2.4. プロジェクトへの TrustyAI サービスのインストール


データサイエンスプロジェクトに TrustyAI サービスをインストールして、そのプロジェクト内にデプロイされたすべてのモデルにその機能へのアクセスを提供します。データサイエンティストが監視するモデルを含むデータサイエンスプロジェクトまたは namespace ごとに、TrustyAI サービスのインスタンスが必要です。

注記

プロジェクトには TrustyAI サービスのインスタンスを 1 つだけインストールします。同じプロジェクト内に複数のインスタンスが存在すると、予期しない動作が発生する可能性があります。

OVMS 以外のモデルがデプロイされている namespace に TrustyAI をインストールすると、TrustyAI サービスでエラーが発生する可能性があります。

2.4.1. CLI を使用した TrustyAI サービスのインストール

OpenShift コマンドラインインターフェイス (CLI) を使用して、TrustyAI サービスのインスタンスをインストールできます。

前提条件

手順

  1. 新しいターミナルウィンドウを開きます。
  2. 次の手順に従い、クラスター管理者として OpenShift クラスターにログインします。

    1. OpenShift Web コンソールで、ユーザー名をクリックし、Copy login command を選択します。
    2. ログイン後、Display token をクリックします。
    3. Log in with this token をコピーし、OpenShift コマンドラインインターフェイス (CLI) に貼り付けます。

      $ oc login --token=<token> --server=<openshift_cluster_url>
      Copy to Clipboard Toggle word wrap
  3. データサイエンティストが監視するモデルが含まれているデータサイエンスプロジェクトに移動します。

    oc project <project_name>
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    以下に例を示します。

    oc project my-project
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  4. TrustyAIService カスタムリソース (CR) ファイル (例: trustyai_crd.yaml) を作成します。

    データベースを使用した TrustyAI の CR ファイルの例

    apiVersion: trustyai.opendatahub.io/v1alpha1
    kind: TrustyAIService
    metadata:
      name: trustyai-service 
    1
    
    spec:
      storage:
    	  format: "DATABASE" 
    2
    
    	  size: "1Gi" 
    3
    
    	  databaseConfigurations: <database_secret_credentials> 
    4
    
      metrics:
      	schedule: "5s" 
    5
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    1
    TrustyAI サービスインスタンスの名前。
    2
    データの保存形式。DATABASE または PVC (永続ボリューム要求) のいずれかです。Red Hat では、TrustyAI でのスケーラビリティー、パフォーマンス、およびデータ管理を向上させるために、データベースセットアップを使用することを推奨します。
    3
    要求するデータのサイズ。
    4
    データベースを使用した TrustyAI の設定 で作成した、データベース認証情報を含むシークレットの名前。(例: db-credentials)
    5
    メトリクスを計算する間隔。デフォルトは 5s です。期間は ISO-8601 形式で指定されます。たとえば、5 秒は 5s、5 分は 5m、5 時間は 5h となります。

    PVC を使用した TrustyAI の CR ファイルの例

    apiVersion: trustyai.opendatahub.io/v1alpha1
    kind: TrustyAIService
    metadata:
      name: trustyai-service 
    1
    
    spec:
      storage:
    	  format: "PVC" 
    2
    
    	  folder: "/inputs" 
    3
    
    	  size: "1Gi" 
    4
    
      data:
    	  filename: "data.csv" 
    5
    
    	  format: "CSV" 
    6
    
      metrics:
      	schedule: "5s" 
    7
    
      	batchSize: 5000 
    8
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    1
    TrustyAI サービスインスタンスの名前。
    2
    データの保存形式。DATABASE または PVC (永続ボリューム要求) のいずれかです。
    3
    データを保存する PVC 内の場所。
    4
    リクエストする PVC のサイズ。
    5
    保存されたデータファイルの接尾辞。
    6
    データの形式。現在、コンマ区切り値 (CSV) 形式のみがサポートされています。
    7
    メトリクスを計算する間隔。デフォルトは 5s です。期間は ISO-8601 形式で指定されます。たとえば、5 秒は 5s、5 分は 5m、5 時間は 5h となります。
    8
    (オプション) メトリクスの計算に使用する観測の履歴ウィンドウサイズ。デフォルトは 5000 です。これは、最新の 5,000 件の推論を使用してメトリクスが計算されることを意味します。
  5. TrustyAI サービスの CR をプロジェクトに追加します。

    oc apply -f trustyai_crd.yaml
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    コマンドは、以下のような出力を返します。

    trusty-service created
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

検証

TrustyAI サービスがインストールされていることを確認します。

oc get pods | grep trustyai
Copy to Clipboard Toggle word wrap

次のような応答が表示されるはずです。

trustyai-service-5d45b5884f-96h5z             1/1     Running
Copy to Clipboard Toggle word wrap
トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat