライブさせたい場合は、キックスタートプロファイルまたは rhnreg_ks とアクティベーションキーを使用することを検討してください。
  5. 図5.21 システムサブスクリプションの詳細を確認する

    このページには、システムがサブスクライブしているベースチャネルと子チャネルの情報が表示されます。少し時間を取ってチャネルを確認してから、進む を押して続行します。
  6. 図5.22 ソフトウェア更新の設定を完了する

    このページは、Red Hat Enterprise Linux 5 システムを RHN に正常に登録したことを示しています。この時点から、ソフトウェア更新を受け取るために何もする必要はありません。更新が利用可能になると、デスクトップの右上隅にパッケージアイコンが表示されます。このアイコンをクリックして、利用可能な更新を適用します。完了 をクリックしてウィザードを終了します。
    このシステムで使用できる資格がない場合、この最終ページは登録が失敗したことを示します。これは、システムプロファイルが RHN に保存されていないことを意味するのではなく、手動で介入しないと自動更新を受け取れないということだけです。いつでも RHN Web インターフェイスにログインして、追加のエンタイトルメントを購入するか、エンタイトルメントを別のシステムからシフトして、このシステムにエンタイトルメントを付与することができます。ソフトウェア更新セットアップの終了 ボタンをクリックして、ウィザードを終了します。

第6章 Red Hat ネットワークウェブサイト

Red Hat ネットワークウェブサイトを使用して、エラータアラートの表示、エラータ更新の適用、パッケージのインストールなど、複数の Red Hat Enterprise Linux システムを同時に管理できます。この章では、ウェブサイト内のすべてのカテゴリー、ページ、およびタブを特定し、それらの使用方法を説明します。

6.1. ナビゲーション

トップナビゲーションバー はタブに分かれています。組織管理者には、次の トップナビゲーションバー が表示されます。RHN Satellite Server のお客様のみが Monitoring および Satellite Tools タブを表示することに注意してください。

図6.1 トップナビゲーションバー — RHN Satellite Server

図6.2 トップナビゲーションバー — RHN のホスト環境

左ナビゲーションバー はページに分かれています。リンクは状況依存であり、RHN Satellite Server と非 Satellite Web インターフェイスの間でわずかに異なる場合があります。以下は、ユーザー タブの 左ナビゲーションバー の例です。

図6.3 左ナビゲーションバー — ユーザー

一部のページにはサブタブがあります。これらのタブは、システムまたはユーザーのタスクを実行する際の粒度の追加レイヤーを提供します。以下は、すべてのシステム詳細サブタブのメニューバーです。このシステムには、管理とプロビジョニングの資格がありますが、監視はありません。

図6.4 サブタブ — システムの詳細

6.1.1. 資格ビュー

このガイドはすべての資格レベルを対象としているため、ここで説明されている一部のタブ、ページ、さらにはカテゴリー全体が表示されない場合があることに注意してください。このため、ここではアイコンを使用して、各権限レベルで使用できる機能を識別しています。
Expand
表6.1 資格アイコン
アイコン エンタイトルメント
管理職以上
プロビジョニング
Monitoring
この章内のカテゴリー、ページ、またはタブラベルの後にアイコンがない場合、説明されている領域はすべての Red Hat Network ユーザーが利用できます。アイコンが続く場合は、関連する資格が必要です。プロビジョニングは管理のすべての機能を継承することに注意してください。
アイコンが段落の前にある場合、後で説明するページまたはタブの特定の部分のみが、示された資格レベルを必要とします。ページまたはタブが特定の資格レベルに関連付けられている場合、そのすべてのタブとサブタブには少なくとも同じ資格レベルが必要ですが、より高い資格レベルが必要になる場合もあります。とにかく、各タブは個別に識別されます。

6.1.2. カテゴリーとページ

このセクションでは、RHN Web サイト内のすべてのカテゴリーとプライマリーページ (上部および左側のナビゲーションバーからリンクされているページ) をまとめます。左側のナビゲーションバーおよび個々のページからアクセスできる多くのサブページ、タブ、およびサブタブはリストされていません。Web サイトの各領域については、この章の後半で詳しく説明します。
  • あなたの RHN — プライマリーアカウント情報を表示および管理し、ヘルプを取得します。
    • あなたの RHN — アカウントの簡単な概要を取得します。システムに注意が必要かどうかを通知し、それらに直接アクセスするためのクイックリンクを提供し、アカウントの最新のエラータアラートを表示します。
    • あなたのアカウント — 個人のプロフィールと住所を更新します。
    • 設定 — お使いのシステムの エラータアラートに関する電子メール通知を受け取りたいかどうかを指定し、システムリストやシステムグループリストなどのリストで一度に表示される項目数を設定し、タイムゾーンを設定し、連絡先オプションを識別します。
    • 購入履歴 — 有効期限や利用可能な数など、資格の履歴を表示します。
    • ヘルプ — Red Hat Network の使用方法を学び、必要に応じてサポートを受けます。
  • システム — ここでシステムを管理します。
    • 概要 — システムまたはシステムグループの概要を表示し、各システムにいくつのエラータアラートがあり、どのシステムに権限が与えられているかを示します。
    • システム — 古い、資格のない、グループ化されていない、非アクティブなどの特定の基準によって、システムのサブセットを選択して表示します。
    • システムグループ — システムグループを一覧表示します。追加のグループを作成します。
    • システムセットマネージャー — 現在選択されているシステムでアクションを実行します。
    • システム資格 — システムの資格レベルを変更します。
    • 詳細検索 — 名前、ハードウェア、デバイス、システム情報、ネットワーク、パッケージ、場所などの特定の条件ですべてのシステムをすばやく検索します。
    • アクティベーションキー — RHN エンタイトルメントシステムのアクティベーションキーを生成します。このアクティベーションキーを使用して、rhnreg_ks コマンドで新しく登録されたシステムに指定されたレベルの権限またはグループメンバーシップを付与できます。
    • 保存されたプロファイル — システムのプロビジョニングに使用されるシステムプロファイルを表示します。
    • カスタムシステム情報 - システムのプロビジョニング中に割り当てることができる、完全にカスタマイズ可能な値を含むシステム情報キーを作成および編集します。
    • キックスタート — システムのプロビジョニングで使用されるキックスタートプロファイルのさまざまな側面を表示および変更します。
  • エラータ: ここではエラータアラートを表示し、管理します。
    • エラータ — エラータアラートを一覧表示し、関連する RPM をダウンロードします。
    • 高度な検索 — 概要、アドバイザリータイプ、パッケージ名などの特定の基準に基づいてエラータアラートを検索します。
  • チャンネル — 使用可能な RHN チャンネルとそこに含まれるファイルを表示および管理します。
    • ソフトウェアチャネル — すべてのソフトウェアチャネルとシステムに適用可能なチャネルのリストを表示します。
    • Channel Entitlements — 支払い済みのソフトウェアチャネルのリストと、それぞれに関連付けられているシステムを表示します。
    • ソフトウェアのダウンロード — Red Hat ISO イメージの優先ダウンロードにアクセスします。ISO イメージは、CD への書き込みに使用されます。
    • パッケージ検索 — パッケージ名の全部または一部を使用してパッケージを検索します。
    • 設定チャネルの管理 — 設定ファイルの展開に使用するチャネルを作成および編集します。
  • 設定 — 設定ファイルをグローバルに管理し、プロビジョニング資格を持つ個々のシステムごとに管理します。
    • 概要 — 設定ファイルとアクションのステータス情報、および最も一般的な設定管理タスクへのクイックリンクを提供します。
    • 設定チャネル — 含まれるファイルの数など、集中管理 (またはグローバル) 設定チャネルに関するステータス情報を提供します。
    • 設定ファイル — 2 つのサブタブで、グローバルおよびローカルの設定ファイルに関するステータス情報を提供します。
    • システム — 設定管理が有効になっているシステムや設定管理の準備ができていないシステムなど、システムに関する設定管理情報を提供します。
    • クォータ — 設定ファイルの使用済みおよび残りのストレージクォータに関する情報を提供します。
  • スケジュール — スケジュールされたアクションを追跡します。
    • 保留中のアクション — 完了していないスケジュールされたアクションを一覧表示します。
    • 失敗したアクション — 失敗したスケジュールされたアクションを一覧表示します。
    • 完了したアクション — 完了したスケジュールされたアクションを一覧表示します。完了したアクションはいつでもアーカイブできます。
    • アーカイブされたアクション — アーカイブするように選択された完了したアクションを一覧表示します。
  • ユーザー — 組織のユーザーを表示および管理します。
    • ユーザーリスト — 組織のユーザーを一覧表示します。
  • モニターリング — プローブを実行し、システムに関する通知を受け取ります。
    • プローブステータス — プローブを状態別に表示します。
    • 通知 — 組織のために確立された連絡方法を表示します。
    • スカウト設定プッシュ — 監視インフラストラクチャーを再設定します。
    • グローバル設定 — 組織全体の監視設定を変更します。

6.1.3. エラータ警告アイコン

Red Hat Network 全体で、3 つの エラータ Alert アイコンが表示されます。 セキュリティーアラートを表します。 バグ修正アラートを表します。 拡張アラートを表します。
Your RHN ページで、エラータアドバイザリーをクリックしてエラータに関する詳細を表示するか、影響を受けるシステムの数をクリックして、エラータアラートの影響を受けるシステムを確認します。どちらのリンクも エラータ Details ページのタブに移動します。詳細は、「エラータの詳細」 を参照してください。

6.1.5. 選択されたシステム

また、ページの上部近くには、System Set Manager で使用するために選択したシステムを追跡するためのツールがあります。選択されたシステムの数を常に識別し、それらを操作する手段を提供します。クリア ボタンをクリックすると、すべてのシステムの選択が解除されます。一方、管理 ボタンをクリックすると、選択したシステムが配置されたシステムセットマネージャーが起動します。
これらのシステムは、さまざまな方法で選択できます。少なくとも管理エンタイトルメントを持つシステムのみが選択の対象となります。すべてのシステムおよびシステムグループリストには、この目的のために選択列が存在します。システムまたはグループの横にあるチェックボックスを選択し、列の下にある リストの更新 ボタンをクリックします。毎回、ページの上部にある Systems Selected ツールが変更され、System Set Manager で使用できる新しいシステム数が反映されます。詳細は、「システムセットマネージャー — を参照してください。

6.1.6. リスト

ほとんどのカテゴリー内の情報はリストとして表示されます。これらのリストには、ナビゲーション用の共通機能がいくつかあります。たとえば、表の右側の上下にある戻る矢印と次へ矢印をクリックすると、事実上すべてのリストをナビゲートできます。一部のリストでは、表の上にある文字をクリックして、アイテムをアルファベット順に検索することもできます。

6.2. RHN ウェブサイトへのログイン

Web ブラウザーを使用して http://rhn.redhat.com に移動します。RHN は、次の 2 つのいずれかが真でない限り、以下に示すログインページを表示します。
  • 最近http://www.redhat.comであなたのアカウントにログインしました。
  • 最近 RHN にログインしたか、最近新しいアカウントの確認ページにアクセスしました。
最近 http://rhn.redhat.com または http://www.redhat.comにログインした場合、自動的に認証され、あなたの RHN ページにリダイレクトされます。

図6.5 RHN の Web サイト

システムをまだ登録していない場合、または redhat.com アカウントを持っていない場合は、詳細 リンクをクリックして新しいアカウントを作成し、表示されるページで ログインの作成 を選択します。新しいユーザーアカウントを作成したら、RHN を使用する前にシステムを登録する必要があります。ステップごとの手順は、2章Red Hat Update Agent を参照してください。
システムを Red Hat Network に登録した後、http://rhn.redhat.com に戻り、登録時に設定したものと同じ情報を使用してユーザー名とパスワードのフィールドを完成させます。完了したら、ログイン ボタンを押して続行します。
注記
フィールドがまだ表示されていない場合は、画面上部の サインイン タブをクリックしてフィールドを表示できます。
以前に RHN サイト条件T7 契約に同意していない場合は、先に進む前に同意するよう求められます。いずれかの契約の内容を読むには、タイトルをクリックして新しいウィンドウを開きます。続行する準備ができたら、契約に同意することを示すチェックボックスを選択し、続行 ボタンを押します。
注記
RHN を使用するには、サイト条件と T7 契約の両方に同意する必要があります。
契約に同意して 続行 ボタンを押すと、RHN は Your RHN ページを表示します。

6.3. Your RHN

Red Hat Network の Web サイトにログインすると、最初に表示されるページは Your RHN です。このページには、システムステータス、アクション、エラータアラートの概要など、システムに関する重要な情報が含まれています。
注記
RHN Web サイトを初めて使用する場合は、以下をお読みになることをお勧めします。「ナビゲーション」 ウェブサイト全体で使用されているレイアウトと記号に慣れるためです。

図6.6 あなたの Red Hat ネットワーク

このページは機能領域に分かれており、最も重要な領域が最初に表示されます。ユーザーは、Your RHNYour Preferences ページで選択を行うことにより、以下のどの領域を表示するかを制御できます。詳細は、「あなたの好み」 を参照してください。
  • タスク 領域には、管理者が Web 経由で実行する最も一般的なタスクが一覧表示されます。リンクのいずれかをクリックすると、そのタスクを実行できる RHN 内のページに移動します。
  • 右側には 非アクティブなシステム のリストがあります。RHN にチェックインしていないシステムがある場合は、ここに一覧表示されます。このように強調表示すると、管理者はトラブルシューティングのためにそれらのシステムをすばやく選択できます。
  • — サテライトでモニターリングを有効にしているお客様は、警告状態のすべてのプローブのリストを含めることも選択できます。
  • — サテライトでモニターリングを有効にしているお客様は、クリティカル状態のすべてのプローブのリストを含めることも選択できます。
  • 以下のセクションでは、組織内で最も重要なシステムをリストします。これらのシステムをすばやく表示するためのリンクを提供し、それらのシステムにまだ適用されていないエラータ更新の概要を表示します。システムの名前をクリックして、そのシステムの システムの詳細 ページに移動し、エラータの更新を適用します。リストの下には、古い システムのページへのリンクがあります。
  • 次は 最近スケジュールされたアクション セクションです。30 日未満のアクションは、最近のものと見なされます。このセクションでは、すべてのアクションとそのステータス (失敗、完了、保留中など) を確認できます。特定のアクションのラベルをクリックして、そのアクションの詳細ページを表示します。リストの下には、保留中のアクション ページへのリンクがあります。このページには、クライアントシステムによってまだ取得されていないすべてのアクションが一覧表示されます。
  • 次のセクションでは、利用可能で、クライアントシステムの一部またはすべてにまだ適用されていないセキュリティーエラータを一覧表示します。システムを安全に保つために、これらのセキュリティーエラータ を適用することが重要です。このセクションの下には、すべてのエラータと、システムに適用されるエラータへのリンクがあります。
  • 最後のセクションには、システムグループ が一覧表示され、それらのグループ内のシステムが完全に更新されているかどうかが示されます。このセクションの下のリンクをクリックすると、System Groups ページに移動します。このページから、System Set Manager で使用する システムグループ を選択できます。
このページに戻るには、左側のナビゲーションバーで Your RHN をクリックします。

6.3.1. 貴方のアカウント

あなたのアカウント ページは削除されました。この情報を管理するには、メインの Red Hat サイトの アカウントの詳細 ページを参照してください。

6.3.2. あなたの好み

Your Preferences ページでは、以下を含む Red Hat Network オプションを設定できます。
  • 電子メール通知 — エラータアラートが RHN アカウントの 1 つ以上のシステムに適用されるたびに電子メールを受信するかどうかを決定します。
    重要
    この設定により、管理およびプロビジョニングの顧客は、システムイベントの概要を毎日受け取ることもできます。これらには、スケジュールされたエラータ更新、システムの再起動、チェックインの失敗など、パッケージに影響するアクションが含まれます。このチェックボックスを選択するだけでなく、この概要メールに含める各システムを識別する必要があります。(デフォルトでは、すべての管理およびプロビジョニングシステムが概要に含まれます。) これは、システムの詳細 ページから個別に行うことも、System Set Manager インターフェイスを介して一度に複数のシステムに対して行うこともできます。RHN はこれらの要約を確認済みの電子メールアドレスにのみ送信することに注意してください。すべてのメッセージを無効にするには、このチェックボックスをオフにします。
  • RHN List Page Size — 1 ページのリストに表示されるアイテムの最大数。リストにさらに項目がある場合は、次へ ボタンをクリックすると、次のグループの項目が表示されます。この設定は、システムリスト、エラータリスト、パッケージリストなどに適用されます。
  • "Your RHN" 起動ページ — Your RHN 起動ページに表示される情報エリアを選択します。含めたい情報エリアの左側にあるチェックボックスをオンにします。
これらのオプションのいずれかを変更したら、右下隅にある 設定を保存 ボタンをクリックします。

6.3.3. ロケール設定

Your RHNLocale Preferences ページは削除されました。この情報を管理するには、メインの Red Hat サイトの アカウントの詳細 ページを参照してください。

6.3.4. Subscription Management

RHN のすべての機能を使用するには、システムに 資格 が必要です。つまり、RHN サービスレベルにサブスクライブする必要があります。System Entitlements ページを使用して、どのシステムがどのサービスオファリングの資格を持つかを設定します。エンタイトルメントには、主に次の 4 つのタイプがあります。
  • 更新 — 単一の Red Hat Enterprise Linux システムを管理します。これには、エラータアラート、予定されたエラータの更新、パッケージインストール、および Red Hat Update Agent が含まれます。
  • 管理 — 複数のシステム管理者が複数のシステムを管理します。Update オファリングの機能に加えて、システムグループ管理、ユーザー管理、および複数のシステムでアクションを迅速に実行するための System Set Manager インターフェイスが含まれています。
  • プロビジョニング — 最高レベルの機能を提供します。定期的に再インストールして再設定する必要がある複数のシステムをプロビジョニングするために使用する必要があります。プロビジョニングオファリングは、マシンのキックスタート、設定ファイルの管理、スナップショットロールバックの実行、検索可能なカスタムシステム情報の入力、および管理サービスレベルに含まれるすべての機能のためのツールを提供します。
  • 監視 — 複数のシステムの状態を監視します。監視オファリングは、システムメトリックを監視し、変更が発生したときに管理者に通知するプローブを提供します。このような通知は、重大になる前に、システムパフォーマンスの低下を管理者に警告します。
  • 仮想化 — 仮想ホストシステムに適用されます。このエンタイトルメントを持つ仮想ホストは、RHN のサービスレベルアグリーメントに違反することなく、最大 4 つのゲストシステムを登録できます。ゲストシステムは、チャネルエンタイトルメントを消費することなく、仮想化のない チャネルグループラベルを持つ任意のチャネルにサブスクライブできます。Directory Server や RHN Satellite チャンネルなど、virtualization-free に属さないチャンネルにゲストをサブスクライブすると、追加のチャンネル資格が消費されます。
  • 仮想化プラットフォーム — 仮想ホストシステムにも適用されます。この資格が適用されるホストシステムは、サービスレベルアグリーメントを無効にすることなく、仮想ゲストを無制限に登録できます。この資格を持つホストのゲストは、チャネル資格を消費することなく、仮想化プラットフォームフリーの コンテンツグループラベルを持つ任意のチャネルにサブスクライブできます。Directory Server や RHN Satellite チャンネルなど、virtualization-platform-free に属さないチャンネルにゲストをサブスクライブすると、追加のチャンネル資格が消費されます。
注記
2 つの仮想化ライセンスは、特にホストシステムに適用されます。
未登録のホストに存在するゲストシステムは、物理システムと同じように扱われます。各ゲストは、チャネルとシステムエンタイトルメントを消費します。
6.3.4.1. システム資格
システム資格 ページでは、登録済みシステムの資格を表示、追加、および削除できます。Red Hat Network 4.0 では、エンタイトルメントを自由に適用および削除できるため、組織の成長と変化に合わせて Red Hat Network インフラストラクチャーを調整できます。
個々の基本資格を変更するには、システムの左側にあるチェックボックスを選択し、追加する資格に対応するボタンをクリックします。アドオン資格の場合、システムのチェックボックスを選択し、続いてドロップダウンボックスから目的の資格を選択し、最後に 資格の追加 ボタンを押します。
資格をクリックしても表の情報が更新されない場合は、追加の資格を購入する必要がある場合があります。表の下に太字で表示されている利用可能なサブスクリプションの数を確認します。RHN Satellite Server 以外のお客様は、追加の権利を購入することができます。ページの左側にある 今すぐ購入 リンクをクリックしてください。
資格の有効期限が切れると、同じサービスレベル (管理など) の資格が与えられた最後のシステムは資格がなくなります。たとえば、10 台の Red Hat Enterprise Linux AS システムに管理の資格があり、RHN 資格の 1 つまたはオペレーティングシステムのサブスクリプションのいずれかが期限切れになった場合、サブスクライブまたは資格を与えられた最後のシステムのサブスクリプションまたは資格が削除されます。
6.3.4.2. 仮想化資格
このページは、仮想化または仮想化プラットフォームの資格を適用した場合にのみ表示されます。これにより、これらの権利を最も効果的な方法で使用したかどうかをすばやく評価できます。
このページの最初の表には、Red Hat Network サービスレベルアグリーメントで許可されているよりも多くのゲストシステムを持つ仮想化資格を持つホストが表示されます。これらのシステムを使用可能な Virtualization Platform 資格にアップグレードする場合は、そのシステムのプロファイル名をクリックします。これにより、システムの システムの詳細 ページが表示されます。b ページの プロパティーの編集 リンクをクリックして、そのシステムのアドオン資格を編集します。
2 番目の表には、ゲストが 4 人未満の Virtualization Platform 資格を持つホストが表示されます。これらのシステムの資格を仮想化の資格にダウングレードすることをお勧めします。これを行うには、ダウングレードするシステムのプロファイル名をクリックし、表示される システムの詳細 ページからアドオンの資格を編集します。
6.3.4.3. ソフトウェアチャネルの資格
このページにリストされているソフトウェアチャネルは、組織が有料でアクセスしているサブスクリプションベースのチャネルです。この表は、RHN を介して管理できる、サポートされている各オペレーティングシステム、RHN に登録したそのようなシステムの数、および最後にそのオペレーティングシステムのエンタイトルメントの残りの数を示しています。チャネルの名前をクリックすると、そのチャネル資格に関連付けられたチャネルに関する情報を表示するページが開きます。資格のあるシステムの数をクリックすると、資格のあるシステムのリストが表示されます。
6.3.4.4. 購入または更新
このページは RHN Hosted の顧客のみに表示されます。
タイトルが示すように、このページには Red Hat のメインサイトへのリンクがあり、そこから資格を更新または購入できます。Red Hat Renewal Center は、Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションと Red Hat Network エンタイトルメントの両方を更新できます。Red Hat Store は、追加の資格を提供できます。
6.3.4.5. 有効期限と購入履歴
購入履歴 ページには、Red Hat のメインサイトへのリンクがあり、購入履歴、Web および電話サポート、Red Hat Enterprise Linux サブスクリプション、Red Hat Network ソフトウェアおよびサービス資格の有効期限を表示できます。

6.4. Systems

上部のナビゲーションバーの システム タブをクリックすると、システム カテゴリーとリンクが表示されます。システム カテゴリーのページでは、システムを選択して、それらに対してアクションを実行し、システムプロファイルを作成できます。

6.4.1. 概要 —

図6.7「システムの概要」 に示すように 概要 ページには、システムのステータス、関連するエラータとパッケージの数、資格レベルなど、システムの概要が表示されます。システムの名前をクリックすると、その システムの詳細 ページに移動します。詳細は、「システムの詳細」 を参照してください。

図6.7 システムの概要

概要 ページの上部にある システムグループの表示 リンクをクリックすると、システムグループの同様の概要が表示されます。グループのステータスを識別し、含まれているシステムの数を表示します。システムの数をクリックすると、システムグループの詳細 ページの システム タブに移動し、システム名をクリックすると、そのシステムの 詳細 タブに移動します。詳細は、「システムグループの詳細 — を参照してください。
概要 ページの システムグループ セクションにある グループの使用 ボタンをクリックして、システムセットマネージャー に直接移動することもできます。詳細は、「システムセットマネージャー — を参照してください。

6.4.2. Systems

システム ページには、登録済みのすべてのシステムのリストが表示されます。システム リストには、各システムの情報の列がいくつか含まれています。
  • 選択 — 更新または権限のないシステムは選択できません。システムを選択するには、適切なチェックボックスをマークします。選択したシステムが System Set Manager に追加されます。System Set Manager にシステムを追加した後、それを使用してそれらに対して同時にアクションを実行できます。詳細は、「システムセットマネージャー — を参照してください。
  • ステータス — どのタイプのエラータアラートがシステムに適用可能かを表示するか、最新であることを確認します。一部のアイコンは、解決策を提供するページにリンクされています。たとえば、標準の更新アイコンはパッケージリストの アップグレード サブタブにリンクされていますが、重要な更新アイコンは 更新の確認 ページに直接リンクされています。また、チェックインしていないアイコンは、問題を解決するための手順にリンクされています。
    • — システムが最新
    • — 重要なエラータが利用可能です。更新を 強く お勧めします
    • — 利用可能で推奨される更新
    • — システムがロックされています。禁止行為
    • — システムはキックスタート中です
    • — 更新がスケジュールされました
    • — システムが正しくチェックインしていない (24 時間以上)
    • — システムは更新サービスを受ける資格がありません
  • エラータ — システムに適用可能なエラータアラートの総数。
  • パッケージ — システムのパッケージ更新の総数。エラータ Alerts からのパッケージだけでなく、エラータ Alerts からではない新しいパッケージも含まれます。たとえば、初期バージョンのパッケージがインストールされているクライアントシステムを想像してみてください。その後、このクライアントが RHN の適切なベースチャンネル (Red Hat Enterprise Linux 4 など) にサブスクライブされている場合、そのチャンネルにはパッケージの更新バージョンが含まれている可能性があります。その場合、パッケージは利用可能なパッケージ更新のリストに表示されます。
    重要
    RHN Web サイトがシステムのパッケージ更新を識別しているにもかかわらず、実行時に Red Hat Update Agent がシステムは完全に更新されましたと応答する場合、システムのパッケージプロファイルまたは up2date 設定ファイルに競合が存在する可能性があります。競合を解決するには、パッケージリストの更新をスケジュールするか、Red Hat Update Agent の Package Exceptions リストからパッケージを削除します。手順については、それぞれ 「システムの詳細」 または 「パッケージの例外設定」 を参照してください。
  • システム — 登録時に設定されたシステムの名前。デフォルト名はシステムのホスト名です。システムの名前をクリックすると、そのシステムの システムの詳細 ページに移動します。詳細は、「システムの詳細」 を参照してください。
  • ベースチャネル — オペレーティングシステムのディストリビューションに基づく、システムのプライマリーチャネル。詳細は、「ソフトウェアチャンネル」 を参照してください。
  • 資格 — システムに資格があるかどうか、およびどのサービスレベルであるか。
システム の下の左側のナビゲーションバーにあるリンクを使用すると、システムの定義済みセットを選択して表示できます。上記のオプションはすべて、これらのページ内で適用できます。
6.4.2.1. すべて
すべて のページには、システムのデフォルトセットが含まれています。管理権限を持つすべてのシステムが表示されます。ユーザーが組織内で唯一のユーザーである場合、ユーザーが組織管理者である場合、またはシステムが管理者権限を持つグループのメンバーである場合、そのユーザーはシステムを管理する権限を持っています。
6.4.2.2. 仮想システム
RHN は、仮想システムの管理を支援します。RHN は、登録されたシステムが仮想ゲストかホストかを自動的に認識し、両方のタイプのシステムをここにリストします。
このページには、ホストシステムに従ってグループ化された仮想ゲストシステムが表示されます。ホストは、システムのホスト名の前に Hosts: という単語で示されます。ゲストは、ホストシステムの下にステータスとともに表示されます。この表には、ゲストが実行中、停止中、またはクラッシュしているかどうか、ゲストに利用可能なエラータがあるかどうか、ゲストがサブスクライブされているベースソフトウェアチャネルが表示されます。
ホスト名の横にあるチェックボックスと、ページの下部にあるボタンの 1 つを選択することで、複数のゲストシステムを管理できます。次に、画面の右上にある Manage ボタンを押して、System Set Manager を使用してシステムを管理できます。
注記
Red Hat Network は、あるホストから別のホストへの仮想システムの移行をサポートしていません。仮想ゲストが 1 つの RHN 登録済みホストから別のホストに移行される場合、Web インターフェイスはゲストが間違ったホストに存在することを示す可能性があります。
6.4.2.3. 時代遅れ
Out of Date ページには、適用されていない エラータアラートがあるシステムが表示されます。
6.4.2.4. 無資格 —
Unentitled ページには、Red Hat Network サービスの資格が付与されていないシステムが表示されます。
6.4.2.5. グループ化解除
Ungrouped ページには、特定のシステムグループにまだ割り当てられていないシステムが表示されます。
6.4.2.6. 非アクティブ
Inactive ページには、RHN に 24 時間以上チェックインしていないシステムが表示されます。Red Hat Update Agent が RHN に接続して、利用可能な更新があるかどうか、またはアクションがスケジュールされているかどうかを確認すると、これはチェックインと見なされます。チェックインが行われていないことを示すメッセージが表示される場合、システム上の RHN クライアントが何らかの理由で Red Hat Network に正常に到達していません。これは次のことを示します。
  • システムは RHN サービスを受ける資格がありません。180 日間 (6 か月) 権利が付与されていないシステムプロファイルは削除されます。
  • システムには資格が付与されていますが、システムで Red Hat Network Daemon が無効になっています。再起動およびトラブルシューティングの手順については、3章Red Hat Network Daemon を参照してください。
  • システムは、https (ポート 443) 経由の接続を許可しないファイアウォールの内側にあります。
  • システムは、正しく設定されていない HTTP プロキシーサーバーの背後にあります。
  • システムが、適切に設定されていない RHN Proxy Server または RHN Satellite Server に接続されています。
  • システム自体が適切に設定されておらず、間違った RHN サーバーを指している可能性があります。
  • システムがネットワーク上にありません。
  • システムと RHN サーバーの間には別のバリアが存在します。
6.4.2.7. Satellite
Satellite ページには、RHN アカウントに登録されている RHN Satellite Server システムが表示されます。
6.4.2.8. Proxy
Proxy ページには、RHN アカウントに登録された RHN Proxy Server システムが表示されます。
6.4.2.9. システムの詳細
任意のページでシステムの名前をクリックすると、RHN はそのクライアントの システムの詳細 ページを表示します。ここから、表示された情報を変更したり、右上隅にある システムの削除 リンクをクリックしてシステムを完全に削除したりできます。
注記
この画面の右上にある システムの削除 リンクは、システムプロファイルのみを参照します。ホストシステムプロファイルを削除しても、ゲストシステムの登録は破棄または削除されません。ゲストシステムプロファイルを削除しても、そのホストのゲストリストから削除されたり、ゲストが停止または一時停止したりすることはありません。ただし、RHN を介して管理する機能は削除されます。
誤って RHN からシステムプロファイルを削除した場合、システムを再登録できます。
システムの詳細 ページは、さらに次のタブに分かれています。
  • Details
  • ソフトウェア
  • 設定
  • プロビジョニング —
  • モニターリング —
  • グループ
  • イベント
次のセクションでは、これらのタブとそのサブタブについて詳しく説明します。
6.4.2.9.1. System Details ⇒ Details
このページには、標準のナビゲーションバーからはアクセスできません。ただし、Web インターフェイスの任意の場所でシステムの名前をクリックすると、このページが表示されます。このページに表示されるデフォルトのタブは、詳細概要 サブタブです。システムの現在の資格レベルに応じて、他のタブを使用できます。
6.4.2.9.1.1. システム詳細 ⇒ 詳細 ⇒ 概要
このシステム概要ページには、システムステータスメッセージと、システムに関する次の重要な情報が表示されます。
システム情報
システムステータスメッセージ
このメッセージは、RHN に関するシステムの現在の状態を示しています。
注記
エンタイトルメントが付与されたシステムで更新が利用可能な場合は、重要な更新が利用可能です というメッセージが表示されます。これらの更新を適用するには、今すぐ更新 リンクをクリックします。
Hostname
クライアントシステムによって定義されたホスト名。この情報は、多くの場合、Red Hat Enterprise Linux システムの /etc/hostname にあります。
仮想化
システムが仮想ゲストの場合、ゲストの作成に使用された仮想化のタイプがここに表示されます。
UUID
システムが仮想ゲストの場合、ゲストシステムの UUID がここに表示されます。
IP アドレス
クライアントの IP アドレス。
カーネル
クライアントシステムにインストールされ、動作しているカーネル。
RHN システム ID
システムが RHN に登録するたびに生成される一意の識別子。
注記
システム ID を使用して、RHN から重複するプロファイルを排除できます。このページにリストされているシステム ID を、クライアントシステムの /etc/sysconfig/rhn/systemid ファイルに保存されている情報と比較します。そのファイルでは、システムの現在の ID が system_id の下にリストされています。値は文字 ID- の後に始まります。ファイルに保存されている値がプロファイルにリストされている値と一致しない場合、プロファイルは最新のものではなく、削除される可能性があります。
Locked
システムがロックされているかどうかを示します。
ロックが手動で解除されるまで、Web インターフェイスを介してロックされたシステムに対してアクションをスケジュールすることはできません。これには、Web インターフェイスを介してスケジュールされた自動エラータ更新の防止は含まれません。自動エラータ更新の適用を防ぐには、システムの詳細詳細プロパティー サブタブから 自動エラータ更新 の選択を解除します。
システムをロックすると、準備が整うまで誤ってシステムに変更を加えるのを防ぐことができます。たとえば、システムは、ロックを解除するまで更新や新しいパッケージを受け取りたくない実稼働システムである場合があります。
重要
Web インターフェイスでシステムをロックしても、クライアントシステムからのアクションは 妨げられません。たとえば、ユーザーがクライアントに直接ログインして up2date を実行すると、システムが Web インターフェイスでロックされているかどうかに関係なく、up2date は利用可能なエラータをインストールします。
さらに、システムをロックしても、Web インターフェイス経由でシステムにアクセスできるユーザーの数は制限 されません。システムへのアクセスを制限する場合は、そのシステムをシステムグループに関連付け、システムグループ管理者に割り当てます。システムグループの詳細は、「システムグループ — を参照してください。
System Set Manager を使用して複数のシステムをロックすることもできます。その方法については、「System Set Manager ⇒ Misc ⇒ Lock Systems — を参照してください。
— サテライトに登録され、プロビジョニング資格があり、OSA が有効になっているクライアントシステムの OSA ステータスも表示されます。
プッシュにより、Satellite のお客様は、システムが RHN にチェックインするのを待つのではなく、Provisioning 資格を持つシステムでタスクをすぐに開始できます。プッシュによるアクションのスケジューリングは、他のアクションのスケジューリングのプロセスと同じですが、設定された間隔を待つのではなく、すぐにタスクが開始される点が異なります。
サテライトの設定に加えて、プッシュされたアクションを受信する各クライアントシステムには、osad パッケージがインストールされ、そのサービスが開始されている必要があります。詳細は、『RHN Satellite Server 5.0.0 インストールガイド』 の 『クライアントへのプッシュの有効化』 セクションを参照してください。
登録チャンネル
ベースチャンネル
最初の行は、このクライアントがサブスクライブしているベースチャネルを示します。ベースチャネルは、システムのオペレーティングシステムと一致する必要があります。
子チャンネル
ベースチャネルに依存する後続のテキスト行は、子チャネルです。例として、Red Hat Network Tools チャネルと RHEL AS Extras チャネルがあります。
注記
サブスクライブ済みチャンネル の下の最後のリンクは、チャンネルサブスクリプションの変更 のリンクです。このリンクをクリックして、このシステムで使用可能なベースチャネルと子チャネルから選択します。選択が完了したら、サブスクリプションの変更 ボタンをクリックして変更を確認します。
システムイベント
チェックインした
システムが最後に RHN にチェックインした日時。
登録済み
システムが RHN に登録し、このプロファイルを作成した日時。
最終起動
システムが最後に起動または再起動された日時。
注記
管理資格を持つシステムは、この画面から再起動できます。
  • システムの再起動のスケジュール を選択します
  • 再起動が行われる可能性がある最も早い日時を指定します。
  • 右下の 再起動のスケジュール ボタンをクリックします。
クライアントがスケジュールされた開始時間後にチェックインすると、RHN はシステムに自身を再起動するように指示します。
システムプロパティー
エンタイトルメント
このシステムに適用される基本資格とアドオン資格のリスト。仮想ホストには、仮想化または仮想化プラットフォームの資格が必要です。ゲストシステムはそうすべきではありません。
注記
基本およびアドオンの資格は、ホストシステムからゲストシステムに継承されます。ホストの資格を変更すると、それに応じてゲストの資格も変更されます。
通知
このシステムの通知オプションを示します。このシステムで利用可能なエラータ更新を通知する電子メールを受け取るかどうかを選択できます。さらに、毎日の概要メールに管理資格を持つシステムを含めることを選択できます。
自動エラータ更新
このシステムが更新を自動的に受け入れるように設定されているかどうかを示します。
システム名
システムプロファイルのこの編集可能な名前は、デフォルトでシステムのホスト名に設定されます。これは、このシステムプロファイルを他のシステムプロファイルと区別するのに役立ちます。
説明
この情報は、登録時に自動的に生成されます。これを編集して、必要な情報を含めることができます。
場所
入力すると、このフィールドにシステムの物理アドレスが表示されます。
ページの最後のリンクは Edit these properties です。このリンクをクリックすると、システムの詳細プロパティー サブタブが開きます。このページで、選択したテキストを編集し、プロパティーの更新 ボタンをクリックして確定します。
重要
仮想化または仮想化プラットフォームのエンタイトルメントをシステムに適用すると、システムが完全に準備されていることを確認するために、RHN は追加のタスクを自動的にスケジュールします。
  1. システムは、そのシステムのアーキテクチャーに適した RHEL Virtualization (v.5) 子チャネルにサブスクライブされます。
  2. システムは、そのシステムのアーキテクチャーに適した Red Hat Network Tools for RHEL Server (v.5) 子チャンネルにサブスクライブされています。
  3. rhn-virtualization-host パッケージのパッケージインストールがスケジュールされています。インストールは、次回システムが RHN にチェックインしたときに行われます。
6.4.2.9.1.2. システムの詳細 ⇒ 詳細 ⇒ プロパティー
このサブタブでは、システムの次の基本プロパティーを変更できます。
プロファイル名
デフォルトでは、これはシステムのホスト名です。ただし、このプロファイルを他のプロファイルと区別できるように、プロファイル名を任意の名前に変更できます。
基本資格
利用可能なベースエンタイトルメントから、システムのベースチャネルを選択します。
アドオン資格
使用可能な場合は、監視またはプロビジョニングの資格をシステムに適用します。
通知
このシステムに関する通知を送信するかどうか、およびこのシステムを毎日の概要に含めるかどうかを切り替えます。(デフォルトでは、すべての管理およびプロビジョニングシステムが概要に含まれます。) この設定により、システムに関連するすべての勧告を常に把握できます。システムの更新が作成およびリリースされるたびに、電子メールで通知が送信されます。
毎日の概要は、スケジュールされたエラータ更新、システムの再起動、チェックインの失敗など、パッケージに影響するシステムイベントを報告します。ここにシステムを含めることに加えて、あなたの RHN カテゴリーの あなたの設定 ページで電子メール通知を受信することを選択する必要があります。
自動エラータ更新
このボックスがチェックされている場合、チェックイン時に利用可能なエラータがシステムに自動的に適用されます。このアクションは、ユーザーの介入なしで行われます。パッケージと環境の間の競合によってシステム障害が発生する可能性があるため、Red Hat は実稼働システムに自動更新機能を使用することを推奨していないことに注意してください。この機能を動作させるには、システムで Red Hat Network Daemon を有効にする必要があります。
説明
デフォルトでは、このテキストボックスは、最初の登録時にシステムのオペレーティングシステム、リリース、およびアーキテクチャーを記録します。この情報を編集して、好きなものを含めることができます。
残りのフィールドには、システムが格納されている物理アドレスが記録されます。これらのフィールドへの変更を確認するには、プロパティーの更新 ボタンをクリックします。
注記
これらのプロパティーの多くは、System Set Manager インターフェイスを介して一度に複数のシステムに対して設定できます。詳細は、「システムセットマネージャー — を参照してください。
6.4.2.9.1.3. System Details ⇒ Details ⇒ Remote Command —
このサブタブでは、システムがプロビジョニング権限を持っている場合、システムでリモートコマンドを実行できます。その前に、まずそのようなコマンドを受け入れるようにシステムを設定する必要があります。
  • まず、システムを RHN Tools チャンネルにサブスクライブし、up2date を使用して rhncfgrhncfg-client、および rhncfg-actions パッケージをインストールします。
     up2date rhncfg rhncfg-client rhncfg-actions 
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  • root としてシステムにログインし、次のファイルをローカル RHN 設定ディレクトリーに追加します: allowed-actions/scripts/run
    • ターゲットシステムに必要なディレクトリーを作成します。
       mkdir -p /etc/sysconfig/rhn/allowed-actions/script 
      Copy to Clipboard Toggle word wrap
    • そのディレクトリーに空の 実行 ファイルを作成して、リモートコマンドを許可するための RHN シグナリング許可へのフラグとして機能させます。
       touch /etc/sysconfig/rhn/allowed-actions/script/run 
      Copy to Clipboard Toggle word wrap
セットアップが完了したら、リモートコマンドのテキストフィールドを表示するためにページを更新します。このページで、特定のユーザー、グループ、タイムアウト期間、およびスクリプト自体を特定できます。コマンドの試行を開始する日時を選択し、リモートコマンドのスケジュール をクリックします。
6.4.2.9.1.4. System Details ⇒ Details ⇒ Reactivation —
このシステムプロファイルに固有のアクティベーションキー。Provisioning エンタイトルメントを持つシステムでのみ使用可能な再アクティブ化キーには、このシステムの ID、履歴、グループ、およびチャネルが含まれます。その後、このキーを rhnreg_ks コマンドラインユーティリティーで 1 回だけ使用して、このシステムを再登録し、すべての Red Hat Network 設定を回復することができます。手順については、「アクティベーションキーによる登録」 を参照してください。特定のシステム ID に関連付けられていない一般的なアクティベーションキーとは異なり、ここで作成したキーは アクティベーションキー ページには表示されません。
警告
既存の RHN プロファイルでシステムをキックスタートすると、キックスタートプロファイルはここで作成されたシステム固有のアクティベーションキーを使用してシステムを再登録し、他の RHN 設定を返します。このため、プロファイルベースのキックスタートの進行中は、このキーを (rhnreg_ks で) 再生成、削除、または使用しないでください。その場合、キックスタートは失敗します。
6.4.2.9.1.5. システムの詳細 ⇒ 詳細 ⇒ ハードウェア
このサブタブには、ネットワーク、BIOS、ストレージ、およびその他のデバイスを含む、システムに関する詳細情報が表示されます。これは、登録時にこのマシンのハードウェアプロファイルを含めることを選択した場合にのみ表示されます。ハードウェアプロファイルが不完全または古いように見える場合は、ハードウェアの更新のスケジュール ボタンをクリックして、システムのハードウェアプロファイルの更新をスケジュールします。次回 RHN デーモンが RHN に接続すると、システムプロファイルがハードウェアの最新リストで更新されます。
6.4.2.9.1.6. システム詳細 ⇒ 詳細 ⇒ 注意事項
このサブタブは、システムに関するメモを作成する場所を提供します。新しいメモを追加するには、新しいメモの 作成 リンクをクリックし、件名と詳細を入力して、作成 ボタンをクリックします。メモを変更するには、メモのリストでその件名をクリックし、変更を加えて、更新 ボタンをクリックします。メモを削除するには、メモのリストでその件名をクリックし、メモの 削除 リンクをクリックします。
6.4.2.9.1.7. System Details ⇒ Details ⇒ Custom Info —
このサブタブは、Provisioning エンタイトルメントを持つシステムで使用でき、システムに関する完全にカスタマイズ可能な情報を提供します。Notes とは異なり、カスタム情報 は構造化され、形式化されており、検索できます。システムに関するカスタム情報を提供する前に、まず カスタム情報キー を取得する必要があります。これは、左側のナビゲーションバーからアクセスできる カスタムシステム情報 ページで行います。手順については、「カスタムシステム情報 — を参照してください。
1 つまたは複数のキーを作成したら、新しい値の作成 リンクを選択して、このシステムに値を割り当てることができます。結果のリストでキーの名前をクリックし、説明 フィールドにその値を入力してから、キーの更新 ボタンをクリックします。
6.4.2.9.1.8. システムの詳細 ⇒ 詳細 ⇒ プロキシー
RHN Proxy Server を有効にします。このタブは、Provisioning 資格を持つシステムでのみ使用できます。RHN Proxy Server のバージョンを選択し、Activate Proxy ボタンをクリックして、インストールとアクティベーションのプロセスを開始します。詳細は、『RHN Proxy Server Guide』 および 『クライアント設定ガイド』 を参照してください。
6.4.2.9.1.9. システム詳細 ⇒ 詳細 ⇒ サテライト
アクティブな Red Hat Network の証明書を表示します。ここで古い証明書を非アクティブ化し、必要に応じて新しい証明書をアップロードできます。このタブには、プロビジョニングの資格が必要です。Satellite のアクティベートに関する詳細は、『RHN Satellite インストールガイド』 を参照してください。
6.4.2.9.2. システム詳細 ⇒ ソフトウェア
このタブとそれに付随するサブタブを使用すると、システムのソフトウェア (エラータ、パッケージとパッケージプロファイル、およびソフトウェアチャネルメンバーシップ) を管理できます。
6.4.2.9.2.1. システムの詳細 ⇒ ソフトウェア ⇒ エラータ
このサブタブには、システムに適用可能なエラータアラートのリストが含まれています。このタブのアイコンの意味は、「エラータ警告アイコン」 を参照してください。更新を適用するには、それらを選択して、エラータ の適用 ボタンをクリックします。確認ページで適用する更新を再確認し、確認 ボタンをクリックします。確認後、アクションは スケジュール の下の 保留中のアクション リストに追加されます。スケジュールされたエラータは更新対象として選択できません。チェックボックスの代わりに時計アイコンがあり、クリックすると アクションの詳細 ページに移動します。
更新がスケジュールされているかどうかをユーザーが判断できるように、エラータテーブル内に Status 列が存在します。可能な値は次のとおりです。なし、保留中、ピックアップ、完了、および失敗。この列は、Erratum に関連する最新のアクションのみを識別します。たとえば、アクションが失敗し、それを再スケジュールした場合、この列には Erratum のステータスが保留中としてのみ表示されます (以前の失敗については言及されていません)。なし以外のステータスをクリックすると、アクションの詳細 ページに移動します。この列は、エラータの詳細 ページの 影響を受けるシステム タブの列に対応しています。
6.4.2.9.2.2. システムの詳細 ⇒ ソフトウェア ⇒ パッケージ
このサブタブでは、システム上のパッケージを管理できます。
— インストール、アップグレード、または削除するパッケージを選択する場合、Provisioning のお客様は、パッケージのインストールの前または後に、リモートコマンドを自動的に実行するオプションを選択できます。詳細は、「System Details ⇒ Details ⇒ Remote Command — を参照してください。
パッケージ
パッケージ タブのデフォルトの表示では、利用可能なオプションが説明され、パッケージリストを更新する手段が提供されます。おそらくパッケージの手動インストールが原因で、古くなった可能性のあるリストを更新または完成させるには、このページの右下隅にある パッケージリストの更新 ボタンをクリックします。次に RHN デーモンが RHN に接続すると、システムプロファイルがインストール済みパッケージの最新リストで更新されます。
List/Remove
システムのソフトウェアシステムプロファイルからインストールされたパッケージを一覧表示し、それらを削除できるようにします。パッケージ名をクリックして、パッケージの詳細 ページを表示します。システムからパッケージを削除するには、チェックボックスを選択し、ページの右下隅にある パッケージを削除 ボタンをクリックします。パッケージが一覧表示された確認ページが表示されます。確認 ボタンをクリックして、パッケージを削除します。
アップグレード
システムのチャンネルのパッケージバージョンに基づいて、新しいバージョンが利用可能なパッケージのリストを表示します。最新のパッケージ名をクリックして、パッケージの詳細 ページを表示します。パッケージをすぐにアップグレードするには、パッケージを選択して パッケージのアップグレード ボタンをクリックします。パッケージを .tar ファイルとしてダウンロードするには、パッケージを選択して パッケージのダウンロード ボタンをクリックします。
インストール
利用可能なチャネルからシステムに新しいパッケージをインストールできます。パッケージ名をクリックして、パッケージの詳細 ページを表示します。パッケージをインストールするには、パッケージを選択して 選択したパッケージを インストール ボタンをクリックします。
検証
システムにインストールされているパッケージをその RPM データベースに対して検証します。これは、rpm -V を実行するのと同じです。具体的には、このタブを使用すると、システムのパッケージのメタデータをデータベースからの情報 (MD5 合計、ファイルサイズ、権限、所有者、グループ、タイプなど) と比較できます。1 つまたは複数のパッケージを検証するには、それらを選択し、選択したパッケージを 検証 ボタンをクリックして、このアクションを確認します。完了したら、イベント の下の 履歴 サブタブ内でこのアクションを選択して、結果を表示できます。
プロファイル
このシステムのパッケージを、保存されたプロファイルのパッケージや他の管理およびプロビジョニングシステムと比較することができます。保存されているプロファイルと比較するには、プルダウンメニューからそのプロファイルを選択し、比較 ボタンをクリックします。別のシステムと比較するには、関連するプルダウンメニューから選択し、比較 ボタンをクリックします。既存のシステムに基づいて保存されたプロファイルを作成するには、システムプロファイルの作成 ボタンをクリックし、必要な追加情報を入力して、プロファイルの作成 ボタンをクリックします。これらのプロファイルは、左側のナビゲーションバーからリンクされた 保存されたプロファイル ページ内に保持されます。
— パッケージプロファイルが比較されると、Provisioning のお客様は、選択したシステムのパッケージを比較されたプロファイルのパッケージマニフェストと同期することができます。このアクションにより、プロファイルにないシステム上のパッケージが削除されたり、プロファイルからパッケージがインストールされたりする場合があることに注意してください。特定のパッケージをインストールするには、プロファイルからパッケージのチェックボックスを選択します。システム自体に既にインストールされている特定のパッケージを削除するには、このシステムのみ の違いを示すパッケージのチェックボックスを選択します。システムのパッケージを比較対象のプロファイルと完全に同期するには、列の上部にあるマスターチェックボックスを選択します。次に、パッケージを同期 ボタンをクリックします。確認画面で変更を確認し、アクションの時間枠を選択して、同期のスケジュール ボタンをクリックします。
6.4.2.9.2.3. システムの詳細 ⇒ ソフトウェア ⇒ ソフトウェアチャネル
ソフトウェアチャネルは、オペレーティングシステム、パッケージ、および機能に基づいて、インストールまたはアップグレードのためにシステムで使用できるパッケージを決定するための明確な方法を提供します。
注記
仮想ゲストをベースチャネルまたは子チャネルにサブスクライブしても、通常、チャネルの資格は消費されません。ただし、次の 2 つの場合があります。
  1. Red Hat Directory Server などの階層化された製品チャネルにゲストをサブスクライブすると、チャネル資格が消費されます。
  2. ゲストが仮想化資格を持つホストの 5 番目以降のゲストである場合、チャネルサブスクリプションは消費されませんが、これは組織のサービスレベルアグリーメントに違反することに注意することが重要です。
チャンネル名をクリックして、その チャンネルの詳細 ページを表示します。このシステムに関連付けられている子チャネルを変更するには、チャネルの横にあるチェックボックスを使用して、サブスクリプションの変更 ボタンをクリックします。成功メッセージが表示されるか、エラーが通知されます。システムのベースチャネルを変更するには、プルダウンメニューから新しいチャネルを選択し、ベースチャネルの変更 ボタンをクリックします。詳細は、「ソフトウェアチャンネル」 を参照してください。
6.4.2.9.3. System Details ⇒ Configuration —
このタブとそのサブタブは、プロビジョニング資格がないと表示されず、システムに関連付けられた設定ファイルの管理に役立ちます。これらの設定ファイルは、現在のシステム専用に管理することも、設定チャネルを介して広く配布することもできます。次のセクションでは、システムの詳細設定 サブタブで利用可能なこれらのオプションとその他のオプションについて説明します。
ソフトウェアチャネルと同様に、設定チャネルには、システムにインストールするファイルが格納されます。ソフトウェアの更新は RHN によって提供されますが、設定ファイルはあなただけが管理します。また、ソフトウェアパッケージとは異なり、さまざまなバージョンの設定ファイルがいつでもシステムに役立つ場合があります。ただし、デプロイできるのは最新バージョンのみです。
ローカルで管理されている設定ファイルと集中管理されている設定ファイルの違いを理解する必要があります。ローカル 設定ファイルは、単一のシステムに固有であり、システムの詳細設定 サブタブで管理されます。これらは常に集中管理された設定ファイルよりも優先され、結果として 上書き 設定ファイルとも呼ばれます。集中 管理された設定ファイルは、グローバル ファイルとも呼ばれます。それらは、複数のシステムがサブスクライブできるチャネルに存在します。これらは、上部のナビゲーションバーの 設定 タブから管理されます。
6.4.2.9.3.1. システムの詳細 ⇒ 設定 ⇒ 概要
このサブタブは、システムの設定統計と、設定ファイルの管理に使用される最も一般的なタスクへのアクセスを提供します。設定の概要最近のイベント、および 設定アクション の 3 つのパネルで設定されています。
設定の概要
このパネルには、このシステムに適用される設定ファイルの数とタイプに関する情報が表示されます。集中管理されたファイルの場合、中央ファイルの総数と、ローカルファイルによって上書きされていないファイルの数が一覧表示されます。システムがサブスクライブしている中央 (グローバル) チャネルの数も表示されます。
最近のイベント
最近スケジュールされた設定イベントが、そのステータスとともにここに表示されます。青色の [View Details] リンクをクリックすると、最近のファイル比較の結果を確認できます。
設定アクション
このページからスケジュールされた設定アクションは、このシステムにのみ適用されます。
ファイルを展開する
ファイルの展開 リンクの 1 つを選択すると、このシステムがアクセスできる任意の設定ファイルを展開できます。いずれの場合も、RHN ではデプロイメントが発生する時間を選択できます。(デプロイされたファイルは常に最新のリビジョンになることに注意してください。) Schedule Deploy ボタンを押してアクションを確認します。
ファイルの比較
Compare Files アクションは、RHN に保存されたファイルと問題のシステム上のファイルとの間で diff コマンドを発行します。展開されたファイルと同様に、比較されるファイルは最新のリビジョンのみです。比較を実行する時刻を選択し、比較の スケジュール ボタンを押してアクションを確認します。
ファイルの追加/作成
ファイルの追加/作成 アクションを使用すると、ファイルをアップロードするか、別のチャネルからファイルをインポートするか、最初からファイルを作成することにより、このシステムの サンドボックス チャネルにファイルを配置できます。システムの サンドボックス チャネルにある設定ファイルは、実験的または潜在的に不安定であると見なされます。介入がなければ、サンドボックス ファイルはどのシステムにも展開できません。これは、ファイルが誤って展開されるのを防ぐためです。
注記
サンドボックスファイルをデプロイしてテストする場合は、まずそれを別のチャネルにコピーする必要があります。最新をシステム設定チャネルにコピー ボタンを選択してファイルをローカル (オーバーライド) チャネルにコピーするか、最新を中央設定チャネルにコピー ボタンを使用して中央設定チャネルにコピーできます。インポート先のチャネルを選択し、中央チャネルにコピーボタン を選択します。
ファイルを別のチャネルにコピーしても、ファイルはサンドボックスから削除されません。設定ファイルを他のチャネルにコピーすると、ファイルの複数のコピーが保存されます。ファイルの横にあるボックスを選択し、ファイルの削除 ボタンを押すと、サンドボックスファイルを削除できます。このアクションは、サンドボックスからのみファイルを削除し、他のチャネルからは削除しません。
6.4.2.9.3.2. システムの詳細 ⇒ 設定 ⇒ ファイルの表示/変更
このページとそのサブタブを使用して、このシステムがサブスクライブしている設定チャネルに既にあるファイルを表示および変更できます。あるチャネルから別のチャネルにファイルをコピーしたり、ファイルを表示したり、RHN 経由で保存されたファイルと現在システムにデプロイされているファイルを比較したりできます。各タイプの設定ファイルは、以下で説明する個別のサブタブにリストされています。
集中管理されたファイル
このページから、このシステムに適用される集中管理された設定ファイルを調べることができます。これらがローカルファイルによってオーバーライドされている場合、オーバーライド元列には、それをオーバーライドするローカルファイルのリビジョン番号が表示されます。これにより、ローカルファイルが設定ファイルの古いバージョンであるかどうか、またはカスタムオプションがあるかどうかを簡単に確認できます。
各ファイルの内容を表示するか、システム上に存在するファイルと比較するか、チャネルフォームの内容を表示するかを選択できます。ファイルを選択して右下の適切なボタンを押すと、集中管理されたファイルのコピーをローカルオーバーライドチャネルまたはローカルサンドボックスにインポートすることもできます。
ローカル管理ファイル
このリストは、上記の中央テーブルとローカルテーブルのレイアウトに似ています。右下の適切なボタンを押すと、サンドボックスからローカルオーバーライドチャネルまたは集中管理設定チャネルにファイルをコピーできます。
ローカルサンドボックス
この設定ファイルが別の設定ファイルをオーバーライドする場合、オーバーライドされたファイルは、そのホストチャネルと共にこの列に一覧表示されます。
6.4.2.9.3.3. システムの詳細 ⇒ 設定 ⇒ ファイルの追加
システムからファイルをアップロードする、別の設定チャネルからファイルをインポートする、または最初からファイルを作成するという 3 つの方法のいずれかを使用して、ローカルのサンドボックスチャネルにファイルを追加できます。それらはサンドボックスにのみ追加できます。それらをローカルオーバーライドチャネル (このシステムにファイルを展開できるようにする) または中央設定チャネルに配置する場合は、上記の システムの詳細設定ファイルの表示/変更 タブから実行できます。
ファイルの追加 サブタブには独自の 3 つのサブタブがあり、チャネルに含める設定ファイルを アップロードインポート、または 作成 できます。
ファイルをアップロードする
設定チャネルにファイルをアップロードするには、ローカルシステムでファイルを参照し、すべてのフィールドに入力して、設定ファイルのアップロード ボタンをクリックします。Filename/Path フィールドは、ファイルが展開される絶対パスです。また、展開時にファイルに添付される所有権と権限を指定することもできます。最後に、設定ファイルにマクロが含まれている場合は、マクロの開始と終了を示す記号を入力します。
ファイルのインポート
このページから、必要なファイルへの絶対パスを 新しいファイルのインポート テキストボックスに入力して、システムからファイルをインポートできます。他の設定チャネルからファイルをインポートすることもできます。インポートしたいファイルの左側にあるチェックボックスをオンにして、設定ファイルのインポート ボタンを押します。
ファイルを作成
このページから、設定チャネルに含める設定ファイルを最初から作成できます。ファイルをデプロイする絶対パスを指定し、ファイルの所有権と権限を入力して、設定ファイルの内容を適切なフィールドに入力します。最後に、Create Configuration File ボタンを押して新しいファイルを作成します。
6.4.2.9.3.4. システムの詳細 ⇒ 設定 ⇒ ファイルの展開
このページには、このシステムにデプロイできるファイルがリストされています。中央設定チャネルおよびローカルオーバーライドチャネルからのファイルが含まれている場合。ファイルの左側にあるボックスを選択してファイルの 展開 ボタンを押すと、一覧表示されたファイルの 1 つまたはすべてを展開するように選択できます。
注記
このアクションは、設定ファイルをこのシステムにのみデプロイします。設定ファイルをシステムのグループに展開する場合は、System Set Manager を使用して実行します。
6.4.2.9.3.5. システムの詳細 ⇒ 設定 ⇒ ファイルの比較
このページでは、このシステムに現在存在するファイルと比較するファイルを選択できます。目的のファイルの左側にあるボックスを選択し、ファイル の比較 ボタンを押して、比較を実行する時間を選択し、最後に 比較のスケジュール ボタンを押して、このシステムで比較を実行します。
6.4.2.9.3.6. システムの詳細 ⇒ 設定 ⇒ 設定チャネルの管理
このページの 3 つのサブタブを使用すると、中央管理チャネルへのシステムのサブスクリプションを変更したり、このシステムの各チャネルの優先順位を変更したりできます。
チャンネルのリスト/登録解除
このページには、システムがサブスクライブしているさまざまな集中管理設定チャネルが表示されます。チャンネルの左側にあるボックスを選択し、登録解除 ボタンを押すと、リストされているチャンネルから登録解除することができます。
チャンネル登録
このページには、集中管理されたすべての設定チャネルが表示されます。システムがサブスクライブしているチャネルには、チェックが付いています。チャンネルの左側にあるチェックボックスをオンにして 続行 ボタンを押すと、システムを追加のチャンネルにサブスクライブできます。
ランキングの閲覧修正
異なるグローバル設定チャネルに、同じファイルの異なるバージョンが含まれている可能性があります。システムがそのようなチャネルを 2 つ以上サブスクライブしている場合、どのファイルがシステムにデプロイされるかを知る必要があります。これは、ランキングによって達成されます。このページでは、一元管理された設定チャネルの中で優先順位が最も高いチャネルを選択できます。(ただし、ローカルオーバーライドは常に最高の優先度になることに注意してください。) このページには、システムが加入しているさまざまなチャネルが表示されます。リストの一番上にあるチャネルが最も優先度が高くなります。このチャネルに含まれるファイルは、他のグローバルチャネルの同様のファイルではなく展開されます。チャンネルを並べ替えるには、移動したいチャンネルの名前を強調表示し、上下の矢印を使用して位置を変更します。終了したら、更新 ボタンを押して変更を永続化します。
6.4.2.9.4. System Details ⇒ Provisioning —
このタブとそのサブタブを使用すると、キックスタートをスケジュールおよび監視し、システムを以前の状態に戻すことができます。Kickstart は、システムの再インストールを自動化できる Red Hat ユーティリティーです。スナップショットは、プロビジョニングシステムへのすべての変更の記録を保持し、これらの変更を自由に元に戻すことができます。両方の機能について、以降のセクションで説明します。
6.4.2.9.4.1. System Details ⇒ Provisioning ⇒ Kickstart —
このサブタブはさらに、以前にスケジュールされたキックスタートの進行状況を追跡する セッションステータス と、このシステムのキックスタートを設定および予定できる スケジュール に分かれています。
スケジュール
このサブタブでは、選択したシステムのキックスタートをスケジュールできます。利用可能なキックスタートプロファイルのリストから選択し、キックスタートを開始する時間を選択し、キックスタートと終了をスケジュール ボタンをクリックしてキックスタートを開始します。Advanced Configuration ボタンをクリックして、最初にキックスタート設定を変更することができます。
注記
このサブタブに表示される前に、最初にキックスタートプロファイルを作成する必要があります。プロファイルを作成していない場合は、システムのキックスタートをスケジュールする前に、「新しいキックスタートプロファイルを作成する」 を参照してください。
セッションステータス
キックスタートをスケジュールした場合、このサブタブにはキックスタートの進行状況が表示されます。提供される詳細には、使用されるキックスタートプロファイル、その状態、次のアクション、および要求されたパッケージの数が含まれます。約 2 時間以内に完了しないキックスタートは、Kickstart Failed とマークされます。ページは定期的に更新されますが、ブラウザーのコントロールを使用して強制的に更新することもできます。
6.4.2.9.4.2. System Details ⇒ Provisioning ⇒ Snapshots —
スナップショットを使用すると、システムのパッケージプロファイル、設定ファイル、および RHN 設定をロールバックできます。スナップショットは、Provisioning 資格を持つシステムでアクションが発生するたびにキャプチャされます。スナップショット サブタブには、スナップショットが作成された理由、作成時刻、各スナップショットに適用されたタグの数など、システムのすべてのスナップショットが一覧表示されます。以前の設定に戻すには、取得したスナップショットの 理由 をクリックし、ロールバック から始まる、提供されたサブタブで潜在的な変更を確認します。
各サブタブには、ロールバック中にシステムに加えられる特定の変更が表示されます。
  • グループメンバーシップ
  • チャンネルのサブスクリプション
  • インストールされたパッケージ
  • 設定チャンネルサブスクリプション
  • 設定ファイル
  • スナップショットタグ
復元に満足したら、ロールバック サブタブに戻り、スナップショットにロールバック ボタンをクリックします。リストを再度表示するには、スナップショットリストに戻る をクリックします。
6.4.2.9.4.3. System Details ⇒ Provisioning ⇒ Snapshot Tags —
最新のシステムスナップショットに意味のある説明を追加する手段を提供します。これは、既知の動作設定やアップグレードの成功などのマイルストーンを示すために使用できます。最新のスナップショットにタグを付けるには、新しいシステムタグの作成 をクリックし、タグ名 フィールドにわかりやすい用語を入力して、 現在のスナップショットにタグを付ける ボタンをクリックします。スナップショットタグリストでその名前をクリックすると、このタグを直接使用して元に戻すことができます。タグを削除するには、チェックボックスを選択し、タグを削除 をクリックして、アクションを確認します。
6.4.2.9.5. System Details ⇒ Monitoring —
このタブは、Monitoring が有効な RHN Satellite Server に登録され、Monitoring エンタイトルメントが与えられているシステムに対してのみ表示されます。システムを監視しているすべてのプローブが表示されます。状態 列には、各プローブのステータスを表すアイコンが表示されます。これらの状態の説明は、「モニターリング — を参照してください。プローブの説明 をクリックすると、現在の状態 ページに移動します。Status String 列には、プローブから受信した最後のメッセージが表示されます。
システムにプローブを追加するには、ページの右上隅にある 新しいプローブの作成 リンクをクリックし、次のページのフィールドに入力します。詳細な手順は、「プローブの管理」 を参照してください。
プローブが追加されたら、それを認識するようにモニターリングインフラストラクチャーを再設定する必要があります。詳細は、「スカウト設定プッシュ — を参照してください。プローブが実行されると、その結果が 現在の状態 ページで利用できるようになります。詳細は、「現在の状態 — を参照してください。
システムからプローブを削除するには、プローブの名前をクリックしてから、右上隅にある プローブの削除 リンクをクリックします。最後に、プローブの削除 ボタンをクリックしてプロセスを完了します。
6.4.2.9.6. System Details ⇒ Groups —
このタブとそのサブタブを使用すると、システムのグループメンバーシップを管理できます。
6.4.2.9.6.1. System Details ⇒ Groups ⇒ List/Leave —
このサブタブには、システムが属するグループが一覧表示され、それらの関連付けをキャンセルできます。グループからシステムを削除できるのは、システムグループ管理者と組織管理者だけです。非管理者には、このシステムのグループメンバーシップを確認する ページが表示されます。グループからシステムを削除するには、グループのチェックボックスを選択し、選択したグループを残す ボタンをクリックします。グループの名前をクリックして、その システムグループの詳細 ページに移動します。詳細は、「システムグループの詳細 — を参照してください。
6.4.2.9.6.2. System Details ⇒ Groups ⇒ Join —
システムがサブスクライブできるグループを一覧表示します。システムグループ管理者と組織管理者のみがシステムをグループに追加できます。非管理者には、このシステムのグループメンバーシップを確認する ページが表示されます。システムをグループに追加するには、グループのチェックボックスを選択し、選択したグループに参加 ボタンをクリックします。
6.4.2.9.7. システム詳細⇒イベント
システム上の過去、現在、およびスケジュールされたアクションを表示します。ここで保留中のイベントをキャンセルできます。次のセクションでは、イベント サブタブとそれらが提供する機能について説明します。
6.4.2.9.7.1. システムの詳細⇒イベント⇒保留中
予定されているが開始されていないイベントを一覧表示します。特定のアクションを試行する前に、前提条件のアクションが正常に完了する必要があります。アクションに前提条件がある場合、そのアクションをキャンセルするためのチェックボックスはありません。代わりに、前提条件アクションの横にチェックボックスが表示されます。前提条件のアクションをキャンセルすると、問題のアクションが失敗します。
アクションは、アクション a がアクション c を必要とするアクション b を必要とするように、この方法で連鎖させることができます。アクション 'c' は最初に試行されたもので、正常に完了するまで横にチェックボックスが表示されます。チェーン内のいずれかのアクションが失敗すると、残りのアクションも失敗します。保留中のイベントのスケジュールを解除するには、イベントを選択し、ページの下部にある イベントのキャンセル ボタンをクリックします。次のアイコンは、ここにリストされているイベントのタイプを示しています。
  • — パッケージイベント
  • — エラータイベント
  • — 設定イベント
  • — システムイベント
6.4.2.9.7.2. システム詳細⇒イベント⇒沿革
イベント タブのデフォルトの表示には、失敗した、発生した、または発生中のイベントのタイプとステータスが一覧表示されます。イベントの詳細を表示するには、システム履歴 リストでその概要をクリックします。表を再度表示するには、ページの下部にある 履歴リストに戻る をクリックします。

