第1章 OpenShift Data Foundation のデプロイの準備
動的またはローカルストレージデバイスを使用して OpenShift Data Foundation を OpenShift Container Platform にデプロイすると、内部クラスターリソースを作成するオプションが提供されます。これにより、ベースサービスの内部プロビジョニングが可能になり、追加のストレージクラスをアプリケーションで使用可能にすることができます。
動的またはローカルストレージを使用して Red Hat OpenShift Data Foundation のデプロイメントを開始する前に、リソース要件を満たしていることを確認してください。デプロイメントのプランニング を参照してください。
ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャー (UPI) のワーカーノード向け Red Hat Enterprise Linux ベースのホストについては、基礎となるファイルシステムへのコンテナーのアクセスを有効にします。Red Hat Enterprise Linux ベースのノードでのコンテナーのファイルシステムのアクセスを有効にする 方法についての手順に従ってください。
注記Red Hat Enterprise Linux CoreOS(RHCOS) の場合は、この手順を省略します。
オプション: 外部鍵管理システム (KMS) を使用してクラスター全体の暗号化を有効にする場合:
- トークンのあるポリシーが存在し、Vault のキー値のバックエンドパスが有効にされていることを確認します。Vault でのキー値のバックエンドパスおよびポリシーの有効化 について参照してください。
- Vault サーバーで署名済みの証明書を使用していることを確認します。
ノードの最小要件 [テクノロジープレビュー]
OpenShift Data Foundation クラスターは、標準のデプロイメントリソース要件を満たしていない場合に、最小の設定でデプロイされます。プランニングガイドの リソース要件 のセクションを参照してください。
Regional-DR 要件 [開発者プレビュー]
Red Hat OpenShift Data Foundation でサポートされる障害復旧機能では、障害復旧ソリューションを正常に実装するために以下の前提条件がすべて必要になります。
- 有効な Red Hat OpenShift Data Foundation Advanced エンタイトルメント
有効な Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes サブスクリプション
OpenShift Data Foundation のサブスクリプションがどのように機能するかを知るには、OpenShift Data Foundation subscriptions に関するナレッジベースの記事 を参照してください。
詳細な要件は、Regional-DR requirements および RHACM requirements を参照してください。
- ローカルストレージデバイスを使用したデプロイについては、ローカルストレージデバイスを使用して OpenShift Data Foundation をインストールするための要件 を確認します。これらは、動的ストレージデバイスを使用するデプロイメントには該当しません。
1.1. Red Hat Enterprise Linux ベースのノード上のコンテナーでのファイルシステムアクセスの有効化
ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャー (UPI) で Red Hat Enterprise Linux がベースの OpenShift Data Foundation にワーカーノードを含めて OpenShift Container Storage をデプロイしても自動的に、基盤の Ceph ファイルシステムへのコンテナーアクセスが提供されるわけではありません。
Red Hat Enterprise Linux CoreOS(RHCOS) をベースとするホストの場合は、この手順を省略します。
手順
- Red Hat Enterprise Linux ベースのノードにログインし、ターミナルを開きます。
クラスター内の各ノードについて、以下を実行します。
ノードが rhel-7-server-extras-rpms リポジトリーにアクセスできることを確認します。
# subscription-manager repos --list-enabled | grep rhel-7-server
出力に
rhel-7-server-rpms
とrhel-7-server-extras-rpms
の両方が表示されない場合は、以下のコマンドを実行して各リポジトリーを有効にします。# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rpms
# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-extras-rpms
必要なパッケージをインストールします。
# yum install -y policycoreutils container-selinux
SELinux での Ceph ファイルシステムのコンテナーの使用を永続的に有効にします。
# setsebool -P container_use_cephfs on