第8章 障害復旧
障害復旧 (DR) は、中断または障害が発生する場合に、組織がビジネスクリティカルな機能または通常の運用を回復し、再開するのに役立ちます。
Red Hat OpenShift Container Storage は 2 つのフレーバーを提供します。
Regional-DR: 2 つの Openshift Container Platform クラスターを提供する 2 つの Openshift Container Storage クラスター全体でのストレージボリュームのマルチクラスターの非同期レプリケーションです。ステートレスアプリケーションを含むステートフルなアプリケーションには、ピアクラスターに同じものをデプロイする前に準備が必要です。
重要これは開発者プレビュー機能であり、開発者プレビューのサポート制限の対象となります。開発者プレビューリリースは、実稼働環境で実行することは意図されておらず、Red Hat カスタマーポータルのケース管理システムではサポートされません。開発者のプレビュー機能に関してサポートが必要な場合には、ocs-devpreview@redhat.com メーリングリストに連絡してください。Red Hat Development Team のメンバーが稼働状況とスケジュールに応じて可能な限り迅速に対応します。
Metro-DR (Stretched Cluster - Arbiter): この例では、3 番目のゾーンを Arbiter の場所とした上で、単一クラスターが 2 つのゾーンに展開されます。これはテクノロジープレビュー機能であり、現時点では OpenShift Container Platform オンプレミスでのデプロイメント用とされています。
注記このソリューションは、レイテンシーが、ロケーション間で 4 ミリ秒のラウンドトリップタイム (RTT) を超えない場合にデプロイするように設計されています。より高いレイテンシーでデプロイする予定がある場合は、Red Hat カスタマーサポート にお問い合わせください。
Arbiter ストレッチクラスターを使用するには、以下を実行します。
3 つのゾーンには、最低でも 5 つのノードが必要です。
- 各データセンターゾーンにはゾーンごとに 2 つのノードが使用されます。
- 1 つのノードを含む 1 つの追加ゾーンは、arbiter ゾーンに使用されます (arbiter はマスターノードに配置できます)。
すべてのノードには、クラスターの作成前にゾーンのラベルを手動で付ける必要があります。
たとえば、ゾーンには以下のようにラベル付けできます。
-
topology.kubernetes.io/zone=arbiter
(マスターまたはワーカーノード) -
topology.kubernetes.io/zone=datacenter1
(2 つ以上のワーカーノード) -
topology.kubernetes.io/zone=datacenter2
(2 つ以上のワーカーノード)
-
詳細は以下を参照してください。
これはテクノロジープレビュー機能であり、ローカルストレージデバイスを使用するデプロイメントでのみ利用できます。テクノロジープレビュー機能は Red Hat の実稼働環境でのサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされていないため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。Red Hat は実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。これらの機能は、近々発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供することにより、お客様は機能性をテストし、開発プロセス中にフィードバックをお寄せいただくことができます。
詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。