6.4.3. システムグループ —

システムグループ ページでは、すべての RHN 管理およびプロビジョニングユーザーが システムグループ リストを表示できます。次の追加タスクを実行できるのは、システムグループ管理者および組織管理者のみです。
  1. システムグループを作成します。(「グループの作成」 を参照)
  2. システムをシステムグループに追加します。(「グループ内のシステムの追加と削除」 を参照してください。)
  3. システムグループからシステムを削除します。(「システムの詳細」 を参照してください。)
  4. システムグループ権限をユーザーに割り当てます。(「ユーザー — を参照してください。)
図6.8「システムグループ一覧」 に示すように、システムグループ リストには、すべてのシステムグループが表示されます。

図6.8 システムグループ一覧

システムグループ リストには、グループごとにいくつかの列が含まれています。
  • 選択 — これらのチェックボックスを使用すると、グループ内のシステムを System Set Manager に追加できます。グループを選択するには、該当するチェックボックスをマークして、列の下にある 更新 ボタンをクリックします。選択したグループのすべてのシステムが System Set Manager に追加されます。次に、System Set Manager を使用して、それらに対して同時にアクションを実行できます。選択したグループの 1 つまたは一部のみに属するシステムを除外して、選択したすべてのグループのメンバーであるシステムのみを選択することができます。これを行うには、それらを選択し、交差点で作業 ボタンをクリックします。選択したすべてのグループにすべてのシステムを追加するには、それらを選択して ユニオンで作業 ボタンをクリックします。各システムは、所属するグループの数に関係なく、 1 回だけ表示されます。詳細は、「システムセットマネージャー — を参照してください。
  • ステータス — グループに適用可能なエラータアラートのタイプを表示するか、最新であることを確認します。グループのステータスアイコンをクリックすると、その システムグループの詳細 ページの エラータ タブに移動します。詳細は、「システムグループの詳細 — を参照してください。
    ステータスアイコンには、さまざまな程度の注意が必要です。
    • — グループ内のすべてのシステムが最新です
    • — 重要なエラータが利用可能です。更新を 強く お勧めします
    • — 利用可能で推奨される更新
  • グループ名 — 作成時に設定されたグループの名前。名前は、他のグループと簡単に区別できるように明確にする必要があります。グループの名前をクリックすると、その システムグループの詳細 ページの 詳細 タブに移動します。詳細は、「システムグループの詳細 — を参照してください。
  • システム — グループに含まれるシステムの総数。番号をクリックすると、そのグループの システムグループの詳細 ページの システム タブに移動します。詳細は、「システムグループの詳細 — を参照してください。
  • Use in SSM — この列の Use Group ボタンをクリックすると、その行からグループがロードされ、System Set Manager がすぐに起動します。詳細は、「システムセットマネージャー — を参照してください。
6.4.3.1. グループの作成
新しいシステムグループを追加するには、ページの右上隅にある 新しいグループの作成 ボタンをクリックします。名前と説明を入力し、グループの作成 ボタンをクリックします。このグループを他のグループと明確に区別できる名前を使用してください。新しいグループが システムグループ リストに表示されます。
6.4.3.2. グループ内のシステムの追加と削除
システムは、システムグループの詳細 ページの ターゲットシステム タブと システムの詳細 ページの グループ タブの 2 つの場所で、システムグループに追加および削除できます。プロセスはどちらの場合も似ています。追加または削除するシステムを選択し、システムの追加 または システムの削除 ボタンをクリックします。
6.4.3.3. システムグループの詳細 —
システムグループの詳細 ページの上部には、work with groupグループの削除 の 2 つのリンクがあります。グループの削除 をクリックすると、システムグループが削除されるため、注意して使用する必要があります。Work with Group をクリックすると、グループのシステムが読み込まれ、System Set Manager がすぐに起動されるという点で、System Groups リストの Use Group ボタンと同様に機能します。詳細は、「システムセットマネージャー — を参照してください。
システムグループの詳細 ページは、次のタブに分かれています。
6.4.3.3.1. System Group Details ⇒ Details —
グループ名とグループの説明を提供します。この情報を変更するには、Edit Group Properties をクリックし、適切なフィールドで変更を行い、Modify Details ボタンをクリックします。
6.4.3.3.2. System Group Details ⇒ Systems —
システムグループのメンバーであるシステムを一覧表示します。テーブル内のリンクをクリックすると、関連するシステムの システムの詳細 ページ内の対応するタブに移動します。グループからシステムを削除するには、適切なチェックボックスを選択し、ページの下部にある グループから削除 ボタンをクリックします。それをクリックしても、システムが RHN から完全に削除されるわけではありません。これは、System Set Manager または System Details ページで行います。それぞれ 「システムセットマネージャー — または 「システムの詳細」 を参照してください。
6.4.3.3.3. System Group Details ⇒ Target Systems —
ターゲットシステム — 組織内のすべてのシステムを一覧表示します。このタブでは、指定したシステムグループにシステムを追加できます。左側のチェックボックスを使用してシステムを選択し、ページの右下隅にある システムを追加 ボタンをクリックします。
6.4.3.3.4. System Group Details ⇒ Errata —
システムグループ内のシステムに関連するエラータのリスト。アドバイザリーをクリックすると、エラータの詳細 ページの 詳細 タブに移動します。(詳細は、「エラータの詳細」 を参照してください。) 影響を受けるシステムの番号をクリックすると、エラータによって対処されたすべてのシステムが一覧表示されます。このリストのエラータ更新を適用するには、システムを選択して エラータの適用 ボタンをクリックします。
6.4.3.3.5. System Group Details ⇒ Admins —
システムグループを管理する権限を持つすべての組織ユーザーのリスト。組織管理者は明確に識別されます。システムグループ管理者には、アスタリスク (*) が付いています。システムグループのユーザーを変更するには、適切なチェックボックスを選択および選択解除し、更新 ボタンをクリックします。

6.4.4. システムセットマネージャー —

システムの詳細 ページで個々のシステムに対して実行される多くのアクションは、システムセットマネージャーを介して複数のシステムに対して実行できます。
  • エラータ更新を適用する
  • パッケージを利用可能な最新バージョンにアップグレードする
  • システムグループへのシステムの追加/システムグループからのシステムの削除
  • システムをチャネルにサブスクライブ/サブスクライブ解除する
  • システムプロファイルの更新
  • パッケージのスケジュールされたダウンロードやインストールなどのシステム設定を変更する
  • 複数の Provisioning エンタイトルメントシステムを一度にキックスタートする
  • プロビジョニング資格を持つシステムの設定チャネルのサブスクリプションとランクを設定する
  • 選択したプロビジョニング資格を持つシステムの最新のスナップショットにタグを付けます
  • プロビジョニング資格を持つシステムを以前のスナップショットに戻す
  • プロビジョニング資格を持つシステムでリモートコマンドを実行する
複数のシステムでアクションを実行する前に、変更するシステムを選択してください。これを行うには、システムのリスト リンクをクリックし、選択するシステムの左側にあるボックスをチェックして、リストの更新 ボタンをクリックします。
System Set Manager には、次の 3 つの方法でアクセスできます。
  1. 左側の灰色のナビゲーションエリアにある System Set Manager リンクをクリックします。
  2. システムグループ リストの グループを使用 ボタンをクリックします。
  3. システムグループの詳細 ページの グループの操作 リンクを確認します。
6.4.4.1. System Set Manager ⇒ Overview —
残りのタブで使用できるさまざまなオプションの説明。
6.4.4.2. System Set Manager ⇒ Systems —
現在選択されているシステムのリスト。このセットからシステムを削除するには、システムを選択して 削除 ボタンをクリックします。
6.4.4.3. System Set Manager ⇒ Errata —
現在のシステムセットに適用可能なエラータ更新のリスト。Systems 列の番号をクリックして、特定の エラータ が適用される System Set Manager のシステムを確認します。更新を適用するには、エラータを選択し、エラータの適用 ボタンをクリックします。
6.4.4.4. System Set Manager ⇒ Packages —
次のサブタブ内でシステム上のパッケージを変更するオプション (System Set Manager 内のどのシステムに特定のパッケージが適用されるかを確認するには、システム列の番号をクリックします)。
— インストール、アップグレード、または削除するパッケージを選択する場合、Provisioning のお客様は、パッケージのインストールの前または後に、リモートコマンドを自動的に実行するオプションを選択できます。詳細は、「System Details ⇒ Details ⇒ Remote Command — を参照してください。
6.4.4.4.1. System Set Manager ⇒ Packages ⇒ Upgrade —
選択したシステムにインストールされている、アップグレードされる可能性のあるすべてのパッケージのリスト。システムがパッケージをアップグレードできるようにするには、システムのパッケージを提供するチャネルにサブスクライブする必要があります。パッケージの複数のバージョンが表示される場合、各システムで利用可能な最新バージョンのみがそのシステムでアップグレードされることに注意してください。アップグレードするパッケージを選択し、パッケージのアップグレード ボタンをクリックします。
6.4.4.4.2. System Set Manager ⇒ Packages ⇒ Install —
パッケージを取得できるチャネルのリスト。このリストには、セット内のシステムがサブスクライブしているすべてのチャネルが含まれます。パッケージがシステムにインストールされるのは、システムがパッケージの元のチャネルにサブスクライブされている場合のみです。チャネル名をクリックして、リストからパッケージを選択します。次に、パッケージのインストール ボタンをクリックします。
6.4.4.4.3. System Set Manager ⇒ Packages ⇒ Remove —
削除される可能性がある、選択したシステムにインストールされているすべてのパッケージのリスト。System Set Manager 内のシステムに複数のバージョンがインストールされている場合、複数のバージョンが表示されます。削除するパッケージを選択し、パッケージの削除 ボタンをクリックします。
6.4.4.5. System Set Manager ⇒ Patches
Solaris クライアントへのパッチを管理するためのツール。パッチは、サブタブからインストールまたは削除できます。
6.4.4.6. System Set Manager ⇒ Patch Clusters
Solaris クライアントのパッチクラスターを管理するためのツール。パッチは、サブタブからインストールまたは削除できます。
6.4.4.7. System Set Manager ⇒ Groups —
グループを作成し、グループメンバーシップを管理するためのツール。これらの機能は、組織管理者およびシステムグループ管理者に限定されています。新しいグループを追加するには、右上隅にある 新しいグループの作成 をクリックします。表示されるページで、識別されたフィールドにその名前と説明を入力し、グループの作成 ボタンをクリックします。いずれかのシステムグループで選択したシステムを追加または削除するには、適切なラジオボタンを切り替えて、メンバーシップの変更 ボタンをクリックします。
6.4.4.8. System Set Manager ⇒ Channels —
次のサブタブでチャネルの関連付けを管理するオプション:
6.4.4.8.1. System Set Manager ⇒ Channels ⇒ Channel Subscriptions —
いずれかのチャネルで選択したシステムをサブスクライブまたはサブスクライブ解除するには、適切なラジオボタンを切り替えて、Alter Subscriptions ボタンをクリックします。チャネルをサブスクライブすると、選択したグループ内の各システムのチャネル資格が使用されることに注意してください。利用可能な資格が少なすぎると、一部のシステムはサブスクライブに失敗します。システムは、子チャネルをサブスクライブする前に、ベースチャネルをサブスクライブする必要があります。
6.4.4.8.2. System Set Manager ⇒ Channels ⇒ Config Channels —
チャネル管理者は、このサブタブを使用して、選択したシステムがサブスクライブしているベースチャネルを変更できます。プルダウンメニューで選択したデフォルトの Red Hat ベースチャネルは、システムにインストールされているオペレーティングシステムを表す Red Hat 提供のベースチャネルにシステムをサブスクライブします。システムはすべてのチャンネルから登録解除され、新しい基本チャンネルに登録されます。このため、これは慎重に行う必要があります。プルダウンメニューから新しいベースチャネルを選択し、ベースチャネルの変更 ボタンをクリックします。
6.4.4.9. System Set Manager ⇒ Channels ⇒ Config Channels —
システムの詳細⇒チャネル⇒設定 タブ内のオプションと同様に、ここのサブタブを使用して、選択したシステムを設定チャネルにサブスクライブし、システム上の設定ファイルを展開および比較できます。チャンネルは、設定設定チャンネル ページで、右上の 新しい設定チャンネルの作成 リンクをクリックして作成されます。
このインターフェイスは、設定タブのインターフェイスと非常によく似た動作をします。System Set Manager ⇒ Configuration サブタブ自体はいくつかのサブタブで設定されており、それぞれについて以下で説明します。
6.4.4.9.1. System Set Manager ⇒ Channels ⇒ Config Channels ⇒ Deploy —
このサブタブを使用して、RHN の中央リポジトリーから選択した各システムに設定ファイルを配布します。テーブルには、選択したシステムのいずれかに関連付けられている設定ファイルが一覧表示されます。そのシステムカウントをクリックすると、ファイルに既にサブスクライブされているシステムが表示されます。
リストされたファイルの最新バージョンを展開するには、ファイル名 の左側にあるボックスをオンにして、Schedule File Deploy ボタンをクリックします。次に、デプロイを実行する時間を選択し、最後に Confirm File Deploy ボタンを押します。
6.4.4.9.2. System Set Manager ⇒ Channels ⇒ Config Channels ⇒ Compare Files —
このサブタブを使用して、選択したシステムの設定ファイルを RHN の中央リポジトリーのコピーと比較します。テーブルには、選択したシステムのいずれかに関連付けられている設定ファイルが一覧表示されます。そのシステムカウントをクリックすると、ファイルに既にサブスクライブされているシステムが表示されます。
システムにデプロイされた設定ファイルを RHN の設定ファイルと比較するには、比較する各ファイルのチェックボックスを選択します。次に、ファイル比較のスケジュール をクリックして、アクションのスケジュールを設定します。比較されるファイルは、スケジューリング時の最新バージョンのものであり、アクションが実行される前に表示される可能性のあるバージョンは考慮されていないことに注意してください。メインの スケジュール カテゴリー内、または システムの詳細⇒設定⇒概要 タブ内で結果を見つけます。
6.4.4.9.3. System Set Manager ⇒ Channels ⇒ Config Channels ⇒ Subscribe to Channels —
このサブタブを使用して、システムを設定チャネルにサブスクライブします。このタブは、組織管理者と設定管理者のみが使用できることに注意してください。選択したシステムをサブスクライブするチャネルの左側にあるチェックボックスを選択し、続行 ボタンを押します。上矢印と下矢印を使用して、これらのチャネルのコンテンツを適用する順序を示します。たとえば、同じファイルの異なるバージョンが 2 つ以上のチャネルに存在する場合、どのチャネルのバージョンがサブスクライブされたシステムにデプロイされているかを示す必要があります。リストの一番上にあるチャネルが最も優先度の高いチャネルです。そのファイルは、他のチャネルからの重複ファイルの代わりに展開されます。
注記
例外があります。ローカル設定チャネルは常に最高の優先度を持ち、一度に 1 つのシステムしか管理できません。ローカルオーバーライドチャネルの内容を管理するには、そのシステムの システムの詳細⇒設定⇒ファイルの表示/変更⇒ローカルで管理されたファイル ページに移動します。
6.4.4.9.4. System Set Manager ⇒ Channels ⇒ Config Channels ⇒ Unsubscribe from Channels —
このサブタブを使用して、選択したシステムを設定チャンネルから登録解除します。これを行うには、望ましくないチャンネルの左側にあるチェックボックスを選択し、システムの登録解除 ボタンを押し、最後に 登録解除の確認 ボタンを押します。
6.4.4.9.5. System Set Manager ⇒ Channels ⇒ Config Channels ⇒ Enable Configuration —
このページには、RHN を介した設定ファイル管理を受け入れるように現在設定されていない、選択したシステムが表示されます。リストの右端には、これらのシステムで設定管理を有効にするために必要なさまざまな手順がリストされています。これらのシステムの設定管理を有効にするには。
  1. まず、有効にしたいシステムの左側にあるチェックボックスを選択します。必要なファイルをデプロイする時間を指定し、RHN 設定管理を有効にする ボタンを押します。
  2. RHN は rhncfg-* パッケージをデプロイするためにシステムを適切なチャンネルにサブスクライブし、選択した時間に従ってこれらのファイルのデプロイをスケジュールします。
  3. これらのファイルをすぐにインストールしたい場合は、選択したシステムで rhn_check コマンドを実行します。そうしないと、次に RHN にチェックインするまでデプロイメントは行われません。
  4. rhncfg-* パッケージが正常にデプロイされたら、各システムで root として rhn-actions-control --enable-all コマンドを実行します。
6.4.4.10. System Set Manager ⇒ Provisioning —
次のサブタブを介してシステムをプロビジョニングするためのオプション。
6.4.4.10.1. System Set Manager ⇒ Provisioning ⇒ Kickstart —
このサブタブを使用して、選択したプロビジョニング資格を持つシステムに Red Hat Enterprise Linux を再インストールします。これらのシステムのキックスタートをスケジュールするには、ディストリビューションを選択し、タイプ (IP アドレスまたは手動) を特定して、続行 をクリックします。次の画面で利用可能なオプションから選択を終了します。いずれかのシステムが RHN Proxy Server 経由で RHN に接続している場合は、Preserve Existing Configuration ラジオボタンまたは Use RHN Proxy ラジオボタンのいずれかを選択します。RHN Proxy Server を介してキックスタートすることを選択した場合は、Use RHN Proxy ラジオボタンの横にあるドロップダウンボックスに一覧表示されている使用可能な Proxies から選択します。選択したシステムはすべて、選択したプロキシーを介してキックスタートします。キックスタートのスケジュール ボタンをクリックして、選択内容を確認します。選択したシステムのキックスタートが正常にスケジュールされると、Web インターフェイスは System Set Manager ページに戻ります。
6.4.4.10.2. System Set Manager ⇒ Provisioning ⇒ Tag Systems —
このサブタブを使用して、選択したシステムの最新のスナップショットに意味のある説明を追加します。最新のシステムスナップショットにタグを付けるには、タグ名 フィールドにわかりやすい用語を入力し、現在のスナップショット にタグを付ける ボタンをクリックします。
6.4.4.10.3. System Set Manager ⇒ Provisioning ⇒ Rollback —
このサブタブを使用して、選択した Provisioning エンタイトルメントシステムをタグでマークされた以前のスナップショットにロールバックします。タグの名前をクリックし、元に戻すシステムを確認して、システムのロールバック ボタンをクリックします。
6.4.4.10.4. System Set Manager ⇒ Provisioning ⇒ Remote Command —
このサブタブを使用して、選択したプロビジョニング資格を持つシステムでリモートコマンドを発行します。最初に、クライアントシステムで 実行 ファイルを作成して、この機能が動作できるようにします。手順については、Channels タブの Configuration サブタブの説明を参照してください。次に、このページで特定のユーザー、グループ、タイムアウト期間、およびスクリプトを識別できます。コマンドを実行する日時を選択し、リモートコマンドのスケジュール をクリックします。
6.4.4.11. System Set Manager ⇒ Misc —
その他 — 次のリンクから、システムセットのシステムプロファイルと環境設定を更新します。
6.4.4.11.1. System Set Manager ⇒ Misc ⇒ System Profile Updates —
ハードウェアプロファイルの更新 をクリックし、続いて 更新の確認 ボタンをクリックして、ハードウェアプロファイルの更新をスケジュールします。パッケージプロファイルの更新 をクリックし、続いて 更新の確認 ボタンをクリックすると、パッケージプロファイルの更新がスケジュールされます。
6.4.4.11.2. System Set Manager ⇒ Misc ⇒ Custom System Information —
選択したシステムにカスタム値を設定する をクリックし、その後にキーの名前を入力して、選択したすべてのシステムに値を指定できるようにします。情報を入力し、値の設定 ボタンをクリックします。選択したシステムからカスタム値を削除 をクリックし、その後にキーの名前を入力して、選択したすべてのシステムの値を削除できるようにします。値の削除 ボタンをクリックして、削除を完了します。
6.4.4.11.3. System Set Manager ⇒ Misc ⇒ Reboot Systems —
適切なシステムを選択し、システムの 再起動 リンクをクリックして、それらのシステムを再起動するように設定します。このアクションをすぐにキャンセルするには、ページ上部の確認メッセージ内に表示される システムのリスト リンクをクリックし、システムを選択して、アクションのスケジュール解除 をクリックします。
6.4.4.11.4. System Set Manager ⇒ Misc ⇒ Lock Systems —
適切なシステムを選択し、Lock Systems リンクをクリックして、選択したシステムに影響する RHN を介したアクションのスケジューリングを防止します。Unlock Systems リンクをクリックすると、これを元に戻すことができます。
6.4.4.11.5. System Set Manager ⇒ Misc ⇒ Delete Systems —
システムプロファイルの削除 をクリックし、削除の確認 ボタンをクリックして、選択したプロファイルを完全に削除します。
6.4.4.11.6. System Set Manager ⇒ Misc ⇒ Add or Remove Add-On Entitlements —
ラジオボタンを使用して、選択したシステムの権限を 追加削除、または 変更なし のいずれにするかを選択します。権利の変更 ボタンをクリックして、選択内容を確認します。
6.4.4.11.7. System Set Manager ⇒ Misc ⇒ System Preferences —
はいいいえ ラジオボタンを切り替え、設定の変更 ボタンをクリックして、選択したシステムの通知設定を変更します。これらのプリファレンスは、システムの詳細 ページの プロパティー サブタブから個々のシステムに適用できます。手順は、「システムの詳細 ⇒ 詳細 ⇒ プロパティー」 を参照してください。
  • 更新/エラータの通知を受け取る — この設定により、システムに関連するすべてのアドバイザリーを最新の状態に保つことができます。管理下にあるシステムの更新が作成およびリリースされるたびに、電子メールで通知が送信されます。
  • システムを日次サマリーに含める - この設定は、システムイベントの日次サマリーに選択したシステムを含めます。(デフォルトでは、すべての管理およびプロビジョニングシステムが概要に含まれます。) これらのシステムイベントは、スケジュールされたエラータ更新、システムの再起動、またはチェックインの失敗など、パッケージに影響を与えるアクションです。ここにシステムを含めることに加えて、あなたの RHNあなたの設定 ページで電子メール通知を受け取るように選択する必要があります。手順は、「あなたの好み」 を参照してください。RHN はこれらの要約を確認済みの電子メールアドレスにのみ送信することに注意してください。
  • 関連するエラータの自動適用 — この設定は、選択したシステムへのエラータ更新の自動適用を有効にします。これは、エラータに関連付けられたパッケージがユーザーの介入なしで更新されることを意味します。パッケージと環境の間の競合によってシステム障害が発生する可能性があるため、Red Hat は実稼働システムに自動更新機能を使用することを推奨していないことに注意してください。

