第3章 Loki での OTLP データ取り込み
Logging では、OpenTelemetry Protocol (OTLP) を使用して、API エンドポイントを使用できます。OTLP は Loki 専用に設計されたものではない標準化された形式です。そのため、OpenTelemetry のデータ形式を Loki のデータモデルにマッピングするには、追加の Loki 設定が必要です。OTLP には、ストリームラベル や 構造化メタデータ などの概念がありません。代わりに、OTLP はログエントリーに関するメタデータを、次の 3 つのカテゴリーにグループ化された 属性 として提供します。
- リソース
- スコープ
- ログ
必要に応じて、複数のエントリーのメタデータを同時に、または個別に設定できます。
3.1. OTLP データ取り込み用の LokiStack 設定
OpenTelemetry Protocol (OTLP) 出力ログフォワーダーは、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
				OTLP 取り込み用に LokiStack カスタムリソース (CR) を設定するには、次の手順に従います。
			
前提条件
- Loki セットアップが、OTLP ログの取り込みを有効にするためにスキーマバージョン 13 で導入された構造化メタデータをサポートしていることを確認します。
手順
- スキーマバージョンを設定します。 - 新しい - LokiStackCR を作成する場合は、ストレージスキーマ設定で- version: v13を設定します。注記- 既存の設定の場合は、 - version: v13と現在より後の- effectiveDateを持つ新しいスキーマエントリーを追加します。スキーマバージョンの更新の詳細は、Upgrading Schemas (Grafana ドキュメント) を参照してください。
 
- ストレージスキーマを次のように設定します。 - ストレージスキーマの設定例 - Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - effectiveDateを過ぎると v13 スキーマが有効になり、- LokiStackは構造化メタデータを保存できるようになります。