1.2. autotls を有効にして Redis の TLS を設定する


新規または既存の Argo CD インスタンスで autotls 設定を有効にすることで、Redis の TLS 暗号化を設定できます。この設定では、argocd-operator-redis-tls シークレットが自動的にプロビジョニングされるため、それ以上の手順は必要ありません。現時点で、OpenShift Container Platform は唯一サポートされているシークレットプロバイダーです。

注記

デフォルトでは、autotls 設定は無効になっています。

手順

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールにログインします。
  2. autotls を有効にして Argo CD インスタンスを作成します。

    1. Web コンソールの Administrator パースペクティブで、左側のナビゲーションパネルを使用して、Administration CustomResourceDefinitions に移動します。
    2. argocds.argoproj.io を検索し、ArgoCD カスタムリソース定義 (CRD) をクリックします。
    3. CustomResourceDefinition の詳細 ページで、Instances タブをクリックし、Create ArgoCD をクリックします。
    4. 次の例のように YAML を編集または置換します。

      autotls を有効にした Argo CD CR の例

      apiVersion: argoproj.io/v1beta1
      kind: ArgoCD
      metadata:
        name: argocd 1
        namespace: openshift-gitops 2
      spec:
        redis:
          autotls: openshift 3
        ha:
          enabled: true 4

      1
      Argo CD インスタンスの名前。
      2
      Argo CD インスタンスを実行する namespace。
      3
      autotls 設定を有効にし、Redis の TLS 証明書を作成するフラグ。
      4
      HA 機能を有効にするフラグの値。HA を有効にしたくない場合は、この行を含めないか、フラグ値を false に設定します。
      ヒント

      あるいは、次のコマンドを実行して、既存の Argo CD インスタンスで autotls に設定を有効にすることもできます。

      $ oc patch argocds.argoproj.io <instance-name> --type=merge -p '{"spec":{"redis":{"autotls":"openshift"}}}'
    5. Create をクリックします。
    6. Argo CD Pod が準備ができており、実行中であることを確認します。

      $ oc get pods -n <namespace> 1
      1
      Argo CD インスタンスが実行されている namespace (例: openshift-gitops) を指定します。

      HA を無効にした場合の出力例

      NAME                                  READY   STATUS    RESTARTS   AGE
      argocd-application-controller-0       1/1     Running   0          26s
      argocd-redis-84b77d4f58-vp6zm         1/1     Running   0          37s
      argocd-repo-server-5b959b57f4-znxjq   1/1     Running   0          37s
      argocd-server-6b8787d686-wv9zh        1/1     Running   0          37s

      注記

      HA 対応の TLS 設定には、少なくとも 3 つのワーカーノードを備えたクラスターが必要です。HA 設定で Argo CD インスタンスを有効にしている場合は、出力が表示されるまでに数分かかることがあります。

      HA を有効にした場合の出力例

      NAME                                       READY   STATUS    RESTARTS   AGE
      argocd-application-controller-0            1/1     Running   0          10m
      argocd-redis-ha-haproxy-669757fdb7-5xg8h   1/1     Running   0          10m
      argocd-redis-ha-server-0                   2/2     Running   0          9m9s
      argocd-redis-ha-server-1                   2/2     Running   0          98s
      argocd-redis-ha-server-2                   2/2     Running   0          53s
      argocd-repo-server-576499d46d-8hgbh        1/1     Running   0          10m
      argocd-server-9486f88b7-dk2ks              1/1     Running   0          10m

  3. argocd-operator-redis-tls シークレットが作成されていることを確認します。

    $ oc get secrets argocd-operator-redis-tls -n <namespace> 1
    1
    Argo CD インスタンスが実行されている namespace (例: openshift-gitops) を指定します。

    出力例

    NAME                        TYPE                DATA   AGE
    argocd-operator-redis-tls   kubernetes.io/tls   2      30s

    シークレットは kubernetes.io/tls タイプで、サイズが 2 である必要があります。

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