6.4.6. アクティベーションキー —

アクティベーションキー管理者ロール (組織管理者を含む) を持つ RHN 管理およびプロビジョニングのお客様は、RHN Web サイトを通じてアクティベーションキーを生成できます。その後、これらのキーを使用して Red Hat Enterprise Linux システムを登録し、システムに RHN サービスレベルの資格を付与し、コマンドラインユーティリティー rhnreg_ks を介して特定のチャンネルとシステムグループにシステムをサブスクライブできます。使用方法は、「アクティベーションキーによる登録」 を参照してください。
注記
システムの詳細 ページの 再アクティベーション サブタブで作成されたシステム固有のアクティベーションキーは、システム間で再利用できないため、このリストには含まれません。
6.4.6.1. アクティベーションキーの管理
アクティベーションキーを生成するには:
  1. 上部と左側のナビゲーションバーから システム => アクティベーションキー を選択します。
  2. 左上隅にある 新しいキーの作成 リンクをクリックします。
    警告
    以下にリストされているフィールドに加えて、RHN Satellite Server のお客様は、キー フィールド自体を入力することもできます。このユーザー定義の文字列を rhnreg_ks で指定して、クライアントシステムをサテライトに登録できます。キーにコンマを挿入しないでください。他のすべての文字が受け入れられます。コンマは、一度に 2 つ以上のアクティベーションキーを含めるときに使用されるセパレータであるため、問題があります。詳細は、「複数のアクティベーションキーを一度に使用する — を参照してください。
  3. 次の情報を指定します。
    • 説明 — 生成されたアクティベーションキーを識別するためのユーザー定義の説明。
    • 使用制限 — 一度にアクティベーションキーに登録できる登録済みシステムの最大数。無制限に使用するには空白のままにします。システムプロファイルを削除すると使用回数が 1 つ減り、システムプロファイルをキーに登録すると使用回数が 1 つ増えます。
    • ベースチャネル — キーのプライマリーチャネル。何も選択しないと、すべての子チャネルから選択できるようになりますが、システムは適用可能なものにのみサブスクライブできます。
    • 資格 — キーのサービスレベル (管理またはプロビジョニング)。すべてのシステムは、キーを使用してこのレベルでサブスクライブされます。
    • ユニバーサルデフォルト — このキーを組織のプライマリーアクティベーションキーと見なすかどうか。
    Create Key をクリックします。
一意のキーを作成すると、使用回数とともにアクティベーションキーのリストに表示されます。このリストを表示できるのは、アクティベーションキーの管理者だけであることに注意してください。この時点で、子チャネルとグループをキーに関連付けて、それに登録されたシステムが自動的にサブスクライブできるようにすることができます。
チャネルやグループなどのキーに関する情報を変更するには、キーリストでその説明をクリックし、適切なタブで変更を行い、キーの更新 ボタンをクリックします。キーからチャネルとグループの関連付けを解除するには、強調表示された名前を Ctrl キーを押しながらクリックして、それぞれのメニューで選択を解除します。キーを完全に削除するには、編集ページの右上隅にある キーの削除 リンクをクリックします。
システムは、アクティベーションキーによる登録中にベースチャネルにサブスクライブするように設定できます。ただし、アクティベーションキーがシステムのオペレーティングシステムと互換性のないベースチャネルを指定している場合、登録は失敗します。たとえば、x86 システム用の Red Hat Enterprise Linux AS v.4 は、x86 ベースチャネル用の Red Hat Enterprise Linux ES v.4 を指定するアクティベーションキーに登録できません。システムは常にカスタムベースチャネルをサブスクライブできます。
キーによるシステムアクティベーションを無効にするには、キーリストの 有効 列の下にある対応するチェックボックスの選択を解除します。チェックボックスを選択すると、キーを再度有効にすることができます。これらの変更を行った後、ページの右下隅にある キーの更新 ボタンをクリックします。
6.4.6.2. 複数のアクティベーションキーを一度に使用する —
プロビジョニングのお客様は、複数のアクティベーションキーをコマンドラインまたは単一のキックスタートプロファイルに含めることができることに注意してください。これにより、目的のシステムに固有の新しいキーを再作成することなく、さまざまなキーの側面を集約できるため、キーリストの成長を遅らせながら、登録とキックスタートのプロセスを簡素化できます。
このスタッキング機能がなければ、組織は 4 つのサーバーグループを管理し、任意の 2 つのグループにサーバーをサブスクライブするために、少なくとも 6 つのアクティベーションキーが必要になります。Red Hat Enterprise Linux 3 および 4 など、オペレーティングシステムの 2 つのバージョンを考慮すると、2 倍の数のアクティベーションキーが必要になります。大規模な組織では、数十個のキーが必要になります。
複数のアクティベーションキーで登録するには、注意が必要です。一部の値が競合すると、登録が失敗します。次の値の競合によって登録が失敗することはありません。値の組み合わせが適用されます。ソフトウェアパッケージ、ソフトウェアの子チャネル、および設定チャネル。残りのプロパティーの競合は、次の方法で解決されます。
  • ベースソフトウェアチャンネル — 登録が失敗します。
  • エンタイトルメント - 登録が失敗します。
  • 設定フラグを有効にする (enable config flag) — 設定管理が設定されます。
システム固有のアクティベーションキーを他のアクティベーションキーと併用しないでください。これを行うと登録に失敗します。
これで、一度に複数のアクティベーションキーを使用する準備が整いました。これは、コマンドラインで rhnreg_ks を使用してコンマ区切りで行うか、キックスタートの詳細 ページの 投稿 タブ内のキックスタートプロファイルで行います。手順は、それぞれ 「アクティベーションキーによる登録」 および 「新しいキックスタートプロファイルを作成する」 を参照してください。

6.4.7. 保存されたプロファイル —

RHN Provisioning のお客様は、システムの詳細 ページ内の パッケージ タブの プロファイル サブタブからパッケージプロファイルを作成できます。これらのプロファイルは、保存されたプロファイル ページに表示され、編集したり削除したりできます。
プロファイルを編集するには、リスト内の名前をクリックし、名前と説明を変更して、プロファイルの更新 ボタンをクリックします。プロファイルに関連付けられたソフトウェアを表示するには、パッケージ サブタブをクリックします。プロファイルを完全に削除するには、ページの右上隅にある 保存されたプロファイルを削除 をクリックします。

6.4.8. カスタムシステム情報 —

RHN Provisioning の顧客は、システムに関する完全にカスタマイズ可能な情報を含めることができます。メモとは異なり、ここに記載されている情報はより正式なものであり、検索することができます。たとえば、システムごとに資産タグを識別することができます。これを行うには、カスタムシステム情報 ページ内で asset キーの作成が必要です。
ページの右上隅にある 新しいキーの作成 をクリックします。AssetPrecise location of each system のようなわかりやすいラベルと説明を入力します。そして、キーの作成 をクリックします。キーは、カスタム情報キーリストに表示されます。
キーが存在すると、システムの詳細 ページの カスタム情報 タブからキーに値を割り当てることができます。手順は、「System Details ⇒ Details ⇒ Custom Info — を参照してください。

6.4.9. キックスタート —

顧客のプロビジョニングのニーズを満たすために、RHN は、新規または登録済みのシステムに Red Hat Enterprise Linux をインストールするために使用できるキックスタートプロファイルを開発するためのこのインターフェイスを提供します。これにより、システムを特定の仕様に合わせて自動的にインストールできます。
重要
システムが中央の RHN サーバーに接続されている場合、各ディストリビューションをキックスタートするには外部インストールツリーが必要になります。このツリーは、ターゲットシステムが HTTP 経由でアクセスできる場所ならどこでもホストできます。システムが RHN Proxy Server を介して接続されている場合、プロキシーの /var/www/html/pub/ にインストールツリーを配置できます。RHN Satellite Server には、各 Red Hat ディストリビューション用のツリーが既にあるため、別個のツリーは必要ありません。システムが RHN Proxy Server 経由でサテライトに接続する場合でも、これらのツリーはキックスタートに利用できます。インストールツリーの設定方法は、「Kickstart ⇒ Distributions — を参照してください。

図6.9 キックスタートの概要

この概要ページには、クライアントシステムのキックスタートのステータス (作成したプロファイルのタイプと数、およびキックスタートが予定されているシステムの進行状況) が表示されます。右上には キックスタートアクション セクションがあり、キックスタートプロファイルの管理アクションへの一連のリンクが含まれています。このページから利用できるさまざまなキックスタートオプションを説明する前に、次のセクションではキックスタートの主題についていくつか紹介します。
6.4.9.1. キックスタートの紹介
多くのシステム管理者は、マシンに Red Hat Enterprise Linux をインストールするための自動インストール方法を使用することが推奨されます。このニーズに応えるために、Red Hat はキックスタートインストール方法を作成しました。キックスタートを使用すると、システム管理者は、通常のインストール中に通常尋ねられるすべての質問に対する回答を含む単一のファイルを作成できます。
キックスタートファイルを 1 つのサーバーに置くことで、インストール時に各コンピューターが読み込むことができます。この方法を使用すると、1 つのキックスタートファイルで複数のマシンに Red Hat Enterprise Linux をインストールできるため、ネットワークおよびシステム管理者には理想的な方法になります。
Red Hat Enterprise Linux システム管理ガイド』 には、キックスタートに関する詳細な説明が含まれており、次の場所から入手できます。http://access.redhat.com/set/documentation/Red_Hat_Enterprise/Linux/
6.4.9.1.1. キックスタートの流れ
マシンにネットワークベースのキックスタートを行う場合、次のようなイベントが順次発生していくことになります。
  1. ネットワーク上に配置して電源をオンにすると、マシンの PXE 論理がその MAC アドレスと発見されるべき要求をブロードキャストします。
  2. 静的 IP アドレスが使用されていない場合、DHCP サーバーは検出要求を認識し、新しいマシンの起動に必要なネットワーク情報の提供を拡張します。これには、IP アドレス、使用するデフォルトゲートウェイ、ネットワークのネットマスク、ブートローダープログラムを保持する TFTP または HTTP サーバーの IP アドレス、およびそのプログラムのフルパスとファイル名 (サーバーのルートからの相対パス) が含まれます。
  3. マシンはネットワーキング情報を適用してブートローダープログラムを要求するためにサーバーとのセッションを開始します。
  4. ブートローダーは、ロードされると、ロード元のサーバーで設定ファイルを検索します。このファイルは、初期 RAM ディスク (initrd) イメージなど、起動マシンで実行する必要があるカーネルとカーネルオプションを指定します。ブートローダープログラムが SYSLINUX であると仮定すると、このファイルはサーバーの pxelinux.cfg ディレクトリーにあり、新しいマシンの IP アドレスに相当する 16 進数の名前が付けられています。たとえば、Red Hat Enterprise Linux AS 2.1 のブートローダー設定ファイルには以下が含まれている必要があります。
     port 0 
    prompt 0 
    timeout 1 
    default My_Label 
    label My_Label 
          kernel vmlinuz 
          append ks=http://myrhnsatellite/ initrd=initrd.img network apic
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  5. マシンは初期化イメージとカーネルを受け取り解凍すると、カーネルを起動して、キックスタート設定ファイルを格納しているサーバーを含むブートローダー設定ファイル内にあるオプションを指定してキックスタートインストールを開始します。
  6. 次にこのキックスタート設定ファイルがマシンにインストールファイルの場所を指示します。
  7. 新しいマシンはキックスタート設定ファイル内で設定されるパラメーターに基づいて構築されます。
6.4.9.1.2. キックスタートの前提条件
Red Hat Network はシステムのプロビジョニングを容易にするために多大な努力を払ってきましたが、インフラストラクチャーがキックスタートを処理するにはまだいくつかの準備が必要です。たとえば、キックスタートプロファイルを作成する前に、次のことを検討してください。
  • キックスタートに DHCP サーバーは必要ありませんが、あると簡単になります。静的 IP アドレスを使用している場合は、キックスタートプロファイルを作成するときに静的 IP を選択する必要があります。
  • FTP サーバーは、HTTP 経由でキックスタートディストリビューションツリーをホストする代わりに、FTP サーバーを使用することができます。
  • ベアメタルキックスタートを実行する場合は、次のことを行う必要があります。1) DHCP を設定して、必要なネットワークパラメーターとブートローダープログラムの場所を割り当てます。2) ブートローダー設定ファイル内で、使用するカーネルと適切なカーネルオプションを指定します。
6.4.9.1.3. 起動可能なキックスタート ISO の構築
登録済みのシステムを新しいオペレーティングシステムとパッケージプロファイルにキックスタートするようにスケジュールできますが、RHN に登録されていないシステム、またはオペレーティングシステムがまだインストールされていないシステムをキックスタートできると便利です。これを行う一般的な方法の 1 つは、ターゲットシステムに挿入される起動可能な CD-ROM を作成することです。システムが再起動されると、CD-ROM から起動し、RHN サーバーまたはサテライトからキックスタート設定をロードし、作成したキックスタートプロファイルに従って Red Hat Enterprise Linux のインストールに進みます。
これを行うには、ターゲットディストリビューションの最初の CD-ROM から /isolinux の内容をコピーします。次に、isolinux.cfg ファイルを編集してデフォルトの 'ks' にします。'ks' セクションを次のテンプレートに変更します。
 label ks 
kernel vmlinuz 
   append text ks={url} initrd=initrd.img lang= devfs=nomount ramdisk_size=16438 \
   {ksdevice}
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IP アドレスベースのキックスタート URL は次のようになります。
http://my.sat.server/kickstart/ks/mode/ip_range
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IP 範囲によって選択されたキックスタートディストリビューションは、ビルド元のディストリビューションと一致する必要があります。一致しない場合、エラーが発生します。{ksdevice} はオプションですが、次のようになります。
ksdevice=eth0
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新しいディストリビューションラベルを指定することで、Red Hat Enterprise Linux AS 4 から Red Hat Enterprise Linux ES 4 など、ファミリー内のキックスタートプロファイルのディストリビューションを変更することができます。バージョン間 (2.1 から 3) または更新間 (U1 から U2) に移動することはできません。
次に、必要に応じて isolinux.cfg をさらにカスタマイズできます。たとえば、複数のキックスタートオプションを追加したり、さまざまなブートメッセージを追加したり、タイムアウト期間を短くしたりできます。
次に、『Red Hat Enterprise Linux 3 インストールガイド』 の Making an Installation Boot CD-ROM セクションの説明に従って ISO を作成します。または、次のコマンドを発行します。
 mkisofs -o file.iso -b isolinux.bin -c boot.cat -no-emul-boot -boot-load-size 4 \ -boot-info-table -R -J -v -T isolinux/ 
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isolinux/ は配布 CD からの isolinux ファイルを含むディレクトリーへの相対パスであり、file.iso は現在のディレクトリーに配置される出力 ISO ファイルであることに注意してください。
その後、ISO を CD-ROM に書き込むことができます。ディスクを使用するには (キックスタートブートのラベルを ks のままにしたと仮定します)、システムを起動し、プロンプトで ks と入力します。Enter を押すと、キックスタートが開始されます。
6.4.9.1.4. キックスタートと PXE の統合
CD-ROM ベースのインストールに加えて、RHN は Pre-Boot Execution Environment (PXE) によるキックスタートをサポートします。これは、CD よりもエラーが発生しにくく、ベアメタルからのキックスタートを可能にし、既存の PXE/DHCP 環境と統合します。
この方法を使用するには、システムに PXE をサポートするネットワークインターフェイスカード (NIC) があることを確認し、PXE サーバーをインストールして設定し、DHCP が実行されていることを確認してから、展開用に適切なファイルを HTTP サーバーに配置します。キックスタートプロファイルが作成されたら、CD-ROM ベースのインストールと同様に、キックスタートの詳細 ページの URL を使用します。
PXE キックスタートを実行するための具体的な手順は、『Red Hat Enterprise Linux 4 システム管理ガイド』 の PXE ネットワークのインストール の章を参照してください。
注記
Red Hat Enterprise Linux 4: システム管理ガイドに記載されているように Network Booting Tool を実行したら、プロトコルとして HTTP を選択し、RHN Satellite Server を使用する場合はそのドメイン名を Server フィールドに含めてください。インストールファイルを配布します。
以下のセクションでは、システムキックスタート ページから利用できるキックスタートオプションについて説明します。
6.4.9.2. キックスタートプロファイルのリストを表示する

図6.10 キックスタートのプロファイル

このページには、組織のすべてのプロファイル、それらのプロファイルがアクティブかどうか、およびそのプロファイルが指すブートイメージが一覧表示されます。右上の 新しいキックスタートプロファイルの作成 リンクをクリックして新しいキックスタートプロファイルを作成するか、プロファイルの名前をクリックして既存のプロファイルを編集できます。
6.4.9.3. 新しいキックスタートプロファイルを作成する
RHN Satellite Server を使用しておらず、新しいキックスタートプロファイルを開発したい場合は、まず システムキックスタートディストリビューション ページからディストリビューションを作成します。手順は、「Kickstart ⇒ Distributions — を参照してください。それが完了したら、キックスタート概要 ページに戻り、キックスタートプロファイルを作成します。
システムキックスタート ページから 新しいキックスタートプロファイルの作成 リンクをクリックして、キックスタートプロファイルに必要な基本値を入力する簡単なウィザードを開始します。
  1. 最初のページで、キックスタートプロファイルラベルを入力し、このプロファイルのキックスタート可能なツリーを選択します。キックスタータブルツリーのドロップダウンメニューは、選択したベースチャネルに対して 1 つ以上のディストリビューションが作成されている場合にのみ表示されます。
  2. 2 ページ目で、キックスタートツリーの URL を選択 (または入力) します。
  3. 3 ページ目で、システムの root パスワードを選択します。『Red Hat Enterprise Linux Security Guide』 の 『Password Security』 セクションにあるパスワードの推奨事項に従ってください。http://www.redhat.com/docs/manuals/enterprise/
ウィザードの最終段階では、キックスタートの詳細詳細 タブが表示されます。このタブと他のサブタブでは、新しいキックスタートプロファイルのほぼすべてのオプションをカスタマイズできます。次のセクションでは、各サブタブで使用できるオプションについて説明します。
6.4.9.3.1. Kickstart Details ⇒ Details —

図6.11 キックスタートの詳細

上の図は、キックスタートの詳細 タブから利用できるサブタブを示しています。
キックスタートの詳細詳細 サブタブから、次のことができます。
  • プロファイルの名前を変更
  • (変更) をクリックして、インストールするオペレーティングシステムを変更します。
  • アクティブ チェックマークを外してキックスタートのスケジュールに使用できないように、プロファイルを非アクティブ化します。
  • ボックスをオンまたはオフにして、このプロファイルを組織のすべてのキックスタートのデフォルトにするかどうかを選択します。
  • このプロファイルを他のプロファイルと区別するのに役立つコメントを入力してください
6.4.9.3.2. Kickstart Details ⇒ Operating System —
このページから、キックスタートプロファイルがインストールするオペレーティングシステムに次の変更を加えることができます。
ベースチャンネルを変更する
Red Hat Enterprise Linux AS バージョン 4 など、利用可能な基本チャネルから選択します。サテライトのお客様には、現在サテライトに同期されているすべてのベースチャンネルのリストが表示されます。
ファイルの場所
キックスタートツリーがマウントされる正確な場所。この値は、プロファイルの作成時に決定されます。このページで表示できますが、変更することはできません。
6.4.9.3.3. Kickstart Details ⇒ Advanced Options —
このページから、オプションの左側にあるボックスをオンまたはオフにすることで、いくつかのインストールオプションのオンとオフを切り替えることができます。ほとんどのインストールでは、デフォルトのオプションが適切です。『Red Hat Enterprise Linux システム管理ガイド』 では、これらの各オプションについて詳しく説明しています。
6.4.9.3.4. Kickstart Details ⇒ Bare Metal Kickstart —
このサブタブは、現在 RHN に登録されていないシステムをキックスタートするために必要な情報を提供します。画面上の指示に従って、ブートメディア (CD-ROM) または IP アドレスを使用してシステムをキックスタートできます。
重要
Bare Metal Kickstart By IP ページには、キックスタートインストールのカーネルパラメーターに追加できる URL がリストされています。この URL が RHN Hosted (または RHN Satellite Server にログインしている場合は、RHN Satellite Server) を指していることを理解することが重要です。 RHN には、プロキシーまたはファイアウォールの設定をリモートセンシングする手段がありません。
キックスタートを RHN Proxy Server で管理したい場合、または他の場所を経由する場合は、URL を変更してその場所を指定します。(機能しない) 例は次のとおりです。
ks=https://your-proxy.example.com/ks/org/410672xa19ccBf33f628fd2d94465Beae5aB656/mode/ip_range
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6.4.9.3.5. System Details ⇒ Details —

図6.12 システムの詳細

上の図は、システムの詳細 タブから利用できるサブタブを示しています。
システムの詳細詳細 サブタブから、次のことができます。
  • ネットワークに応じて、DHCP と静的 IP から選択します
  • キックスタートされたシステムで設定される SELinux のレベルを選択します
  • キックスタートされたシステムで設定管理またはリモートコマンド実行を有効にする
  • このプロファイルに関連付けられているルートパスワードを変更します
6.4.9.3.6. System Details ⇒ Locale —
このサブタブから、キックスタートされたシステムに関連付けられたタイムゾーンを変更できます。
6.4.9.3.7. System Details ⇒ Partitioning —
このサブタブから、インストール中に作成するパーティションを指定できます。以下に例を示します。
 partition /boot --fstype=ext3 --size=200 
partition swap --size=2000 
partition pv.01 --size=1000 --grow 
volgroup myvg pv.01 logvol / --vgname=myvg --name=rootvol --size=1000 --grow
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6.4.9.3.8. System Details ⇒ File Preservation —
以前にファイル保存リストを作成している場合は、そのリストをキックスタートの一部として含めることができます。これにより、そのリスト内のファイルがインストールプロセス中に上書きされるのを防ぐことができます。ファイル保持一覧を作成する方法は、「Kickstart ⇒ File Preservation — を参照してください。
6.4.9.3.9. System Details ⇒ GPG and SSL —
このサブタブから、キックスタートの %post セクションでキックスタートされたシステムにインポートする GPG キーおよび/または SSL 証明書を選択します。サテライトのお客様の場合、このリストには、サテライトのインストール中に使用される SSL 証明書が含まれています。
注記
キックスタートシステムにインポートする GPG キーは、バイナリー形式ではなく ASCII 形式である必要があります。
6.4.9.3.10. System Details ⇒ Troubleshooting —
このサブタブから、ハードウェアの問題のトラブルシューティングに役立つ情報を変更できます。
Bootloader
一部のヘッドレスシステムでは、非グラフィック LILO ブートローダーを選択することをお勧めします。
カーネルパラメーター
ハードウェアの問題の原因を絞り込むのに役立つカーネルパラメーターをここに入力します。
6.4.9.3.11. Software ⇒ Package Groups —

図6.13 ソフトウェア

上の図は、ソフトウェア タブから利用できるサブタブを示しています。
このページの大きなテキストボックスに、キックスタートシステムにインストールする @office@admin-tools などのパッケージグループを入力します。利用可能なパッケージグループと、それに含まれるパッケージを確認するには、キックスタートツリーの RedHat/base/ ファイルを参照してください。サテライトのお客様は、ほとんどの場合、このファイルを /var/www/satellite/rhn/kickstart/<kickstart label>/RedHat/base/comps.xml で見つけます。
6.4.9.3.12. Software ⇒ Package Profiles —
以前に登録済みシステムの 1 つからパッケージプロファイルを作成したことがある場合は、そのプロファイルを、キックスタートシステムにインストールするファイルのテンプレートとして使用できます。パッケージプロファイルの詳細は、「システムの詳細 ⇒ ソフトウェア ⇒ パッケージ」 を参照してください。
6.4.9.3.13. アクティベーションキー —

図6.14 アクティベーションキー

サブタブのない アクティベーションキー タブでは、キックスタートプロファイルの一部として含めるアクティベーションキーを選択できます。これらのキーは、キックスタートプロファイルを作成する前に作成されている必要があり、キックスタートされたシステムを再登録するときに使用されます。
6.4.9.3.14. スクリプト —

図6.15 スクリプト

サブタブのない スクリプト タブでは、%pre および %post スクリプトが作成されます。このページには、このキックスタートプロファイル用に既に作成されているスクリプトが一覧表示されます。新しいキックスタートスクリプトを作成するには。
  1. 右上の新しいキックスタートスクリプトの追加リンクをクリックします。
  2. /usr/bin/perl など、スクリプトの作成に使用するスクリプト言語へのパスを入力します。
  3. 大きいテキストボックスに完全なスクリプトを入力します。
  4. このスクリプトをキックスタートプロセスの %pre または %post セクションで実行するかどうかを示します
  5. このスクリプトを chroot 環境の外で実行するかどうかを示します。nochroot オプションの詳細については、『Red Hat Enterprise Linux システム管理ガイド』 の 『インストール後のスクリプト』 セクションを参照してください。
注記
RHN は、キックスタートプロファイルのパーティションの詳細セクション内に個別のファイルを含めることをサポートします。たとえば、キックスタート時のマシンタイプとディスク数に基づいて、パーティションファイルを動的に生成できます。このファイルは %pre スクリプトで作成し、/tmp/part-include などのシステムに配置できます。次に、システムの詳細パーティショニング タブのパーティションの詳細フィールドに次の行を含めることで、そのファイルを呼び出すことができます。
 %include /tmp/part-include 
Copy to Clipboard Toggle word wrap
6.4.9.3.15. キックスタートファイル —

図6.16 キックスタートファイル

サブタブのない キックスタートファイル タブでは、前のタブで選択したオプションから生成されたキックスタートプロファイルを表示またはダウンロードできます。
6.4.9.4. Kickstart ⇒ Bare Metal —
組織によって作成されたキックスタートプロファイルに関連付けられている IP アドレスを一覧表示します。範囲またはプロファイル名をクリックして、キックスタートの詳細 ページの別のタブにアクセスします。
6.4.9.5. Kickstart ⇒ GPG and SSL Keys —
キックスタートプロファイルに含めることができるキーと証明書を一覧表示し、新しいプロファイルを作成する手段を提供します。これは、RHN Satellite Server または RHN Proxy Server の顧客にとって特に重要です。なぜなら、それらによってキックスタートされるシステムは、サーバーキーを RHN にインポートし、関連するキックスタートプロファイルに関連付ける必要があるからです。ここで新しいキーを作成してインポートし、キックスタートの詳細 ページの GPG および SSL キー サブタブでプロファイルを関連付けます。
新しいキー/証明書を開発するには、ページの右上隅にある 新しい保存キー/証明書の作成 リンクをクリックします。説明を入力し、タイプを選択してファイルをアップロードし、キーの更新 ボタンをクリックします。一意の説明が必要であることに注意してください。
重要
RHN にアップロードする GPG キーは ASCII 形式でなければなりません。バイナリー形式の GPG キーを使用すると、anaconda が失敗するため、キックスタートプロセスが失敗します。
6.4.9.6. Kickstart ⇒ Distributions —
キックスタートに使用できるカスタムインストールツリーを特定できます。(Satellite ユーザーは、提供された Red Hat ディストリビューションが表示されないことに注意してください。Kickstart Details ページの Distribution ドロップダウンメニュー内にあります。) ディストリビューションを作成する前に、『Red Hat Enterprise Linux 4 システム管理ガイド』 の キックスタートインストール の章で説明されているように、インストールツリーを利用可能にする必要があります。このツリーは、HTTP または FTP サーバー上のパブリックディレクトリーに配置する必要があります。
重要
RHN Satellite Server ユーザーは、satellite-sync でインポートされたチャンネルは自動的に利用可能になり、別のインストールツリーを作成する必要がないことに注意してください。これらのツリーは、Satellite を介してキックスタートするクライアントシステムで利用できます。キックスタート以外のクライアントからファイルにアクセスできる場合もありますが、この機能はサポートされておらず、将来削除される可能性があります。
新しいディストリビューションを作成するには、ディストリビューションラベル フィールドに直観的なラベル (スペースなし) を入力します。my-orgs-rhel-as-4外部の場所 フィールドで、URL をインストールツリーのベースに貼り付けます。(これをテストするには、Web ブラウザーで URL に README を追加し、Enter を押して、ディストリビューションの readme ファイルが表示されることを確認します。)
Autokickstart RPM フィールドに、ディストリビューションの auto-ks カーネルイメージを入力します。auto-kickstart でパッケージを検索すると、利用可能なすべてのパッケージを見つけることができます。キックスタートするディストリビューションに基づいて、適切なパッケージを特定します。auto-kickstart-ks-rhel-i386-as-4 のようになります。"ks" より前のすべてを削除して、ブートイメージを取得します。たとえば、上記の例では、Autokickstart RPM フィールドに ks-rhel-i386-as-4 と入力します。
ベースチャネルインストーラーの世代 のドロップダウンメニューから、一致するディストリビューションを選択します。それぞれ、Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for x86)Red Hat Enterprise Linux 4 のように。完了したら、Create ボタンをクリックします。
6.4.9.7. Kickstart ⇒ File Preservation —
キックスタート時に保護され、システムに再展開されるファイルのリストを収集します。たとえば、キックスタートするシステムに多くのカスタム設定ファイルがある場合は、ここにそれらをリストとして入力し、そのリストを使用するキックスタートプロファイルに関連付けます。
この機能を使用するには、上部にある 新しいファイル保存リストの作成 リンクをクリックし、関連するラベルと、結果ページで保存するすべてのファイルとディレクトリーを入力します。すべてのファイルとディレクトリーへの絶対パスを入力します。次に、リストの作成 をクリックします。
重要
ファイルの保存は便利ですが、制限があります。まず、各リストの合計サイズは 1 MB に制限されています。さらに、/dev/hda1/dev/sda1 などの特殊なデバイスはサポートされていません。最後に、ファイル名とディレクトリー名のみを入力できます。正規表現のワイルドカードを含めることはできません。
終了したら、ファイル保存リストをキックスタートプロファイルに含めて、それらのファイルを含むシステムで使用することができます。正確な手順は、「新しいキックスタートプロファイルを作成する」 を参照してください。

6.5. エラータ

上部のナビゲーションバーから エラータ タブを選択して、管理対象システムへのエラータの可用性と適用を追跡します。
ここに表示される最初のページは、エラータの概要 ページです。このページには、関連するエラータが表示されます。これは、管理アクセス権があり、まだ適用されていない少なくとも 1 つのシステムに適用されるエラータです。
注記
システムの エラータ 更新が発行されたときに電子メールを受け取るには、RHNあなたの設定 に移動し、電子メール通知の受信 を選択します。
Red Hat は、セキュリティー更新、バグ修正更新、機能強化更新の 3 つのカテゴリーまたはタイプでエラータ更新をリリースします。各エラータ Update は、問題の概要と解決策 (問題の修正に必要な RPM パッケージを含む) で設定されています。
アイコンは、エラータ更新の 3 つのタイプを識別するために使用されます。
  • — セキュリティー更新が利用可能です。更新を 強く お勧めします
  • — 利用可能で推奨されるバグ修正更新
  • — 利用可能な拡張更新
各正誤表の概要は、リスト形式で提供されます。このビューでは、タイプ、重大度 (セキュリティー 更新の場合)、エラータの件名、および影響を受けるシステムの数が即座に通知されます。
この章で説明されているページに加えて、https://rhn.redhat.com/errata から製品ラインごとのエラータを表示できます。

6.5.1. 関連するエラータ

図6.17「エラータ一覧」 に示すように 関連エラータ ページには、登録済みシステムに適用されるエラータ更新のカスタマイズされたリストが表示されます。このリストには、タイプ、重大度 (セキュリティー更新の場合)、アドバイザリー番号、概要、影響を受けるシステム、更新日など、各エラータ更新の概要が表示されます。

図6.17 エラータ一覧

アドバイザリーをクリックすると、エラータの詳細 ページの 詳細 タブに移動します。関連付けられているシステムの数をクリックすると、エラータの詳細 ページの 影響を受けるシステム タブに移動します。詳細は、「エラータの詳細」 を参照してください。

6.5.2. すべてのエラータ

すべてのエラータ ページには、Red Hat がリリースしたすべての エラータ更新のリストが表示されます。アドバイザリーまたは影響を受けるシステムの数のいずれかをクリックすると、エラータの詳細 ページの関連するタブに移動するという点で、関連するエラータ ページとほとんど同じように機能します。詳細は、「エラータの詳細」 を参照してください。
6.5.2.1. エラータ更新の適用
エラータ更新には、エラータ更新を適用するために必要な更新済みパッケージのリストが含まれています。エラータ更新をシステムに適用するには、システムに資格が付与されている必要があります。
上部と左側のナビゲーションバーにある システムシステム をクリックして、該当するすべてのエラータ更新をシステムに適用します。資格のあるシステムの名前をクリックし、表示される システムの詳細 ページの エラータ タブをクリックします。関連するエラータリストが表示されたら、すべて選択 をクリックし、ページの右下隅にある エラータの適用 ボタンをクリックします。スケジュールされていない、またはスケジュールされていて失敗またはキャンセルされたエラータのみが一覧表示されます。保留中の更新はリストから除外されます。
さらに、管理ユーザーは、他の 2 つの方法を使用してエラータ更新を適用できます。
  • 特定のエラータ更新を 1 つ以上のシステムに適用するには、エラータリスト内で更新を見つけます。表で影響を受けるシステムの数をクリックすると、エラータの詳細 ページの Affected Systems タブに移動します。更新する個々のシステムを選択し、エラータの適用 ボタンをクリックします。確認ページで更新するシステムを再確認し、確認 ボタンをクリックします。
  • 複数のエラータ更新を 1 つ以上のシステムに適用するには、システム リストからシステムを選択し、リストの更新 ボタンをクリックします。左側のナビゲーションバーで System Set Manager リンクをクリックし、システム タブをクリックします。適切なシステムが選択されていることを確認したら、エラータ タブをクリックし、適用するエラータの更新を選択して、エラータの適用 ボタンをクリックします。エラータをできるだけ早く適用するか (次回、クライアントシステムの Red Hat Network デーモンが RHN に接続するとき)、またはエラータ更新が発生する日時をスケジュールするかを選択できます。次に、Schedule Updates ボタンをクリックします。保留中のアクション リストからエラータ更新の進行状況を追跡できます。詳細は、「スケジュール」 を参照してください。
重要
スケジュールされたパッケージインストールを使用する場合、パッケージは RHN Daemon 経由でインストールされます。システムで RHN Daemon を有効にする必要があります。詳細は、3章Red Hat Network Daemon を参照してください。
エラータ更新には次の規則が適用されます。
  • 各パッケージは、1 つ以上のチャネルのメンバーです。選択したシステムがパッケージを含むチャネルにサブスクライブされていない場合、パッケージはそのシステムにインストールされません。
  • パッケージの新しいバージョンがすでにシステムにある場合、パッケージはそのシステムにインストールされません。
  • パッケージの古いバージョンがインストールされている場合、パッケージはアップグレードされます。
6.5.2.2. エラータの詳細
関連 ページまたは すべての ページでエラータ更新の勧告をクリックすると、その エラータの詳細 ページが表示されます。このページはさらに次のタブに分かれています。
6.5.2.2.1. エラータ詳細⇒詳細
このサブタブには、Red Hat が発行したエラータレポートが表示されます。最初に、重大度 (セキュリティー更新プログラムの場合)、発行日、および更新日を含むエラータの概要が提供されます。これに続いて、エラータの簡潔かつ詳細な説明と、問題を解決するために必要な手順が続きます。
影響を受けるチャネル ラベルの下に、影響を受けるパッケージを含むすべてのチャネルが一覧表示されます。チャネル名をクリックすると、そのチャネルの チャネルの詳細 ページの パッケージ サブタブが表示されます。詳細は、「ソフトウェアチャネルの詳細」 を参照してください。
修正 事項の下に、このエラータによって解決された特定の Bugzilla エントリーがリストされています。要約テキストをクリックすると、次で Bugzilla エントリーが開きます。http://bugzilla.redhat.com。エントリーを表示するには Bugzilla アカウントが必要です。
セキュリティー更新プログラムは、によって追跡された特定の脆弱性を一覧表示しますhttp://cve.mitre.org。この情報は、CVE ラベルの下にリストされています。
Red Hat はセキュリティー更新情報を OVAL 形式で提供します。OVAL は、Mitre によって推進されているオープンな脆弱性および評価言語です。http://oval.mitre.orgOval ラベルの下のリンクをクリックすると、この情報がシステムにダウンロードされます。
6.5.2.2.2. エラータ詳細⇒パッケージ
更新された各 RPM へのリンクをチャネル別に分類して提供します。パッケージの名前をクリックすると、パッケージの詳細 ページが表示されます。
6.5.2.2.3. エラータの詳細⇒影響を受けるシステム
エラータ更新の影響を受けるシステムを一覧表示します。ここで更新を適用できます。(「エラータ更新の適用」 を参照してください。) システムの名前をクリックすると、その システムの詳細 ページに移動します。詳細は、「システムの詳細」 を参照してください。
更新がスケジュールされているかどうかをユーザーが判断できるように、影響を受けるシステムテーブル内にステータス列が存在します。可能な値は次のとおりです。なし、保留中、ピックアップ、完了、および失敗。この列は、Erratum に関連する最新のアクションのみを識別します。たとえば、アクションが失敗し、それを再スケジュールした場合、この列には Erratum のステータスが Pending として表示されます (以前の失敗については言及されていません)。なし以外のステータスをクリックすると、アクションの詳細 ページに移動します。この列は、システムの詳細 ページの エラータ タブの列に対応しています。

6.6. チャネル

上部のナビゲーションバーの チャネル タブをクリックすると、チャネル カテゴリーとリンクが表示されます。チャネル カテゴリーのページでは、システムに関連付けられているチャネルとパッケージを表示および管理できます。さらに、ここで ISO イメージを取得できます。

6.6.1. ソフトウェアチャンネル

ソフトウェアチャネル ページは、チャネル カテゴリーに最初に表示されます。ソフトウェアチャンネルは、用途別にグループ化された Red Hat Enterprise Linux パッケージのリストです。チャネルは、システムにインストールするパッケージを選択するために使用されます。
ソフトウェアチャネルには、基本チャネル子チャネル の 2 種類があります。基本チャンネルは、特定のアーキテクチャーと Red Hat Enterprise Linux リリースに基づくパッケージのリストで設定されます。たとえば、x86 アーキテクチャー用の Red Hat Enterprise Linux 2.1 のすべてのパッケージは、基本チャネルを設定します。Itanium アーキテクチャー用の Red Hat Enterprise Linux 2.1 のパッケージのリストは、別のベースチャネルを設定します。子チャネルは、追加のパッケージを含む基本チャネルに関連付けられたチャネルです。たとえば、組織は、x86 アーキテクチャー用の Red Hat Enterprise Linux 2.1 に関連付けられた子チャネルを作成できます。この子チャネルには、カスタムエンジニアリングアプリケーションなど、その組織だけに必要な追加パッケージが含まれています。
システムは、1 つのベースチャネルのみにサブスクライブする必要があります。この基本チャンネルは、選択した Red Hat Enterprise Linux リリースとシステムアーキテクチャーに基づいて、登録時に自動的に割り当てられます。公共の無料チャンネルの場合、アクションは成功します。有料ベースチャネルの場合、関連付けられた権利が存在しない場合、このアクションは失敗します。
システムは、そのベースチャネルの複数の子チャネルにサブスクライブできます。システムのサブスクライブされたチャネルに含まれるパッケージのみが、そのシステムにインストールまたは更新できます。さらに、RHN Satellite Server および RHN Proxy Server のお客様はチャンネル管理権限を持っています。この権限により、独自のカスタムチャネルを作成および管理することができます。詳細は、『RHN チャンネル管理ガイド』 を参照してください。
チャネルは、システムとの関連性によってさらに分類できます。このような 2 つのリストが表示されます。RelevantAll です。
6.6.1.1. 関連チャンネル
図6.18「関連チャンネル」 に示すように、左側のナビゲーションバーで ソフトウェアチャネル をクリックすると、デフォルトで 関連チャネル ページが表示されます。現在システムに関連付けられているチャネルのリストが表示されます。このリスト内のリンクは、ソフトウェアチャネルの詳細 ページの別のタブに移動します。チャネル名をクリックすると、詳細 タブに移動します。パッケージの数をクリックすると、パッケージ タブに移動します。システム数をクリックすると、Subscribed Systems タブに移動します。詳細は、「ソフトウェアチャネルの詳細」 を参照してください。

図6.18 関連チャンネル

6.6.1.2. 廃止されたチャンネル
Retired Channels ページには、サポート終了日に達した組織で利用可能なチャネルが表示されます。これらのチャネルは更新を受信しません。
6.6.1.3. すべてのチャンネル
すべてのチャネル ページは、左側のナビゲーションバーの ソフトウェアチャネル の下にある すべて をクリックして取得できます。1 つの例外を除いて、関連 ボタンと同じように機能します。システムが関連付けられているかどうかに関係なく、Red Hat Network が提供するすべてのソフトウェアチャネルが表示されます。
6.6.1.4. ソフトウェアチャネルの詳細
チャネルの名前をクリックすると、ソフトウェアチャネルの詳細 ページが表示されます。このページは、次のタブに分かれています。
6.6.1.4.1. ソフトウェアチャネルの詳細⇒詳細
チャネルと親チャネル (子チャネルの場合) に関する一般情報。これは、チャネルをクリックしたときに最初に表示されるタブです。概要、説明、アーキテクチャーなど、チャネルに関する重要な情報が表示されます。
— さらに、組織管理者とチャネル管理者は、グローバルにサブスクライブ可能なチェックボックスを確認できます。これは、すべてのユーザーがシステムをサブスクライブできるようにするすべてのチャネルのデフォルトの動作を意味します。このボックスのチェックを外して 更新 をクリックすると、購読者 タブが表示され、特定のユーザーにチャンネルへの購読許可を与えるために使用できます。組織管理者とチャネル管理者は、いつでもシステムを任意のチャネルにサブスクライブできます。
— システムのベースチャネルの割り当てを変更できるのは、カスタムベースチャネルをお持ちのお客様のみです。彼らは、ウェブサイトを通じて次の 2 つの方法でこれを行うことができます。
  • カスタムベースチャネルをお持ちのお客様は、システムをそのベースチャネルに割り当てることができます。
  • お客様は、システムサブスクリプションをカスタムベースチャネルから適切なディストリビューションベースのベースチャネルに戻すことができます。
注記
システムベースチャネルの配布バリアントは、システムにインストールされているバリアントと一致する必要があります。たとえば、x86 用の Red Hat Enterprise Linux AS v.4 を備えたシステムは、x86 ベースチャネル用の Red Hat Enterprise Linux ES v.4 に登録できません。
6.6.1.4.2. Software Channel Details ⇒ Subscribers —
チャンネルへの購読権限を持つユーザーのリスト。このタブは 2 つの条件で表示されます。まず、ユーザーは組織管理者またはチャネル管理者である必要があります。次に、詳細 タブのグローバルにサブスクライブ可能チェックボックスをオフにして、ユーザーがチャネルをサブスクライブできるようにする必要があります。このタブで、システムをこのチャネルにサブスクライブできるようにするユーザーのチェックボックスを選択し、更新 をクリックします。組織管理者とチャネル管理者には、すべてのチャネルへのサブスクリプションアクセスが自動的に付与されることに注意してください。
6.6.1.4.3. Software Channel Details ⇒ Managers —
チャネルを管理する権限を持つユーザーのリスト。このタブは、カスタムチャンネル管理権限を持つ RHN Proxy Server および RHN Satellite Server のお客様のみに適用されます。購読者 タブとほぼ同じように機能しますが、組織が所有するチャンネルでのみ使用できます。サブスクリプションのようなグローバルに管理可能なフラグはありません。チャネルの マネージャー タブにチェックが入っている場合、ユーザーはそのチャネルのみのチャネル管理者であることを意味します。ユーザーは、新しいチャネルを作成したり、複製したりすることはできません。
6.6.1.4.4. ソフトウェアチャネルの詳細⇒エラータ
チャンネルに影響するエラータのリスト。リストには、勧告の種類、名前、概要、および発行された日付が表示されます。アドバイザリー名をクリックすると、その エラータの詳細 ページに移動します。詳細は、「エラータの詳細」 を参照してください。
6.6.1.4.5. ソフトウェアチャネルの詳細⇒パッケージ
チャネル内のパッケージのリスト。パッケージを .tar ファイルとしてダウンロードするには、パッケージを選択し、ページの左下隅にある パッケージのダウンロード ボタンをクリックします。パッケージ名をクリックすると、パッケージの詳細 ページに移動します。このページには、パッケージが実行されるアーキテクチャー、パッケージのサイズ、ビルド日、パッケージの依存関係、変更ログ、パッケージ内のファイルのリスト、新しいバージョン、およびパッケージがあるシステムなど、パッケージに関する情報を含む一連のタブが表示されます。インストールされています。ここから、パッケージを RPM または SRPM としてダウンロードできます。
特定のパッケージまたはパッケージのサブセットを検索するには、リストの上部にあるパッケージフィルターを使用します。部分文字列を入力して、リスト内のすべてのパッケージを検索し、その文字列を含むパッケージ名を探します。たとえば、ks フィルター内で、ksconfigkrb5-workstation、および links が返される場合があります。フィルターは大文字と小文字を区別しません。
6.6.1.4.6. ソフトウェアチャネルの詳細⇒登録済みシステム
チャネルにサブスクライブされている資格のあるシステムのリスト。リストには、システム名、基本チャネル、およびそれらの資格レベルが表示されます。システム名をクリックすると、その System Details ページに移動します。詳細は、「システムの詳細」 を参照してください。
— 子チャンネルの場合は、チャンネルからシステムの登録を解除するオプションもあります。チェックボックスを使用してシステムを選択し、右下隅にある 登録解除 ボタンをクリックします。
6.6.1.4.7. Software Channel Details ⇒ Target Systems
チャネルへのサブスクリプションに適格な資格のあるシステムのリスト。このタブは、子チャネルに対してのみ表示されます。チェックボックスを使用してシステムを選択し、右下隅にある サブスクライブ ボタンをクリックします。成功メッセージが表示されるか、エラーが通知されます。これは、システムの詳細 ページの チャネル タブからも実行できます。詳細は、「システムの詳細」 を参照してください。
6.6.1.4.8. ソフトウェアチャネルの詳細⇒ダウンロード
チャネルに関連付けられた ISO イメージ。このタブは、ベースチャネルに対してのみ表示されます。Easy ISO ページのリンクは、関連するチャネルのこのタブに移動します。Red Hat は、ISO のダウンロードに curl または wget を使用することを推奨しています。正確な手順については、curl または wget リンクの使用に関するヘルプを クリックしてください。
6.6.1.4.9. ソフトウェアチャネルの詳細⇒ライセンス
チャネルのエンドユーザーライセンス契約のテキスト。このタブは、サードパーティープロバイダーのチャネルにのみ関連付けられています。ターゲットシステム タブからそのようなチャネルをサブスクライブしようとすると表示されます。サブスクリプションを完了するには、契約書を読み、同意する ボタンをクリックしてから、確認 ボタンをクリックします。サブスクリプションを辞退するには、キャンセル ボタンをクリックします。

6.6.2. チャンネル資格

Channel Entitlements ページには、支払い済みのチャンネルのリストが表示されます。サブスクライブしているシステムの数をクリックして、対応するチャネルに関連付けられているシステムのリストを表示します。

6.6.3. ソフトウェアのダウンロード

ソフトウェアのダウンロード ページでは、利用可能な ISO イメージに直接アクセスできます。これらのイメージは、さまざまな Red Hat オペレーティングシステムディストリビューションのフルインストールで設定されており、実際には Channel Details ページの Downloads タブ内にあります。この機能は、有料の RHN サブスクライバーのみが利用できます。
ISO イメージをダウンロードするには、その URL をコピーして curl または wget を使用することを Red Hat は推奨しています。正確な手順については、curl または wget リンクの使用に関するヘルプを クリックしてください。URL を取得するには、ディスクリンクを右クリックし、リンクを新しいウィンドウまたはタブで開くことを選択します。その後、ダウンロードをキャンセルし、ロケーションバーから長い URL をコピーして、curl または wget コマンドに貼り付けることができます。
ダウンロードしたら、イメージを CD-R または CD-RW に書き込むか、マシンにコピーして直接インストールします。ディスクにイメージを書き込む追加のダウンロード手順については、http://www.redhat.com/download/howto_download.html を参照してください。CD-ROM またはハードドライブからのインストール方法については、オペレーティングシステムのそれぞれのインストールガイド (http://access.redhat.com/site/documentation/) を参照してください。
ISO は、システムとの関連性によってさらに分類できます。このような 2 つのリストが表示されます。RelevantAll です。
6.6.3.1. 関連する ISO
左側のナビゲーションバーで ソフトウェアのダウンロード をクリックすると、デフォルトで 関連する ISO ページが表示されます。現在システムに関連付けられているチャンネルごとの ISO のリストが表示されます。このリスト内のリンクは、チャンネルの詳細 ページの ダウンロード タブに移動します。使用方法は、「ソフトウェアのダウンロード」 を参照してください。
6.6.3.2. すべての ISO
すべての ISO ページは、左側のナビゲーションバーの Easy ISOs の下にある すべて をクリックして取得できます。1 つの例外を除いて、関連 ボタンと同じように機能します。関連するチャネルに関連付けられたシステムがあるかどうかに関係なく、Red Hat Network を通じて利用可能なすべての ISO が表示されます。使用方法は、「ソフトウェアのダウンロード」 を参照してください。

6.6.5. ソフトウェアチャンネルの管理

このタブを使用すると、管理者はカスタムチャネルを作成、複製、および削除できます。これらのチャネルには、配布ベースのチャネルまたはカスタムパッケージの変更されたバージョンが含まれている場合があります。
6.6.5.1. ソフトウェアチャネルの管理⇒チャネルの詳細
ソフトウェアチャネルの管理タブのデフォルト画面は、使用可能なすべてのチャネルのリストです。これには、カスタム、配布ベース、および子チャネルが含まれます。
既存のチャンネルのクローンを作成するには、画面の右上にある チャンネルのクローン リンクをクリックし、ドロップダウンメニューからクローンするチャンネルを選択して、チャンネルの作成 ボタンをクリックします。次の画面には、基本アーキテクチャーや GPG オプションなど、新しいチャネルのさまざまなオプションが表示されます。選択を行い、チャネルの作成 ボタンをクリックしてプロセスを完了します。
新しいチャンネルを作成するには、画面の右上にある 新しいチャンネルの作成 リンクをクリックします。ベースアーキテクチャーや GPG オプションなど、新しいチャネルのさまざまなオプションを選択します。選択を行い、チャネルの作成 ボタンをクリックします。この方法で作成されたチャネルは空白で、パッケージが含まれていないことに注意してください。ソフトウェアパッケージをアップロードするか、他のチャネルからパッケージを追加する必要があります。カスタムチャネルにエラータ更新を含めることもできます。
6.6.5.1.1. ソフトウェアチャネルの管理⇒チャネルの詳細⇒チャネルの詳細
この画面には、チャネル作成プロセス中に行った選択が一覧表示されます。このページには、すべてのユーザーがチャンネルにサブスクライブできるようにする Globally Subscribable チェックボックスが含まれています。
6.6.5.1.2. ソフトウェアチャネルの管理⇒チャネルの詳細⇒マネージャー
このサブタブでは、このチャネルを変更または削除できるユーザーを選択できます。組織管理者およびチャネル管理者は、チャネルを変更または削除できます。
ユーザーがチャンネルを変更できるようにするには、ユーザー名の横にあるチェックボックスを選択し、更新 ボタンをクリックします。すべてのユーザーがチャネルを管理できるようにするには、リストの下部にある すべて選択 ボタンをクリックし、続いて 更新 ボタンをクリックします。チャンネルを管理するユーザーの権限を削除するには、名前の横にあるチェックボックスをオフにして、更新 ボタンをクリックします。
6.6.5.1.3. ソフトウェアチャンネルの管理⇒チャンネルの詳細⇒エラータ
このサブタブにより、チャンネル管理者は自分のカスタムチャンネルにエラータを一覧表示、削除、複製、および追加できます。ディストリビューションから複製されていないカスタムチャンネルは、チャンネルにパッケージが存在するまでエラータを追加しない場合があります。チャネルの基本アーキテクチャーに一致し、そのチャネル内のパッケージに適用されるエラータのみがチャネルに追加されます。最後に、複製またはカスタムエラータのみがカスタムチャンネルに追加できます。エラータは、チャネルの作成中に選択された場合、複製されたチャネルに含まれる場合があります。
6.6.5.1.4. ソフトウェアチャネルの管理⇒チャネルの詳細⇒パッケージ
このサブタブはエラータサブタブに似ています。これにより、チャネルおよび組織の管理者は、パッケージを一覧表示、削除、比較、およびカスタムチャネルに追加できます。
チャネル内のすべてのパッケージを一覧表示するには、パッケージの一覧表示/削除 リンクをクリックします。削除したいパッケージの左側にあるチェックボックスをオンにして、ページの右下にある パッケージを削除 ボタンをクリックします。
パッケージを追加するには、パッケージの追加 リンクをクリックします。ドロップダウンメニューからパッケージを選択するチャネルを選択し、表示 ボタンをクリックして続行します。チャンネルに追加したいパッケージの左側にあるチェックボックスをオンにして、画面の右下にある パッケージを追加 ボタンをクリックします。
現在のチャネル内のパッケージを別のチャネルのパッケージと比較するには、ドロップダウンメニューから別のチャネルを選択し、比較 ボタンをクリックします。いずれかのチャネルに存在するすべてのパッケージが比較され、結果が次の画面に表示されます。この情報には、各パッケージのアーキテクチャーとバージョンが含まれます。
2 つのチャンネルを同一にするには、右下の 差をマージ ボタンをクリックします。次の画面では、競合を解決する方法を選択できます。プレビューマージ ボタンをクリックして、チャネルを変更せずにマージの結果を表示します。最後に、マージするパッケージを選択し、パッケージのマージ ボタンをクリックしてから、確認 ボタンをクリックしてマージを実行します。
6.6.5.2. ソフトウェアチャネルの管理⇒ソフトウェアパッケージの管理
このタブでは、組織が所有するカスタムソフトウェアパッケージを管理できます。すべてのカスタムソフトウェアのリストを表示することも、選択したカスタムチャネルのパッケージのみを表示することもできます。カスタムパッケージを表示するチャネルを選択するには、ドロップダウンメニューからチャネルを選択し、表示 ボタンをクリックします。

6.7. 設定

このタブは、一元管理されているか、単一のシステムに限定されているかに関係なく、設定チャネルとファイルを管理するためのポータルです。設定 タブを表示するには、設定管理者または組織管理者である必要があります。さらに、少なくとも 1 つのプロビジョニングエンタイトルメントが必要です。そうでない場合、タブは表示されません。
集中管理されたファイルは、複数のシステムで使用できるファイルです。中央の設定チャネルで 1 つのファイルを変更すると、多くのシステムに影響を与える可能性があります。さらに、ローカル設定チャネルがあります。プロビジョニング資格を持つ各システムには、ローカル設定チャネル (オーバーライドチャネルとも呼ばれます) とサンドボックスチャネルがあります。中央設定管理とローカル設定管理の両方について、この章の後半で詳しく説明します。

6.7.1. 概要

設定の概要 ページでは、設定ファイルとそれらを使用するシステムの状態を一目で評価できます。
設定の概要
このパネルは、設定ファイルに関するクイックリファレンス情報を提供します。右側の青いテキストのいずれかをクリックすると、関連するシステム、チャネルの詳細、または設定ファイルの適切なリストが表示されます。
設定アクション
このパネルでは、最も一般的な設定管理タスクに直接アクセスできます。ファイルやチャネルを表示または作成したり、システムで設定管理を有効にしたりできます。
最近変更された設定ファイル
ここに表示されるリストには、変更されたファイル、それらが属するチャネル、および変更時期が示されます。最近変更されたファイルがない場合、リストは表示されません。ファイルの名前をクリックすると、そのファイルの 詳細 ページが表示されます。チャンネル名をクリックすると、そのチャンネルの チャンネル詳細 ページに移動します。
最近スケジュールされた設定の展開
スケジュールされた各アクションは、アクションのステータスとともにここにリストされます。システムでの設定管理の有効化から特定の設定ファイルの展開まで、スケジュールされている設定タスクがすべてここに表示されます。これにより、タスクが成功したかどうかをすばやく評価し、問題を修正するための措置を講じることができます。青色のテキストをクリックすると、指定したシステムの システムの詳細スケジュール ページが表示されます。

6.7.2. 設定チャンネル

前述のように、RHN は中央とローカルの両方の設定チャンネルとファイルを管理します。集中設定管理により、設定ファイルを複数のシステムに展開できます。ローカル設定管理を使用すると、オーバーライド、またはシステムを中央チャネルにサブスクライブすることによって変更されない設定ファイルを指定できます。
中央設定チャネルは、このページのリンクから作成する必要があります。ローカル設定チャネルはここでは作成されません。これらは、Provisioning エンタイトルメントが適用されたシステムごとに自動的に存在します。
設定チャネルの名前をクリックすると、そのチャネルの詳細ページが表示されます。チャネル内のファイル数をクリックすると、そのチャネルの ファイルの 一覧表示/削除 ページに移動します。設定チャネルにサブスクライブしているシステムの数をクリックすると、そのチャネルの システムサブスクライブ済みシステム ページに移動します。
新しい中央設定チャネルを作成するには。
  1. この画面の右上にある create new config channel リンクをクリックします。
  2. チャネルの名前を入力します。
  3. チャネルのラベルを入力します。このフィールドには、英数字、"-"、"_"、および "." のみを含める必要があります。
  4. チャネルの説明を入力します。文字制限はありませんが、説明を入力する必要があります。このフィールドには、このチャネルを他のチャネルと区別できる簡単な情報を含めることができます。
  5. Create Config Channel ボタンを押して、新しいチャネルを作成します。
  6. 次のページは チャネルの詳細 ページのサブセットであり、概要ファイルの追加、および システム の 3 つのサブタブがあります。チャンネルの詳細ページについては、「設定⇒設定チャネル⇒設定チャネルの詳細」
6.7.2.1. 設定⇒設定チャネル⇒設定チャネルの詳細
概要
このサブタブは、設定の概要 ページとよく似ています。チャンネル情報 パネルは、チャンネルの内容に関するステータス情報を提供します。設定アクション パネルでは、最も一般的な設定タスクにアクセスできます。主な違いは、Channel Properties パネルです。プロパティーの編集 リンクをクリックすると、チャネルの名前、ラベル、および説明を編集できます。
ファイルの一覧表示 / 削除
このタブは、設定チャネルにファイルがある場合にのみ表示され、この設定チャネルに含まれるファイルを一覧表示します。1 つまたは複数のファイルを削除したり、最新バージョンを一連のローカルオーバーライドまたは他の中央設定チャネルにコピーしたりできます。操作したいファイルの横にあるチェックボックスをオンにして、画面の下部にあるボタンの 1 つを押します。
追加ファイル
ファイルの追加 サブタブには独自の 3 つのサブタブがあり、チャネルに含める設定ファイルを アップロードインポート、または 作成 できます。
ファイルをアップロードする
設定チャネルにファイルをアップロードするには、ローカルシステムでファイルを参照し、すべてのフィールドに入力して、設定ファイルのアップロード ボタンをクリックします。Filename/Path フィールドは、ファイルが展開される絶対パスです。また、展開時にファイルに添付される所有権と権限を指定することもできます。最後に、設定ファイルにマクロが含まれている場合は、マクロの開始と終了を示す記号を入力します。
ファイルのインポート
このページから、ローカルで管理されているチャネルを含む、他の設定チャネルからファイルをインポートできます。インポートしたいファイルの左側にあるチェックボックスをオンにして、設定ファイルのインポート ボタンを押します。
注記
サンドボックスアイコンは、リストされたファイルが現在ローカルサンドボックスチャネルにあることを示します。システムのサンドボックスチャネル内のファイルは実験的なものと見なされ、不安定になる可能性があります。中央設定チャネル用にそれらを選択するときは注意してください。
ファイルを作成
このページから、設定チャネルに含める設定ファイルを最初から作成できます。ファイルをデプロイする絶対パスを指定し、ファイルの所有権と権限を入力して、設定ファイルの内容を適切なフィールドに入力します。最後に、Create Configuration File ボタンを押して新しいファイルを作成します。
ファイルを展開する
このサブタブは、チャネルにファイルが存在する場合にのみ表示されます。Deploy All Files ボタンを押してすべてのファイルをデプロイするか、選択したファイルをチェックして Deploy Selected Files ボタンを押すことができます。次に、ファイルを適用するシステムを選択するよう求められます。リストされているシステムは、このチャネルにサブスクライブされているシステムです。ここにリストされていないシステムにファイルを適用する場合は、まずそのシステムをチャネルにサブスクライブします。準備ができたら、確認して選択したシステムに展開 ボタンを押してファイルを展開します。
Systems
このタブは 2 つのサブタブで設定されており、設定チャネルに登録されているシステムを管理できます。
購読済みシステム
このサブタブには、現在のチャンネルに登録されているすべてのシステムのリストが表示されます。システムの名前をクリックすると、そのシステムの システムの詳細 ページに移動します。
ターゲットシステム
このサブタブには、設定管理が有効になっていて、まだチャネルにサブスクライブされていないシステムのリストが表示されます。システムを設定チャネルに追加するには、システム名の左側にあるボックスをチェックして、Subscribe System ボタンを押します。

6.7.3. 設定ファイル

このタブでは、設定ファイルを個別に管理できます。集中管理されたファイルとローカル管理されたファイルの両方に、サブタブからアクセスできます。
6.7.3.1. 集中管理されたファイル
集中管理されたファイルは、複数のシステムで使用できるファイルです。集中管理されたチャネル内でファイルを変更すると、複数のシステムが変更される可能性があります。
このページには、現在中央設定チャネルに保存されているすべてのファイルが一覧表示されます。ファイルの パス をクリックすると、そのファイルの 設定ファイルの詳細 ページが表示されます。ファイルを含むチャネルの チャネルの詳細 ページに移動する設定チャネルの名前を選択します。システムの数をクリックすると、そのファイルを含むチャネルに現在サブスクライブしているシステムのリストが表示されます。最後に、上書きシステムの数をクリックすると、設定ファイルのローカル (または上書き) バージョンを持つシステムのリストが表示されます (つまり、集中管理されたファイルはそれらのシステムに展開されません)。

6.7.4. ローカル管理ファイル

ローカルで管理される設定ファイルは、1 つのシステムのみに適用されるファイルです。それらは、システムのサンドボックス内のファイルである場合もあれば、いつでもシステムにデプロイできるファイルである場合もあります。ローカルファイルは、集中管理されたファイルよりも優先度が高くなります。つまり、システムが特定のファイルを含む設定チャネルにサブスクライブされており、同じファイルのローカル管理バージョンもある場合、ローカル管理バージョンは、展開されます。
このページには、システムのすべてのローカル (上書き) 設定ファイルが一覧表示されます。これには、Provisioning 資格を持つ各システムのローカル設定チャネルとサンドボックスチャネルが含まれます。
ファイルの パス をクリックして、ファイルの 設定ファイルの詳細 ページに移動します。所属するシステムの名前をクリックして、システムの システムの詳細設定設定概要 ページに移動します。

6.7.5. Systems

このページには、設定に関連するシステムのステータス情報が表示されます。管理対象システムターゲットシステム の 2 つのサブタブがあります。
6.7.5.1. 管理対象システム
このページは、設定システム ページのデフォルトの表示です。ここに表示されているシステムは、設定ファイルの展開の準備が完全に整っています。ローカルおよび集中管理されているファイルの数が表示されます。システムの名前をクリックすると、そのシステムの システムの詳細設定概要 ページに移動します。ローカルファイルの数をクリックすると、システムの詳細設定ファイルの表示/変更ローカルで管理されたファイル ページに移動し、システムに適用するローカル (オーバーライド) ファイルを管理できます。集中管理されている設定チャンネルの数をクリックすると、システムの詳細設定チャンネルのリスト/登録解除 ページに移動します。これにより、希望するチャンネルの登録を解除できます。
6.7.5.2. ターゲットシステム
このページには、設定ファイルの展開の準備ができていないか、設定チャネルにまだ登録されていないシステムが表示されます。表には、システム名、設定ファイルのデプロイメントの準備が整っているかどうか、およびシステムの準備が完了する前にまだ完了していないステップのリストを識別する 3 つの列があります。プロファイル名の左側にあるチェックボックスを選択してから RHN 設定管理を有効にする ボタンを押すと、自動的に実行できるすべての準備ステップが RHN によってスケジュールされます。
注記
設定ファイルの展開を有効にするには、いくつかの手動手順を実行する必要がありますが、この手順を支援するために画面上の指示が提供されます。

6.7.6. ファイルストレージのクォータ

Red Hat Network のホステッドサービスは、各組織の設定インフラストラクチャーに 25 MB のストレージを提供します。このページには、使用可能なストレージ容量と使用中のストレージ容量の概要が表示されます。これには、各ファイルが使用する容量を示す表が含まれます。使用される合計スペースは、ファイルのすべてのリビジョンによって使用されるスペースを示していることに注意してください。ファイルの新しいリビジョンを作成すると、RHN は変更だけでなく、新しいファイル全体を保存します。

6.8. スケジュール

上部のナビゲーションバーの スケジュール タブをクリックすると、スケジュール カテゴリーとリンクが表示されます。これらのページを使用すると、システム内で行われているアクションを追跡できます。アクションは、1 つ以上のクライアントシステムで実行される予定の RHN タスクです。たとえば、すべてのエラータ更新をシステムに適用するようにアクションをスケジュールできます。
Red Hat Network は、以下のアクションタイプを追跡します。
  1. パッケージの変更 (インストール、アップグレード、および削除)
  2. ロールバックパッケージアクション
  3. システムの再起動
  4. エラータの更新
  5. 設定ファイルの変更 (デプロイ、アップロード、および差分)
  6. ハードウェアプロファイルの更新
  7. パッケージリストプロファイルの更新
  8. キックスタートの開始
  9. リモートコマンド
スケジュール カテゴリーの各ページは、アクションステータスを表します。

6.8.1. 保留中のアクション

図6.19「スケジュール - 保留中のアクション」 に示すように、上部のナビゲーションバーで スケジュール をクリックすると、デフォルトで 保留中のアクション ページが表示されます。開始されていない、または進行中のアクションが表示されます。

図6.19 スケジュール - 保留中のアクション

6.8.2. 失敗したアクション

完了できなかったアクション。アクションがエラーを返した場合は、ここに表示されます。

6.8.3. 完了したアクション

成功したアクション。

6.8.4. アーカイブされたアクション

レビュー用に保存するために選択したアクション。

6.8.5. アクション一覧

各ページのリストの各行は、複数のシステムに影響を与えたり、さまざまなパッケージに関係したりする可能性がある単一のスケジュールされたイベントまたはアクションを表します。リストには、いくつかの列の情報が含まれています。
  • 選択 — この列のチェックボックスを使用してアクションを選択します。アクションを選択したら、それらを選択リストに追加するか、アーカイブされたアクション リストに移動できます。保留中のアクションをアーカイブしても、キャンセルされません。アクションアイテムが 保留中のアクション リストから アーカイブ済みアクション リストに移動します。
  • アクション — エラータの更新やパッケージのインストールなど、実行するアクションのタイプ。アクション名をクリックすると、その アクションの詳細 ページに移動します。詳細は、「アクションの詳細」 を参照してください。
  • 最も早い — アクションが実行される最も早い日時。
  • 成功 — このアクションが成功したシステムの数。
  • 失敗 — このアクションが試行され、失敗したシステムの数。
  • 進行中 — このアクションが実行されているシステムの数。
  • 合計 — このアクションがスケジュールされているシステムの合計数。
6.8.5.1. アクションの詳細
アクションの名前をクリックすると、アクションの詳細 ページが表示されます。このページは、次のタブに分かれています。
6.8.5.1.1. アクション詳細⇒詳細
アクションに関する一般情報。これは、アクションをクリックしたときに最初に表示されるタブです。アクションタイプ、スケジューリング管理者、最早実行、および注意事項が表示されます。エラータ Advisory をクリックすると、エラータ詳細 ページに移動します。エラータ Advisory は、アクションが エラータ Update の場合にのみ表示されます。詳細は、「エラータの詳細」 を参照してください。
6.8.5.1.2. アクションの詳細⇒完成したシステム
アクションが正常に実行されたシステムのリスト。システム名をクリックすると、その System Details ページに移動します。詳細は、「システムの詳細」 を参照してください。
6.8.5.1.3. アクションの詳細⇒進行中のシステム
アクションが現在実行されているシステムのリスト。アクションをキャンセルするには、適切なチェックボックスを使用してシステムを選択し、アクションのスケジュール解除 ボタンをクリックします。システム名をクリックすると、その System Details ページに移動します。詳細は、「システムの詳細」 を参照してください。
6.8.5.1.4. アクションの詳細⇒失敗したシステム
アクションが試行され、失敗したシステムのリスト。アクションはここで再スケジュールできます。システム名をクリックすると、その System Details ページに移動します。詳細は、「システムの詳細」 を参照してください。

6.9. ユーザー —

上部のナビゲーションバーにある ユーザー タブを表示できるのは、組織の管理者だけです。ユーザー タブをクリックすると、ユーザー カテゴリーとリンクが表示されます。これらのページを使用すると、システムグループを管理する人に権限を付与および編集できます。ユーザーリスト をクリックして、組織内のユーザーを変更します。

6.9.1. User List ⇒ Active —

このタブには、RHN アカウントのすべてのアクティブなユーザーが一覧表示されます。各ユーザーに関する次の基本情報が表示されます。ユーザー名、本名、ロール、および最後のサインインの日付。
図6.20「ユーザーリスト」 に示すように、ユーザーリスト の各行は、組織内のユーザーを表します。ユーザーごとに 4 つの情報列があります。
  • ユーザー名 — ユーザーのログイン名。ユーザー名をクリックすると、そのユーザーの ユーザー詳細 ページが表示されます。詳細は、「User List ⇒ Active ⇒ User Details — を参照してください。
  • 本名 — ユーザーのフルネーム (姓が先)。
  • ロール — 組織管理者、チャネル管理者、通常のユーザーなど、ユーザーの権限のリスト。ユーザーは複数のロールを持つことができます。
  • 最終サインイン — ユーザーが最後に RHN にログインした日時を示します。

図6.20 ユーザーリスト

6.9.1.1. User List ⇒ Active ⇒ User Details —
ユーザーの詳細 ページでは、組織管理者がすべてのユーザーの権限とアクティビティーを管理できます。
6.9.1.1.1. User List ⇒ Active ⇒ User Details ⇒ Details —
ユーザーの詳細は、Red Hat アカウント管理ページで管理されます。組織管理者は、Red Hat アカウントで作成されたすべてのユーザーの連絡先の詳細、アクセス許可、および言語やタイムゾーンなどの一般的な Red Hat Web サイト設定を管理できます。
組織管理者は、Red Hat アカウント管理ページを通じて、アカウント内の他のユーザーを非アクティブ化できます。ユーザーは組織管理者によって非アクティブ化されるか、ユーザーは自分のアカウントを非アクティブ化できます。非アクティブ化されたユーザーは、RHN Web インターフェイスにログインできず、アクションをスケジュールすることもできません。組織管理者は、そのロールがアカウントから削除されるまで非アクティブ化できません。非アクティブ化の前にユーザーによってスケジュールされたアクションは、アクションキューに残ります。柔軟性を高めるために、非アクティブ化されたユーザーは組織管理者によって再アクティブ化される場合があります。
組織内の責任を委任するために、Red Hat Network はさまざまな程度の責任とアクセス権を持ついくつかのロールを提供します。このリストでは、それぞれの権限とそれらの違いについて説明します。
  • アクティベーションキー管理者 — このロールは、組織のアクティベーションキーのコレクションを管理するように設計されています。この人物は、包括的なアカウント内の任意のキーを作成、変更、および削除できます。
  • チャネル管理者 — このロールには、組織内のソフトウェアチャネルおよび関連する関連付けへの完全なアクセス権があります。RHN Satellite Server または RHN Proxy Server が必要です。この人物は、システムの基本チャネルを変更し、チャネルをグローバルにサブスクライブ可能にし、まったく新しいチャネルを作成する可能性があります。
  • 設定管理者 — このロールにより、ユーザーは RHN Web サイトまたは Red Hat Network Configuration Manager を使用して組織内のシステムの設定を管理できます。
  • 監視管理者 — このロールでは、プローブのスケジューリングと、他の監視インフラストラクチャーの監視が可能です。このロールは、モニタリングが有効な RHN Satellite Server バージョン 3.6 以降でのみ利用できます。
  • 組織管理者 — このロールは、Red Hat Network 内で利用可能なすべての機能を実行できます。組織のマスターアカウントとして、このロールを持つユーザーは、他のすべてのアカウントの権限を変更したり、他のロールが利用できるタスクを実行したりできます。他のロールと同様に、複数の組織管理者が存在する場合があります。
  • システムグループ管理者 — このロールは、アクセスが許可されているシステムおよびシステムグループに対して完全な権限を持っているという点で、組織管理者よりも 1 ステップ下です。このユーザーは、新しいシステムグループの作成、割り当てられたシステムグループの削除、グループへのシステムの追加、およびグループへのユーザーアクセスの管理を行うことができます。
1 人の組織管理者が別のユーザーから組織管理者の権限を削除することは可能ですが、残りの 1 人の組織管理者から組織管理者の権限を削除することは不可能です。最後の組織管理者でない限り、自分の組織管理者権限を削除することができます。
ユーザーに新しいロールを割り当てるには、適切なチェックボックスを選択します。組織管理者には、他のすべてのロールへの管理アクセスが自動的に付与され、グレー表示されたチェックボックスで示されることに注意してください。システムの設定を管理する権限をユーザーに付与するには、設定管理者 チェックボックスを選択します。変更に満足したら、更新 をクリックします。
6.9.1.1.2. User List ⇒ Active ⇒ User Details ⇒ System Groups —
このタブには、ユーザーが管理できるシステムグループのリストが表示されます。組織管理者は、チェックボックスを使用して、このユーザーのアクセス許可を各システムグループに設定できます。システムグループの左側にあるボックスをオンまたはオフにして、権限の更新 ボタンをクリックして変更を保存します。
組織管理者は、このユーザーに対して 1 つ以上のデフォルトシステムグループを選択できます。ユーザーがシステムを登録すると、そのシステムは選択したグループに割り当てられます。これにより、ユーザーは、システムが割り当てられている 1 つ以上のグループへのアクセス許可を持っている場合、新しく登録されたシステムにすぐにアクセスできます。このユーザーがアクセスできるシステムグループの前には (*) が付きます。
6.9.1.1.3. User List ⇒ Active ⇒ User Details ⇒ Systems —
このタブには、ユーザーがアクセス権を持つすべてのシステムが一覧表示されます。これらのシステムは、前のタブでユーザーに割り当てられたシステムグループから取得されます。システムの左側にあるチェックボックスをオンにして リストの更新 ボタンをクリックすると、使用するシステムのセットを選択できます。System Set Manager ページを使用して、これらのシステムでアクションを実行します。システムの名前をクリックすると、その システムの詳細 ページに移動します。詳細は、「システムの詳細」 を参照してください。
6.9.1.1.4. User List ⇒ Active ⇒ User Details ⇒ Channel Permissions —
このタブには、組織で利用可能なすべてのチャネルが一覧表示されます。チャンネルの左側にあるチェックボックスをオンにして 権限の更新 ボタンをクリックすると、リストされているチャンネルごとに、このユーザーに明示的なチャンネル購読許可を与えることができます。組織管理者のステータス、認証局のステータス、またはチャネルがグローバルにサブスクライブ可能であるために付与されたアクセス許可には、チェックボックスがありませんが、代わりにチェックアイコンが表示されます。
6.9.1.1.4.1. User List ⇒ Active ⇒ User Details ⇒ Channel Permissions ⇒ Subscription —
ユーザーがシステムをサブスクライブできるチャネルを識別します。これらを変更するには、適切なチェックボックスを選択または選択解除して、権限の更新 ボタンをクリックします。ユーザーの管理ステータスまたはチャネルのグローバル設定を通じてサブスクライブ可能なチャネルは変更できないことに注意してください。それらは、チェックアイコンで識別されます。
6.9.1.1.4.2. User List ⇒ Active ⇒ User Details ⇒ Channel Permissions ⇒ Management —
ユーザーが管理できるチャネルを識別します。これらを変更するには、適切なチェックボックスを選択または選択解除して、権限の更新 ボタンをクリックします。このステータスでは、ユーザーは新しいチャネルを作成できません。ユーザーの管理ステータスによって自動的に管理されるチャネルは変更できないことに注意してください。それらは、チェックアイコンで識別されます。組織管理者とチャネル管理者は、任意のチャネルに登録または管理できることを忘れないでください。
6.9.1.1.5. User List ⇒ Active ⇒ User Details ⇒ Preferences —
このページでは、ユーザーが電子メール通知を受け取るかどうか、リストページごとに表示されるエントリーの数、およびユーザーのタイムゾーンを設定できます。選択を行い、設定を保存 ボタンをクリックして更新します。
  • 電子メール通知 — このユーザーが自分の RHN アカウント内の 1 つまたは複数のシステムにエラータアラートが適用されるたびに電子メールを受信するかどうか、およびシステムイベントの毎日の概要を決定します。
  • RHN List Page Size — 1 ページのリストに表示されるアイテムの最大数。リストにさらに項目がある場合は、次へ ボタンをクリックすると、次のグループの項目が表示されます。このプリファレンスは、システムリスト、エラータリスト、パッケージリストなどのユーザービューに適用されます。
これらのオプションを変更するには、変更を加えて 設定を保存 ボタンをクリックします。

6.9.2. User List ⇒ Deactivated —

このページには、非アクティブ化されたすべてのユーザーが一覧表示されます。ここにリストされているユーザーを再アクティブ化するには、名前の左側にあるチェックボックスをクリックし、再アクティブ化 ボタンをクリックしてから 確認 ボタンをクリックします。再アクティブ化されたユーザーは、非アクティブ化されたときの権限とシステムグループの関連付けを保持します。個人のユーザー名をクリックすると、ユーザーの詳細ページに移動します。

6.9.3. User List ⇒ All —

All ページには、組織に属するすべてのユーザーが一覧表示されます。前の 2 つの画面にリストされているフィールドに加えて、ユーザーのテーブルには Status フィールドが含まれています。このフィールドは、ユーザーが ActiveDeactivated かを示します。非アクティブ化されたユーザーも、ステータスを示すためにグレー表示されます。ユーザー名をクリックして、ユーザーの User Details ページに移動します。

6.10. モニターリング —

上部のナビゲーションバーの Monitoring タブをクリックすると、Monitoring カテゴリーとリンクが表示されます。監視資格が必要なこれらのページでは、監視資格を持つシステムに対して実行するように設定したプローブの結果を表示し、監視インフラストラクチャーの設定を管理できます。
システムの詳細 ページの プローブ タブからシステムの監視を開始します。タブの説明は、「システムの詳細」 を参照してください。利用可能なプローブの完全なリストについては、付録C プローブ を参照してください。

6.10.1. プローブステータス —

に示すように図6.21「プローブステータス」 上部のナビゲーションバーで モニタリング をクリックすると、デフォルトで プローブステータス ページが表示されます。

図6.21 プローブステータス

プローブステータス ページには、さまざまな状態のプローブの要約数が表示され、問題のあるプローブをすばやく見つけるためのシンプルなインターフェイスが提供されます。ページ上部のタブに表示されるプローブの合計は、下の表に表示されるプローブの数と一致しない場合があることに注意してください。上部のカウントには、組織内のすべてのシステムのプローブが含まれますが、表には、システムグループ管理者のロールを通じてアクセスできるシステムのプローブのみが表示されます。また、ここに表示されるプローブカウントは、最大で 1 分間同期していない可能性があります。
次のリストでは、各状態について説明し、それらに関連付けられているアイコンを識別します。
  • Critical - プローブが CRITICAL しきい値を超えました。
  • 警告 - プローブが警告しきい値を超えました。
  • 不明 - プローブはメトリックまたは状態データを正確に報告できません。
  • 保留中 - プローブはスケジュールされていますが、まだ実行されていないか、実行できません。
  • OK - プローブは正常に実行されています。
プローブステータス ページには、考えられる各状態のタブと、すべてのプローブを一覧表示するタブが含まれています。各テーブルには、プローブの状態、監視対象システム、使用されたプローブ、およびステータスが最後に更新された日時を示す列が含まれています。
これらのテーブルで、システムの名前をクリックすると、システムの詳細 ページの プローブ タブに移動します。プローブの名前をクリックすると、現在の状態 ページに移動します。そこから、プローブを編集、削除し、その結果に基づいてレポートを生成できます。
以前はサテライトの Web インターフェイスを介してのみ利用可能だったモニタリングデータとプローブステータス情報を、CSV ファイルとしてエクスポートできるようになりました。監視ページ全体で CSV のダウンロード リンクをクリックして、関連情報の CSV ファイルをダウンロードします。エクスポートされたデータには、次のものが含まれる場合がありますが、これらに限定されません。
  • プローブステータス
  • 特定の状態 (OK、WARN、UNKNOWN、CRITICAL、PENDING) のすべてのプローブ
  • プローブイベント履歴
6.10.1.1. Probe Status ⇒ Critical —
CRITICAL しきい値を超えたか、他の手段によってクリティカルステータスに達したプローブ。たとえば、一部のプローブは、タイムアウト期間を超えると (不明ではなく) クリティカルになります。
6.10.1.2. Probe Status ⇒ Warning —
WARNING しきい値を超えたプローブ。
6.10.1.3. Probe Status ⇒ Unknown —
プローブの状態を判断するために必要なメトリックを収集できないプローブ。すべてではありませんが、ほとんどのプローブは、タイムアウト期間を超えると不明な状態になります。これは、タイムアウト期間を長くする必要があるか、監視対象システムへの接続を確立できないことを意味する場合があります。
また、プローブの設定パラメーターが正しくなく、データが見つからない可能性もあります。最後に、この状態は、ソフトウェアエラーが発生したことを示している可能性があります。
6.10.1.4. Probe Status ⇒ Pending —
データが RHN によって受信されていないプローブ。この状態は、スケジュールされたばかりでまだ実行されていないプローブに想定されます。すべてのプローブが保留状態になる場合、監視インフラストラクチャーに障害が発生している可能性があります。
6.10.1.5. Probe Status ⇒ OK —
例外なく正常に実行されたプローブ。これは、すべてのプローブに望ましい状態です。
6.10.1.6. Probe Status ⇒ All —
アカウント内のシステムでスケジュールされているすべてのプローブが、システム名のアルファベット順に一覧表示されます。
6.10.1.7. 現在の状態 —
プローブに関するレポートを生成する機能を提供しながら、選択したプローブのステータスと最後に実行された日時を識別します。このページは監視に不可欠ですが、その設定は監視対象のシステムに固有であるため、システムの詳細 ページ内の プローブ タブにあります。
プローブの結果のレポートを表示するには、日付 フィールドを使用して関連する期間を選択し、メトリックデータ、状態変更履歴、またはその両方を表示するかどうかを決定します。メトリックデータを取得するには、レポートを表示するメトリックを選択し、(チェックボックスを使用して) 結果をグラフ、イベントログ、またはその両方に表示するかどうかを決定します。次に、ページの下部にある レポートの生成 をクリックします。プローブのメトリックのデータが存在しない場合、次のメッセージが表示されます。NO DATA SELECTED TIME PERIOD AND METRIC

6.10.2. 通知 —

組織で確立されている連絡方法を識別します。これらのメソッドには、プローブからアラートを受信するように指定された電子メールアドレスまたはポケットベルアドレスが含まれています。
組織で利用できるさまざまな通知方法が、デフォルトの 通知 画面に一覧表示されています。メソッドは、適用されるユーザーに従って一覧表示されます。
新しい通知方法を作成するには、通知が適用されるユーザーの名前をクリックします。ユーザーのユーザーの詳細⇒通知方法ページが表示されます。 メソッドのプロパティーを編集するには、通知メソッドのタイトルをクリックします。
6.10.2.1. 通知⇒フィルター
通知フィルターを使用すると、標準通知を一時停止、リダイレクト、または自動的に確認するか、補足通知を送信する長期的なルールを作成できます。これは、詳細または頻繁なプローブ通信を管理するのに役立ちます。
6.10.2.1.1. 通知⇒通知フィルター⇒アクティブフィルター
これは、通知フィルタータブの既定の画面です。組織で使用できるすべてのアクティブなフィルターが一覧表示されます。フィルターの名前をクリックして、フィルターのプロパティーを編集します。
通知フィルターを作成するには、画面の右上にある 新しい通知フィルターの作成 リンクをクリックします。以下にリストされている各オプションを設定し、フィルターの保存 ボタンをクリックしてフィルターを作成します。
  1. 説明: このフィルターを他のフィルターと区別できる値を入力します。
  2. Type: フィルターが実行するアクションを決定します: 着信通知のリダイレクト、確認、一時停止、または補足。
  3. 送信先: ステップ 2 の リダイレクト通知 および 補足通知 オプションでは、通知の送信先の電子メールアドレスが必要です。残りのオプションでは、電子メールアドレスは必要ありません。
  4. Scope: フィルターの対象となる監視コンポーネントを決定します。
  5. Organization/Scout/Probe: このオプションを使用すると、このフィルターを適用する組織、スカウト、またはプローブを選択できます。リストから複数のアイテムを選択するには、Ctrl キーを押しながらアイテムの名前をクリックします。アイテムの範囲を選択するには、Shift キーを押しながら範囲内の最初と最後のアイテムをクリックします。
  6. Probes in State: フィルターに関連するプローブの状態を選択します。たとえば、重要なプローブのみの補足通知を作成することを選択できます。フィルターで無視する状態の左側にあるボックスのチェックを外します。
  7. 通知の送信先: これは、フィルターが設定されていない場合に通知が送信される方法です。たとえば、ユーザーが休暇を取った場合に、通常はユーザーに送信される通知をリダイレクトし、プローブからの他のすべての通知を変更しないようにすることができます。
  8. Match Output: ここに正規表現を入力して、正確な通知結果を選択します。通知の "Message:" 部分が正規表現と一致しない場合、フィルターは適用されません。
  9. Recurring: フィルターを継続的に実行するか、定期的に実行するかを選択します。繰り返しフィルターは、フィルターの期間よりも短い期間、複数回実行されます。たとえば、フィルターの開始時刻と終了時刻の間で毎時 10 分間、繰り返しフィルターを実行できます。非反復フィルターは、フィルターの開始時刻と終了時刻の間で継続的に実行されます。
  10. 開始: フィルターの操作を開始する日時を入力します。
  11. 終了: フィルターの終了日時を入力します。
  12. Recurring Duration: 繰り返しフィルターインスタンスがアクティブである期間。このフィールドは、繰り返しフィルターにのみ適用され、上記で指定された 開始 時刻から始まります。指定された期間外に生成された通知はフィルタリングされません。
  13. Recurring Frequency: フィルターがアクティブになる頻度。
通知フィルターは削除できません。ただし、終了日を過去のある時点に設定すると、フィルターがキャンセルされる場合があります。(終了日は開始日以降である必要があります。そうでない場合、変更は失敗します。) もう 1 つの方法は、アクティブ ページから一連のフィルターを選択し、右下にある 通知フィルターの期限切れ ボタンをクリックすることです。これらのフィルターはキャンセルされ、期限切れのフィルター タブに表示されます。
6.10.2.1.2. 通知⇒通知フィルター⇒期限切れのフィルター
このタブには、終了日を過ぎたすべての通知フィルターが一覧表示されます。期限切れのフィルターは無期限に保存されます。これにより、組織は必要に応じて有用なフィルターをリサイクルでき、トラブルシューティングのための履歴記録が提供されます。

6.10.3. プローブスイート

プローブスイートを使用すると、1 つまたは複数のプローブを設定して、1 つまたは複数のシステムに適用できます。プローブスイートは一度設定すると、バッチ内の任意の数のシステムに適用できます。これにより、Monitoring のお客様は時間の節約と一貫性を得ることができます。
プローブスイートを作成して適用するには、最初に空のプローブスイートを作成し、次にメンバープローブを設定し、最後にスイートを選択したシステムに適用します。
  1. モニタリング⇒プローブスイートページから、プローブスイートの作成 リンクを選択します。プローブスイートの識別しやすい名前を入力します。スイートの簡単な説明を追加することもできます。プローブスイートの作成 ボタンをクリックして続行します。
  2. スイートを設定するプローブを追加して設定します。右上にある 新規プローブの作成 リンクをクリックします。
  3. 「System Details ⇒ Monitoring — で説明されているように、プローブを設定し、右下の プローブの作成 ボタンをクリックします。必要なすべてのプローブが追加されるまで、このプロセスを繰り返します。
    注記
    RHN Satellite Server で Sendmail を正しく設定し、Probe Suite が適用される各クライアントシステムに rhnmd デーモンをインストールして実行する必要があります。詳細は、『RHN Satellite Server 5.0.0 インストールガイド』 を参照してください。
  4. Probe Suite が適用されるシステムを追加します。画面の右上にある システムをプローブスイートに追加 リンクをクリックして続行します。
  5. 次のページには、監視資格を持つすべてのシステムのリストが表示されます。プローブスイートを適用するシステムの左側にあるチェックボックスをオンにし、使用する監視スカウトを選択し、プローブスイートにシステムを追加 ボタンをクリックして、プローブスイートの作成を完了します。
スイートからプローブを削除または切り離すことができます。プローブを切り離すと、スイートからプローブの関連付けが解除され、指定されたシステムのシステム固有のプローブに変換されます。これは、デタッチされたプローブへの変更がそのシステムにのみ影響することを意味します。プローブを削除すると、すべてのシステムのスイートからプローブが削除されます。
プローブスイートからプローブを削除するには:
  1. Monitoring ⇒ Probe Suites ページから、変更したい Probe Suite のタイトルをクリックします。
  2. プローブ サブタブを選択します。
  3. 削除したいプローブの横にあるチェックボックスをオンにします。
  4. プローブスイートからプローブを削除 ボタンをクリックします。
Probe Suite からシステムを削除することもできます。この操作には、2 つの方法があります。最初の方法は、プローブスイートからシステムを切り離すことです。その場合、システムにはまだ同じプローブが割り当てられています。ただし、他のシステムに影響を与えることなく、これらのプローブを個別に設定できるようになりました。個々のシステムからプローブを削除する方法は、「System Details ⇒ Monitoring — を参照してください。
スイートからシステムを切り離すには。
  1. MonitoringProbe Suites ページから、変更したい Probe Suite のタイトルをクリックします。
  2. システム サブタブを選択します。
  3. プローブスイートから削除するシステムの横にあるボックスをオンにします。
  4. Detach System (s) from Probe Suite ボタンをクリックします。
2 番目の方法は、スイートからシステムを削除することです。これにより、システムがスイートから削除され、実行中のすべてのプローブがシステムから削除されます。
注記
このアクションにより、すべてのプローブスイートのプローブがシステムから削除され、時系列およびイベントログの履歴データもすべて削除されます。このアクションは元に戻せません。
プローブスイートからシステムを削除し、関連するすべてのプローブをシステムから削除するには、次の手順を実行します。
  1. Monitoring ⇒ Probe Suites ページから、変更したい Probe Suite のタイトルをクリックします。
  2. システム サブタブを選択します。
  3. プローブスイートから削除するシステムの横にあるボックスをオンにします。
  4. プローブスイートからシステムを削除 ボタンをクリックします。
最後に、単一プローブと同様に、プローブスイートに関する情報を含む CSV ファイルをダウンロードできます。モニタリングプローブスイート ページの下部にある CSV のダウンロード リンクをクリックして、ファイルをダウンロードします。

6.10.4. スカウト設定プッシュ —

監視インフラストラクチャーのステータスを表示します。システムへのプローブの追加やプローブのしきい値の編集など、監視設定を変更するたびに、監視インフラストラクチャーを再設定する必要があります。これを行うには、RHN サーバーのチェックボックスを選択し、Push Scout Configs をクリックします。このページの表は、要求されたプッシュと完了したプッシュの日時を示しています。
サーバーの名前をクリックすると、その Red Hat Network Monitoring Daemon SSH 公開鍵が開きます。これにより、SSH キーをコピーして、スカウトによって監視されているシステムに貼り付けることができます。これは、Red Hat Network Monitoring Daemon がサテライトに接続するために必要です。

6.10.5. 一般設定 —

Monitoring インフラストラクチャーに広く適用できる情報を収集します。このページで何かを変更すると、RHN Satellite Server の Monitoring サービスがリセットされます。また、このサテライトに接続するすべてのモニタリングが有効な RHN Proxy Server でモニタリングサービスの再起動イベントをスケジュールします。これは、これらのサーバーの監視サービスが設定をただちに再読み込みするようにするためです。
通常、他のフィールドで提供されるデフォルトは、Satellite のインストールから派生したものであるため、受け入れられます。ただし、このページのフィールドを使用して、監視設定を変更することはできます。たとえば、ここでメール交換サーバーを変更できます。このページでは、Satellite からのすべての管理電子メールの送信先を変更することもできます。終了したら、設定の更新 をクリックします。

6.11. Satellite ツール

このページでは、RHN Satellite Server のお客様は、Satellite の基本設定を管理できます。デフォルトのページである Task Engine Status には、主要なタスクの最新の実行時間の概要が表示されます。

図6.22 Satellite ツール

6.11.1. Satellite Tools ⇒ Satellite Configuration

このタブはサブタブに分かれており、RHN Satellite Server のほとんどの側面を設定できます。変更を行ったら、Satellite を再起動することが重要です。これは、最後のタブで実行できます。
6.11.1.1. サテライトツール⇒サテライト設定⇒一般
サテライト設定⇒一般設定 ページでは、管理者の電子メールアドレスや監視を有効にするかどうかなど、最も基本的なサテライト設定を変更できます。
6.11.1.2. サテライトツール⇒サテライト設定⇒モニタリング
RHN Satellite の設定⇒モニタリング ページでは、このサテライトのモニタリングの側面を設定できます。ローカルメールエクスチェンジャとローカルメインドメインは、監視通知メッセージを管理者にメールで送信するために使用されます。これは、プローブからアラート通知を受信する場合にのみ必要です。その場合は、使用するメールサーバー (エクスチェンジャー) とドメインを指定します。sendmail は、通知の電子メールリダイレクトを処理するように設定する必要があることに注意してください。完了したら、設定の更新 をクリックします。
6.11.1.3. サテライトツール⇒サテライト設定⇒証明書
RHN Satellite 設定⇒証明書 ページでは、新しい Satellite 証明書をアップロードすることができます。証明書のパスを特定するには、参照 をクリックし、ファイルに移動して選択します。その内容を入力するには、証明書をテキストエディターで開き、すべての行をコピーして、下部の大きなテキストフィールドに直接貼り付けます。Red Hat では、エラーが発生しにくいファイルロケーターの使用を推奨しています。Validate Certificate をクリックして続行します。DNS に関連するエラーを受け取った場合は、Satellite が正しく設定されていることを確認してください。
6.11.1.4. サテライトツール⇒サテライト設定⇒ブートストラップ
RHN サテライトの設定⇒ブートストラップ ページでは、中央の RHN サーバーからサテライトにクライアントシステムをリダイレクトするためのブートストラップスクリプトを生成できます。このスクリプトは、Satellite の /var/www/html/pub/bootstrap/ ディレクトリーに配置され、デフォルトで中央の RHN サーバーからパッケージを取得するすべてのシステムの再設定に伴う労力を大幅に削減します。必須フィールドには、以前のインストール手順から得られた値が事前に入力されています。この情報が正確であることを確認してください。
チェックボックスは、組み込みのセキュリティー SSL および GNU Privacy Guard (GPG) 機能を含めるためのオプションを提供します。どちらも推奨されます。さらに、リモートコマンドの受け入れとシステムのリモート設定管理を有効にして、ここでブートストラップすることもできます。どちらの機能も、クライアント設定を完了するのに役立ちます。最後に、HTTP プロキシーサーバーを使用している場合は、関連するフィールドに入力します。終了したら、Generate Bootstrap Script をクリックします。
6.11.1.5. サテライトツール⇒サテライト設定⇒再起動
RHN サテライト設定⇒再起動 ページには、サテライト設定の最終ステップが含まれています。前の画面で追加したすべての設定オプションを組み込むために、再起動 ボタンをクリックしてサテライトを再起動します。再起動が完了するまでに 4-5 分かかることに注意してください。

