第2章 モデルレジストリーの作成
モデルレジストリーを作成して、モデルを保存、共有、バージョン管理、デプロイ、追跡することができます。
前提条件
- OpenShift AI 管理者権限を持つユーザーとして OpenShift AI にログインしている。
- クラスター管理者が OpenShift AI デプロイメントでモデルレジストリーコンポーネントを有効にした。詳細は、モデルレジストリーコンポーネントの有効化 を参照してください。
少なくとも MySQL バージョン 5.x を使用する外部 MySQL データベースにアクセスできる。ただし、Red Hat では MySQL バージョン 8.x の使用を推奨しています。
注記ML メタデータコンポーネントがデータベースに正常に接続するために、
mysql_native_password
認証プラグインが必要です。mysql_native_password
は、MySQL 8.4 以降ではデフォルトで無効になっています。データベースで MySQL 8.4 以降を使用している場合は、MySQL デプロイメントを更新してmysql_native_password
プラグインを有効にする必要があります。mysql_native_password
プラグインを有効にする方法の詳細は、MySQL ドキュメントの Native Pluggable Authentication を参照してください。デフォルトでは、OpenShift の MySQL テンプレートは
caching_sha2_password
認証プラグインを使用します。OpenShift の MySQL 用テンプレートを使用した場合、モデルレジストリーがデータベースインスタンスに正常に接続できるように、テンプレートを手動で更新してmysql_native_password
を使用する必要があります。詳細は、ナレッジベースソリューション Model registry fails to connect to MySQL database due to an authentication plugin mismatch を参照してください。
手順
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OpenShift AI ダッシュボードから、Settings
Model registry settings をクリックします。 Create model registry をクリックします。
Create model registry ダイアログが開きます。
- Name フィールドに、モデルレジストリーの名前を入力します。
オプション: Edit resource name をクリックし、Resource name フィールドにモデルレジストリーの特定のリソース名を入力します。デフォルトでは、リソース名はモデルレジストリーの名前と一致します。
重要リソース名は、OpenShift でリソースに付けられるラベルです。リソース名は 253 文字を超えることはできません。小文字の英数字または - で構成され、先頭と末尾は英数字である必要があります。リソース名は作成後に編集できません。
リソース名は、OpenShift クラスター内の他のモデルレジストリーリソースの名前と一致しないようにしてください。
- オプション: Description フィールドに、モデルレジストリーの説明を入力します。
Connect to external MySQL database セクションで、モデルデータが保存されている外部データベースの情報を入力します。
Host フィールドにデータベースのホスト名を入力します。
-
データベースが
rhoai-model-registries
namespace で実行している場合は、データベースのホスト名のみを入力します。 -
データベースが
rhoai-model-registries
とは異なる namespace で実行されている場合は、データベースホスト名の詳細を<host name>.<namespace>.svc.cluster.local
形式で入力します。
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データベースが
- Port フィールドに、データベースのポート番号を入力します。
- Username フィールドに、データベースに接続するデフォルトのユーザー名を入力します。
- Password フィールドに、デフォルトのユーザーアカウントのパスワードを入力します。
- Database フィールドに、データベース名を入力します。
オプション: データベース接続で証明書を使用するには、Add CA certificate to secure database connection を選択します。
-
odh-trusted-ca-bundle
ConfigMap のca-bundle.crt
バンドルを使用するには、Use cluster-wide CA bundle をクリックします。 -
odh-trusted-ca-bundle
ConfigMap のodh-ca-bundle.crt
バンドルを使用するには、Use Red Hat OpenShift AI CA bundle をクリックします。 Choose from existing certificates をクリックします。
rhoai-model-registries
namespace 内の任意の ConfigMap またはシークレットのキーを選択できます。- Resource リストから、ConfigMap またはシークレットを選択します。
- Key リストからキーを選択します。
新しい証明書を ConfigMap としてアップロードするには、Upload new certificate をクリックします。
証明書の PEM ファイルを Certificate フィールドにドラッグアンドドロップするか、Upload をクリックしてローカルマシンのファイルシステムからファイルを選択します。
注記証明書をアップロードすると、
ca.crt
キーを持つdb-credential
ConfigMap が作成されます。証明書をシークレットとしてアップロードするには、OpenShift
rhoai-model-registries
namespace にシークレットを作成し、モデルレジストリーを作成するときに、それを既存の証明書として選択する必要があります。OpenShift でシークレットを作成する方法の詳細は、シークレットを使用して Pod に機密データを指定する を参照してください。
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- Create をクリックします。
モデルレジストリーのリソース名またはタイプを見つけるには、レジストリー名の横にあるヘルプアイコン
をクリックします。リソース名とタイプは、OpenShift でリソースを検索するのに使用されます。
検証
- 新しいモデルレジストリーが Model registry settings ページに表示されます。
- モデルレジストリーを編集するには、その横にあるアクションメニュー (⋮) をクリックし、Edit model registry をクリックします。
- Model registry タブからモデルをモデルレジストリーに登録できます。モデルレジストリーの使用に関する詳細は、モデルレジストリーの使用 を参照してください。