付録A Multus 前提条件検証ツール


Multus CNI は、Linux コンテナー内のネットワークインターフェイスを設定するためのプラグ可能なアプリケーションプログラミングインターフェイスを提供するコンテナーネットワークインターフェイスです。これはメタプラグイン、つまり他の CNI プラグインを実行できる CNI プラグインであるとみなされています。OpenShift Data Foundation をインストールする前に、Multus 前提条件検証ツールを使用して、OpenShift の設定、NetworkAttachmentDefinitions、および基盤となるネットワークの互換性を検証してください。

このツールは、Multus クラスターに影響する一般的な設定の問題を現場でデバッグおよび解決できるように支援するインタラクティブなツールです。これは、現在の NetworkAttachmentDefinition およびシステム設定が Multus を使用する OpenShift Data Foundation をサポートしているかどうかを確認する検証テストを実行します。

このテストは長時間実行されます。Multus のネットワーク通信が適切に機能していることを確認するために、Web サーバーと多数のクライアントを起動します。

負荷テストは実行されません。大量の Ceph トラフィックに対応できないネットワークでは、依然として実行時に問題が発生する可能性があります。これは、I/O 負荷が高い場合や OSD のバランス再調整中 (たとえば、ノード/ディスク障害時や OpenShift Data Foundation のアップグレード時) に顕著になることがあります。したがって、基本的なネットワーク設定がユーザーの要件を満たしていることを確認するために、ネットワーク負荷テストを実行することを推奨します。OSD のバランス再調整の詳細は、ドキュメントを参照してください。

A.1. Multus 前提条件検証ツールの使用方法

この検証ツールは、Multus の NetworkAttachmentDefinitions を設定し、OpenShift Data Foundation Operator をインストールした後、OpenShift Data Foundation StorageCluster をインストールする前に、OpenShift 管理者シェルから実行してください。

手順

  1. 検証ツールを実行するには、まず oc rsh コマンドを使用して rook-ceph-operator Pod にアクセスします。

    $ oc rsh <rook-ceph-operator-pod-name>
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    このツールには幅広いヘルプテキストが用意されています。

  2. ツールを実行します。

    $ ./rook multus validation run -h
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    ツールを実行すると、最新バージョンのツールが取得されます。

検証ツールの設定ファイル

このツールは設定ファイルをサポートしています。設定ファイルを使用することで、異なるタイプのノード上のテストデーモンの数を設定できます。設定ファイルを使用すると、ストレージノード上では CSI + Ceph + OSD の配置をテストし、非ストレージノード上では CSI の配置のみをテストできます。このツールには、より早く作業を開始できるように、コメント付きのドキュメントを含む設定ファイルの例が組み込まれています。

$ ./rook multus validation config -h
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