6.11.2. サテライトツール⇒サテライト設定⇒文字列マネージャー

Satellite String Manager を使用すると、Satellite からの電子メールで生成される標準文字列を制御できます。電子メールアカウント情報、電子メールフッター、Satellite のホスト名をカスタマイズできます。
サテライトについて変更したい情報のラベルをクリックします。次の画面でテキストを編集し、送信 ボタンをクリックして変更を保存します。

6.12. Help

ヘルプ ページは、RHN ユーザーが利用できるドキュメントとサポートの完全なスイートへのアクセスを提供します。Your RHN カテゴリーの Help をクリックして、利用可能なオプションのリストを表示します。

6.12.1. ヘルプデスク

ヘルプデスク ページには、このセクションで利用できるヘルプオプションがまとめられています。このページ内のリンクまたは左側のナビゲーションバーのボタンをクリックして、さらに探索してください。

6.12.2. クイックスタートガイド

クイックスタートガイド ページには、Red Hat Network とその多くの機能の簡単な概要が含まれています。RHN に慣れていない場合は、このガイド全体を読むことをお勧めします。対象となるトピックには、システムの登録、エラータ 更新の適用、ワンクリック更新の使用、およびトラブルシューティングが含まれます。

6.12.3. よくある質問:

FAQ ページには、よく寄せられる質問とそれらの質問に対する回答がリストされています。これらは次のカテゴリーに分類され、それぞれが個別のボタンとページで表されます: トップ 10、一般、アカウント管理、開始方法、サービスレベル、RHN の使用、技術的な質問、管理サービス、プライバシー / 法律、ポリシー、定義、および全て。

6.12.4. 移行に関するよくある質問

RHL のサポートが終了した製品からの移行に関するよくある質問。

6.12.5. リファレンスガイド

リファレンスガイド のページでは、Red Hat Network を使用するための最も包括的な手順が記載された同じドキュメントに移動します。ログインしたアカウントの資格レベルと製品によっては、他のテクニカルガイドへのリンクも左側のナビゲーションバーに表示される場合があることに注意してください。

6.12.6. ベストプラクティスガイド

企業の RHN ユーザー向けの一連のベストプラクティス。

6.12.7. お問い合わせ

Contact RHN ページは、顧客がヘルプを得る方法を提供します。具体的には、ログアウトしたユーザーは、FAQ、カスタマーサービスの電子メールアドレス、および rhn-users メーリングリストにアクセスできます。ログインした有料ユーザーは、上記のすべてにアクセスでき、rhn-feedback またはカスタマーサービスのアドレスに送信できるオンラインフォームにアクセスできます。さらに、オンラインフォームを使用して、テクニカルサポートのリクエストを送信できます。
カスタマーサービスのアドレスは請求と購入に関する質問を処理し、rhn-users リストは顧客が互いに助け合うことを可能にします。rhn-feedback アドレスは顧客の入力を収集し、自動応答を提供しますが、それ以上のものはありません。テクニカルサポートフォームにより、顧客はパーソナライズされた有益な応答をタイムリーに受け取ることができます。

6.12.8. Satellite インストールガイド

RHN Satellite Server とそのインストールに関する詳細情報。

6.12.9. プロキシーガイド

RHN Proxy サーバーに関する詳細情報。

6.12.10. クライアント設定ガイド

クライアントをセットアップして RHN Proxy または Satellite Server に接続するためのドキュメント。

6.12.11. チャネル管理ガイド

RHN を使用したカスタムチャンネルの作成とメンテナーンスに関するドキュメント。

6.12.12. 利用規約

Terms &Conditions ページには、RHN Network Services の使用およびサブスクリプション契約が表示されます。

6.12.13. 停止ポリシー

Outage Policy ページは、Red Hat Network のスケジュールされたメンテナーンスウィンドウを識別し、E メール停止リスト (rhn-outage-list@redhat.com) に登録して、緊急およびその他の予定外の停止について通知を受ける手段を提供します。

6.12.14. リリースノート

リリースノート のページには、Red Hat Network の最近のリリースごとに付随するノートがリストされています。これらのノートでは、ユーザーインターフェイスの主要な機能強化から関連ドキュメントのマイナーな変更まで、特定のリリースサイクルで発生するすべての重要な変更について説明します。

6.12.15. RHN ソフトウェアを入手する

RHN ソフトウェア ページは、サポートされているすべてのディストリビューションの Red Hat Update Agent および Red Hat Network Registration Client への直接リンクを提供します。さらに、現在期限切れになっている証明書とともに出荷された古いバージョンの Red Hat Enterprise Linux を使用している場合に、期限切れの Secure Sockets Layers (SSL) 証明書を解決する方法についても説明します。

第7章 モニターリング

Red Hat Network Monitoring エンタイトルメントを使用すると、システムを適切かつ効率的に実行し続けるために設計された一連のアクションを実行できます。これにより、システムリソース、ネットワークサービス、データベース、および標準アプリケーションとカスタムアプリケーションの両方を注意深く監視できます。
モニタリングは、リアルタイムと履歴の両方の状態変化情報、および特定のメトリックデータを提供します。障害がすぐに通知され、重大になる前にパフォーマンスの低下が警告されるだけでなく、キャパシティプランニングとイベントの関連付けを行うために必要な情報も提供されます。たとえば、システム全体の CPU 使用率を記録するプローブの結果は、それらのシステムの負荷を分散する上で非常に貴重であることが証明されます。
監視には、通知方法の確立、システムへのプローブのインストール、すべてのプローブのステータスの定期的な確認、およびシステムまたはサービスの履歴データを表示するレポートの生成が伴います。この章では、Monitoring 資格に関連する一般的なタスクを特定します。モニタリングインフラストラクチャーに影響する事実上すべての変更は、Scout Config Push ページから設定を更新することによって確定する必要があることに注意してください。

7.1. 前提条件

インフラストラクチャー内に RHN モニタリングを実装する前に、必要なツールがすべて揃っていることを確認してください。少なくとも、次のものが必要です。
  • 監視資格 — これらの資格は、監視対象のすべてのシステムに必要です。モニタリングは、Red Hat Enterprise Linux システムでのみサポートされています。
  • 監視機能を備えた RHN Satellite Server — 監視システムは、Red Hat Enterprise Linux AS 3 Update 5、Red Hat Enterprise Linux AS 4 以降のベースオペレーティングシステムを搭載したサテライトに接続する必要があります。インストール手順については、ヘルプ の RHN Satellite Server インストールガイドを参照してください。サテライトを購入するには、Red Hat の営業担当者にお問い合わせください。
  • 監視管理者 — このロールは、プローブのインストール、通知方法の作成、または何らかの方法で監視インフラストラクチャーを変更するユーザーに付与する必要があります。(組織管理者は、組織内の他のすべてのロールの能力を自動的に継承するため、これらのタスクを実行できることに注意してください)。このロールは、ユーザーの ユーザーの詳細 ページから割り当てます。
  • Red Hat Network Monitoring Daemon — このデーモンは、スカウト用の SSH キーとともに、内部プロセスモニターを実行するために監視対象のシステムに必要です。ただし、システムの既存の SSH デーモン (sshd) を使用してこれらのプローブを実行できる場合があります。インストール手順と、このセキュアな接続を必要とするプローブのクイック一覧は、「Red Hat ネットワーク監視デーモン (rhnmd)」 を参照してください。利用可能なプローブの完全なリストは、付録C プローブ を参照してください。

7.2. Red Hat ネットワーク監視デーモン (rhnmd)

Monitoring エンタイトルメントを最大限に活用するために、Red Hat はクライアントシステムに Red Hat Network Monitoring Daemon をインストールすることをお勧めします。OpenSSH に基づいて、rhnmd は RHN Satellite Server がクライアントシステムと安全に通信して内部プロセスにアクセスし、プローブステータスを取得できるようにします。
Red Hat Network Monitoring Daemon では、監視対象システムがポート 4545 での接続を許可する必要があることに注意してください。代わりに sshd を使用することで、このポートを開いてデーモンを完全にインストールすることを避けることができます。詳細は、「SSH の設定」 を参照してください。

7.2.1. デーモンを必要とするプローブ

以下のプローブを実行するには、クライアントシステムで Red Hat Network Monitoring Daemon または sshd を介した暗号化された接続が必要です。
  • Linux::CPU 使用率
  • Linux:: ディスク IO スループット
  • Linux:: ディスク使用量
  • Linux::Inodes
  • Linux:: インターフェイストラフィック
  • Linux::Load
  • Linux:: メモリー使用量
  • Linux:: 状態ごとのプロセス数
  • Linux:: プロセス数の合計
  • Linux::Process Health
  • Linux:: プロセス実行中
  • Linux:: スワップの使用法
  • Linux:: 状態別の TCP 接続
  • Linux:: ユーザー
  • Linux::Virtual Memory
  • LogAgent:: ログパターンマッチ
  • LogAgent:: ログサイズ
  • ネットワークサービス:: リモート Ping
  • Oracle:: クライアント接続
  • 一般:: リモートプログラム
  • 一般:: データを使用したリモートプログラム
Linux グループのすべてのプローブには、この要件があることに注意してください。

7.2.2. Red Hat ネットワーク監視デーモンのインストール

Red Hat Network Monitoring Daemon をインストールして、「デーモンを必要とするプローブ」 で特定されたプローブを使用したモニタリング用のシステムを準備します。sshd を使用して RHN 監視インフラストラクチャーと監視対象システム間の安全な接続を許可する場合、このセクションの手順はオプションであることに注意してください。手順については、「SSH の設定」 を参照してください。
rhnmd パッケージは、すべての Red Hat Enterprise Linux ディストリビューションの RHN Tools チャンネルにあります。インストールするには、以下を行います。
  1. 監視対象のシステムを、システムに関連付けられた RHN Tools チャンネルにサブスクライブします。これは、システムの詳細⇒チャネル⇒ソフトウェア サブタブから個別に行うか、チャネルの詳細⇒ターゲットシステム タブから一度に複数のシステムに対して行うことができます。
  2. サブスクライブしたら、Channel Details ⇒ Packages タブを開き、rhnmd パッケージ (R の下) を見つけます。
  3. パッケージ名をクリックして、パッケージの詳細 ページを開きます。ターゲットシステム タブに移動し、目的のシステムを選択して、パッケージのインストール をクリックします。
  4. 「SSH キーのインストール」 の説明に従って、監視対象のすべてのクライアントシステムに SSH 公開鍵をインストールします。
  5. 次のコマンドを使用して、すべてのクライアントシステムで Red Hat Network Monitoring Daemon を開始します。
    service rhnmd start
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  6. デーモンを必要とするプローブを追加するときは、RHNMD User および RHNMD Port のデフォルト値を受け入れます。nocpulse4545、それぞれ。

7.2.3. SSH の設定

Red Hat Network Monitoring Daemon をインストールしてクライアントシステムにポート 4545 を開くことを避けたい場合は、システムと RHN の間で必要な暗号化された接続を提供するように sshd を設定できます。これは、すでに sshd を実行している場合に特に望ましい場合があります。監視用にデーモンを設定するには。
  1. 監視対象のシステムに SSH パッケージがインストールされていることを確認します。
    rpm -qi openssh-server
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  2. デーモンに関連付けるユーザーを識別します。これは、必要な SSH キーをユーザーの ~/.ssh/authorized_keys ファイルに入れることができる限り、システムで利用可能な任意のユーザーにすることができます。
  3. /etc/ssh/sshd_config 設定ファイルで識別されているように、デーモンが使用するポートを識別します。デフォルト値はポート 22 です。
  4. 「SSH キーのインストール」 の説明に従って、監視対象のすべてのクライアントシステムに SSH 公開鍵をインストールします。
  5. 次のコマンドを使用して、すべてのクライアントシステムで sshd を開始します。
    service sshd start
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  6. デーモンを必要とするプローブを追加するときは、手順 2 と 3 から得られた値を RHNMD ユーザー および RHNMD ポート フィールドに挿入します。

7.2.4. SSH キーのインストール

rhnmdsshd のどちらを使用する場合でも、監視対象のシステムに Red Hat Network Monitoring Daemon 公開 SSH キーをインストールして、安全な接続を確立する必要があります。インストールするには、以下を行います。
  1. RHN Web サイトの Monitoring ⇒ Scout Config Push ページに移動し、クライアントシステムを監視する RHN サーバーの名前をクリックします。結果ページに SSH id_dsa.pub キーが表示されます。
  2. 文字列 (ssh-dss で始まり、RHN サーバーのホスト名で終わる) をコピーします。
  3. 監視対象システムのコマンドラインで、デーモンに合わせたユーザーに切り替えます。これは、次のコマンドを使用して rhnmd で実行されます。
    su - nocpulse
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  4. キー文字列をデーモンのユーザーの ~/.ssh/authorized_keys ファイルに貼り付けます。rhnmd の場合、これは /opt/nocpulse/.ssh/authorized_keys です。
    監視対象のシステムで設定管理が有効になっている場合は、設定チャネルを使用してシステム全体にこのファイルを展開できます。
    注記
    authorized_keys に有効なエントリーがすでに存在する場合は、既存のキーを置き換えるのではなく、デーモンキーをファイルに追加します。これを行うには、コピーしたテキストを同じ .ssh/ ディレクトリーの id_dsa.pub に保存してから、コマンド cat ~/.ssh/id_dsa.pub >> ~/.ssh/authorized_keys を実行します。
  5. 最後に、.ssh/ ディレクトリーと authorized_keys ファイルに適切な権限が設定されていることを確認してください。これは、次のコマンドを使用してデーモンのユーザーとして実行できます。
    chmod 700 ~/.ssh 
    chmod 600 ~/.ssh/authorized_keys
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
キーが配置されてアクセス可能になると、キーを必要とするすべてのプローブで、監視インフラストラクチャーと監視対象システム間の ssh 接続が許可されます。次に、新しく設定されたシステムに対して実行する監視デーモンを必要とするプローブをスケジュールすることができます。

7.3. mysql-server パッケージ

RHN Satellite Server が、MySQL プローブを実行したいモニタリング資格を持つクライアントシステムにサービスを提供する場合、RHN Satellite Server で mysql-server パッケージを設定する必要があります。利用可能なすべてのプローブの一覧は、付録C プローブ を参照してください。
サテライトを Red Hat Enterprise Linux AS Extras チャンネルにサブスクライブし、RHN Web サイトまたは up2date を介して mysql-server パッケージをインストールします。
このトランザクションでは、2 つの追加パッケージもダウンロードされます。これらは、mysql-server パッケージをインストールして正常に実行するために必要です。完了したら、Satellite を使用して MySQL プローブをスケジュールできます。

7.4. 通知

RHN インターフェイス内でプローブのステータスを表示するだけでなく、プローブの状態が変わるたびに通知を受けることができます。これは、ミッションクリティカルな運用システムを監視する場合に特に重要です。このため、Red Hat はこの機能を利用することをお勧めします。
RHN 内でプローブ通知を有効にするには、RHN Satellite Server のインストール中にメール交換サーバーとメールドメインを識別し、受信メールを適切に処理するように sendmail を設定しておく必要があります。詳細は、『RHN Satellite Server インストールガイド』 の 『インストール』 の章を参照してください。

7.4.1. 通知方法の作成

通知は、通知メソッド、特定の RHN ユーザーに関連付けられた電子メールまたはポケットベルアドレスを介して送信されます。アドレスは特定のユーザーアカウントに関連付けられていますが、エイリアスまたはメーリングリストを通じて複数の管理者にサービスを提供する場合があります。各ユーザーアカウントには、複数の通知方法を含めることができます。通知方法を作成するには。
  1. 組織管理者または監視管理者として RHN Web サイトにログインします。
  2. ユーザーの詳細⇒通知方法 タブに移動し、新しい方法の作成 をクリックします。
  3. 次のように、メソッド名に直感的でわかりやすいラベルを入力します。DBA day email、正しい電子メールアドレスまたはポケットベルアドレスを提供します。すべての通知方法のラベルは、プローブの作成時に 1 つのリストで使用できるため、組織に固有のものである必要があります。
  4. 短縮されたメッセージをポケットベルに送信する場合は、チェックボックスを選択します。この短い形式には、プローブの状態、システムのホスト名、プローブ名、メッセージの時間、および送信 ID のみが含まれます。標準の長い形式には、追加のメッセージヘッダー、システムとプローブの詳細、および応答の指示が表示されます。
  5. 終了したら、メソッドの作成 をクリックします。新しい方法は、ユーザーの詳細⇒通知方法 タブと、上部の 監視 カテゴリーの下の 通知 ページに表示されます。その名前をクリックして、編集または削除します。
  6. プローブを追加するときに、プローブ通知 チェックボックスを選択し、表示されるプルダウンメニューから新しい通知方法を選択します。プローブに割り当てられた通知方法は、プローブとの関連付けが解除されるまで削除できません。

7.4.2. 通知の受信

通知メソッドを作成してプローブに関連付ける場合は、それらを受け取る準備ができている必要があります。これらの通知は、電子メールアドレスまたはポケットベルアドレスに送信される短いテキストメッセージの形式で送信されます。電子メール通知の例を次に示します。
Subject: CRITICAL: [hostname]: Satellite: Users at 1
From: "Monitoring Satellite Notification" (rogerthat01@redhat.com)
Date: Mon, 6 Dec 2004 13:42:28 -0800  
To: user@organization.com

This is RHN Monitoring Satellite notification 01dc8hqw. 

Time: Mon Dec 06, 21:42:25 PST 
State: CRITICAL
System: [hostname] ([IP address]) 
Probe: Satellite: Users 
Message: Users 6 (above critical threshold of 2)
Notification #116 for Users
 
Run from: RHN Monitoring Satellite
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ご覧のとおり、長い電子メール通知には、関連するプローブについて知っておく必要のあるすべての情報が含まれています。メッセージには、プローブコマンド、ランタイム、監視対象のシステム、および状態に加えて、正確なメッセージとプローブを表す一意の文字列である Send ID が含まれます。上記のメッセージでは、送信 ID は 01dc8hqw です。
ポケットベル通知には、必然的に最も重要な詳細、つまり電子メールメッセージの件名 (状態、システム、プローブ、および時間を含む) と送信 ID のみが含まれます。ページャー通知の例を次に示します。
 CRITICAL: [hostname]: Satellite: Users at 21:42 PST, notification 01dc8hqw 
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7.4.3. 通知のリダイレクト

通知を受け取ったら、確認メールに高度な通知ルールを含めることでリダイレクトできます。通知に返信して、必要なオプションを含めるだけです。可能なリダイレクトオプションまたは フィルタータイプ は次のとおりです。
  • ACK METOO — デフォルトの宛先 に加えて リダイレクト宛先に通知を送信します。
  • ACK SUSPEND — 指定された期間、通知メソッドを一時停止します。
  • ACK AUTOACK — 通知の宛先を変更しませんが、一致するアラートが送信されるとすぐに自動的に確認します。
  • ACK REDIR — デフォルトの宛先 ではなく リダイレクト宛先に通知を送信します。
ルールの形式は、filter_type probe_type duration email_address である必要があります。filter_type は以前の高度なコマンドの 1 つを示し、probe_type はプローブまたはシステムを示し、duration はリダイレクトの時間の長さを示し、email_address は目的の受信者を示します。以下に例を示します。
 ACK METOO system 1h boss@domain.com 
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大文字にする必要はありません。期間は、分 (m)、時間 (h)、または日 (d) でリストできます。電子メールアドレスは、リダイレクト (REDIR) および補足 (METOO) 通知にのみ必要です。
結果の電子メールに含まれるアクションの説明は、ユーザーが入力したコマンドにデフォルト設定されます。リストされている理由は、ユーザーが電子メールの送信者に等しい user@domain.com による電子メール ack リダイレクト など、アクションの概要です。
注記
コマンド ack suspend host のバリエーションを使用して通知電子メールに返信することにより、ほぼすべてのプローブ通知を停止またはリダイレクトできます。ただし、ack suspend host またはその他のリダイレクト応答でプローブに応答することによって、Satellite プローブ通知を停止することはできません。これらのプローブでは、Satellite の Web インターフェイス内で通知を変更する必要があります。

7.4.4. 通知のフィルタリング

プローブの状態が変化するたびに通知が生成されるため、ネットワーク内の単純な変更によって大量の通知が発生する可能性があります。通知フィルターの作成、キャンセル、および適用については、「通知⇒フィルター」 で詳しく説明します。

7.4.5. 通知方法の削除

理論的には、通知メソッドの削除は作成と同じくらい簡単です。結局のところ、削除を実行するためにフィールドにデータを入力する必要はなく、この明示的な目的のためにボタンが存在します。ただし、メソッドとプローブ間の既存の関係により、このプロセスが複雑になる可能性があります。通知方法を削除するには、次の手順に従います。
  1. 組織管理者または監視管理者として RHN Web サイトにログインします。
  2. 監視⇒通知 ページに移動し、削除するメソッドの名前をクリックします。
  3. ユーザーの詳細⇒通知方法 タブで、方法の削除 をクリックします。メソッドがどのプローブにも関連付けられていない場合は、確認ページが表示されます。削除の確認 をクリックします。通知方法は削除されました。
    注記
    通知方法の名前とアドレスの両方を編集できるため、方法を削除するのではなく、更新することを検討してください。これにより、各プローブを編集して新しい通知メソッドを作成しなくても、そのメソッドを使用してすべてのプローブからの通知がリダイレクトされます。
  4. メソッドが 1 つ以上のプローブに関連付けられている場合は、確認ページの代わりに、メソッドを使用するプローブのリストと、プローブが接続されているシステムが表示されます。プローブ名をクリックして、システムの詳細⇒プローブ タブに直接移動します。
  5. システムの詳細⇒プローブ タブで、別の通知方法を選択し、プローブの更新 をクリックします。
  6. 監視⇒通知 ページに戻り、通知メソッドを削除できます。

7.5. プローブ

Red Hat Network Monitoring Daemon がインストールされ、通知方法が作成されたので、Monitoring 資格を持つシステムにプローブをインストールすることができます。システムに監視の資格がある場合、システムの詳細 ページに プローブ タブが表示されます。これは、ほとんどのプローブ関連の作業を行う場所です。

7.5.1. プローブの管理

プローブをシステムに追加するには、システムにモニタリングの資格が必要です。さらに、システムの root ユーザーとして、システムグループ管理者のロールを介して、または組織管理者として、システム自体にアクセスできる必要があります。以下のようになります。
  1. システムの組織管理者またはシステムグループ管理者として RHN Web サイトにログインします。
  2. システムの詳細⇒プローブ タブに移動し、新しいプローブの作成 をクリックします。
  3. System Probe Creation ページで、すべての必須フィールドに入力します。まず、プローブコマンドグループを選択します。これにより、使用可能なプローブとその他のフィールドおよび要件のリストが変更されます。コマンドグループによるプローブの完全な一覧は、付録C プローブ を参照してください。一部のプローブでは、クライアントシステムに Red Hat Network Monitoring Daemon をインストールする必要があることに注意してください。
  4. 目的のプローブコマンドと監視スカウトを選択します。通常 RHN Monitoring Satellite ですが、おそらく RHN Proxy Server です。プローブの簡潔で一意の説明を入力します。
  5. プローブの状態が変化したときに通知を受け取るには、プローブ通知 チェックボックスを選択します。Probe Check Interval プルダウンメニューを使用して、通知を送信する頻度を決定します。選択中 1 minute (および プローブ通知 チェックボックス) は、プローブが CRITICAL または WARNING のしきい値を超えるたびに通知を受け取ることを意味します。通知メソッドの作成およびメッセージの確認方法は、「通知」 を参照してください。
  6. RHNMD User および RHNMD Port フィールドが表示されている場合は、それらを使用して、プローブが Red Hat Network Monitoring Daemon ではなく sshd を介して通信するように強制します。詳細は、「SSH の設定」 を参照してください。それ以外の場合は、デフォルト値を受け入れます。nocpulse4545、それぞれ。
  7. タイムアウト フィールドが表示された場合は、デフォルト値を確認し、必要に応じて調整してください。すべてではありませんが、ほとんどのタイムアウトは UNKNOWN 状態になります。プローブのメトリクスが時間ベースの場合、タイムアウトがしきい値に割り当てられた時間以上であることを確認してください。そうしないと、しきい値を超える前にプローブがタイムアウトになるため、メトリクスは役に立ちません。
  8. 残りのフィールドを使用して、プローブのアラートしきい値を設定します (該当する場合)。これらの CRITICAL 値と WARNING 値は、プローブがどの時点で状態を変更したかを決定します。これらのしきい値に関するベストプラクティスは、「しきい値の設定」 を参照してください。
  9. 完了したら、Create Probe をクリックします。これを有効にするには、Scout Config Push ページでモニタリング設定の変更をコミットする必要があることに注意してください。
プローブを削除するには、現在の状態 ページに移動し (システムの詳細⇒プローブ タブでプローブの名前をクリック)、プローブの削除 をクリックします。最後に、削除を確認します。

7.5.2. しきい値の設定

RHN が提供するプローブの多くにはアラートしきい値が含まれており、これを超えるとプローブの状態が変化したことを示します。たとえば、Linux::CPU 使用率プローブを使用すると、CPU 使用率の CRITICAL および WARNING しきい値を設定できます。監視対象システムが CPU 使用率の 75% を報告し、WARNING しきい値が 70% に設定されている場合、プローブは WARNING 状態になります。一部のプローブは、このようなしきい値を多数提供します。
Monitoring の資格を最大限に活用し、誤った通知を回避するために、Red Hat では、各システムのベースラインパフォーマンスを確立するために、しばらくの間通知なしでプローブを実行することをお勧めします。プローブに提供されているデフォルト値が適している場合もありますが、すべての組織には異なる環境があり、しきい値の変更が必要になる場合があります。

7.5.3. RHN サーバーの監視

すべてのクライアントシステムを監視するだけでなく、RHN を使用して RHN サーバー (RHN Satellite Server、RHN プロキシーサーバーなど) を監視することもできます。RHN サーバーを監視するには、サーバーによって監視されているシステムを見つけ、そのシステムの システムの詳細⇒プローブ タブに移動します。
新しいプローブの作成 をクリックし、Satellite プローブコマンドグループを選択します。次に、他のプローブの場合と同様に、残りのフィールドに入力します。手順は、「プローブの管理」 を参照してください。
RHN サーバーはクライアントシステムによって監視されているように見えますが、プローブは実際にはサーバー自体から実行されます。しきい値と通知は正常に機能します。
注記
Red Hat Network Monitoring Daemon 接続を必要とするプローブは、Monitoring ソフトウェアが実行されている RHN Satellite Server または RHN Proxy Server に対して使用することはできません。これには、Linux コマンドグループのほとんどのプローブと、ログエージェントプローブおよびリモートプログラムプローブが含まれます。Satellite コマンドグループプローブを使用して、RHN Satellite Server と RHN Proxy Server を監視します。プロキシースカウトの場合、プローブは、データをレポートしているシステムの下にリストされます。

7.6. トラブルシューティング

すべての監視関連の活動は RHN Web サイトを通じて行われますが、Red Hat は、エラーの原因を特定するのに役立ついくつかのコマンドライン診断ツールへのアクセスを提供します。これらのツールを使用するには、nocpulse 監視を行う RHN サーバーのユーザー。
最初に root として RHN サーバーにログインします。次のコマンドを使用してユーザー nocpulse に切り替えます。
su - nocpulse
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このセクションの残りの部分で説明されている診断ツールを使用できるようになりました。

7.6.1. rhn-catalog でプローブを調べる

プローブを完全にトラブルシューティングするには、最初にそのプローブ ID を取得する必要があります。この情報は、RHN サーバー上で rhn-catalognocpulse ユーザーとして実行します。出力は次のようになります。
2 ServiceProbe on example1.redhat.com (199.168.36.245): test 2
3 ServiceProbe on example2.redhat.com (199.168.36.173): rhel2.1 test
4 ServiceProbe on example3.redhat.com (199.168.36.174): SSH
5 ServiceProbe on example4.redhat.com (199.168.36.175): HTTP
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プローブ ID は最初の数字で、プローブ名 (RHN Web サイトに入力されたもの) は行の最後のエントリーです。上記の例では、5 プローブ ID は HTTP という名前のプローブに対応します。
さらに、次のように --commandline (-cn) および --dump (-d) オプションをプローブ ID とともに rhn-catalog に渡して、プローブに関する追加の詳細を取得することができます。
rhn-catalog --commandline --dump 5 
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--commandline オプションは、プローブに設定されたコマンドパラメーターを生成しますが、--dump は、アラートのしきい値、通知間隔、メソッドなど、その他すべてを取得します。
上記のコマンドを実行すると、次のような出力が得られます。
5 ServiceProbe on example4.redhat.com (199.168.36.175 ):
linux:cpu usage
 Run as: Unix::CPU.pm --critical=90 --sshhost=199.168.36.175
--warn=70 --timeout=15 --sshuser=nocpulse
--shell=SSHRemoteCommandShell --sshport=4545
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ID を取得したので、これを rhn-rhnprobe で使用してプローブの出力を調べます。手順は、rhn-runprobe の出力の表示」 を参照してください。

7.6.2. rhn-runprobe の出力の表示

rhn-catalog でプローブ ID を取得したので、それを rhn-runprobe と組み合わせて使用して、プローブの完全な出力を調べます。デフォルトでは rhn-runprobe はテストモードで動作することに注意してください。つまり、結果はデータベースに入力されません。そのオプションは次のとおりです。
Expand
表7.1 rhn-runprobe オプション
オプション 詳細
--help 利用可能なオプションを一覧表示して終了します。
--probe=PROBE_ID この ID でプローブを実行します。
--prob_arg=PARAMETER データベースからのプローブパラメーターをオーバーライドします。
--module=PERL_MODULE 実行する代替コードのパッケージ名。
--log=all=LEVEL パッケージまたはパッケージ 接頭辞のログレベルを設定します。
--debug=LEVEL 数値デバッグレベルを設定します。
--live プローブを実行し、データをキューに入れ、通知を送信します (必要な場合)。
少なくとも、--probe オプション、--log オプション、およびそれぞれの値を含める必要があります。--probe オプションは値としてプローブ ID を取り、--log オプションは値として "all" (すべての実行レベル) と数値の詳細レベルを取ります。以下に例を示します。
rhn-runprobe --probe=5 --log=all=4 
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上記のコマンドは、probeID 5 のすべての実行レベルについて、高レベルの詳細度でプローブ出力を要求します。
より具体的には、次のように、rhn-catalog から派生したコマンドパラメーターを指定できます。
rhn-runprobe 5 --log=all=4 --sshuser=nocpulse --sshport=4545 
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これにより、プローブの試行された実行を示す詳細な出力が生成されます。エラーは明確に識別されます。

第8章 UNIX サポートガイド

8.1. はじめに

この章では、UNIX ベースのクライアントシステムの管理に使用する場合の Red Hat Network 機能のインストール手順を説明し、相違点を特定します。RHN は UNIX サポートを提供し、顧客が UNIX から Linux に移行するのを支援します。このタスクの範囲が限られているため、UNIX クライアント管理用に提供される機能は、Red Hat Enterprise Linux システムの管理用に提供される機能ほど包括的ではありません。
以降のセクションでは、サポートされる UNIX バリアント、UNIX 管理システムでサポートされる RHN 機能、RHN で UNIX システムを管理するための前提条件、および UNIX クライアントのインストール手順を指定します。

8.1.1. サポートされている UNIX バリアント

以下の UNIX バリアント、バージョン、およびアーキテクチャーが Red Hat Network でサポートされています。
  • Solaris 8、9、10 (sparc)
  • Solaris 9、10 (x86)

8.1.2. 前提条件

UNIX サポートを取得するには、次のアイテムが必要です。
  • RHN Satellite Server 5.0.0 以降
  • 管理資格を持つサテライト証明書
  • 各 UNIX クライアントの管理資格
  • python、pyOpenSSL、および Red Hat Network Client パッケージを含む UNIX 用の RHN パッケージ。
  • サポートライブラリーを提供する Sunfreeware パッケージ。これらのパッケージの一部は、RHN Satellite Server 経由で入手できます。完全な一覧は、「追加パッケージのダウンロードおよびインストール」 を参照してください。

8.1.3. 含まれる機能

以下の機能は、RHN 内に存在するため、UNIX サポートサービスレベルに含まれています。
  • 設定可能な間隔に従って rhn_check をトリガーする Red Hat Network Service Daemon (rhnsd)
  • サテライトからスケジュールされたすべての設定アクションを実行する Red Hat Network 設定クライアント (rhncfg-client)
  • RHN 設定チャンネルのコマンドライン管理を可能にする Red Hat Network Configuration Manager (rhncfg-manager)
  • サテライトにチェックインし、サーバーからスケジュールされたアクションを実行する rhn_check プログラム
  • システムのグループ化、パッケージプロファイルの比較、複数のシステムを一度に管理するための System Set Manager の使用など、すべての管理レベルの機能
  • クライアントがこのアクションを許可している場合、ユーザーがサテライトの Web サイトを介して任意の管理対象クライアントでルートレベルのコマンドをスケジュールできるようにする リモートコマンド と呼ばれるプロビジョニング機能

8.1.4. 機能の違い

次の RHN 機能は、UNIX 環境では動作が異なります。
  • Red Hat Update Agent for UNIX は、対応する Linux よりもはるかに少ないオプションセットを提供し、rpm ではなくオペレーティングシステムのネイティブツールセットに依存してパッケージをインストールします - オプションの正確なリストについては 「コマンドラインからの更新」 を参照してください。
  • RHN プッシュ アプリケーションは、パッケージ、パッチ、およびパッチクラスターを含むネイティブの UNIX ファイルタイプをアップロードするように同様に変更されています。
    Solaris パッケージ、パッチ、およびパッチクラスターファイルは RPM ファイルとは異なるため、チャネルのアップロードメカニズムは多少異なります。Solaris の rhnpush パッケージには 2 つのアプリケーションがあります。
    • 最初の solaris2mpm は、Solaris パッケージまたはパッチごとに MPM ファイルを作成する RHN ユーティリティーです。MPM ファイルの中立的な形式により、Satellite はアップロードされたファイルを理解して管理できます。
    • 2 番目の rhnpush は、RPM ファイルだけでなく MOM ファイルも処理できるように拡張されています。それ以外の場合は、Linux バージョンの rhnpush と同じように動作します。
  • RHN Web サイトの Channels タブは拡張され、ネイティブ UNIX ファイルタイプのストレージとインストールに対応できるようになりました。

8.1.5. 除外された機能

以下の RHN 機能は UNIX サポートシステムでは利用できません:
  • 設定ファイル管理を除く、キックスタートやパッケージロールバックなどのすべてのプロビジョニングレベルの機能
  • エラータ更新の概念は UNIX では理解されないため、すべてのエラータ関連オプション
  • パッケージのソースファイル
また、応答 ファイルはまだサポートされていません。このようなファイルのサポートは、将来のリリースで計画されています。

8.2. 準備

RHN による管理を開始する前に、Satellite と UNIX クライアントの両方で準備と設定の手順を実行する必要があります。次のセクションでは、これについて詳しく説明します。

8.2.1. Satellite Server の準備 / 設定

必要なファイルをクライアントシステムに展開できるようにするには、UNIX クライアントをサポートするようにサテライトを設定する必要があります。これは、Satellite Server をまだインストールしているかどうかに応じて、次の 2 つの方法のいずれかで実行できます。
  1. サテライトのインストール中:
    図のように、インストールプロセス中に Enable Solaris Support ボックスをオンにして、Satellite での UNIX サポートを有効にします。

    図8.1 サテライトのインストール中に UNIX サポートを有効にする

  2. サテライトのインストール後:
    インストール後にサテライトを設定して、UNIX サポートを有効にします。これを行うには、上部のメニューバーで Satellite Tools を選択し、左側のナビゲーションバーで Satellite Configuration を選択します。次の画面で、図のように Solaris サポートを有効にする ボックスをオンにします。

    図8.2 サテライトのインストール後に UNIX サポートを有効にする

    設定の更新 ボタンをクリックして、変更を確認します。
  3. 最後に、クライアントシステムがサブスクライブできるベースチャネルを作成する必要があります。これは、RHN が UNIX コンテンツを提供しないためです。その結果、衛星同期 を使用してチャネルを作成することはできません。
    Solaris チャネルを作成するには、Satellite の Web インターフェイスに組織管理者または認証局としてログインします。チャネル タブに移動し、左側のナビゲーションバーから ソフトウェアチャネルの管理 に移動します。表示された画面の右上にある Create new channel リンクをクリックします。新しいチャネルの名前とラベルを指定し、クライアントのアーキテクチャーに応じて、アーキテクチャーとして Sparc Solaris または i386 Solaris を選択します。

8.2.2. クライアントシステムの準備

UNIX ベースのクライアントシステムで Red Hat Network を利用するには、接続の準備が必要です。
  1. gzip と必要なサードパーティーライブラリーをダウンロードしてインストールします。
  2. RHN アプリケーション tarball をサテライトからクライアントにダウンロードし、コンテンツをインストールします。
  3. 次に、安全な接続に必要な SSL 証明書をデプロイします。
  4. RHN Satellite Server に接続するようにクライアントアプリケーションを設定します。
完了すると、システムは RHN 更新の受信を開始する準備が整います。次の 3 つのセクションでは、これらの手順について詳しく説明します。
8.2.2.1. 追加パッケージのダウンロードおよびインストール
このセクションでは、サードパーティー製アプリケーションと RHN アプリケーションをサテライトから UNIX クライアントにダウンロードしてインストールするプロセスを順を追って説明します。
最も重要なのは、クライアントシステムと Red Hat Network 間のリンクを提供する UNIX 用の Red Hat Update Agent (up2date) です。Red Hat Update Agent の UNIX 固有バージョンは、対応する Linux に比べて機能が制限されていますが、システム登録を有効にし、パッケージのインストールとパッチを容易にします。ツールのオプションの詳細は、「登録と更新」 を参照してください。
注記
Solaris クライアントに最初にログインするときにコマンド bash を入力すると便利な場合があります。BASH シェルが使用可能な場合、システムの動作は可能な限り Linux に似たものになります。
8.2.2.1.1. サードパーティーパッケージのインストール
次のユーティリティーとライブラリーが存在しないと、RHN アプリケーションのインストールを続行できません。
  • gzip
  • libgcc
  • openssl
  • zlib
gzip ユーティリティーは SUNWgzip パッケージによって提供され、http://www.sunfreeware.com からダウンロードできます。
最近のバージョンの Solaris では、必要なライブラリーは次のネイティブインストールパッケージによって提供されます。
  • SUNWgccruntime
  • SUNWopenssl*
  • SUNWzlib
古いバージョンの Solaris の場合、次の必要なパッケージを http://www.sunfreeware.com からダウンロードできます。:
  • SMClibgcc または SMCgcc
  • SMCossl
  • SMCzlib
パッケージがクライアントにインストールされているかどうかを確認するには、pkginfo コマンドを使用します。たとえば、名前に "zlib" を含むパッケージを確認するには、次のコマンドを実行します。
# pkginfo | grep zlib
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注記
Solaris パッケージのアーカイブ名は、インストールされたパッケージの名前とは異なります。たとえば、パッケージアーカイブ libgcc<version>-sol<solaris-version>-sparc-local.gz は、インストール後に SMClibgcc になります。
8.2.2.1.2. ライブラリー検索パスを設定する
前の手順でインストールしたライブラリーを Solaris クライアントが使用できるようにするには、その場所をライブラリー検索パスに追加する必要があります。これを行うには、クライアントのアーキテクチャーに応じて、次のコマンドのいずれかを使用します。
Sparc の場合。
# crle -c /var/ld/ld.conifg -l /lib:/usr/lib:/usr/local/lib
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x86 の場合。
# crle -c /var/ld/ld.config -l /lib:/usr/lib:/usr/local/lib:/usr/sfw/lib
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8.2.2.1.3. RHN クライアントパッケージのダウンロード
サテライトの /var/www/html/pub/ ディレクトリーから適切なパッケージの tarball をダウンロードします。Mozilla などの GUI Web ブラウザーを使用できる場合は、Satellite の /pub ディレクトリーに移動し、適切な tarball をクライアントに保存します。
http://your-satellite.example.com/pub/rhn-solaris-bootstrap-<version>-<solaris-arch>-<solaris-version>.tar.gz
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コマンドラインから tarball をダウンロードする必要がある場合は、ftp を使用してファイルをサテライトからクライアントに転送できるはずです。
gzip を使用して、tarball を解凍します。次のパッケージが必要です。
  • RHATpossl
  • RHATrcfg
  • RHATrcfga
  • RHATrcfgc
  • THATrcfgm
  • RHATrhnc
  • RHATrhnl
  • RHATrpush
  • RHATsmart
SMClibgccSMCosslg も tarball に含まれている場合があります。
8.2.2.1.4. RHN パッケージをインストールする
圧縮されていないディレクトリーに移動し、UNIX バリアントのネイティブインストールツールを使用して各パッケージをインストールします。たとえば、Solaris では、pkgadd コマンドを使用します。パッケージのインストール中にプロンプトが表示されたら、はいと答えます。
一般的なインストールの進め方は次のとおりです。
# pkgadd -d RHATpossl-0.6-1.p24.6.pkg all 
# pkgadd -d RHATpythn-2.4.1-2.rhn.4.sol9.pkg all 
# pkgadd -d RHATrhnl-1.8-7.p23.pkg all 
...
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注記
非対話モードでコマンドを実行する pkgadd-n を使用することもできます。ただし、これにより、一部のパッケージのインストールが Solaris 10 でサイレントに失敗する可能性があります。
各パッケージが RHN 固有のパス /opt/redhat/rhn/solaris/ にインストールされるまで続けます。
8.2.2.1.5. PATH に RHN パッケージを含める
ログインごとに RHN パッケージを利用できるようにするために、それらを PATH に追加することができます。これを行うには、次のコマンドをログインスクリプトに追加します。
# PATH=$PATH:/opt/redhat/rhn/solaris/bin 
# PATH=$PATH:/opt/redhat/rhn/solaris/usr/bin 
# PATH=$PATH:/opt/redhat/rhn/solaris/usr/sbin 
# export PATH
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RHN クライアントコマンドの man ページへのアクセスを有効にするには、それらを MANPATH に追加します。これを行うには、次のコマンドをログインスクリプトに追加します。
 
# MANPATH=$MANPATH:/opt/redhat/rhn/solaris/man 
# export MANPATH
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または、次のコマンドを使用して、コマンドラインからマニュアルページにアクセスすることもできます。
 
# man -M /opt/redhat/rhn/solaris/man <man page>
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最後に、libgccopenssl、および zlib で行ったように、Red Hat ライブラリーを PATH に追加します。
crle -c /var/ld/ld.config -l <current library paths>:/opt/redhat/rhn/solaris/lib
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8.2.2.2. クライアント SSL 証明書の展開
安全なデータ転送を確保するために、Red Hat は SSL の使用を強く推奨します。RHN Satellite Server は、インストール中に必要な証明書を生成することにより、SSL の実装を容易にします。サーバー側の証明書はサテライト自体に自動的にインストールされ、クライアント証明書はサテライトの Web サーバーの /pub/ ディレクトリーに配置されます。
証明書をインストールするには、クライアントごとに次の手順に従います。
  1. SSL 証明書を RHN Satellite Server の /var/www/html/pub/ ディレクトリーからクライアントシステムにダウンロードします。証明書は RHN-ORG-TRUSTED-SSL-CERT のような名前になります。Web 経由で次の URL にアクセスできます。https://your-satellite.example.com/pub/RHN-ORG-TRUSTED-SSL-CERT
  2. クライアント SSL 証明書を UNIX バリアントの RHN 固有のディレクトリーに移動します。Solaris の場合、これは次のようなコマンドで実行できます。
     mv /path/to/RHN-ORG-TRUSTED-SSL-CERT /opt/redhat/rhn/solaris/usr/share/rhn/ 
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完了すると、新しいクライアント証明書が UNIX システムの適切なディレクトリーにインストールされます。RHN 管理を準備するシステムが多数ある場合は、このプロセス全体をスクリプト化することができます。
RHN クライアントアプリケーションを再設定し、新たにインストールした SSL 証明書を参照する必要があります。手順は、「クライアントの設定」 を参照してください。
8.2.2.3. クライアントの設定
クライアントシステムを Red Hat Network に登録する前の最後のステップは、RHN アプリケーションを再設定して新しい SSL 証明書を使用し、RHN Satellite Server から更新を取得することです。これらの変更は両方とも、登録および更新機能を提供する Red Hat Update Agent の設定ファイルを編集することで行うことができます。
各クライアントシステムで次の手順に従います。
  1. root として、システムの RHN 設定ディレクトリーに移動します。Solaris の場合、フルパスは /opt/redhat/rhn/solaris/etc/sysconfig/rhn/ です。
  2. テキストエディターで up2date 設定ファイルを開きます。
  3. serverURL エントリーを見つけて、その値を RHN Satellite Server の完全修飾ドメイン名 (FQDN) に設定します。
    serverURL[comment]=Remote server URL
    serverURL=https://your-satellite.example.com/XMLRPC
    
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  4. noSSLServerURL 値をサテライトに設定することで、SSL がオフの場合でもアプリケーションが RHNSatellite Server を参照するようにします。
     
    noSSLServerURL[comment]=Remote server URL without SSL
    noSSLServerURL=http://your-satellite.example.com/XMLRPC
    
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  5. up2date 設定ファイルを開いたままにして、sslCACert エントリーを見つけ、その値を で説明されている SSL 証明書の名前と場所に設定します。「クライアント SSL 証明書の展開」、例えば:
    sslCACert[comment]=The CA cert used to verify the ssl server
    sslCACert=/opt/redhat/rhn/solaris/usr/share/rhn/RHN-ORG-TRUSTED-SSL-CERT
    
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
クライアントシステムは、Red Hat Network に登録し、Satellite で管理する準備が整いました。

8.3. 登録と更新

RHN 固有のパッケージをインストールし、SSL を実装し、RHN Satellite Server に接続するようにクライアントシステムを再設定したので、システムの登録と更新の取得を開始する準備が整いました。

