第2章 ログストアの設定
アプリケーション、監査、インフラストラクチャー関連のログを保存するように LokiStack
カスタムリソース (CR) を設定できます。
Loki は、水平スケーリング可能で可用性の高いマルチテナントログ集約システムで、OpenShift Observability UI で視覚化できる Logging for Red Hat OpenShift 用の GA ログストアとして提供されます。OpenShift Logging が提供する Loki 設定は、収集されたログを使用してユーザーが迅速にトラブルシューティングを実行できるように設計された短期ログストアです。この目的のために、Logging for Red Hat OpenShift の Loki 設定は短期ストレージを備えており、最新のクエリーに最適化されています。
長期間にわたる保存やクエリーの場合、ユーザーはクラスター外部のログストアを探す必要があります。Loki のサイズ設定は、最大 30 日間の短期ストレージに対してのみテストおよびサポートされます。
2.1. Loki デプロイメントのサイズ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Loki のサイズは 1x.<size>
の形式に従います。この場合の 1x
はインスタンスの数を、<size>
は性能を指定します。
1x.pico
設定は、最小限のリソースと制限要件を持つ単一の Loki デプロイメントを定義し、すべての Loki コンポーネントに高可用性 (HA) サポートを提供します。この設定は、単一のレプリケーションファクターまたは自動圧縮を必要としないデプロイメントに適しています。
ディスク要求はサイズ設定にかかわらず類似しているため、お客様はさまざまなサイズをテストして、それぞれのデプロイメントニーズに最適なサイズを決定できます。
デプロイメントサイズの 1x
の数は変更できません。
1x.demo | 1x.pico [6.1+ のみ] | 1x.extra-small | 1x.small | 1x.medium | |
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Data transfer | デモ使用のみ | 50 GB/日 | 100 GB/日 | 500 GB/日 | 2 TB/日 |
1 秒あたりのクエリー数 (QPS) | デモ使用のみ | 200 ミリ秒で 1 - 25 QPS | 200 ミリ秒で 1 - 25 QPS | 200 ミリ秒で 25 - 50 QPS | 200 ミリ秒で 25 - 75 QPS |
レプリケーション係数 | なし | 2 | 2 | 2 | 2 |
合計 CPU 要求 | なし | 仮想 CPU 7 個 | 仮想 CPU 14 個 | 仮想 CPU 34 個 | 仮想 CPU 54 個 |
ルーラーを使用する場合の合計 CPU リクエスト | なし | 仮想 CPU 8 個 | 仮想 CPU 16 個 | 仮想 CPU 42 個 | 仮想 CPU 70 個 |
合計メモリー要求 | なし | 17 Gi | 31 Gi | 67 Gi | 139 Gi |
ルーラーを使用する場合の合計メモリーリクエスト | なし | 18 Gi | 35 Gi | 83 Gi | 171 Gi |
合計ディスク要求 | 40 Gi | 590 Gi | 430 Gi | 430 Gi | 590 Gi |
ルーラーを使用する場合の合計ディスクリクエスト | 60 Gi | 910 Gi | 750 Gi | 750 Gi | 910 Gi |