8.3.1. システムの登録

このセクションでは、UNIX システムの RHN 登録プロセスについて説明します。これを行うには rhnreg_ks コマンドを使用する必要があります。システムを登録するためのアクティベーションキーの使用はオプションです。これらのキーを使用すると、基本チャンネルやシステムグループなどの RHN 内の設定を事前に決定し、登録時にそれらをシステムに自動的に適用できます。
アクティベーションキーの生成と使用については他の章で詳しく説明されているため、このセクションでは UNIX バリアントに適用する場合の相違点に焦点を当てます。このプロセスの完全な説明は、「アクティベーションキーの管理」 を参照してください。
UNIX システムを RHN Satellite Server に登録するには、次のタスクをこの順序で実行します。
  1. サテライトの Web インターフェイスにログインし、上部のナビゲーションバーで システム タブをクリックし、左側のナビゲーションバーで アクティベーションキー をクリックします。次に、ページの右上隅にある 新しいキーの作成 リンクをクリックします。
  2. 次のページで、最後に作成したベースチャネルを選択します。「Satellite Server の準備 / 設定」
  3. キーを作成したら、Activation Keys リストでその名前をクリックして、ソフトウェアと設定チャネル、およびシステムグループを関連付けることで、RHN 設定を強化します。
  4. 登録するクライアントシステムでターミナルを開き、ユーザーを root に切り替えます。
  5. --activationkey オプションとともに rhnreg_ks を使用して、クライアントを Satellite に登録します。キーを設定する文字列は、Web サイトの アクティベーションキー リストから直接コピーできます。結果のコマンドは次のようになります。
    rhnreg_ks --activationkey=b25fef0966659314ef9156786bd9f3af
    
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    各オプションの引数は、組織に適した値に置き換えてください。
  6. Web サイトに戻り、アクティベーションキーの名前をクリックして、Activated Systems タブに新しいシステムが表示されることを確認します。

8.3.2. 更新の入手

UNIX でのパッケージの更新は、Linux とはかなり異なる方法で処理されます。たとえば、Solaris はパッチクラスターに依存して複数のパッケージを一度に更新しますが、Red Hat オペレーティングシステムは エラータ Update を使用してアップグレードを特定のパッケージに関連付けます。さらに、Solaris は応答ファイルを使用してインタラクティブなパッケージインストールを自動化しますが、これは Linux が理解できないことですが、Red Hat はソースパッケージの概念を提供します。このため、このセクションでは、UNIX システムで RHN ツールを使用する際の違いを強調します。(注意: RHN は、現在のリリースでは Solaris 応答ファイルをサポートしていません。そのようなサポートは、将来のリリースで計画されています。)
エラータの欠如などの固有の違いにもかかわらず、Satellite の RHN Web サイト内のチャネルおよびパッケージ管理インターフェイスは、UNIX システムでほぼ同じように機能します。UNIX バリアントにサービスを提供するように設計されたすべてのソフトウェアチャネルは、『RHN チャネル管理ガイド』 で説明されているカスタムチャネルとほぼ同じように構築できます。最も大きな違いはアーキテクチャーです。UNIX ソフトウェアチャネルを作成するときは、サービスを提供するシステムに適したベースチャネルアーキテクチャーを選択してください。
さらに、Red Hat では、パッケージをその性質に応じてベースチャネルと子チャネルに分割することをお勧めします。たとえば、Solaris では、インストールパッケージは Solaris ベースチャネルに配置する必要がありますが、パッチとパッチクラスターは Solaris ベースチャネルの子チャネルに配置する必要があります。追加のインストールパッケージは、別の Extras 子チャネルに入れることができます。
RHN はパッチをパッケージと同様に扱います。これらは、通常のパッケージと同じインターフェイスで同じ方法でリストされ、インストールされます。パッチは Solaris によって番号付けされ、patch-solaris-108434 のような名前になります。Solaris パッチのバージョンは元の Solaris メタデータから抽出され、リリースは常に 1 です。
パッチクラスターは、1 つの単位としてインストールされるパッチのバンドルです。RHN は、パッチクラスターがシステムに最後に正常にインストールされた時間を追跡します。ただし、パッチクラスターはインストール済みエンティティーとしてクライアント上で追跡されないため、インストール済みパッケージまたはパッチリストには表示されません。パッチクラスター名は patch-cluster-solaris-7_Recommended のようになります。バージョンは 20040206 などの日付文字列で、リリースは常に 1、エポックは常に 0 です。
8.3.2.1. サテライトへのパッケージのアップロード
RHN は UNIX コンテンツを提供しません。Solaris パッケージ、パッチ、またはパッチクラスターは、クライアントシステムから認識できる形式でサテライトにアップロードする必要があります。その後、そのパッケージを管理し、他のシステムに配布できます。RHN は、Solaris パッケージ、パッチ、およびパッチクラスターをサテライトが理解できる形式に変換するために、solaris2mpm を作成しました。
8.3.2.1.1. solaris2mpm
「機能の違い」 で簡単に述べたように、solaris2mpm は Solaris 用の RHN プッシュの一部です。サテライトの Solaris チャネルにプッシュされるコンテンツは、最初に .mpm 形式にする必要があります。
.mpm ファイルは、パッケージデータとパッケージまたはパッチ自体の説明を含むアーカイブです。solaris2mpm コマンドはクライアントで実行する必要があり、Satellite では実行しないでください。
注記
solaris2mpm には、変換するパッケージ、パッチ、またはパッチクラスターのサイズの 3 倍に相当する空き領域が必要です。通常、この目的のために /tmp/ 内のスペースが使用されます。ただし、--tempdir オプションを使用すると、必要に応じて別のディレクトリーを指定できます。
solaris2mpm のコマンド行で複数のファイルを指定できます。以下は使用例です。
# solaris2mpm RHATrpush-3.1.5-21.pkg RHATrpush-3.1.5-23.pkg
Opening archive, this may take a while
Writing out RHATrpush-3.1.5-21.sparc-solaris.mpm
Opening archive, this may take a while
Writing out RHATrpush-3.1.5-23.sparc-solaris.mpm
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他のディレクトリーが指定されていないため、結果の .mpm ファイルは/tmp/ディレクトリーに書き込まれます。結果の .mpm ファイルの名前には、それが作成されたクライアントのアーキテクチャーが含まれることに注意してください。この場合、これは Sparc Solaris でした。mpm ファイル名の一般的な形式は次のとおりです。
name-version-release.arch.mpm
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パッチクラスターは展開されます — .mpm ファイルはクラスター内の各パッチに対して生成され、クラスター全体に関する情報を含む最上位のメタ.mpm ファイルも生成されます。
以下は、solaris2mpm のオプションです。
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表8.1 solaris2mpm オプション
オプション 詳細
--version
プログラムのバージョン番号を表示して終了します
-h, --help
この情報を表示して終了します
-?, --usage
プログラムの使用情報を出力して終了します
--tempdir=<tempdir>
作業元の一時ディレクトリー
--select-arch=<arch>
マルチアーキテクチャーパッケージのアーキテクチャー (i386 または Sparc) を選択します。
8.3.2.1.2. rhnpush と .mpm ファイル
rhnpush の Solaris バージョンは、標準ユーティリティーと同じように機能しますが、.mpm ファイルを処理する機能が追加されています。以下は使用例です。
% rhnpush -v --server testbox.example.com --username myuser -c solaris-8 \
RHATrpush-3.1.5-*.mpm
 Red Hat Network password:
 Connecting to http://testbox.example.com/APP
 Uploading package RHATrpush-3.1.5-21.sparc-solaris.mpm
 Uploading package RHATrpush-3.1.5-23.sparc-solaris.mpm
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注記
パッチクラスターの .mpm ファイルは、そのクラスターに含まれるパッチの .mpm ファイルと同時に、またはその後にプッシュする必要があります。
サテライト経由で管理したい各パッケージ、パッチ、またはパッチクラスターで solaris2mpm を使用してから、RHN プッシュを使用して、作成したチャンネルにそれらをアップロードします。
8.3.2.2. ウェブサイトからの更新
個々のシステムにパッケージまたはパッチをインストールするには、システム カテゴリーでシステムの名前をクリックし、パッケージタブまたは パッチ タブのアップグレードまたはインストールリストから パッケージ を選択して、選択したパッケージの インストール / アップグレード をクリックします。
パッケージのインストール中にリモートコマンドを実行するには、確認 ではなく リモートコマンドの実行 をクリックします。手順は、「リモートコマンド」 を参照してください。
一度に複数のシステムにパッケージまたはパッチをインストールするには、システムを選択し、左側のナビゲーションバーで System Set Manager をクリックします。次に、パッケージ タブで、アップグレードまたはインストールリストからパッケージを選択し、パッケージの インストール / アップグレード をクリックします。アクションを完了するには、更新をスケジュールします。
Red Hat Enterprise Linux システムでは、RHN でチェックインするようにクライアントシステムに指示する rhnsd デーモンが起動時に自動的に開始されます。Solaris システムでは、rhnsd はデフォルトでは起動時に 開始されません。次の方法でコマンドラインから開始できます。
rhnsd --foreground --interval=240
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rhnsd のデフォルトの場所は /opt/redhat/rhn/solaris/usr/sbin/rhnsd です。以下は、Solaris で rhnsd に使用できるオプションです。
Expand
表8.2 rhnsd オプション
オプション 説明
-f, --foreground
フォアグラウンドで実行
-i, --interval=MINS
MINS 分ごとに Red Hat Network に接続する
-v、--verbose
すべてのアクションを syslog に記録する
-h, --help
このヘルプリストを渡す
-u, --usage
このヘルプリストを渡す
-V, --version
プログラムのバージョンを印刷する
8.3.2.3. コマンドラインからの更新
Web サイトと同様に、Red Hat Update Agent のコマンドラインの使用は、UNIX パッケージ管理の制限の影響を受けます。とはいえ、ほとんどのコア機能は up2date コマンドで実行できます。最も大きな違いは、ソースファイルに関するすべてのオプションがないことです。UNIX システムで利用できるオプションの一覧は、表8.3「エージェントコマンドライン引数の更新」 を参照してください。
Red Hat Update Agent のコマンドラインバージョンは、UNIX システムで次の引数を受け入れます。
Expand
表8.3 エージェントコマンドライン引数の更新
引数 説明
--version プログラムのバージョン情報を表示します。
-h--help ヘルプメッセージを表示して終了します。
-v--verbose 追加の出力を表示します。
-l, --list インストールされているすべてのパッケージの最新バージョンを一覧表示します。
-p, --packages このシステムプロファイルに関連付けられたパッケージを更新します。
--hardware RHN でこのシステムのハードウェアプロファイルを更新します。
--showall ダウンロード可能なすべてのパッケージを一覧表示します。
--show-available 現在インストールされていない使用可能なすべてのパッケージを一覧表示します。
--show-orphans システムがサブスクライブしているチャネルにない、現在インストールされているすべてのパッケージを一覧表示します。
--show-channels 必要に応じて、チャネル名とパッケージ名を表示します。
--installall 利用可能なすべてのパッケージをインストールします。--channel とともに使用します。
--channel=CHANNEL チャネルラベルを使用して、更新元のチャネルを指定します。
--get 依存関係を解決せずに、指定されたパッケージをフェッチします。

8.4. リモートコマンド

UNIX のサポートにより、RHN は、Satellite の RHN Web サイトを通じてクライアントシステムでリモートコマンドを発行する柔軟性を提供します。この機能を使用すると、ターミナルを開かなくても、実質的にすべての (互換性のある) アプリケーションまたはスクリプトをドメイン内の任意のシステムで実行できます。

8.4.1. コマンドを有効にする

このツールが提供する柔軟性には、大きなリスクと、そのリスクを軽減する責任が伴います。すべての実際的な目的のために、この機能は、Web サイト上のシステムへの管理アクセス権を持つすべてのユーザーにルート BASH プロンプトを許可します。
ただし、これは、どのシステムが Red Hat Network によって管理される設定ファイルを持つことができるかを決定するために使用される同じ config-enable メカニズムを通じて制御できます。詳細は、「System Details ⇒ Configuration — を参照してください。
つまり、マシン上でリモートコマンドを実行することを RHN に許可するディレクトリーとファイルを UNIX システム上に作成する必要があります。ディレクトリーの名前は script、ファイルの名前は run である必要があり、どちらも UNIX バリアントに固有の /etc/sysconfig/rhn/allowed-actions/ ディレクトリーに配置する必要があります。
たとえば、Solaris では、次のコマンドを発行してディレクトリーを作成します。
 mkdir -p /opt/redhat/rhn/solaris/etc/sysconfig/rhn/allowed-actions/script 
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Solaris で必要なファイルを作成するには、次のコマンドを発行します。
 touch /opt/redhat/rhn/solaris/etc/sysconfig/rhn/allowed-actions/script/run 
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8.4.2. コマンドの発行

個々のシステムで、一度に複数のシステムで、パッケージアクションを伴うなど、さまざまな方法でリモートコマンドをスケジュールできます。
個々のシステムでリモートコマンドを単独で実行するには、システムの詳細 ページを開き、リモートコマンド サブタブをクリックします。(このサブタブは、システムにプロビジョニング資格がある場合にのみ表示されることに注意してください。) このページでは、コマンドの設定を確立します。特定のユーザー、グループ、タイムアウト期間、およびスクリプト自体を特定できます。コマンドの試行を開始する日時を選択し、リモートコマンドのスケジュール リンクをクリックします。
同様に、System Set Manager を使用して、一度に複数のシステムでリモートコマンドを発行することもできます。システムを選択し、System Set Manager に移動し、Misc タブをクリックして、Remote Command セクションまでスクロールします。そこから、選択したシステムで一度にリモートコマンドを実行できます。
パッケージアクションでリモートコマンドを実行するには、システムの詳細 ページの パッケージ タブでアクションをスケジュールし、アクションを確認しながら リモートコマンドの実行 をクリックします。上部のラジオボタンを使用して、パッケージアクションの前または後にコマンドを実行するかどうかを決定し、コマンドの設定を確立して、パッケージのインストール/アップグレードのスケジュール をクリックします。
異なるリモートコマンドを持つ複数のパッケージをインストールするには、インストールを個別にスケジュールするか、コマンドを 1 つのスクリプトに結合する必要があることに注意してください。

付録A コマンドライン設定管理ツール

RHN Web サイトで提供されるオプションに加えて、Red Hat Network はシステムの設定ファイルを管理するための 2 つのコマンドラインツールを提供します。Red Hat Network Configuration ClientRed Hat Network Configuration Manager。クライアントシステムで設定管理を有効または無効にするために使用される、補完的な Red Hat Network Actions Control ツールがあります。これらのツールをまだインストールしていない場合は、オペレーティングシステムの RHN Tools 子チャンネル内にあります。
注記
設定ファイルが RHN 経由でデプロイされるときは常に、影響を受けるシステムの /var/lib/rhncfg/backups/ ディレクトリーにフルパスを含む以前のファイルのバックアップが作成されることに注意してください。バックアップはそのファイル名を保持しますが、.rhn-cfg-backup 拡張子が追加されます。

A.1. Red Hat Network アクションコントロール

Red Hat Network Actions Control (rhn-actions-control) アプリケーションは、システムの設定管理を有効または無効にするために使用されます。デフォルトでは、クライアントシステムをこの方法で管理することはできません。このツールを使用すると、組織管理者は、システムへの設定ファイルの 展開、システムからのファイルの アップロード、システムで現在管理されているものと利用可能なものを 比較 する、または任意の リモートコマンド の実行を許可するなど、許可されるアクションの特定のモードを有効または無効にすることができます。これらのさまざまなモードは、/etc/sysconfig/rhn/allowed-actions/ ディレクトリーにファイルとディレクトリーを配置/削除することで有効/無効になります。/etc/sysconfig/rhn/ ディレクトリーのデフォルトのパーミッションにより、RHN Actions Control は root アクセスを持つ誰かが実行する必要がある可能性が高くなります。

A.1.1. 一般的なコマンドラインオプション

ほとんどのコマンドラインツールと同様に、利用可能な man ページがありますが、このツールの使用方法はここで簡単に説明するほど簡単です。システム管理者が使用できるように、どの RHN スケジュールアクションを有効にするかを決定するだけです。次のオプションは、スケジュールされたさまざまなアクションモードを有効にします。
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表A.1 rhn-actions-control オプション
オプション 説明
--enable-deploy rhncfg-client がファイルをデプロイできるようにします。
--enable-diff rhncfg-client がファイルを比較できるようにします。
--enable-upload rhncfg-client がファイルをアップロードできるようにします。
--enable-mtime-upload rhncfg-client が mtime をアップロードできるようにします。
--enable-all rhncfg-client がすべてを実行できるようにします。
--enable-run script.run を有効にする
--disable-deploy 展開を無効にします。
--disable-diff 差分を無効にする
--disable-upload アップロードを無効にする
--disable-mtime-upload mtime アップロードを無効にする
--disable-all すべてのオプションを無効にする
--disable-run script.run を無効にする
--report モードが有効か無効かを報告する
-f、--force 最初に尋ねることなく操作を強制する
-h, --help ヘルプメッセージを表示して終了します。
モードが設定されると (多くの場合、rhn-actions-control --enable-all が一般的です)、システムは RHN を介して設定管理できるようになります。

A.2. Red Hat Network 設定クライアント

名前が示すように、Red Hat Network Configuration Client (rhncfg-client) は個々のクライアントシステムにインストールされ、実行されます。そこから、RHN が設定ファイルをクライアントにデプロイする方法についての知識を得るために使用できます。
Red Hat Network Configuration Client は、list、get、channels、diff、および verify の主要なモードを提供します。

A.2.1. 設定ファイルの一覧表示

マシンの設定ファイルと、それらを含む設定チャネルのラベルをリストするには、次のコマンドを発行します。
rhncfg-client list
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出力は以下のリストのようになります。
Config Channel File 
config-channel-17 /etc/example-config.txt 
config-channel-17 /var/spool/aalib.rpm
config-channel-14 /etc/rhn/rhn.conf
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これらは、システムに適用される設定ファイルです。ただし、他のチャネルに重複ファイルが存在する場合があります。たとえば、次のコマンドを発行します。
rhncfg-manager list config-channel-14
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次の出力を確認します。
Files in config channel 'config-channel-14'
 /etc/example-config.txt
 /etc/rhn/rhn.conf
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/etc/example-config.txt の 2 番目のバージョンがどこに行ったのか疑問に思うかもしれません。config-channel-17/etc/example-config.txt ファイルのランクは、config-channel-14 の同じファイルのランクよりも高かった。その結果、config-channel-14 の設定ファイルのバージョンは、このシステムにはデプロイされませんが、ファイルはまだチャネルに存在します。rhncfg-client コマンドは、このシステムにデプロイされないため、ファイルをリストしません。

A.2.2. 設定ファイルの取得

マシンに最も関連性の高い設定ファイルをダウンロードするには、次のコマンドを発行します。
rhncfg-client get /etc/example-config.txt
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次のような出力が表示されます。
Deploying /etc/example-config.txt 
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次に、ファイルの内容を より少ない ページャーまたは別のページャーで表示できます。ファイルは、それを含む設定チャネルのランクに基づいて最も関連性の高いものとして選択されることに注意してください。これは、システムの詳細 ページの 設定 タブで行います。手順は、「システムの詳細」 を参照してください。

A.2.3. 設定チャネルの表示

システムに適用される設定チャネルのラベルと名前を表示するには、次のコマンドを発行します。
rhncfg-client channels
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次のような出力が表示されます。
Config channels: 
Label Name 
----- ---- 
config-channel-17 config chan 2 
config-channel-14 config chan 1
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以下の表は、rhncfg-client get で利用可能なオプションをリストしています:
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表A.2 rhncfg-client get オプション
オプション 説明
--topdir=TOPDIR すべてのファイル操作をこの文字列に対して相対的に行います。
-h, --help ヘルプメッセージを表示して終了します。

A.2.4. 設定ファイルの違い

システムにデプロイされた設定ファイルと RHN によって保存された設定ファイルの違いを表示するには、次のコマンドを発行します。
rhncfg-client diff
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出力は以下のようになります。
--- /tmp/@3603.0.rhn-cfg-tmp 2004-01-13 14:18:31.000000000 -0500 
+++ /etc/example-config.txt 2003-12-16 21:35:32.000000000 -0500 
@@ -1,3 +1,5 @@
+additional text
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さらに、次のように --topdir オプションを含めて、RHN の設定ファイルをクライアントシステムの任意の (未使用の) 場所にある設定ファイルと比較することができます。
[root@ root]# rhncfg-client diff --topdir /home/test/blah/ 
/usr/bin/diff: /home/test/blah/etc/example-config.txt: No such file or directory
/usr/bin/diff: /home/test/blah/var/spool/aalib.rpm: No such file or directory
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A.2.5. 設定ファイルの確認

クライアント設定ファイルが RHN 経由で関連付けられたものと異なるかどうかをすばやく判断するには、次のコマンドを発行します。
rhncfg-client verify
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出力は以下のようになります。
 modified /etc/example-config.txt /var/spool/aalib.rpm 
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ファイル example-config.txt はローカルで変更されていますが、aalib.rpm は変更されていません。
以下の表は、rhncfg-client verify で利用可能なオプションをリストしています:
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表A.3 rhncfg-client verify オプション
オプション 説明
-v、--verbose 出力詳細の量を増やします。指定された設定ファイルのモード、所有者、およびグループのパーミッションの違いを表示します。
-h, --help ヘルプメッセージを表示して終了します。

A.3. Red Hat Network 設定マネージャー

Red Hat Network Configuration Client とは異なり、Red Hat Network Configuration Manager (rhncfg-manager) は、クライアントシステムにあるものではなく、設定ファイルとチャンネルの RHN の中央リポジトリーを維持するように設計されています。このツールは、RHN Web サイト内の設定管理機能に代わるコマンドラインを提供し、関連するメンテナーンスの一部またはすべてをスクリプト化する機能を提供します。
これは設定管理者による使用を意図しており、適切な権限が設定された RHN ユーザー名とパスワードが必要です。ユーザー名は /etc/sysconfig/rhn/rhncfg-manager.conf または ~/.rhncfgrc の [rhncfg-manager] セクションで指定できます。
Red Hat Network Configuration Manager を root として実行すると、必要な設定値を Red Hat Update Agent から取得しようとします。root 以外のユーザーとして実行する場合、~/.rhncfgrc ファイル内で設定を変更する必要がある場合があります。セッションファイルは ~/.rhncfg-manager-session にキャッシュされ、コマンドごとにログインするのを防ぎます。
Red Hat Network Configuration Manager のデフォルトのタイムアウトは 30 分です。これを変更するには、次のように、server.session_lifetime オプションと新しい値を、マネージャーを実行しているサーバーの /etc/rhn/rhn.conf ファイルに追加します。
 server.session_lifetime = 120 
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Red Hat Network Configuration Manager は、add、create-channel、diff、diff-revisions、download-channel、get、list、list-channels、remove、remove-channel、revisions、update、および upload-channel の主要なモードを提供します。
各モードには、次のコマンドを発行して表示できる独自のオプションセットが用意されています。
 rhncfg-manager mode --help 
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mode を検査するモードの名前に置き換えます。
rhncfg-manager diff-revisions --help
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追加モードのオプションのリストは、次の 表A.4「rhncfg-manager add オプション」 で確認できます。

A.3.1. 設定チャネルの作成

組織の設定チャネルを作成するには、次のコマンドを発行します。
 rhncfg-manager create-channel channel-label
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RHN のユーザー名とパスワードを求められたら、それらを入力します。出力は以下のようになります。
 Red Hat Network username: rhn-user 
 Password:
 Creating config channel channel-label 
 Config channel channel-label created
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設定チャネルを作成したら、上記の残りのモードを使用して、そのチャネルを設定および維持します。

A.3.2. 設定チャネルへのファイルの追加

設定チャネルにファイルを追加するには、次のようにチャネルラベルとアップロードするローカルファイルを指定します。
 rhncfg-manager add --channel=channel-label /path/to/file
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必要なチャネルラベルとファイルへのパスに加えて、ファイルの追加時にファイルを変更するために利用可能なオプションを使用できます。たとえば、次のようにコマンドに --dest-file オプションを含めることで、パスとファイル名を変更できます。
 rhncfg-manager add --channel=channel-label--dest-file=/new/path/to/file.txt/path/to/file
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出力は以下のようになります。
 Pushing to channel example-channel  
 Local file >/path/to/file -> remote file /new/path/to/file.txt
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以下の表は、rhncfg-manager add で利用可能なオプションをリストしています:
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表A.4 rhncfg-manager add オプション
オプション 説明
-cCHANNEL --channel=CHANNEL この設定チャネルにファイルをアップロードします
-dDEST_FILE --dest-file=DEST_FILE このパスとしてファイルをアップロードします
--delim-start=DELIM_START 変数補間の終了区切り文字
--delim-end=DELIM_END 変数補間の終了区切り文字
-h, --help ヘルプメッセージを表示して終了します。

A.3.3. 最新の設定ファイルの区別

ディスク上の設定ファイルとチャネル内の最新リビジョンの違いを表示するには、次のコマンドを発行します。
 rhncfg-manager diff --channel=channel-label --dest-file=/path/to/file.txt \ /local/path/to/file
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次のような出力が表示されます。
/tmp/dest_path/example-config.txt /home/test/blah/hello_world.txt  
--- /tmp/dest_path/example-config.txt config_channel: example-channel revision: 1  
+++ /home/test/blah/hello_world.txt 2003-12-14 19:08:59.000000000  
-0500 @@ -1 +1 @@ -foo +hello, world
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以下の表は、rhncfg-manager diff で利用可能なオプションをリストしています:
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表A.5 rhncfg-manager diff オプション
オプション 説明
-cCHANNEL, --channel=CHANNEL-cCHANNEL, --channel=CHANNEL この設定チャネルからファイルを取得します
-rREVISION, --revision=REVISION このリビジョンを使用
-dDEST_FILE, --dest-file=DEST_FILE このパスとしてファイルをアップロードします
-tTOPDIR, --topdir=TOPDIR すべてのファイルをこの文字列に相対的にする
-h, --help ヘルプメッセージを表示して終了します。

A.3.4. さまざまなバージョンの区別

チャネルとリビジョン間でファイルの異なるバージョンを比較するには、-r フラグを使用してファイルのどのリビジョンを比較するかを示し、-n フラグを使用してチェックする 2 つのチャネルを識別します。関連する手順は、「ファイルのリビジョン数の決定」 を参照してください。ファイルをそれ自体の別のバージョンと比較しているため、ここではファイル名を 1 つだけ指定します。以下に例を示します。
rhncfg-manager diff-revisions -n=channel-label1-r=1-n=channel-label2-r=1/path/to/file.txt
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出力は以下のようになります。
--- /tmp/dest_path/example-config.txt 2004-01-13 14:36:41 \
 config channel: example-channel2 revision: 1
--- /tmp/dest_path/example-config.txt 2004-01-13 14:42:42 \
 config channel: example-channel3 revision: 1 @@ -1 +1,20 @@ -foo
+blaaaaaaaaaaaaaaah 
+-----BEGIN PGP SIGNATURE----- 
+Version: GnuPG v1.0.6 (GNU/Linux) 
+Comment: For info see http://www.gnupg.org 
+
+iD8DBQA9ZY6vse4XmfJPGwgRAsHcAJ9ud9dabUcdscdcqB8AZP7e0Fua0NmKsdhQCeOWHX 
+VsDTfen2NWdwwPaTM+S+Cow= 
+=Ltp2 
+-----END PGP SIGNATURE----- 
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以下の表は、rhncfg-manager diff-revisions で利用可能なオプションをリストしています。
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表A.6 rhncfg-manager diff-revisions オプション
オプション 説明
-cCHANNEL, --channel=CHANNEL-cCHANNEL, --channel=CHANNEL この設定チャンネルを使用
-rREVISION, --revision=REVISION このリビジョンを使用
-h, --help ヘルプメッセージを表示して終了します。

A.3.5. チャネル内のすべてのファイルのダウンロード

チャネル内のすべてのファイルをディスクにダウンロードするには、ディレクトリーを作成し、次のコマンドを発行します。
	 rhncfg-manager download-channel channel-label --topdir . 
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出力は以下のようになります。
Copying /tmp/dest_path/example-config.txt -> \
blah2/tmp/dest_path/example-config.txt
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以下の表は、rhncfg-manager download-channel で利用可能なオプションの一覧です。
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表A.7 rhncfg-manager download-channel オプション
オプション 説明
-tTOPDIR, --topdir=TOPDIR すべてのファイルパスの相対ディレクトリー。このオプションを設定する必要があります。
-h, --help ヘルプメッセージを表示して終了します。

A.3.6. ファイルの内容を取得する

特定のファイルの内容を stdout に送信するには、次のコマンドを発行します。
rhncfg-manager get --channel=channel-label \
/tmp/dest_path/example-config.txt
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ファイルの内容が出力として表示されます。

A.3.7. チャネル内のすべてのファイルの一覧表示

チャネル内のすべてのファイルを一覧表示するには、次のコマンドを発行します。
 rhncfg-manager list channel-label
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次のような出力が表示されます。
Files in config channel `example-channel3':
/tmp/dest_path/example-config.txt 
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以下の表は、rhncfg-manager get で利用可能なオプションをリストしています。
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表A.8 rhncfg-manager get オプション
オプション 説明
-cCHANNEL, --channel=CHANNEL-cCHANNEL, --channel=CHANNEL この設定チャネルからファイルを取得します
-tTOPDIR, --topdir=TOPDIR すべてのファイルをこの文字列に相対的にする
-rREVISION, --revision=REVISION このファイルリビジョンを取得する
-h, --help ヘルプメッセージを表示して終了します。

A.3.8. すべての設定チャネルの一覧表示

組織のすべての設定チャネルを一覧表示するには、次のコマンドを発行します。
 rhncfg-manager list-channels 
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出力は以下のようになります。
Available config channels: 
 example-channel 
 example-channel2 
 example-channel3
 config-channel-14
 config-channel-17 
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これには、local_override または server_import チャネルがリストされていないことに注意してください。

A.3.9. チャネルからのファイルの削除

チャネルからファイルを削除するには、次のコマンドを発行します。
 rhncfg-manager remove --channel=channel-label /tmp/dest_path/example-config.txt
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RHN のユーザー名とパスワードを求められたら、それらを入力します。次のような出力が表示されます。
Red Hat Network username: rhn-user 
Password:
Removing from config channel example-channel3
/tmp/dest_path/example-config.txt removed 
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以下の表は、rhncfg-manager remove で利用可能なオプションをリストしています:
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表A.9 rhncfg-manager remove オプション
オプション 説明
-cCHANNEL, --channel=CHANNEL-cCHANNEL, --channel=CHANNEL この設定チャネルからファイルを削除します
-tTOPDIR, --topdir=TOPDIR すべてのファイルをこの文字列に相対的にする
-h, --help ヘルプメッセージを表示して終了します。

A.3.10. 設定チャネルの削除

組織内の設定チャネルを破棄するには、次のコマンドを発行します。
rhncfg-manager remove-channel channel-label 
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出力は以下のようになります。
Removing config channel example-channel Config channel example-channel removed
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A.3.11. ファイルのリビジョン数の決定

ファイル / パスのリビジョンの数 (リビジョンは 1 から N までで、N は 0 より大きい整数) がチャネル内にあることを確認するには、次のコマンドを発行します。
 rhncfg-manager revisions channel-label /tmp/dest_path/example-config.txt 
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出力は以下のようになります。
Analyzing files in config channel example-channel \
/tmp/dest_path/example-config.txt: 1 
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A.3.12. チャネル内のファイルの更新

チャネル内のファイルの新しいリビジョンを作成するには (または、指定されたパスに以前に存在しない場合はそのチャネルに最初のリビジョンを追加する)、次のコマンドを発行します。
rhncfg-manager update \
--channel=channel-label --dest-file=/path/to/file.txt /local/path/to/file
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出力は以下のようになります。
Pushing to channel example-channel: 
Local file example-channel/tmp/dest_path/example-config.txt -> \
remote file /tmp/dest_path/example-config.txt 
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以下の表は、rhncfg-manager update で利用可能なオプションをリストしています:
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表A.10 rhncfg-manager update オプション
オプション 説明
-cCHANNEL, --channel=CHANNEL-cCHANNEL, --channel=CHANNEL この設定チャネルにファイルをアップロードします
-dDEST_FILE, --dest-file=DEST_FILE このパスとしてファイルをアップロードします
-tTOPDIR, --topdir=TOPDIR すべてのファイルをこの文字列に相対的にする
--delim-start=DELIM_START 変数補間の終了区切り文字
--delim-end=DELIM_END 変数補間の終了区切り文字
-h, --help ヘルプメッセージを表示して終了します。

A.3.13. 一度に複数のファイルをアップロードする

一度に複数のファイルをローカルディスクから設定チャネルにアップロードするには、次のコマンドを発行します。
 rhncfg-manager upload-channel --topdir=topdir channel-label
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出力は以下のようになります。
Using config channel example-channel4 
Uploading /tmp/ola_world.txt from blah4/tmp/ola_world.txt
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以下の表は、rhncfg-manager upload-channel で利用可能なオプションをリストしています。
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表A.11 rhncfg-manager upload-channel オプション
オプション 説明
-tTOPDIR, --topdir=TOPDIR すべてのファイルパスの相対ディレクトリー
-cCHANNEL, --channel=CHANNEL-cCHANNEL, --channel=CHANNEL 設定情報がアップロードされるチャネルのリスト。',' で区切られたチャンネル。例: --channel=foo,bar,baz
-h, --help ヘルプメッセージを表示して終了します。

付録B RHN API アクセス

お客様にさらなる柔軟性を提供するために、RHN はアプリケーションプログラミングインターフェイス (API) を利用できるようにします。このインターフェイスは、RHN Web サイトの右上隅にある ヘルプ をクリックし、左側のナビゲーションバーで API をクリックすると表示されます。または、https://rhn.redhat.com/rpc/api/ に直接アクセスすることもできます。この URL を XMLRPC サーバーとブラウザーに使用します。
RHN API は XML-RPC に基づいており、異種システム上の個別のソフトウェアが XML over HTTP を使用してリモートプロシージャコールを実行できるようにします。このため、実行するすべての呼び出しは、XML-RPC の制約を満たす必要があります。詳細については、http://www.xmlrpc.com/ を参照してください。
このセクションでは、API を効率的に使用するためのヒントを優先して、使用可能なメソッドとクラスのリストを省略します。これらには、必要な値を決定するための手順と、いくつかの呼び出しを行うサンプルスクリプトが含まれます。

B.1. auth クラスの使用とセッションの取得

ほとんどの場合、最初に auth クラスを使用することに注意してください。このクラスは単一のメソッド login を提供します。これを使用して RHN セッションを確立します。ユーザー名、パスワード、期間の 3 つのパラメーターの値が必要です。最初の 2 つは RHN アカウントから直接取得されますが、3 番目はセッションが継続する秒単位の長さで、通常は 1200 です。他のすべてのメソッドで使用できるセッション文字列を返します。

B.2. system_id の取得

メソッドの多くは、system_id パラメーターの値を必要とします。これは、RHN への登録時に各システムに割り当てられる一意の英数字の値です。これは、各マシンの /etc/sysconfig/rhn/systemid ファイル内にあります。さらに、システムクラス内で download_system_id メソッドを使用して値を取得することもできます。

B.3. シドの決定

いくつかのメソッドでは、sid、サーバー ID、パラメーターの値が必要です。これは system_id とは異なることに注意してください。マシンの sid は 2 つの異なる方法で決定できます。まず、RHN Web サイトにログインし、システムの名前をクリックして、ロケーションバーの URL の末尾にある sid を表示します。"="記号に続き、index.pxt?sid=1003486534 のような文字列の一部です。次に、システムクラス内で list_user_systems メソッドを使用して、関連する sid を含むユーザーが使用できるシステムのリストを取得できます。

B.4. シドの表示

サーバーと同様に、チャネルには独自の ID があります。この値 cid は、set_base_channelset_child_channels などの一部のメソッドの必須パラメーターです。また、sid と同様に、cid は RHN Web サイトから取得できます。チャンネルの名前をクリックして、URL の末尾を表示するだけです。"details.pxt?cid=54" のような文字列の一部として、"=" 記号に続きます。

B.5. sgid の取得

システムグループにも独自の ID があります。この値 sgid は、たとえば set_group_membership メソッドの必須パラメーターです。sid および cid と同様に、sgid は RHN Web サイトから取得できます。システムグループの名前をクリックして、URL の末尾を表示するだけです。"details.pxt?sgid=334958" のような文字列の一部として、"=" 記号に続きます。set_group_membership メソッド内の member パラメーターは、関連付けを行うための入力として yes または no のみを必要とすることに注意してください。

B.6. チャンネルラベル

チャネルのアーキテクチャーは、チャネルラベルから常に明確であるとは限りません。以下は、チャネルラベルと、それらが提供するアーキテクチャーの正式なタイトルとの対応を示すリストです。
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表B.1 チャンネルラベル
チャンネルラベル プラットフォーム
channel-i386-sun-solaris i386 Solaris
channel-ia32 IA-32
channel-ia64 IA-64
channel-sparc Sparc
channel-alpha Alpha
channel-s390 IBM S/390
channel-s390x IBM System z
channel-iSeries IBM eServer System i
channel-pSeries IBM eServer System p
channel-x86_64 AMD64 およびインテル EM64T
channel-ppc PPC
channel-sparc-sun-solaris Sparc Solaris
これは、channel.software.create メソッドについて特に知っておく必要があります。

B.7. サンプル API スクリプト

以下のサンプルスクリプトは、RHN API クライアントを構築する方法を示しています。行われた呼び出しの完全な説明については、コメントとリンクを確認してください。
#!/usr/bin/perl -w

use strict;
use Frontier::Client;
use Data::Dumper;

############################################################################
# This is a sample script for use of the experimental RHN Management APIs. #
# The API is currently available using XMLRPC only, which is described in  #
# depth at:                                                                #
#                                                                          #
# http://www.xmlrpc.com/                                                   #
#                                                                          #
# We use the Frontier modules, available from:                             #
#                                                                          #
# http://theoryx5.uwinnipeg.ca/mod_perl/cpan-search?dist=Frontier-RPC      #
#                                                                          #
############################################################################


############################################################################
#   Defining an XMLRPC session.                                            #
############################################################################

# Define the host first.  This will be the FQDN of your satellite system.
my $HOST = 'satellite.server.yourdomain.com';

# Now we create the client object that will be used throughout the session.

my $client = new Frontier::Client(url => "http://$HOST/rpc/api");

# Next, we execute a login call, which returns a session identifier that will
# be passed in all subsequent calls.  The syntax of this call is described at:
#
#   http://$HOST/rpc/api/auth/login/

my $session = $client->call('auth.login', 'username', 'password');

############################################################################
#   System calls.                                                          #
############################################################################

# This next call returns a list of systems available to the user.  The 
# syntax of this call is described at:
#
#   http://$HOST/rpc/api/system/list_user_systems/
#
# In the code snippet below, we dump data about our systems, and we 
# capture the ID of the first system we find for future operations.

my $systems = $client->call('system.list_user_systems', $session);
for my $system (@$systems) {
  print Dumper($system);
}
print "\n\nCapturing ID of system @$systems[0]->{name}\n\n";
my $systemid = @$systems[0]->{id};

# This next call returns a list of packages present on this system.  The
# syntax of this call is described at:
#
#   http://$HOST/rpc/api/system/list_packages/
#
# This will probably be a pretty long list.

my $packages = $client->call('system.list_packages', $session, $systemid);
for my $package (@$packages) {
  print Dumper($package);
}

# Additional system calls are described at:
#   http://$HOST/rpc/api/system/

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付録C プローブ

「モニターリング — で説明されているように、監視資格のあるシステムには、正常性と完全な操作性を常に確認するプローブを適用できます。この付録では、使用可能なプローブを、Apache などのコマンドグループ別に分類して一覧表示します。
外部側面 (Network Services::SSH プローブなど) ではなく内部システム側面 (Linux::Disk Usage プローブなど) を監視する多くのプローブでは、Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) のインストールが必要です。この要件は、個々のプローブリファレンスに記載されています。
各プローブには、必須フィールド (* でマークされている)、デフォルト値、およびアラートをトリガーするために設定できるしきい値を識別する独自のリファレンスがこの付録にあります。同様に、各コマンドグループのセクションの先頭には、そのグループ内のすべてのプローブに適用可能な情報が含まれています。「プローブのガイドライン」 一般的なガイドラインをカバーしています。残りのセクションでは、個々のプローブを調べます。
注記
ほとんどすべてのプローブは、トランスポートプロトコルとして 伝送制御プロトコル (TCP) を使用します。これに対する例外は、個々のプローブリファレンス内に記載されています。

C.1. プローブのガイドライン

次の一般的なガイドラインでは、各プローブ状態の意味を概説し、プローブのしきい値を設定する際のガイダンスを提供します。
次のリストは、各プローブ状態の意味を簡単に説明したものです。
Unknown
プローブの状態を判断するために必要なメトリックを収集できないプローブ。ほとんどの (すべてではありませんが) プローブは、タイムアウト期間を超えるとこの状態に入ります。この状態のプローブも、正しく設定されていない可能性があります。
Pending
RHN Satellite Server がデータを受信していないプローブ。新しいプローブがこの状態になるのは正常です。ただし、すべてのプローブがこの状態になると、監視インフラストラクチャーに障害が発生している可能性があります。
OK
エラーなしで正常に実行されたプローブ。これは、すべてのプローブの望ましい状態です。
Warning
WARNING しきい値を超えたプローブ。
Critical
CRITICAL しきい値を超えたか、他の手段によってクリティカルステータスに達したプローブ。(一部のプローブは、タイムアウト期間を超えるとクリティカルになります。)
プローブを追加するときは、意味のあるしきい値を選択してください。これを超えると、インフラストラクチャー内の問題が自分と管理者に通知されます。特に指定がない限り、タイムアウト時間は秒単位で入力します。これらの規則の例外は、個々のプローブリファレンス内に記載されています。
重要
一部のプローブには、時間に基づくしきい値があります。このような CRITICAL および WARNING しきい値が意図したとおりに機能するためには、それらの値がタイムアウト期間に割り当てられた時間を超えることはできません。それ以外の場合、延長された遅延のすべてのインスタンスで UNKNOWN ステータスが返されるため、しきい値が無効になります。このため、Red Hat は、タイムアウト期間がすべての時間制限しきい値を超えていることを確認することを強くお勧めします。
Red Hat では、各システムのベースラインパフォーマンスを確立するために、しばらくの間、通知なしでプローブを実行することを推奨しています。プローブに提供されているデフォルト値はニーズに合っている場合がありますが、すべての組織には異なる環境があり、しきい値の変更が必要になる場合があります。

C.2. Apache 1.3.x および 2.0.x

このセクションのプローブは、Apache Web サーバーのインスタンスに適用できます。デフォルト値は、標準 HTTP を使用してこれらのプローブを適用することを想定していますが、アプリケーションプロトコルを https443 へのポート。

C.2.1. Apache:: プロセス

Apache::Processes プローブは、Apache Web サーバーで実行されるプロセスを監視し、次のメトリックを収集します。
  • 子ごとのデータ転送 — 個々の子に関するデータ転送情報のみを記録します。子プロセスは、親プロセスまたは別のプロセスから作成されるプロセスです。
  • スロットごとに転送されたデータ — 再起動した子プロセスによって転送されたデータの累積量。スロットの数は、MaxRequestsPerChild 設定を使用して httpd.conf ファイルで設定されます。
Web サーバーの httpd.conf ファイルの ExtendedStatus ディレクティブは On に設定する必要があります。このプローブが正しく機能するようにします。
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表C.1 Apache:: プロセス設定
フィールド
Application Protocol* http
Port* 80
Pathname* /server-status
UserAgent* NOCpulse-ApacheUptime/1.0
Username
Password
Timeout* 15
Critical Maximum Megabytes Transferred Per Child
Warning Maximum Megabytes Transferred Per Child
Critical Maximum Megabytes Transferred Per Slot
Warning Maximum Megabytes Transferred Per Slot

C.2.2. アパッチ::トラフィック

Apache::Traffic プローブは、Apache Web サーバー上の要求を監視し、次のメトリックを収集します。
  • 現在のリクエスト — プローブの実行時にサーバーによって処理されているリクエストの数。
  • リクエスト率 — プローブが最後に実行されてからの 1 秒あたりのサーバーへのアクセス数。
  • トラフィック — プローブが最後に実行されてからサーバーが処理したトラフィックの 1 秒あたりのキロバイト数。
Web サーバーの httpd.conf ファイルの ExtendedStatus ディレクティブは On に設定する必要があります。このプローブが正しく機能するようにします。
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表C.2 Apache::トラフィック設定
フィールド
Application Protocol* http
Port* 80
Pathname* /server-status
UserAgent* NOCpulse-ApacheUptime/1.0
Username
Password
Timeout* 15
Critical Maximum Current Requests (number)
Warning Maximum Current Requests (number)
Critical Maximum Request Rate (events per second)
Warning Maximum Request Rate (events per second)
Critical Maximum Traffic (kilobytes per second)
Warning Maximum Traffic (kilobytes per second)

C.2.3. アパッチ::アップタイム

Apache::Uptime プローブは、Web サーバーが最後に起動されてからの累積時間を格納します。このプローブは、サービスレベルアグリーメント (SLA) の追跡に役立つように設計されており、メトリクスは収集しません。
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表C.3 Apache::アップタイム設定
フィールド
Application Protocol* http
Port* 80
Pathname* /server-status
UserAgent* NOCpulse-ApacheUptime/1.0
Username
Password
Timeout* 15

C.3. BEA WebLogic 6.x 以降

このセクションのプローブ (JDBC 接続プールを除く) は、クラスター化された環境であっても、特定のホストで実行されている任意の BEA WebLogic 6.x 以降のサーバー (管理または管理対象) のプロパティーを監視するように設定できます。クラスターの監視は、すべての SNMP クエリーをドメインの管理サーバーに送信し、その管理対象サーバーに個々のデータをクエリーすることによって実現されます。
このより高い粒度を取得するには、BEA ドメイン管理サーバー パラメーターを使用して、SNMP クエリーを受信する管理サーバーと、指定されたプローブを受ける管理対象サーバーを区別する必要があります。プローブするホストが管理サーバーの場合、BEA Domain Admin Server パラメーターを空白のままにすると、SNMP クエリーとプローブの両方が管理サーバーのみに送信されます。
プローブするホストが管理対象サーバーの場合は、管理サーバーの IP アドレスを BEA Domain Admin Server パラメーターに指定し、管理対象サーバー名を BEA Server Name パラメーターに含め、末尾に追加する必要があります。SNMP コミュニティーストリング フィールド。これにより、必要に応じて SNMP クエリーが管理サーバーホストに送信されますが、特定のプローブは管理対象サーバーホストにリダイレクトされます。
管理対象サーバーホストに対して実行されるプローブに必要なコミュニティーストリングは、次の形式である必要があることにも注意してください。community_prefix@managed_server_name SNMP クエリーが目的の管理対象サーバーの結果を返すようにします。最後に、監視対象の各システムで SNMP を有効にする必要があります。SNMP サポートは、WebLogic コンソールを使用して有効化および設定できます。
BEA のコミュニティーストリング命名規則の詳細については、BEA サーバーに付属のドキュメントまたは BEA Web サイトの情報を参照してください。http://e-docs.bea.com/wls/docs70/snmpman/snmpagent.html

C.3.1. BEA WebLogic::Execute Queue

BEA WebLogic::Execute Queue プローブは、WebLogic 実行キューを監視し、次のメトリックを提供します。
  • Idle Execute Threads — アイドル状態の実行スレッドの数。
  • キューの長さ — キュー内のリクエストの数。
  • リクエスト率 — 1 秒あたりのリクエスト数。
このプローブのトランスポートプロトコルは、ユーザーデータグラムプロトコル (UDP) です。
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表C.4 BEA WebLogic::実行キューの設定
フィールド
SNMP Community String* public
SNMP Port* 161
SNMP Version* 1
BEA Domain Admin Server
BEA Server Name* myserver
Queue Name* default
Critical Maximum Idle Execute Threads
Warning Maximum Idle Execute Threads
Critical Maximum Queue Length
Warning Maximum Queue Length
Critical Maximum Request Rate
Warning Maximum Request Rate

C.3.2. BEA WebLogic::Heap Free

BEA WebLogic::Heap Free プローブは、次のメトリックを収集します。
  • 空きヒープ — 空きヒープ領域のパーセンテージ。
このプローブのトランスポートプロトコルは、ユーザーデータグラムプロトコル (UDP) です。
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表C.5 BEA WebLogic::ヒープ解放の設定
フィールド
SNMP Community String* public
SNMP Port* 161
SNMP Version* 1
BEA Domain Admin Server
BEA Server Name* myserver
Critical Maximum Heap Free
Warning Maximum Heap Free
Warning Minimum Heap Free
Critical Minimum Heap Free

C.3.3. BEA WebLogic::JDBC Connection Pool

BEA WebLogic::JDBC 接続プールプローブは、ドメイン管理サーバーのみ (管理対象サーバーなし) で Java データベース接続 (JDBC) プールをモニターし、以下のメトリックを収集します。
  • Connections — JDBC への接続数。
  • Connections Rate — JDBC への接続が行われる速度で、1 秒あたりの接続数で測定されます。
  • Waiters — JDBC への接続を待機しているセッションの数。
このプローブのトランスポートプロトコルは、ユーザーデータグラムプロトコル (UDP) です。
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表C.6 BEA WebLogic::JDBC Connection Pool 設定
フィールド
SNMP Community String* public
SNMP Port* 161
SNMP Version* 1
BEA Domain Admin Server
BEA Server Name* myserver
JDBC Pool Name* MyJDBC Connection Pool
Critical Maximum Connections
Warning Maximum Connections
Critical Maximum Connection Rate
Warning Maximum Connection Rate
Critical Maximum Waiters
Warning Maximum Waiters

C.3.4. BEA WebLogic::Server State

BEA WebLogic::Server State プローブは、BEA Weblogic Web サーバーの現在の状態を監視します。プローブがサーバーに接続できない場合、CRITICAL ステータスになります。
このプローブのトランスポートプロトコルは、ユーザーデータグラムプロトコル (UDP) です。
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表C.7 BEA WebLogic::サーバー状態の設定
フィールド
SNMP Community String* public
SNMP Port* 161
SNMP Version* 1
BEA Domain Admin Server
BEA Server Name*

C.3.5. BEA WebLogic::Servlet

BEA WebLogic::Servlet プローブは、WebLogic サーバーにデプロイされた特定のサーブレットのパフォーマンスを監視し、次のメトリックを収集します。
  • High Execution Time — システムの起動以降、サーブレットの実行にかかった最大時間 (ミリ秒単位)。
  • Low Execution Time — システムの起動以降、サーブレットの実行にかかった最小時間 (ミリ秒単位)。
  • Execution Time Moving Average — 実行時間の移動平均。
  • Execution Time Average — 実行時間の標準的な平均。
  • Reload Rate — 指定したサーブレットが 1 分あたりにリロードされる回数。
  • Invocation Rate — 指定したサーブレットが 1 分あたりに呼び出される回数。
このプローブのトランスポートプロトコルは、ユーザーデータグラムプロトコル (UDP) です。
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表C.8 BEA WebLogic::サーブレットの設定
フィールド
SNMP Community String* public
SNMP Port* 161
SNMP Version* 1
BEA Domain Admin Server
BEA Server Name* myserver
Servlet Name*
Critical Maximum High Execution Time
Warning Maximum High Execution Time
Critical Maximum Execution Time Moving Average
Warning Maximum Execution Time Moving Average

C.4. General

このセクションのプローブは、システムの基本的な側面を監視するように設計されています。それらを適用するときは、時間制限のあるしきい値がタイムアウト期間に割り当てられた時間を超えないようにしてください。それ以外の場合、プローブは延長された遅延のすべてのインスタンスで UNKNOWN ステータスを返すため、しきい値が無効になります。

C.4.1. General::Remote Program

General::Remote Program プローブを使用すると、システムで任意のコマンドまたはスクリプトを実行して、ステータス文字列を取得できます。結果のメッセージは 1024 バイトに制限されることに注意してください。
要件 — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。
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表C.9 一般::リモートプログラムの設定
フィールド
Command*
OK Exit Status* 0
Warning Exit Status* 1
Critical Exit Status* 2
Timeout 15

C.4.2. General::Remote Program with Data

General::Remote Program with Data プローブを使用すると、システムで任意のコマンドまたはスクリプトを実行して、値とステータス文字列を取得できます。このプローブを使用するには、スクリプトの本文に XML コードを含める必要があります。このプローブは、次の XML タグをサポートしています。
  • <perldata> </perldata>
  • <hash> </hash>
  • <item key =" "> </item>
リモートプログラムは、次のコードの繰り返しを STDOUT に出力する必要があります。
<perldata> 
  <hash> 
    <item key="data">10</item> 
    <item key="status_message">status message here</item> 
  </hash> 
</perldata>
Copy to Clipboard Toggle word wrap
data に必要な値は、時系列トレンド分析のためにデータベースに挿入されるデータポイントです。status_message はオプションで、最大長が 1024 バイトの任意のテキスト文字列にすることができます。status_message を含まないリモートプログラムでも、返された値とステータスが報告されます。
要件 — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。XML では大文字と小文字が区別されます。データ 項目のキー名は変更できず、値として数値を収集する必要があります。
Expand
表C.10 General::Remote Program with Data 設定
フィールド
Command*
OK Exit Status* 0
Warning Exit Status* 1
Critical Exit Status* 2
Timeout 15

C.4.3. General::SNMP Check

General::SNMP Check probe は、ドット表記 (1.3.6.1.2.1.1.1.0など) で単一のオブジェクト識別子 (OID) を指定し、戻り値に関連付けられたしきい値を指定して SNMP サーバーをテストします。次のメトリックを収集します。
  • Remote Service Latency — SNMP サーバーが接続要求に応答するのにかかる時間 (秒単位)。
要件 — このプローブを実行するには、監視対象システムで SNMP が実行されている必要があります。しきい値には整数のみを使用できます。
このプローブのトランスポートプロトコルは、ユーザーデータグラムプロトコル (UDP) です。
Expand
表C.11 一般::SNMP 設定の確認
フィールド
SNMP OID*
SNMP Community String* public
SNMP Port* 161
SNMP Version* 2
Timeout* 15
Critical Maximum Value
Warning Maximum Value
Warning Minimum Value
Critical Minimum Value

C.4.4. General::TCP Check

General::TCP Check プローブは、指定されたポート番号を介してシステムに接続できることを確認することにより、TCP サーバーをテストします。次のメトリックを収集します。
  • Remote Service Latency — TCP サーバーが接続要求に応答するのにかかる時間 (秒単位)。
プローブは、接続時に Send フィールドで指定された文字列を渡します。プローブは、システムからの応答を予測します。応答には、Expect フィールドで指定された部分文字列が含まれている必要があります。予想される文字列が見つからない場合、プローブは CRITICAL ステータスを返します。
Expand
表C.12 General::TCP Check 設定
フィールド
Send
Expect
Port* 1
Timeout* 10
Critical Maximum Latency
Warning Maximum Latency

C.4.5. General::UDP Check

General::UDP Check プローブは、指定されたポート番号を介してシステムに接続できることを確認することにより、UDP サーバーをテストします。次のメトリックを収集します。
  • Remote Service Latency — UDP サーバーが接続要求に応答するのにかかる時間 (秒単位)。
プローブは、接続時に Send フィールドで指定された文字列を渡します。プローブは、システムからの応答を予測します。応答には、Expect フィールドで指定された部分文字列が含まれている必要があります。予想される文字列が見つからない場合、プローブは CRITICAL ステータスを返します。
このプローブのトランスポートプロトコルは、ユーザーデータグラムプロトコル (UDP) です。
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表C.13 一般::UDP チェック設定
フィールド
Port* 1
Send
Expect
Timeout* 10
Critical Maximum Latency
Warning Maximum Latency

C.4.6. General::Uptime (SNMP)

General::Uptime (SNMP) プローブは、デバイスが最後に起動されてからの時間を記録します。SNMP オブジェクト識別子 (OID) を使用してこの値を取得します。返される唯一のエラーステータスは UNKNOWN です。
要件 — このプローブを実行するには、監視対象システムで SNMP が実行されている必要があり、OID へのアクセスが有効になっている必要があります。
このプローブのトランスポートプロトコルは、ユーザーデータグラムプロトコル (UDP) です。
Expand
表C.14 General::Uptime (SNMP) 設定
フィールド
SNMP Community String* public
SNMP Port* 161
SNMP Version* 2
Timeout* 15

C.5. Linux

このセクションのプローブは、CPU 使用率から仮想メモリーまで、Linux システムの重要な側面を監視します。それらをミッションクリティカルなシステムに適用して、障害が発生する前に警告を取得します。
Red Hat Network Monitoring Daemon を必要とする場合と必要としない場合がある他のプローブグループとは異なり、すべての Linux プローブでは、監視対象システムで rhnmd デーモンが実行されている必要があります。

C.5.1. Linux::CPU Usage

Linux::CPU Usage プローブは、システムの CPU 使用率を監視し、次のメトリックを収集します。
  • CPU Percent Used — プローブ実行時の CPU 使用率の 5 秒間の平均。
要件 — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。
Expand
表C.15 Linux::CPU Usage 設定
フィールド
Timeout* 15
Critical Maximum CPU Percent Used
Warning Maximum CPU Percent Used

C.5.2. Linux::Disk IO Throughput

Linux::Disk IO Throughput プローブは、特定のディスクを監視し、次のメトリックを収集します。
  • Read Rate — 1 秒あたりのキロバイト単位で読み取られるデータの量。
  • Write Rate — 1 秒あたりのキロバイト単位で書き込まれるデータの量。
必要な ディスク番号またはディスク名 フィールドの値を取得するには、監視対象のシステムで iostat を実行し、必要なディスクに割り当てられている名前を確認します。0 のデフォルト値は通常、システムに直接接続された最初のハードドライブから統計情報を提供します。
要件 — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。また、Disk number または disk name パラメーターは、iostat コマンドの実行時に表示される形式と一致する必要があります。フォーマットが同一でない場合、設定されたプローブは UNKNOWN 状態になります。
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表C.16 Linux::ディスク IO スループット設定
フィールド
Disk number or disk name* 0
Timeout* 15
Critical Maximum KB read/second
Warning Maximum KB read/second
Warning Minimum KB read/second
Critical Minimum KB read/second
Critical Maximum KB written/second
Warning Maximum KB written/second
Warning Minimum KB written/second
Critical Minimum KB written/second

C.5.3. Linux::Disk Usage

Linux::Disk Usage プローブは、特定のファイルシステムのディスク容量を監視し、次のメトリックを収集します。
  • 使用されているファイルシステム — 現在使用中のファイルシステムのパーセンテージ。
  • Space Used — 現在使用中のメガバイト単位のファイルシステムの量。
  • 使用可能なスペース — 現在使用可能なメガバイト単位のファイルシステムの量。
要件 — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。
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表C.17 Linux::Disk Usage 設定
フィールド
File system* /dev/hda1
Timeout* 15
Critical Maximum File System Percent Used
Warning Maximum File System Percent Used
Critical Maximum Space Used
Warning Maximum Space Used
Warning Minimum Space Available
Critical Minimum Space Available

C.5.4. Linux::Inodes

Linux::Inodes プローブは、指定されたファイルシステムを監視し、次のメトリックを収集します。
  • Inodes — 現在使用中の inodes のパーセンテージ。
inode は、Linux ファイルシステム内のファイルに関する情報を保持するデータ構造です。ファイルごとに inode があり、ファイルは、それが存在するファイルシステムとそのシステム上の inode 番号によって一意に識別されます。
要件 — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。
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表C.18 Linux::Inodes 設定
フィールド
File system* /
Timeout* 15
Critical Maximum Inodes Percent Used
Warning Maximum Inodes Percent Used

C.5.5. Linux::Interface Traffic

Linux::Interface Traffic プローブは、指定されたインターフェイス (eth0 など) に出入りするトラフィックの量を測定し、次のメトリックを収集します。
  • 入力レート — 指定されたインターフェイスに入る 1 秒あたりのバイト単位のトラフィック。
  • 出力レート — 指定されたインターフェイスから出て行く 1 秒あたりのバイト単位のトラフィック。
要件 — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。
Expand
表C.19 Linux::Interface Traffic 設定
フィールド
Interface*
Timeout* 30
Critical Maximum Input Rate
Warning Maximum Input Rate
Warning Minimum Input Rate
Critical Minimum Input Rate
Critical Maximum Output Rate
Warning Maximum Output Rate
Warning Minimum Output Rate
Critical Minimum Output Rate

C.5.6. Linux::Load

Linux::Load プローブは、システムの CPU を監視し、次のメトリックを収集します。
  • 負荷 — さまざまな期間におけるシステム CPU の平均負荷。
要件 — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。
Expand
表C.20 Linux::ロード設定
フィールド
Timeout* 15
Critical CPU Load 1-minute average
Warning CPU Load 1-minute average
Critical CPU Load 5-minute average
Warning CPU Load 5-minute average
Critical CPU Load 15-minute average
Warning CPU Load 15-minute average

C.5.7. Linux::Memory Usage

Linux::Memory Usage プローブは、システムのメモリーを監視し、次のメトリックを収集します。
  • RAM Free — システム上のランダムアクセスメモリー (RAM) の空き容量 (メガバイト単位)。
yes また no再利用可能なメモリーを含める フィールドに入力して、再利用可能なメモリーをこのメトリックに含めることもできます。
要件 — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。
Expand
表C.21 Linux::Memory Usage 設定
フィールド
Include reclaimable memory no
Timeout* 15
Warning Maximum RAM Free
Critical Maximum RAM Free

C.5.8. Linux::Process Counts by State

Linux::Process Counts by State プローブは、次の状態にあるプロセスの数を識別します。
  • Blocked — 待機 キューに切り替えられ、状態が Waiting に切り替えられたプロセス。
  • Defunct — (シグナルによって強制終了された、または exit () を呼び出したために) 終了したプロセスであり、その親プロセスは、何らかの形式の wait () システムコールを実行して終了の通知をまだ受け取っていません。
  • Stopped — 実行が完了する前に停止されたプロセス。
  • Sleeping — 割り込み可能な スリープ状態にあり、後でメモリーに再導入され、中断したところから実行を再開できるプロセス。
Requirements — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。
Expand
表C.22 Process Counts by State 設定
フィールド
Timeout* 15
Critical Maximum Blocked Processes
Warning Maximum Blocked Processes
Critical Maximum Defunct Processes
Warning Maximum Defunct Processes
Critical Maximum Stopped Processes
Warning Maximum Stopped Processes
Critical Maximum Sleeping Processes
Warning Maximum Sleeping Processes
Critical Maximum Child Processes
Warning Maximum Child Processes

C.5.9. Linux::Process Count Total

Linux::Process Count Total プローブは、システムを監視し、次のメトリックを収集します。
  • プロセス数 — システムで現在実行されているプロセスの総数。
Requirements — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。
Expand
表C.23 Linux::Process Count Total 設定
フィールド
Timeout* 15
Critical Maximum Process Count
Warning Maximum Process Count

C.5.10. Linux::Process Health

Linux::Process Health プローブは、ユーザー指定のプロセスを監視し、次のメトリックを収集します。
  • CPU 使用率 — 特定のプロセスの CPU 使用率 (ミリ秒/秒)。このメトリックは、プロセスによって使用された累積 CPU 時間である ps 出力の 時間 列を報告します。これにより、メトリックがプローブ間隔から独立し、適切なしきい値を設定できるようになり、使用可能なグラフが生成されます (つまり、CPU 使用率の突然のスパイクがグラフのスパイクとして表示されます)。
  • Child Process Groups — 指定された親プロセスから生成された子プロセスの数。子プロセスは、開いているファイルなどのほとんどの属性を親プロセスから継承します。
  • Threads — 特定のプロセスで実行中のスレッドの数。スレッドは CPU 使用率の基本単位であり、プログラムカウンター、レジスタセット、およびスタック空間で設定されます。スレッドは軽量プロセスとも呼ばれます。
  • 使用される物理メモリー — 指定されたプロセスによって使用されるキロバイト単位の物理メモリー (または RAM) の量。
  • 使用されている仮想メモリー — 指定されたプロセスによって使用されているキロバイト単位の仮想メモリーの量、または実メモリーとスワップのプロセスのサイズ。
コマンド名またはプロセス ID でプロセスを指定します。(PID)。PID を入力すると、コマンド名の入力が上書きされます。コマンド名または PID が入力されていない場合、エラー Command not found が表示され、プローブは CRITICAL 状態に設定されます。
Requirements — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。
Expand
表C.24 Linux::プロセスヘルス設定
フィールド
Command Name
Process ID (PID) file
Timeout* 15
Critical Maximum CPU Usage
Warning Maximum CPU Usage
Critical Maximum Child Process Groups
Warning Maximum Child Process Groups
Critical Maximum Threads
Warning Maximum Threads
Critical Maximum Physical Memory Used
Warning Maximum Physical Memory Used
Critical Maximum Virtual Memory Used
Warning Maximum Virtual Memory Used

C.5.11. Linux::Process Running

Linux::Process Running プローブは、指定されたプロセスが適切に機能していることを確認します。プロセスグループをカウント チェックボックスが選択されているかどうかに応じて、プロセスまたはプロセスグループのいずれかがカウントされます。
デフォルトでは、チェックボックスが選択されているため、プローブは子の数とは関係なくプロセスグループリーダーの数をカウントする必要があることを示します。これにより、たとえば、子プロセスの (動的な) 数に関係なく、Apache Web サーバーの 2 つのインスタンスが実行されていることを確認できます。選択されていない場合、プローブは、指定されたプロセスに一致するプロセス (子およびリーダー) の数を単純にカウントします。
コマンド名またはプロセス ID でプロセスを指定します。(PID)。PID を入力すると、コマンド名の入力が上書きされます。コマンド名または PID が入力されていない場合、エラー Command not found が表示され、プローブは CRITICAL 状態になります。
Requirements — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。
Expand
表C.25 Linux::プロセス実行設定
フィールド
Command name
PID file
Count process groups (checked)
Timeout* 15
Critical Maximum Number Running
Critical Minimum Number Running

C.5.12. Linux::Swap Usage

Linux::Swap Usage プローブは、システムで実行されているスワップパーティションを監視し、次のメトリックを報告します。
  • Swap Free — 現在空いているスワップメモリーの割合。
Requirements — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。
Expand
表C.26 Linux::スワップ使用設定
フィールド
Timeout* 15
Warning Minimum Swap Free
Critical Minimum Swap Free

C.5.13. Linux::TCP Connections by State

Linux::TCP Connections by State プローブは、TCP 接続の総数と、次の状態のそれぞれの数を識別します。
  • TIME_WAIT — ソケットは、閉じた後にリモートシャットダウンの送信を待機しているため、ネットワーク内にまだあるパケットを処理できます。
  • CLOSE_WAIT — リモート側がシャットダウンされ、ソケットが閉じるのを待っています。
  • FIN_WAIT — ソケットが閉じられ、接続がシャットダウンされています。
  • ESTABLISHED — ソケットに接続が確立されています。
  • SYN_RCVD — ネットワークから接続要求が受信されました。
このプローブは、特定の IP アドレスへのネットワークトラフィックを見つけて分離したり、監視対象システムへのネットワーク接続を調べたりするのに役立ちます。
プローブのフィルターパラメーターを使用すると、プローブの範囲を絞り込むことができます。このプローブは、netstat -ant コマンドを使用してデータを取得します。Local IP address および Local port パラメーターは、出力の Local Address 列の値を使用します。リモート IP アドレス および リモートポート パラメーターは、出力の 外部アドレス 列の値をレポートに使用します。
Requirements — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。
Expand
表C.27 Linux::TCP Connections by State 設定
フィールド
Local IP address filter pattern list
Local port number filter
Remote IP address filter pattern list
Remote port number filter
Timeout* 15
Critical Maximum Total Connections
Warning Maximum Total Connections
Critical Maximum TIME_WAIT Connections
Warning Maximum TIME_WAIT Connections
Critical Maximum CLOSE_WAIT Connections
Warning Maximum CLOSE_WAIT Connections
Critical Maximum FIN_WAIT Connections
Warning Maximum FIN_WAIT Connections
Critical Maximum ESTABLISHED Connections
Warning Maximum ESTABLISHED Connections
Critical Maximum SYN_RCVD Connections
Warning Maximum SYN_RCVD Connections

C.5.14. Linux::Users

Linux::Users プローブは、システムのユーザーを監視し、次のメトリックを報告します。
  • ユーザー — 現在ログインしているユーザーの数。
Requirements — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。
Expand
表C.28 Linux::ユーザー設定
フィールド
Timeout* 15
Critical Maximum Users
Warning Maximum Users

C.5.15. Linux::Virtual Memory

Linux::Virtual Memory プローブは、システムメモリーの合計を監視し、次のメトリックを収集します。
  • 仮想メモリー — 合計システムメモリー (ランダムアクセスメモリー (RAM) とスワップ) の空きの割合。
Requirements — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。
Expand
表C.29 Linux::仮想メモリーの設定
フィールド
Timeout* 15
Warning Minimum Virtual Memory Free
Critical Minimum Virtual Memory Free

C.6. LogAgent

このセクションのプローブは、システム上のログファイルを監視します。それらを使用して、特定の式のログをクエリーし、ファイルのサイズを追跡できます。LogAgent プローブを実行するには、nocpulse ユーザーには、ログファイルへの読み取りアクセス権が付与されている必要があります。
これらのプローブの最初の実行からのデータは、不完全なメトリックデータによって引き起こされる誤った通知を防ぐために、しきい値に対して測定されないことに注意してください。測定は 2 回目の実行で開始されます。

C.6.1. LogAgent::Log Pattern Match

LogAgent::Log パターンマッチプローブは、正規表現を使用して、監視対象のログファイル内にあるテキストを照合し、次のメトリックを収集します。
  • Regular Expression Matches — プローブが最後に実行されてから発生した一致の数。
  • Regular Expression Match Rate — プローブが最後に実行されてからの 1 分あたりの一致数。
Requirements — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。このプローブを実行するには、nocpulse ユーザーには、ログファイルへの読み取りアクセス権が付与されている必要があります。
監視するログファイルの名前と場所に加えて、照合する正規表現を指定する必要があります。式は、grep -E と同等で、拡張正規表現をサポートする egrep 用にフォーマットする必要があります。これは egrep の正規表現セットです。
Expand
^ 行頭
$ 行の終わり
. 1 文字に一致
* 0 個以上の文字に一致
[] '[Ff]oo' などの 1 つの文字セットに一致
[^] セット '[^AF]oo' に一致しません
+ 先行する 1 つ以上の文字に一致
? 先行する文字の 0 個または 1 個に一致
| または、たとえば a|b
() グループ文字、例えば (foo|bar) または (foo)+
警告
式内に単一引用符 (') を含めないでください。これを行うと、egrep がサイレントに失敗し、プローブがタイムアウトします。
Expand
表C.30 LogAgent::ログパターンマッチの設定
フィールド
Log file* /var/log/messages
Basic regular expression*
Timeout* 45
Critical Maximum Matches
Warning Maximum Matches
Warning Minimum Matches
Critical Minimum Matches
Critical Maximum Match Rate
Warning Maximum Match Rate
Warning Minimum Match Rate
Critical Maximum Match Rate

C.6.2. LogAgent::Log Size

LogAgent::Log Size プローブは、ログファイルの増加を監視し、次のメトリックを収集します。
  • Size — プローブが最後に実行されてからログファイルが増加したサイズ (バイト単位)。
  • Output Rate — プローブが最後に実行されてから、ログファイルが増加した 1 分あたりのバイト数。
  • Lines — プローブが最後に実行されてからログファイルに書き込まれた行数。
  • Line Rate — プローブが最後に実行されてからログファイルに書き込まれた 1 分あたりの行数。
Requirements — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。このプローブを実行するには、nocpulse ユーザーには、ログファイルへの読み取りアクセス権が付与されている必要があります。
Expand
表C.31 LogAgent::Log Size 設定
フィールド
Log file* /var/log/messages
Timeout* 20
Critical Maximum Size
Warning Maximum Size
Warning Minimum Size
Critical Minimum Size
Critical Maximum Output Rate
Warning Maximum Output Rate
Warning Minimum Output Rate
Critical Minimum Output Rate
Critical Maximum Lines
Warning Maximum Lines
Warning Minimum Lines
Critical Minimum Lines
Critical Maximum Line Rate
Warning Maximum Line Rate
Warning Minimum Line Rate
Critical Minimum Line Rate

C.7. MySQL 3.23 - 3.33

このセクションのプローブは、mysqladmin バイナリーを使用して MySQL データベースの側面を監視します。これらのプローブには、特定のユーザー権限は必要ありません。
これらのプローブを完了するには、監視を実行しているシステムに mysql-server パッケージをインストールする必要があることに注意してください。手順は、『RHN Satellite Server インストールガイド』 の MySQL インストールセクションを参照してください。

C.7.1. MySQL::Database Accessibility

MySQL::Database Accessibility プローブは、データベース権限を持たないデータベースアカウントを介して接続をテストします。接続が確立されていない場合、CRITICAL ステータスが発生します。
Expand
表C.32 MySQL::データベースのアクセシビリティ設定
フィールド
ユーザー名*
Password
MySQL Port 3306
Database* mysql
Timeout 15

C.7.2. MySQL::Opened Tables

MySQL::Opened Tables プローブは、MySQL サーバーを監視し、次のメトリックを収集します。
  • Opened Tables — サーバーの起動以降に開かれたテーブル。
Expand
表C.33 MySQL::Opened Tables 設定
フィールド
Username
Password
MySQL Port* 3306
Timeout 15
Critical Maximum Opened Objects
Warning Maximum Opened Objects
Warning Minimum Opened Objects
Critical Minimum Opened Objects

C.7.3. MySQL::Open Tables

MySQL::Open Tables プローブは、MySQL サーバーを監視し、次のメトリックを収集します。
  • Open Tables — プローブの実行時に開いているテーブルの数。
Expand
表C.34 MySQL::Open Tables 設定
フィールド
Username
Password
MySQL Port* 3306
Timeout 15
Critical Maximum Open Objects
Warning Maximum Open Objects
Warning Minimum Open Objects
Critical Minimum Open Objects

C.7.4. MySQL::Query Rate

MySQL::Query Rate プローブは、MySQL サーバーを監視し、次のメトリックを収集します。
  • Query Rate — データベースサーバーごとの 1 秒あたりの平均クエリー数。
Expand
表C.35 MySQL::クエリーレートの設定
フィールド
Username
Password
MySQL Port* 3306
Timeout 15
Critical Maximum Query Rate
Warning Maximum Query Rate
Warning Minimum Query Rate
Critical Minimum Query Rate

C.7.5. MySQL::Threads Running

MySQL::Threads Running プローブは、MySQL サーバーを監視し、次のメトリクスを収集します。
  • 実行中のスレッド — データベース内で実行中のスレッドの総数。
Expand
表C.36 MySQL::Threads Running 設定
フィールド
Username
Password
MySQL Port* 3306
Timeout 15
Critical Maximum Threads Running
Warning Maximum Threads Running
Warning Minimum Threads Running
Critical Minimum Threads Running

C.8. Network Services

このセクションのプローブは、機能しているネットワークに不可欠なさまざまなサービスを監視します。それらを適用するときは、時間制限のあるしきい値がタイムアウト期間に割り当てられた時間を超えないようにしてください。それ以外の場合、延長された遅延のすべてのインスタンスで UNKNOWN ステータスが返されるため、しきい値が無効になります。

C.8.1. Network Services::DNS Lookup

Network Services::DNS Lookup プローブは、dig コマンドを使用して、検索するホストまたはアドレス フィールドで指定されたシステムまたはドメイン名を解決できるかどうかを確認します。次のメトリックを収集します。
  • Query Time — dig リクエストの実行に必要なミリ秒単位の時間。
これは、DNS サーバーのステータスを監視するのに役立ちます。DNS サーバーの 1 つを監視するには、大規模な検索エンジンや企業の Web サイトなど、既知のホスト / ドメイン名を指定します。
Expand
表C.37 Network Services::DNS Lookup 設定
フィールド
Host or Address to look up
Timeout* 10
Critical Maximum Query Time
Warning Maximum Query Time

C.8.2. Network Services::FTP

Network Services::FTP プローブは、ネットワークソケットを使用して FTP ポートの可用性をテストします。次のメトリックを収集します。
  • Remote Service Latency — FTP サーバーが接続要求に応答するのにかかる時間 (秒単位)。
このプローブは認証をサポートしています。この機能を使用するには、適切なフィールドにユーザー名とパスワードを入力します。オプションの Expect 値は、FTP サーバーへの接続が成功した後に照合される文字列です。予想される文字列が見つからない場合、プローブは CRITICAL 状態を返します。
Expand
表C.38 ネットワークサービス::FTP 設定
フィールド
Expect FTP
Username
Password
FTP Port* 21
Timeout* 10
Critical Maximum Remote Service Latency
Warning Maximum Remote Service Latency

C.8.3. Network Services::IMAP Mail

Network Services::IMAP Mail プローブは、システム上の IMAP 4 サービスに接続できるかどうかを判断します。オプションのポートを指定すると、デフォルトのポート 143 が上書きされます。次のメトリックを収集します。
  • Remote Service Latency — IMAP サーバーが接続要求に応答するのにかかる時間 (秒単位)。
必須の Expect 値は、IMAP サーバーへの接続が成功した後に照合される文字列です。予想される文字列が見つからない場合、プローブは CRITICAL 状態を返します。
Expand
表C.39 ネットワークサービス::IMAP メール設定
フィールド
IMAP ポート* 143
Expect* OK
Timeout* 5
Critical Maximum Remote Service Latency
Warning Maximum Remote Service Latency

C.8.4. Network Services::Mail Transfer (SMTP)

Network Services::Mail Transfer (SMTP) プローブは、システムの SMTP ポートに接続できるかどうかを判断します。オプションのポート番号を指定すると、デフォルトのポート 25 が上書きされます。次のメトリックを収集します。
  • Remote Service Latency — SMTP サーバーが接続要求に応答するのにかかる時間 (秒単位)。
Expand
表C.40 Network Services::Mail Transfer (SMTP) の設定
フィールド
SMTP Port* 25
Timeout* 10
Critical Maximum Remote Service Latency
Warning Maximum Remote Service Latency

C.8.5. Network Services::Ping

Network Services::Ping プローブは、RHN サーバーが監視対象システムまたは指定された IP アドレスに ping できるかどうかを判断します。また、パケット損失をチェックし、ラウンドトリップの平均を警告およびクリティカルのしきい値レベルと比較します。必須の パケット送信 値により、システムに送信される ICMP ECHO パケットの数を制御できます。このプローブは、次のメトリックを収集します。
  • Round-Trip Average — ICMP ECHO パケットが監視対象システムとの間を移動するのにかかる時間 (ミリ秒単位)。
  • Packet Loss — 転送中に失われたデータの割合。
オプションではありますが、IP アドレス フィールドは、複数の IP アドレスを持つシステムのメトリックを収集する際に役立ちます。たとえば、システムが複数の仮想 IP アドレスで設定されているか、ネットワークアドレス変換 (NAT) を使用して内部および外部 IP アドレスをサポートしている場合、このオプションを使用して、ホスト名に関連付けられたプライマリーアドレスではなく、セカンダリー IP アドレスを確認できます。
このプローブは、監視対象のシステムではなく、RHN サーバーから ping を実行することに注意してください。IP アドレスフィールドへの入力は、システムと指定された IP アドレス間の接続をテストするのではなく、RHN サーバーと IP アドレス間の接続をテストします。したがって、異なるシステムで Ping プローブに同じ IP アドレスを入力すると、まったく同じタスクが実行されます。監視対象システムから個々の IP アドレスに ping を実行するには、代わりにリモート Ping プローブを使用します。「Network Services::Remote Ping」 を参照してください。
Expand
表C.41 Network Services::Ping 設定
フィールド
IP Address (defaults to system IP)
Packets to send* 20
Timeout* 10
Critical Maximum Round-Trip Average
Warning Maximum Round-Trip Average
Critical Maximum Packet Loss
Warning Maximum Packet Loss

C.8.6. Network Services::POP Mail

ネットワークサービス::POP メールプローブは、システムの POP3 ポートに接続できるかどうかを判断します。ポート番号を指定する必要があります。別のポート番号を指定すると、デフォルトのポート 110 が上書きされます。このプローブは、次のメトリックを収集します。
  • Remote Service Latency — POP サーバーが接続要求に応答するのにかかる時間 (秒単位)。
必須の Expect 値は、POP サーバーへの接続が成功した後に照合される文字列です。プローブは、システムからの応答の最初の行で文字列を探します。デフォルトは +OK です。予想される文字列が見つからない場合、プローブは CRITICAL 状態を返します。
Expand
表C.42 Network Services::POP Mail 設定
フィールド
Port* 110
Expect* +OK
Timeout* 10
Critical Maximum Remote Service Latency
Warning Maximum Remote Service Latency

C.8.7. Network Services::Remote Ping

Network Services::Remote Ping プローブは、監視対象システムが指定された IP アドレスに ping できるかどうかを判断します。また、パケット損失を監視し、ラウンドトリップの平均を警告およびクリティカルのしきい値レベルと比較します。必須の Packets to send 値により、アドレスに送信される ICMP ECHO パケットの数を制御できます。このプローブは、次のメトリックを収集します。
  • Round-Trip Average — ICMP ECHO パケットが IP アドレスとの間を移動するのにかかる時間 (ミリ秒単位)。
  • Packet Loss — 転送中に失われたデータの割合。
IP Address フィールドは、ping される正確なアドレスを識別します。標準の Ping プローブの同様のオプションフィールドとは異なり、このフィールドは必須です。監視対象のシステムは、RHN サーバーではなく、3 番目のアドレスに ping を送信します。リモート Ping プローブは監視対象システムからの接続をテストするため、別の IP アドレスを指定する必要があります。RHN サーバーからシステムまたは IP アドレスに ping を実行するには、代わりに標準の Ping プローブを使用します。「Network Services::Ping」 を参照してください。
Requirements — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。
Expand
表C.43 Network Services::Remote Ping 設定
フィールド
IP Address*
Packets to send* 20
Timeout* 10
Critical Maximum Round-Trip Average
Warning Maximum Round-Trip Average
Critical Maximum Packet Loss
Warning Maximum Packet Loss

C.8.8. Network Services::RPCService

Network Services::RPCService プローブは、特定の IP アドレスでリモートプロシージャコール (RPC) プログラムの可用性をテストします。次のメトリックを収集します。
  • Remote Service Latency — RPC サーバーが接続要求に応答するのにかかる時間 (秒単位)。
その RPC ネットワークを介して関数呼び出しを提供する RPC サーバープログラムは、プログラム ID およびプログラム名を宣言することにより、RPC ネットワークに自身を登録します。NFS は、RPC メカニズムを介して機能するサービスの例です。
RPC サーバープログラムのリソースを使用するクライアントプログラムは、サーバープログラムが常駐するマシンに、RPC プログラム番号またはプログラム名内の RPC 関数へのアクセスを提供するよう要求することによって、これを行います。これらの会話は、TCP または UDP のいずれかで発生します (ただし、ほとんどの場合 UDP です)。
このプローブを使用すると、単純なプログラムの可用性をテストできます。プログラムの名前または番号、会話が発生するプロトコル、および通常のタイムアウト期間を指定する必要があります。
Expand
表C.44 Network Services::RPCService 設定
フィールド
Protocol (TCP/UDP) udp
Service Name* nfs
Timeout* 10
Critical Maximum Remote Service Latency
Warning Maximum Remote Service Latency

C.8.9. Network Services::Secure Web Server (HTTPS)

Network Services::Secure Web Server (HTTPS) プローブは、セキュア Web サーバーの可用性を判断し、次のメトリックを収集します。
  • リモートサービスの待ち時間 — HTTPS サーバーが接続要求に応答するのにかかる時間 (秒単位)。
このプローブは、指定されたホストの HTTPS ポートに接続し、指定された URL を取得できることを確認します。URL が指定されていない場合、プローブはルートドキュメントを取得します。その値を変更しない限り、プローブは、システムからの HTTP/1 メッセージを探します。別のポート番号を指定すると、デフォルトのポート 443 が上書きされます。
このプローブは認証をサポートしています。この機能を使用するには、適切なフィールドにユーザー名およびパスワードを入力します。他のほとんどのプローブとは異なり、このプローブは、タイムアウト期間内にシステムに接続できない場合は、CRITICAL ステータスを返します。
Expand
表C.45 Network Services::Secure Web Server (HTTPS) 設定
フィールド
URL Path /
Expect Header HTTP/1
Expect Content
UserAgent* NOCpulse-check_http/1.0
Username
Password
Timeout* 10
HTTPS Port* 443
Critical Maximum Remote Service Latency
Warning Maximum Remote Service Latency

C.8.10. Network Services::SSH

Network Services::SSH プローブは、指定されたポートでの SSH の可用性を判断し、次のメトリックを収集します。
  • Remote Service Latency — SSH サーバーが接続要求に応答するのにかかる時間 (秒単位)。
SSH サーバーに正常に接続し、有効な応答を受信すると、プローブはプロトコルとおよびサーバーのバージョン情報を表示します。プローブが無効な応答を受信すると、サーバーから返されたメッセージが表示され、WARNING 状態が生成されます。
Expand
表C.46 Network Services::SSH 設定
フィールド
SSH Port* 22
Timeout* 5
Critical Maximum Remote Service Latency
Warning Maximum Remote Service Latency

C.8.11. Network Services::Web Server (HTTP)

Network Services::Web Server (HTTP) プローブは、Web サーバーの可用性を判断し、次のメトリックを収集します。
  • Remote Service Latency — HTTP サーバーが接続要求に応答するのにかかる時間 (秒単位)。
このプローブは、指定されたホストの HTTP ポートに接続し、指定された URL を取得できることを確認します。URL が指定されていない場合、プローブはルートドキュメントを取得します。その値を変更しない限り、プローブは、システムからの HTTP/1 メッセージを探します。別のポート番号を指定すると、デフォルトのポート 80 が上書きされます。他のほとんどのプローブとは異なり、タイムアウト期間内にシステムに接続できないと、このプローブは CRITICAL ステータスを返します。
このプローブは認証をサポートしています。この機能を使用するには、適切なフィールドにユーザー名およびパスワードを入力します。また、任意の仮想ホストフィールドを使用して、スタンドアロンサーバーとして提示された同じ物理マシン上にある別のドキュメントセットを監視することもできます。Web サーバーが仮想ホストを使用するように設定されていない (通常) 場合、このフィールドは空白のままにしてください。仮想ホストが設定されている場合は、最初のホストのドメイン名をここに入力します。マシン上のすべての仮想ホストを監視するのに必要な数のプローブを追加します。
Expand
表C.47 Network Services::Web Server (HTTP) 設定
フィールド
URL Path /
Virtual Host
Expect Header HTTP/1
Expect Content
UserAgent* NOCpulse-check_http/1.0
Username
Password
Timeout* 10
HTTP Port* 80
Critical Maximum Remote Service Latency
Warning Maximum Remote Service Latency

C.9. Oracle 8i および 9i

このセクションのプローブは、サポートされているバージョンに一致する Oracle データベースのインスタンスに適用できます。Oracle プローブでは、次のコマンドを実行してデータベースと関連付けを設定する必要があります。
 $ORACLE_HOME/rdbms/admin/catalog.sql 
Copy to Clipboard Toggle word wrap
さらに、これらのプローブが正しく機能するためには、プローブに設定された Oracle ユーザーが CONNECT および SELECT_CATALOG_ROLE の最小権限を持っている必要があります。
一部の Oracle プローブは、停止を回避するのではなく、長期的なパフォーマンス向上のためにデバイスをチューニングすることを特に目的としています。そのため、Red Hat では、1 時間ごとから 2 日ごとの間で、より少ない頻度でスケジュールを設定することをお勧めします。これにより、統計的表現が向上し、より短い時間間隔で発生する可能性のある異常が強調されなくなります。これは、Buffer Cache、Data Dictionary Cache、Disk Sort Ratio、Library Cache、および Redo Lo プローブに適用されます。
意図したとおりに動作するまでの時間に基づく CRITICAL および WARNING しきい値の場合、それらの値はタイムアウト期間に割り当てられた時間を超えることはできません。それ以外の場合は、延長された遅延のすべてのインスタンスで UNKNOWN ステータスが返されるため、しきい値が無効になります。このため、Red Hat は、タイムアウト期間がすべての時間制限しきい値を超えていることを確認することを強くお勧めします。このセクションでは、これは特にプローブ TNS Ping を指します。
最後に、Oracle の Multi-Threaded Server (MTS) を使用するデータベースに対してこれらの Oracle プローブを使用しているお客様は、Red Hat サポートに連絡して、RHN サーバーの /etc/hosts ファイルにエントリーを追加し、DNS 名が正しく解決されるようにする必要があります。

C.9.1. Oracle::Active Sessions

Oracle::Active Sessions プローブは、Oracle インスタンスを監視し、次のメトリックを収集します。
  • Active Sessions — V$PARAMETER.PROCESSES の値に基づくアクティブなセッションの数。
  • Available Sessions — V$PARAMETER.PROCESSES の値に基づく、使用可能なアクティブなセッションの割合。
Expand
表C.48 Oracle::Active Sessions 設定
フィールド
Oracle SID*
Oracle Username*
Oracle Password*
Oracle Port* 1521
Timeout* 30
Critical Maximum Active Sessions
Warning Maximum Active Sessions
Critical Maximum Available Sessions Used
Warning Maximum Available Sessions Used

C.9.2. Oracle::Availability

Oracle::Availability プローブは、RHN Satellite Server からのデータベースの可用性を決定します。
Expand
表C.49 Oracle::Availability 設定
フィールド
Oracle SID*
Oracle Username*
Oracle Password*
Oracle Port* 1521
Timeout* 30

C.9.3. Oracle::Blocking Sessions

Oracle::Blocking Sessions プローブは、Oracle インスタンスを監視し、次のメトリックを収集します。
  • ブロッキングセッション — 他のセッションが Oracle データベースに変更をコミットするのを妨げているセッションの数。指定した必要な Time Blocking 値によって決定されます。この期間 (秒単位で測定) の間ブロックされていたセッションのみが、ブロックしているセッションとしてカウントされます。
Expand
表C.50 Oracle::Blocking Sessions 設定
フィールド
Oracle SID*
Oracle Username*
Oracle Password*
Oracle Port* 1521
Time Blocking (seconds)* 20
Timeout* 30
Critical Maximum Blocking Sessions
Warning Maximum Blocking Sessions

C.9.4. Oracle::Buffer Cache

Oracle::Buffer Cache プローブは、システムグローバル領域 (SGA) データベースバッファーキャッシュサイズを最適化するために、バッファーキャッシュヒット率を計算します。次のメトリックを収集します。
  • Db Block Gets — 単一のブロック get (一貫性のある get メカニズムではなく) を介してアクセスされたブロックの数。
  • Consistent Gets — 一貫性モードでデータを取得するためにブロックバッファーに対して行われたアクセスの数。
  • Physical Reads — ディスクから読み取られたブロックの累積数。
  • Buffer Cache Hit Ratio — データベースがデータを取得するためにハードディスクではなくバッファーにアクセスする割合。比率が低い場合は、システムに RAM を追加する必要があることを示しています。
Expand
表C.51 Oracle::Buffer Cache 設定
フィールド
Oracle SID*
Oracle Username*
Oracle Password*
Oracle Port 1521
Timeout* 30
Warning Minimum Buffer Cache Hit Ratio
Critical Minimum Buffer Cache Hit Ratio

C.9.5. Oracle::Client Connectivity

Oracle::Client Connectivity プローブは、データベースが稼働しており、監視対象システムからの接続を受信できるかどうかを判断します。このプローブは、システムへの rhnmd 接続を開き、監視対象システムで sqlplus connect コマンドを発行します。
Expected DB name パラメーターは、V$DATABASE.NAME の予期される値です。この値は大文字と小文字を区別しません。この値が見つからない場合は、CRITICAL ステータスが返されます。
Requirements — このプローブを実行するには、監視対象システムで Red Hat Network Monitoring Daemon (rhnmd) が実行している必要があります。このプローブを実行するには、nocpulse ユーザーには、ログファイルへの読み取りアクセス権が付与されている必要があります。
Expand
表C.52 Oracle::Client Connectivity 設定
フィールド
Oracle Hostname or IP address*
Oracle SID*
Oracle Username*
Oracle Password*
Oracle Port* 1521
ORACLE_HOME* /opt/oracle
Expected DB Name*
Timeout* 30

C.9.6. Oracle::Data Dictionary Cache

Oracle::Data Dictionary Cache プローブは、init.ora の SHARED_POOL_SIZE を最適化するために、Data Dictionary Cache Hit Ratio を計算します。次のメトリックを収集します。
  • Data Dictionary Hit Ratio — データディクショナリーキャッシュ内のキャッシュルックアップ試行に対するキャッシュヒットの比率。つまり、データベースがハードディスクではなくディクショナリーにアクセスしてデータを取得する速度です。比率が低い場合は、システムに RAM を追加する必要があることを示しています。
  • Gets — 単一のブロック get を介してアクセスされたブロックの数 (一貫した get メカニズムを介してではありません)。
  • Cache Misses — 一貫したモードでデータを取得するためにブロックバッファーに対して行われたアクセスの数。
Expand
表C.53 Oracle::Data Dictionary Cache 設定
フィールド
Oracle SID*
Oracle Username*
Oracle Password*
Oracle Port* 1521
Timeout* 30
Warning Minimum Data Dictionary Hit Ratio
Critical Minimum Data Dictionary Hit Ratio

C.9.7. Oracle::Disk Sort Ratio

Oracle::Disk Sort Ratio プローブは、Oracle データベースインスタンスをモニターし、次のメトリックを収集します。
  • Disk Sort Ratio — 大きすぎてメモリー内で完了できず、代わりに一時セグメントを使用してソートされた Oracle ソートの割合。
Expand
表C.54 Oracle::Disk Sort Ratio 設定
フィールド
Oracle SID*
Oracle Username*
Oracle Password*
Oracle Port* 1521
Timeout* 30
Critical Maximum Disk Sort Ratio
Warning Maximum Disk Sort Ratio

C.9.8. Oracle::Idle Sessions

Oracle::Idle Sessions プローブは、Oracle インスタンスを監視し、次のメトリックを収集します。
  • Idle Sessions — 指定した必須の Time Idle 値によって決定される、アイドル状態の Oracle セッションの数。アイドルセッションとしてカウントされるのは、この期間 (秒単位) の間アイドル状態だったセッションのみです。
Expand
表C.55 Oracle::Idle Sessions 設定
フィールド
Oracle SID*
Oracle Username*
Oracle Password*
Oracle Port* 1521
アイドル時間 (秒)* 20
Timeout* 30
重要の最大アイドルセッション
警告の最大アイドルセッション

C.9.9. Oracle::Index Extents

Oracle::Index Extents プローブは、Oracle インスタンスを監視し、次のメトリックを収集します。
  • Allocated Extents — インデックスに割り当てられたエクステントの数。
  • Available Extents — 任意のインデックスで利用可能なエクステントのパーセンテージ。
必須の Index Name フィールドには、任意のインデックス名に一致するデフォルト値の % が含まれます。
Expand
表C.56 Oracle::Index Extents 設定
フィールド
Oracle SID*
Oracle Username*
Oracle Password*
Oracle Port* 1521
Index Owner* %
Index Name* %
Timeout* 30
Critical Maximum of Allocated Extents
Warning Maximum of Allocated Extents
Critical Maximum of Available Extents
Warning Maximum of Available Extents

C.9.10. Oracle::Library Cache

Oracle::Library Cache プローブは、init.ora の SHARED_POOL_SIZE を最適化するために Library Cache Miss Ratio を計算します。次のメトリックを収集します。
  • Library Cache Miss Ratio — ライブラリーキャッシュピンミスが発生する割合。これは、セッションがすでに解析済みのステートメントを実行したが、そのステートメントが共有プールに存在しないことが判明した場合に発生します。
  • Executions — この名前空間のオブジェクトに対してピンが要求された回数。
  • Cache Misses — オブジェクトハンドルが作成されてから、ディスクからオブジェクトを取得する必要がある、以前のピンを持つオブジェクトのピンの数。
Expand
表C.57 Oracle::Library Cache 設定
フィールド
Oracle SID*
Oracle Username*
Oracle Password*
Oracle Port* 1521
Timeout* 30
Critical Maximum Library Cache Miss Ratio
Warning Maximum Library Cache Miss Ratio

C.9.11. Oracle::Locks

Oracle::Locks プローブは、Oracle データベースインスタンスを監視し、次のメトリックを収集します。
  • Active Locks — v$locks テーブルの値によって決定される、アクティブなロックの現在の数。データベース管理者は、データベースインスタンスに多数のロックが存在することに注意する必要があります。
データベース内の同じデータを更新する複数のユーザーまたはプロセスが競合しないように、ロックが使用されます。このプローブは、特定のインスタンスに多数のロックが存在する場合に、データベース管理者に警告するのに役立ちます。
Expand
表C.58 Oracle::Locks 設定
フィールド
Oracle SID*
Oracle Username*
Oracle Password*
Oracle Port* 1521
Timeout* 30
Critical Maximum Active Locks
Warning Maximum Active Locks

C.9.12. Oracle::Redo Log

Oracle::Redo Log プローブは、Oracle データベースインスタンスを監視し、次のメトリックを収集します。
  • Redo Log Space Request Rate — サーバーが起動してからの 1 分あたりの REDO ログ領域要求の平均数。
  • Redo Buffer Allocation Retry Rate — サーバーが起動してからの 1 分あたりの平均バッファー割り当て再試行回数。
返されたメトリックとそれらが測定されるしきい値は、1 分あたりのイベントの変化率を表す数値です。これらのメトリクスの変化率を監視する必要があります。急激な成長は調査が必要な問題を示している可能性があるためです。
Expand
表C.59 Oracle::Redo Log 設定
フィールド
Oracle SID*
Oracle Username*
Oracle Password*
Oracle Port* 1521
Timeout* 30
Critical Maximum Redo Log Space Request Rate
Warning Maximum Redo Log Space Request Rate
Critical Maximum Redo Buffer Allocation Retry Rate
Warning Maximum Redo Buffer Allocation Retry Rate

C.9.13. Oracle::Table Extents

Oracle::Table Extents プローブは、Oracle データベースインスタンスを監視し、次のメトリックを収集します。
  • Allocated Extents-Any Table — 任意のテーブルのエクステントの総数。
  • Available Extents-Any Table — 任意のテーブルで使用可能なエクステントのパーセンテージ。
Oracle では、テーブルエクステントによってテーブルを拡張できます。テーブルがいっぱいになると、テーブルの作成時に設定された容量だけ 拡張 されます。エクステントは、エクステントサイズとエクステントの最大数を使用して、テーブルごとに設定されます。
たとえば、10 MB のスペースで開始し、1 MB のエクステントサイズと最大エクステント数 10 で設定されたテーブルは、(1 MB を 10 回拡張することにより) 最大 20 MB まで拡張できます。このプローブは、(1) 割り当てられたエクステントの数 (テーブルが 5 回以上拡張されると重大になるなど)、または (2) 最大エクステントの特定のパーセンテージを超えてテーブルが拡張された (たとえば、テーブルが最大エクステントの 80% 以上を使い果たした場合に重大になる) 場合にアラートを出すように設定できます。
必須の Table Owner および Table Name フィールドには、任意のテーブル所有者または名前に一致するデフォルト値の % が含まれます。
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表C.60 Oracle::Table Extents 設定
フィールド
Oracle SID*
Oracle Username*
Oracle Password*
Oracle Port* 1521
Table Owner* %
Table Name* %
Timeout* 30
Critical Maximum Allocated Extents
Warning Maximum Allocated Extents
Critical Maximum Available Extents
Warning Maximum Available Extents

C.9.14. Oracle::Tablespace Usage

Oracle::Tablespace Usage プローブは、Oracle データベースインスタンスを監視し、以下のメトリクスを収集します。
  • Available Space Used — 各テーブルスペースで使用されている使用可能なスペースのパーセンテージ。
テーブルスペースは、一連のテーブルが存在するスペースの共有プールです。このプローブは、使用可能な容量の合計がしきい値を下回ったときにユーザーに警告します。テーブルスペースはバイト単位で測定されるため、エクステントは直接考慮されません (ただし、拡張ごとに共有プールから使用可能な領域が削除されます)。
必須の Tablespace Name フィールドでは、大文字と小文字が区別されず、任意のテーブル名に一致するデフォルト値の % が含まれます。
Expand
表C.61 Oracle::Tablespace Usage 設定
フィールド
Oracle SID*
Oracle Username*
Oracle Password*
Oracle Port* 1521
Tablespace Name* %
Timeout* 30
Critical Maximum Available Space Used
Warning Maximum Available Space Used

C.9.15. Oracle::TNS Ping

Oracle::TNS Ping プローブは、Oracle Listener が有効かどうかを判断し、次のメトリクスを収集します。
  • Remote Service Latency — Oracle サーバーが接続要求に応答するのにかかる時間 (秒単位)。
Expand
表C.62 Oracle::TNS Ping 設定
フィールド
TNS Listener Port* 1521
Timeout* 15
Critical Maximum Remote Service Latency
Warning Maximum Remote Service Latency

C.10. RHN Satellite Server

このセクションのプローブは、RHN Satellite Server 自体に適用して、その健全性とパフォーマンスを監視することができます。これらのプローブはローカルで実行されるため、特定のアプリケーションやトランスポートプロトコルは必要ありません。

C.10.1. RHN Satellite Server::Disk Space

RHN Satellite Server::Disk Space プローブは、Satellite の空きディスク容量を監視し、以下のメトリクスを収集します:
  • File System Used — 現在使用中の現在のファイルシステムの割合。
  • Space Used — 現在のファイルシステムで使用されているファイルサイズ。
  • Space Available — 現在のファイルシステムで使用可能なファイルサイズ。
Expand
表C.63 RHN Satellite Server::Disk Space 設定
フィールド
Device Pathname* /dev/hda1
Critical Maximum File System Used
Warning Maximum File System Used
Critical Maximum Space Used
Warning Maximum Space Used
Critical Maximum Space Available
Warning Maximum Space Available

C.10.2. RHN Satellite Server::Execution Time

RHN Satellite Server::Execution Time プローブは、Satellite から実行されるプローブの実行時間を監視し、以下のメトリクスを収集します。
  • Probe Execution Time Average — プローブを完全に実行するのに必要な秒数。
Expand
表C.64 RHN Satellite Server::Execution Time 設定
フィールド
Critical Maximum Probe Execution Time Average
Warning Maximum Probe Execution Time Average

C.10.3. RHN Satellite Server::Interface Traffic

RHN Satellite Server::Interface Traffic プローブは、Satellite のインターフェイストラフィックを監視し、以下のメトリクスを収集します。
  • Input Rate — デバイスが受信する 1 秒あたりのバイト単位のトラフィック量。
  • Output Rate — デバイスが送信する 1 秒あたりのバイト単位のトラフィック量。
Expand
表C.65 RHN Satellite Server::Interface Traffic 設定
フィールド
Interface* eth0
Timeout (seconds)* 30
Critical Maximum Input Rate
Critical Maximum Output Rate

C.10.4. RHN Satellite Server::Latency

RHN Satellite Server::Latency プローブは、Satellite 上のプローブのレイテンシーを監視し、以下のメトリクスを収集します。
  • Probe Latency Average — プローブの実行準備が整ってから実際に実行されるまでのラグ (秒単位)。通常の状態では、これは通常 1 秒未満です。サテライトが過負荷になると (平均実行時間に対してプローブが多すぎるため)、数が増えます。
Expand
表C.66 RHN Satellite Server::Latency 設定
フィールド
Critical Maximum Probe Latency Average
Warning Maximum Probe Latency Average

C.10.5. RHN Satellite Server::Load

RHN Satellite Server::Load プローブは、Satellite の CPU 負荷を監視し、以下のメトリクスを収集します。
  • Load — 1、5、および 15 分間の CPU の平均負荷。
Expand
表C.67 RHN Satellite Server::Load 設定
フィールド
重大な最大 1 分間平均
Warning Maximum 1-minute Average
Critical Maximum 5-minute Average
Warning Maximum 5-minute Average
Critical Maximum 15-minute Average
Warning Maximum 15-minute Average

C.10.6. RHN Satellite Server::Probe Count

RHN Satellite Server::Probe Count プローブは、Satellite 上のプローブ数を監視し、以下のメトリクスを収集します。
  • Probes — Satellite で実行している個々のプローブの数。
Expand
表C.68 RHN Satellite Server::Probe Count 設定
フィールド
Critical Maximum Probe Count
Warning Maximum Probe Count

C.10.7. RHN Satellite Server::Process Counts

RHN Satellite Server::Process Counts プローブは、Satellite 上のプロセス数を監視し、以下のメトリクスを収集します。
  • Blocked — 待機キューおよび待機状態に切り替えられたプロセスの数。
  • Child — マシンで既に実行している別のプロセスによって生成されたプロセスの数。
  • Defunct — (シグナルによって強制終了された、または exit() を呼び出したために) 終了したプロセスの数であり、その親プロセスは、何らかの形式の wait() システムコールを実行して終了の通知をまだ受け取っていません。
  • Stopped — 実行が完了する前に停止したプロセスの数。
  • Sleeping — 割り込み可能な スリープ状態にあり、後でメモリーに再導入され、中断したところから実行を再開できるプロセス。
Expand
表C.69 RHN Satellite Server::Process Counts 設定
フィールド
Critical Maximum Blocked Processes
Warning Maximum Blocked Processes
Critical Maximum Child Processes
Warning Maximum Child Processes
Critical Maximum Defunct Processes
Warning Maximum Defunct Processes
Critical Maximum Stopped Processes
Warning Maximum Stopped Processes
Critical Maximum Sleeping Processes
Warning Maximum Sleeping Processes

C.10.8. RHN Satellite Server::Processes

RHN Satellite Server::Processes プローブは、Satellite 上のプロセス数を監視し、以下のメトリクスを収集します:
  • Processes — マシン上で同時に実行しているプロセスの数。
Expand
表C.70 RHN Satellite Server::Processes 設定
フィールド
Critical Maximum Processes
Warning Maximum Processes

C.10.9. RHN Satellite Server::Process Health

RHN Satellite Server::Process Health プローブは、顧客が指定したプロセスを監視し、以下のメトリクスを収集します。
  • CPU Usage — 特定のプロセスの CPU 使用率。
  • Child Process Groups — 指定された親プロセスから生成された子プロセスの数。子プロセスは、開いているファイルなどのほとんどの属性を親プロセスから継承します。
  • Threads — 特定のプロセスで実行中のスレッドの数。スレッドは CPU 使用率の基本単位であり、プログラムカウンター、レジスタセット、およびスタック空間で設定されます。スレッドは軽量プロセスとも呼ばれます。
  • Physical Memory Used — 指定されたプロセスによって使用されるキロバイト単位の物理メモリーの量。
  • Virtual Memory Used — 指定されたプロセスによって使用されているキロバイト単位の仮想メモリーの量、または実メモリーとスワップのプロセスのサイズ。
コマンド名またはプロセス ID でプロセスを指定します。(PID)。PID を入力すると、コマンド名の入力が上書きされます。コマンド名または PID が入力されていない場合、エラー Command not found が表示され、プローブは CRITICAL 状態に設定されます。
Expand
表C.71 RHN Satellite Server::Process Health 設定
フィールド
Command Name
Process ID (PID) file
Timeout* 15
Critical Maximum CPU Usage
Warning Maximum CPU Usage
Critical Maximum Child Process Groups
Warning Maximum Child Process Groups
Critical Maximum Threads
Warning Maximum Threads
Critical Maximum Physical Memory Used
Warning Maximum Physical Memory Used
Critical Maximum Virtual Memory Used
Warning Maximum Virtual Memory Used

C.10.10. RHN Satellite Server::Process Running

RHN Satellite Server::Process Running プローブは、指定されたプロセスが実行中であることを確認します。コマンド名またはプロセス ID でプロセスを指定します。(PID)。PID を入力すると、コマンド名の入力が上書きされます。プローブがコマンドまたは PID を検証できない場合、クリティカルステータスが発生します。
Expand
表C.72 RHN Satellite Server::Process Running 設定
フィールド
Command Name
Process ID (PID) file
Critical Number Running Maximum
Critical Number Running Minimum

C.10.11. RHN Satellite Server::Swap

RHN Satellite Server::Swap プローブは、Satellite で利用可能な空きスワップスペースの割合を監視します。値が Critical しきい値を下回ると、CRITICAL ステータスになります。値が警告のしきい値を下回ると、WARNING ステータスになります。
Expand
表C.73 RHN Satellite Server::Swap 設定
フィールド
Critical Minimum Swap Percent Free
Warning Minimum Swap Percent Free

C.10.12. RHN Satellite Server::Users

RHN Satellite Server::Users プローブは、Satellite に現在ログインしているユーザー数を監視します。値が重大なしきい値を超えると、CRITICAL ステータスになります。値が警告のしきい値を超えると、WARNING ステータスになります。
Expand
表C.74 RHN Satellite Server::Users 設定
フィールド
Critical Maximum Users
Warning Maximum Users

付録D 更新履歴

改訂履歴
改訂 2.0-1.4002013-12-18Rüdiger Landmann
Publican 4.0.0 用にリビルド
改訂 2.0-1Fri Nov 1 2013Zac Dover
ソースから再設定

用語集

A

アクション
システム管理者が Red Hat Network を使用してスケジュールし、1 つ以上のクライアントシステムで実行するタスク。たとえば、選択したグループ内のすべてのシステムでカーネルパッケージを更新するアクションをスケジュールできます。
アクティベーションキー
RHN の管理およびプロビジョニングのお客様は、RHN Web サイトを通じてアクティベーションキーを生成できます。その後、それぞれの一意のキーを使用して、Red Hat システムを登録し、システムに RHN のエンタイトルを付与し、システムを特定のチャンネルにサブスクライブし、rhn_register パッケージのコマンドラインユーティリティー rhnreg_ks を介してシステムを RHN システムグループにサブスクライブできます。

B

Bugzilla
Bugzilla は、ユーザーが開発者と直接連絡が取れるようにするオンラインアプリケーション (http://www.redhat.com/bugzilla) です。ユーザーは、Bugzilla から、Red Hat Enterprise Linux および関連するオープンソースパッケージのバグレポートおよび機能リクエストを送信できます。
バグ修正アラート
バグ修正に関連する エラータアラート
ベースチャンネル
ベースチャンネルは チャネル のタイプです。これは、特定のアーキテクチャーおよび Red Hat リリースに基づくパッケージのリストで設定されています。たとえば、x86 アーキテクチャー用の Red Hat Enterprise Linux AS 3 のすべてのパッケージは、ベースチャネルを作成します。

C

クライアントシステム
登録したシステム を参照してください。
チャネル
チャネルはパッケージのリストです。チャネルは、クライアントシステムからインストールするパッケージを選択するために使用されます。すべてのクライアントシステムを 1 つの ベースチャンネル にサブスクライブする必要があり、1 つまたは複数の 子チャンネル にサブスクライブできます。
子チャンネル
子チャンネルは、 ベースチャンネル に関連付けられている チャネル ですが、余分なパッケージが含まれています。

D

デジタル証明書
登録済みシステムの /etc/sysconfig/rhn/systemid ファイルに格納されている XML 形式のクライアントコンポーネント。Red Hat Network は、この証明書を検証して、各接続の前に登録済みシステムを認証します。この証明書は Red Hat によって発行され、登録プロセスの一部としてシステムに渡されます。不正使用を避けるために、登録されたシステムに関する固有の情報が含まれています。

E

エラータ
Red Hat Enterprise Linux のセキュリティー修正、バグ修正、およびパッケージ拡張について説明する、Red Hat によって公開された情報。この情報には、エラータ、Bugzilla バグ ID、関連するリリース/アーキテクチャー、必要な RPM を含むソリューション、および検証用の MD5 チェックサムのトピックが含まれます。エラータは、http://www.redhat.com/errata/ でも入手できます。各 RHN エラータアラート は、Red Hat Enterprise Linux エラータリストに基づいています。
セキュリティーの問題およびバグの修正は、Red Hat のエンジニアと Linux コミュニティーから、問題ごとにバグレポートを生成する Bugzilla を通じて送信されます。Red Hat エンジニアリングがレポートを評価し、バグを解決して、新しい RPM パッケージを生成します。Red Hat 品質保証チームが新しいパッケージをテストした後、それらは Red Hat Public File Server と Red Hat Network Server に配置され、エラータが生成されます。
エラータアラート
Red Hat エラータに基づいて更新されたパッケージが組織内の 1 つ以上のシステムで利用可能であるという RHN エラータアラート。エラータアラートには、セキュリティーアラート、バグ修正アラート、および機能強化アラート の 3 つのタイプがあります。
エンタイトルされているサーバー
RHN サービスレベルにサブスクライブしているサーバー。サーバーにはエンタイトルメントがあるため、RHN Web サイトを使用してそのパッケージを管理できます。
強化アラート
パッケージの機能強化リクエストに関する エラータアラート
電子メール通知
エラータアラート に似ていますが、情報は電子メールで配信されます。電子メール通知オプションが選択されている場合は、Red Hat Network エラータアラート ごとに通知が送信されます。電子メールには、エラータアラートの種類、エラータの概要、エラータの説明、レポートの影響を受けるシステムのリストが含まれます。

M

管理
RHN サービスレベルのオファリングの 1 つ。これには、ユーザー管理、システムグループ、および強化されたシステムの詳細など、更新サービスレベルよりも多くの機能があります。

N

通知方法
RHN 監視メッセージが送信される電子メールアドレス。

O

組織管理者
組織管理者は、組織の Red Hat Network アカウントを最高レベルで制御できる一連のユーザーです。このグループのメンバーは、ユーザー、システム、およびシステムグループを組織に追加したり、削除したりできます。組織管理者は、ユーザーにシステムグループへの管理者権限を付与することもできます。RHN 組織には、組織管理者グループのメンバーが少なくとも 1 人必要です。

P

パッケージ
Red Hat Enterprise Linux のすべてのソフトウェアは、ソフトウェアパッケージに分割されています。ソフトウェア更新は、Red Hat Enterprise Linux システムにインストールできる RPM パッケージの形式でリリースされます。
プロビジョニング
RHN サービスレベルのオファリングの 1 つ。これには、システムのキックスタート、再設定、追跡、復元など、管理サービスレベルよりも多くの機能があります。
プローブ
システムのパフォーマンスを測定するために使用される、システムに割り当てられたテンプレートまたは一連の値のいずれかである一連の基準。
プローブスイート
RHN モニタリングプローブのコレクションまたはグループ。
プローブ状態
定義された基準に対するプローブの順守の尺度。状態には、OK、Warning、Critical、Pending、Unknown があります。

R

Red Hat Network デーモン
スケジュールされたアクションについて Red Hat Network を定期的にポーリングする RHN クライアントデーモン (rhnsd)。
RPM
Red Hat, Inc. が開発したソフトウェアパッケージマネージャー。ソフトウェアパッケージのビルド、インストール、クエリー、検証、更新、およびアンインストールに使用できます。RHN からのすべてのソフトウェア更新は、RPM 形式で配信されます。
RPM の更新
エラータアラート 一覧に基づく RPM パッケージを、ユーザーの介入なしにクライアントシステムに配信する Red Hat Network オプション。この機能を選択すると、パッケージはクライアントシステムで実行している Red Hat Network デーモン から配信されます。
RPM データベース
各 Red Hat Enterprise Linux システムには、システムにインストールされているすべての RPM パッケージに関する情報を格納する RPM データベースがあります。この情報には、パッケージのバージョン、パッケージと共にインストールされたファイル、パッケージの簡単な説明、インストール日などが含まれます。
登録したシステム
Red Hat Network に登録されているシステム。クライアントシステムとも呼ばれます。
Red Hat Network Registration Client
クライアントシステムに関する情報を収集する RHN クライアントアプリケーション (rhn_register) は、 システムプロファイル および デジタル証明書 を作成し、Red Hat Network サーバーとの接続を確立し、システムを Red Hat Network に登録します。
Red Hat Update Agent
RHN クライアントアプリケーション (up2date) は、アプリケーションが実行しているクライアントシステムのすべての更新済みパッケージをユーザーが取得してインストールできるようにします。Red Hat Update Agent 設定ツール を使用して、ダウンロード後にパッケージをインストールするかどうかなど、設定を設定します。

S

サービスレベル
Red Hat Network サブスクリプションサービス。異なるサービスレベルは、RHN の異なる機能を提供します。現在、RHN 更新、RHN 管理、および RHN プロビジョニングの 3 つの有料サービスレベルが利用可能です。
システム ID
登録済みシステムを識別する一意の文字および数字の文字列。これはシステムの デジタル証明書 に保存されます。
システムセットマネージャー
ユーザーが複数のシステムでアクションを実行できるようにするインターフェイス。アクションには、エラータ更新の適用、パッケージのアップグレード、システムグループへのシステムの追加、およびシステムグループからのシステムの削除が含まれます。
システムディレクトリー
Red Hat Network のシステムディレクトリーセクションにより、組織はクライアントシステムをシステムグループに分割できます。 組織管理者 グループのメンバーのみがシステムを組織に追加できます。
システムプロファイル
クライアントシステムに関するハードウェアおよびソフトウェア情報。これは、登録プロセス中に作成されます。ソフトウェア情報は、クライアントシステムにインストールされている RPM パッケージおよびそのバージョンのリストです。システムプロファイルは、各クライアントシステムに関連する エラータアラート をすべて判断するために使用されます。
セキュリティーアラート
システムセキュリティーに関連する エラータアラート

U

更新
RHN サービスレベルのオファリングの 1 つ。更新は、以前は Basic と呼ばれていました。更新は、Basic サブスクリプションと同じサービスに加えて、より多くの新機能を提供します。

V

Virtual Host
ハイパーバイザーおよびすべてのゲストシステムをサポートする物理システム。仮想ホストは、ドメイン 0 または dom0 と呼ばれることもあります。
仮想ゲスト
ハイパーバイザーの制御下で、仮想ホスト上で実行している仮想インスタンスのいずれか。ドメイン U または domU とも呼ばれます。

Y

Yellowdog Updater Modified (yum)
Yellowdog Updater Modified は Red Hat Network クライアントアプリケーション (yum) であり、ユーザーが、アプリケーションが実行しているクライアントシステムの新しいパッケージまたは更新されたパッケージを取得してインストールできるようにします。

索引

シンボル

アクティベーションキー, アクティベーションキー —
削除, アクティベーションキーの管理
無効化, アクティベーションキーの管理
編集, アクティベーションキーの管理
アプリケーションプログラミングインターフェイス
API, RHN API アクセス
ウェブサイトの概要, カテゴリーとページ
エラータ, エラータ
すべてのエラータ, すべてのエラータ
詳細検索, 詳細検索
適用する, システムの詳細 ⇒ ソフトウェア ⇒ エラータ
関連するエラータ, 関連するエラータ
エラータの更新
すべてのエラータの一覧を表示する, すべてのエラータ
検索, 詳細検索
申請中, エラータ更新の適用
該当するエラータの一覧を表示する, 関連するエラータ
詳細の表示, エラータの詳細
エラータ警告アイコン
説明:, エラータ警告アイコン
エラータ通知
自動更新, エラータ通知とスケジュールされたパッケージのインストール
エンタイトルメント
アクティベーションキーを使用, アクティベーションキー —
購入履歴, 有効期限と購入履歴
カスタム情報
システムについて, System Details ⇒ Details ⇒ Custom Info —
キックスタート
説明した, キックスタートの流れ
クイック検索
説明:, クイック検索
クライアントシステム
更新中, 更新の入手
登録, システムの登録
設定, クライアントの設定
サービスレベル
Monitoring, Monitoring
Update, Update
プロビジョニング, プロビジョニング
管理, 管理
システム
リストの表示, Systems
削除, System Details ⇒ Details
検索, 詳細検索 —
概要, 概要 —
詳細の表示, システムの詳細
資格を与える, Subscription Management
システムの削除, System Details ⇒ Details
システムグループ, システムグループ —
システムグループ一覧, システムグループ —
一覧, システムグループ —
作成, グループの作成
入会と退会, System Details ⇒ Groups —
削除, System Group Details ⇒ Details —
割り当てと削除, System Details ⇒ Groups —
詳細の編集, System Group Details ⇒ Details —
詳細の表示, システムグループの詳細 —
追加と削除, グループ内のシステムの追加と削除
システムグループ一覧
status, システムグループ —
システムセットマネージャー, システムセットマネージャー —
システムプロファイル, システムプロファイルを登録する
カスタム情報, System Details ⇒ Details ⇒ Custom Info —
ハードウェアプロファイルの更新, システムの詳細 ⇒ 詳細 ⇒ ハードウェア
パッケージリストの更新, システムプロファイルの同期, システムの詳細 ⇒ ソフトウェア ⇒ パッケージ
プロパティーの更新, システムの詳細 ⇒ 詳細 ⇒ プロパティー
再有効化, System Details ⇒ Details ⇒ Reactivation —
注記, システム詳細 ⇒ 詳細 ⇒ 注意事項
システムリスト
status, Systems
システム一覧, Systems
スカウト設定プッシュ , モニターリング
スケジュール, スケジュール
スケジュールされているアクション
アクションの詳細, アクションの詳細
アクション一覧, アクション一覧
アーカイブされたアクション, アーカイブされたアクション
保留中のアクション, 保留中のアクション
失敗したアクション, 失敗したアクション
完了したアクション, 完了したアクション
スタートガイド, 操作を始める前に
ソフトウェア
チャンネル一覧
チャンネルの詳細, ソフトウェアチャネルの詳細
パッケージ検索, パッケージ検索
検索, パッケージ検索
ソフトウェアチャンネル
details, ソフトウェアチャネルの詳細⇒詳細
マネージャー, Software Channel Details ⇒ Managers —
加入者, Software Channel Details ⇒ Subscribers —
チャネル
ソフトウェアと設定ファイル, チャネル
チャンネルとパッケージ
チャンネル一覧, ソフトウェアチャンネル
チャンネル一覧 , ソフトウェアチャンネル
チャンネル登録, ソフトウェアチャンネル
チャンネル登録解除, ソフトウェアチャンネル
チャンネル資格, チャンネル資格
デジタル証明書, セキュリティー、品質保証、および Red Hat Network
トラブルシューティング
モニターリング, トラブルシューティング
ナビゲーション, ナビゲーション
ハードウェアプロファイル
サーバーで更新中, システムの詳細 ⇒ 詳細 ⇒ ハードウェア
パスワードの変更, User List ⇒ Active ⇒ User Details ⇒ Details —
パッケージのインストール
スケジュール済み, エラータ通知とスケジュールされたパッケージのインストール
パッケージ一覧
サーバーで更新中, システムプロファイルの同期, システムの詳細 ⇒ ソフトウェア ⇒ パッケージ
プロキシーサーバー
Red Hat Network Alert Notification Tool の使用 , アプレットの設定
Red Hat Update Agent を使用, 一般設定
with Red Hat Network 登録クライアント, Red Hat Network Registration Client の設定
プロビジョニング
サービスレベル, プロビジョニング
プローブ
Apache, Apache 1.3.x および 2.0.x
General, General
Linux, Linux
LogAgent
nocpulse, LogAgent
MySQL, MySQL 3.23 - 3.33
Network Services, Network Services
Oracle, Oracle 8i および 9i
RHN Satellite Server, RHN Satellite Server
RHN サーバー上, RHN サーバーの監視
WebLogic, BEA WebLogic 6.x 以降
しきい値, しきい値の設定
ガイドライン, プローブのガイドライン
モニターリング, プローブ
管理, プローブの管理
プローブリスト
Apache
アップタイム, アパッチ::アップタイム
トラフィック, アパッチ::トラフィック
プロセス, Apache:: プロセス
General
Remote Program with Data, General::Remote Program with Data
SNMP チェック, General::SNMP Check
TCP チェック, General::TCP Check
リモートプログラム, General::Remote Program
Linux
Disk IO Throughput, Linux::Disk IO Throughput
Disk Usage, Linux::Disk Usage
Inodes, Linux::Inodes
Interface Traffic, Linux::Interface Traffic
Load, Linux::Load
Memory Usage, Linux::Memory Usage
Process Count Total, Linux::Process Count Total
Process Counts by State, Linux::Process Counts by State
Process Health, Linux::Process Health
Process Running, Linux::Process Running
Swap Usage, Linux::Swap Usage
TCP Connections by State, Linux::TCP Connections by State
Users, Linux::Users
Virtual Memory, Linux::Virtual Memory
LogAgent
Log Pattern Match, LogAgent::Log Pattern Match
Log Size, LogAgent::Log Size
MySQL
Database Accessibility, MySQL::Database Accessibility
Open Tables, MySQL::Open Tables
Query Rate, MySQL::Query Rate
Threads Running, MySQL::Threads Running
開かれたテーブル, MySQL::Opened Tables
Network Services
DNS ルックアップ, Network Services::DNS Lookup
FTP, Network Services::FTP
IMAP メール, Network Services::IMAP Mail
Mail Transfer (SMTP), Network Services::Mail Transfer (SMTP)
Ping, Network Services::Ping
POP Mail, Network Services::POP Mail
Secure Web Server (HTTPS), Network Services::Secure Web Server (HTTPS)
SSH, Network Services::SSH
Web Server (HTTP), Network Services::Web Server (HTTP)
リモート Ping, Network Services::Remote Ping
Oracle
Active Sessions, Oracle::Active Sessions
Availability, Oracle::Availability
Blocking Sessions, Oracle::Blocking Sessions
Buffer Cache, Oracle::Buffer Cache
Client Connectivity, Oracle::Client Connectivity
Data Dictionary Cache, Oracle::Data Dictionary Cache
Disk Sort Ratio, Oracle::Disk Sort Ratio
Idle Sessions, Oracle::Idle Sessions
Index Extents, Oracle::Index Extents
Library Cache, Oracle::Library Cache
Locks, Oracle::Locks
Redo Log, Oracle::Redo Log
Table Extents, Oracle::Table Extents
Tablespace Usage, Oracle::Tablespace Usage
TNS Ping, Oracle::TNS Ping
RHN Satellite Server
Disk Space, RHN Satellite Server::Disk Space
Execution Time, RHN Satellite Server::Execution Time
Interface Traffic, RHN Satellite Server::Interface Traffic
Latency, RHN Satellite Server::Latency
Load, RHN Satellite Server::Load
Probe Count, RHN Satellite Server::Probe Count
Process Counts, RHN Satellite Server::Process Counts
Process Health, RHN Satellite Server::Process Health
Process Running, RHN Satellite Server::Process Running
Processes, RHN Satellite Server::Processes
Swap, RHN Satellite Server::Swap
Users, RHN Satellite Server::Users
WebLogic
Heap Free, BEA WebLogic::Heap Free
JDBC 接続プール, BEA WebLogic::JDBC Connection Pool
Servlet, BEA WebLogic::Servlet
サーバーの状態, BEA WebLogic::Server State
実行キュー, BEA WebLogic::Execute Queue
ヘルプデスク, Help
ベースチャンネル, ソフトウェアチャンネル
ポート 22, SSH の設定
ポート 4545, Red Hat ネットワーク監視デーモン (rhnmd)
メールアドレス
変更, User List ⇒ Active ⇒ User Details ⇒ Details —
メールアドレスの変更, User List ⇒ Active ⇒ User Details ⇒ Details —
モニターリング, モニターリング —
Critical, Probe Status ⇒ Critical —
OK, Probe Status ⇒ OK —
Pending, Probe Status ⇒ Pending —
Status, プローブステータス —
Unknown, Probe Status ⇒ Unknown —
Warning, Probe Status ⇒ Warning —
すべて, Probe Status ⇒ All —
スカウト設定プッシュ, スカウト設定プッシュ —
一般設定, 一般設定 —
前提条件, 前提条件
概要, モニターリング
現在の状態, 現在の状態 —
通知, 通知 —
ユーザーアカウント, ユーザーアカウントの登録
ユーザーロール, User List ⇒ Active ⇒ User Details ⇒ Details —
リストナビゲーション
説明:, リスト
リファレンスガイド
バグ報告, フィードバックをお寄せください
概要, ガイドの概要
表記規則, ガイドの概要
リモートコマンド
有効化, コマンドを有効にする
発行, コマンドの発行
再アクティブ化
システム, System Details ⇒ Details ⇒ Reactivation —
初期化スクリプト
/etc/init.d/rhnsd , Red Hat Network Daemon
/etc/rc.d/init.d/rhnsd , Red Hat Network Daemon
品質保証
概要, セキュリティー、品質保証、および Red Hat Network
子チャンネル, ソフトウェアチャンネル
手動インストール
システムプロファイル, 手動パッケージのインストール
更新中
ウェブサイト経由, ウェブサイトからの更新
コマンドライン経由, コマンドラインからの更新
登録, Red Hat Network Registration Client
RPM パッケージ一覧, ソフトウェアシステムプロファイル
username, ユーザーアカウントの登録
アクティベーションキーを使用, アクティベーションキーによる登録, アクティベーションキー —
ウェブ経由, RHN ウェブサイトへのログイン
システムプロファイル, ユーザーアカウントの登録, システムプロファイルを登録する
ソフトウェアシステムプロファイル, ソフトウェアシステムプロファイル
テキストモード, テキストモード RHN 登録クライアント
ハードウェアシステムプロファイル, ハードウェアシステムプロファイル
パスワード, ユーザーアカウントの登録
プロキシーサーバーで, Red Hat Network Registration Client の設定
組織の一員として, ユーザーアカウントの登録
設定, Red Hat Network Registration Client の設定
電子メール通知, ユーザーアカウントの登録
管理
サービスレベル, 管理
組織管理者, User List ⇒ Active ⇒ User Details ⇒ Details —
設定
change, あなたの好み
locale, ロケール設定
言語, ロケール設定
設定管理
コマンドラインツール, コマンドライン設定管理ツール
通知
filter, 一般設定 —
フィルターリング, 通知のフィルタリング
メソッドの作成, 通知方法の作成
メソッドの削除, 通知方法の削除
モニターリング, 通知
リダイレクト, 通知のリダイレクト
受け取り, 通知の受信
選択されたシステム
説明:, 選択されたシステム

C

channel
configuration
create, 設定チャンネル
channels, チャネル
all, すべてのチャンネル
base, ソフトウェアチャンネル
child, ソフトウェアチャンネル
errata, ソフトウェアチャネルの詳細⇒エラータ
packages, ソフトウェアチャネルの詳細⇒パッケージ
一覧, ソフトウェアチャンネル
定年退職, 廃止されたチャンネル
資格を与える, チャンネル資格
関連する, 関連チャンネル
client application (クライアントアプリケーション)
リダイレクト, クライアントの設定
取得, 操作を始める前に
configuration
channel
create, 設定チャンネル
files, 設定
アクション, 設定
スケジュール, 設定
create
configuration
channel, 設定チャンネル

G

General
Remote Program with Data, General::Remote Program with Data
SNMP チェック, General::SNMP Check
TCP チェック, General::TCP Check
UDP Check, General::UDP Check
Uptime (SNMP), General::Uptime (SNMP)
プローブ, General
リモートプログラム, General::Remote Program
GNU プライバシーガード, セキュリティー、品質保証、および Red Hat Network

H

HTTP プロキシー, アプレットの設定

I

ISO イメージ
all, すべての ISO
ダウンロード, ソフトウェアのダウンロード
関連する, 関連する ISO
ISO イメージをダウンロードする, ソフトウェアのダウンロード

L

Linux
CPU の使用率, Linux::CPU Usage
Disk IO Throughput, Linux::Disk IO Throughput
Disk Usage, Linux::Disk Usage
Inodes, Linux::Inodes
Interface Traffic, Linux::Interface Traffic
Load, Linux::Load
Memory Usage, Linux::Memory Usage
Process Count Total, Linux::Process Count Total
Process Counts by State, Linux::Process Counts by State
Process Health, Linux::Process Health
Process Running, Linux::Process Running
Swap Usage, Linux::Swap Usage
TCP Connections by State, Linux::TCP Connections by State
Users, Linux::Users
Virtual Memory, Linux::Virtual Memory
プローブ
nocpulse, Linux
LogAgent
Log Pattern Match, LogAgent::Log Pattern Match
Log Size, LogAgent::Log Size
プローブ
nocpulse, LogAgent

M

Monitoring
サービスレベル, Monitoring
monitoring
プローブの一覧, プローブ
MySQL , mysql-server パッケージ
Database Accessibility, MySQL::Database Accessibility
Open Tables, MySQL::Open Tables
Opened Tables, MySQL::Opened Tables
Query Rate, MySQL::Query Rate
Threads Running, MySQL::Threads Running
プローブ, MySQL 3.23 - 3.33
mysql-server パッケージ, mysql-server パッケージ

O

Oracle
Active Sessions, Oracle::Active Sessions
Availability, Oracle::Availability
Blocking Sessions, Oracle::Blocking Sessions
Buffer Cache, Oracle::Buffer Cache
Client Connectivity, Oracle::Client Connectivity
Data Dictionary Cache, Oracle::Data Dictionary Cache
Disk Sort Ratio, Oracle::Disk Sort Ratio
Idle Sessions, Oracle::Idle Sessions
Index Extents, Oracle::Index Extents
Library Cache, Oracle::Library Cache
Locks, Oracle::Locks
Redo Log, Oracle::Redo Log
Table Extents, Oracle::Table Extents
Tablespace Usage, Oracle::Tablespace Usage
TNS Ping, Oracle::TNS Ping
プローブ, Oracle 8i および 9i

P

packages
filter, ソフトウェアチャネルの詳細⇒パッケージ
probe list
General
UDP Check, General::UDP Check
Uptime (SNMP), General::Uptime (SNMP)
Linux
CPU の使用率, Linux::CPU Usage
Network Services
RPCService, Network Services::RPCService

R

Red Hat Enterprise Linux 2.1
Red Hat Network Registration Client の要件, ガイドの概要, Red Hat Update Agent
Red Hat Network
コンポーネント
プライマリー, Red Hat Network の概要
概要, Red Hat Network の概要
Red Hat Network Alert Notification Tool
icons, 通知アイコン
RHN Web サイトの起動, RHN Web サイトの起動
エラータ更新の適用, 更新の適用
パネルに追加, Red Hat Network Alert Notification Tool
プロキシーサーバーで, アプレットの設定
要件, Red Hat Network Alert Notification Tool
設定, アプレットの設定
Red Hat Network Daemon, Red Hat Network Daemon
エラータ更新の適用に使用, エラータ更新の適用
トラブルシューティング, トラブルシューティング
最初の説明, Red Hat Network の概要
無効化, 無効化
状況の表示, ステータスの表示
設定, 設定
Red Hat Network Registration Client (rhn)_register)
最初の説明, Red Hat Network の概要
Red Hat Network アクションコントロール
rhn-actions-control , Red Hat Network アクションコントロール
Red Hat Network パッケージ
比較, 操作を始める前に
Red Hat Network 設定クライアント
rhncfg-client , Red Hat Network 設定クライアント
Red Hat Network 設定マネージャー
rhncfg-manager , Red Hat Network 設定マネージャー
Red Hat Update Agent, 更新の適用
configuration, 設定
UNIX コマンドライン引数, コマンドラインからの更新
コマンドライン引数, コマンドラインバージョン
プロキシーサーバーで, 一般設定
Red Hat Update Agent (up2date)
activation key (アクティベーションキー), アクティベーションキーによる登録
GPG キーのインストール, Red Hat GPG キーのインストール
starting, Red Hat Update Agent の起動
グラフィカルオプション, Red Hat Update Agent の起動
コマンドラインオプション, コマンドラインバージョン
コマンドラインバージョン, コマンドラインバージョン, コマンドラインバージョン
システムプロファイルの同期, システムプロファイルの同期
パッケージの例外の設定, パッケージの例外設定
パッケージの除外, パッケージの例外設定
ログファイル, ログファイル
一般設定の設定, 一般設定
取得およびインストールの設定, 取得/インストール設定
最初の説明, Red Hat Network の概要
登録, 登録
設定ツール, Red Hat Update Agent Configuration Tool の使用
Red Hat ネットワーク監視デーモン
(rhnmd) 監視デーモン, Red Hat ネットワーク監視デーモン (rhnmd)
SSH キーのインストール, SSH キーのインストール
インストール, Red Hat ネットワーク監視デーモンのインストール
デーモンを必要とするプローブ, デーモンを必要とするプローブ
代わりに sshd を使用する, SSH の設定
Red Hat パッケージ
installing, 追加パッケージのダウンロードおよびインストール
UNIX 用, 追加パッケージのダウンロードおよびインストール
RHN Satellite Server
Disk Space, RHN Satellite Server::Disk Space
Execution Time, RHN Satellite Server::Execution Time
Interface Traffic, RHN Satellite Server::Interface Traffic
Latency, RHN Satellite Server::Latency
Load, RHN Satellite Server::Load
Probe Count, RHN Satellite Server::Probe Count
Process Counts, RHN Satellite Server::Process Counts
Process Health, RHN Satellite Server::Process Health
Process Running, RHN Satellite Server::Process Running
Processes, RHN Satellite Server::Processes
Swap, RHN Satellite Server::Swap
Users, RHN Satellite Server::Users
プローブ, RHN Satellite Server
RHN の Web サイト, RHN Web サイトの起動
最初の説明, Red Hat Network の概要
RHN ツールチャンネル, Red Hat ネットワーク監視デーモンのインストール
rhn-catalog
トラブルシューティング, rhn-catalog でプローブを調べる
rhn-runprobe
options, rhn-runprobe の出力の表示
トラブルシューティング, rhn-runprobe の出力の表示
rhnmd デーモン, Red Hat ネットワーク監視デーモンのインストール
rhnreg_ks , アクティベーションキー —
rhnsd , Red Hat Network Daemon
rhn_register (参照 登録)
RHUA; (up2date)
完全な説明, Red Hat Update Agent

S

Secure Sockets Layer, セキュリティー、品質保証、および Red Hat Network
security
概要, セキュリティー、品質保証、および Red Hat Network
SSH, SSH の設定
SSH キー, SSH キーのインストール
sshd , SSH の設定
SSL
設定, クライアントの設定
SSL 有効期限エラー
接続
証明書の検証, 操作を始める前に
SSL 証明書
デプロイ, クライアント SSL 証明書の展開
Systems
エンタイトルメント, Subscription Management
システムの概要, 概要 —
システムの詳細, システムの詳細
システム一覧, Systems
詳細検索, 詳細検索 —

U

UNIX バリアント (参照 supported)
Update
サービスレベル, Update
users, ユーザー —
roles, User List ⇒ Active ⇒ User Details ⇒ Details —
パスワードの変更, User List ⇒ Active ⇒ User Details ⇒ Details —
メールアドレスの変更, User List ⇒ Active ⇒ User Details ⇒ Details —

W

web サイト, Red Hat ネットワークウェブサイト
activation key (アクティベーションキー), アクティベーションキー —
Help, Help
locale, ロケール設定
Systems, Systems
Your RHN, Your RHN
すべてのエラータ, すべてのエラータ
エラータ, エラータ
エラータ検索, 詳細検索
カスタムシステム情報, カスタムシステム情報 —
システムの概要, 概要 —
システムの詳細, システムの詳細
システムグループ, システムグループ —
システムグループ一覧, システムグループ —
システム一覧, Systems
システム検索, 詳細検索 —
システム資格, Subscription Management
スケジュール, スケジュール
ソフトウェアチャネルの詳細, ソフトウェアチャネルの詳細
ソフトウェア検索, パッケージ検索
チャネル, チャネル
チャンネル一覧, ソフトウェアチャンネル
ナビゲーションバー, ナビゲーション
モニターリング, モニターリング —
ユーザー, ユーザー —
ログイン, RHN ウェブサイトへのログイン
保存されたプロファイル, 保存されたプロファイル —
概要, ナビゲーション
言語, ロケール設定
貴方のアカウント, 貴方のアカウント
購入履歴, 有効期限と購入履歴
関連するエラータ, 関連するエラータ
WebLogic
Heap Free, BEA WebLogic::Heap Free
JDBC 接続プール, BEA WebLogic::JDBC Connection Pool
Servlet, BEA WebLogic::Servlet
サーバーの状態, BEA WebLogic::Server State
プローブ, BEA WebLogic 6.x 以降
実行キュー, BEA WebLogic::Execute Queue

Y

Your RHN, Your RHN
Help, Help
あなたの好み, あなたの好み
貴方のアカウント, 貴方のアカウント
購入履歴, 有効期限と購入履歴
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