第1章 Logging 6.3 リリースノート


1.1. Logging 6.3.0 リリースノート

OpenShift Logging のこのリリースは、OpenShift Container Platform 4.17 以降でサポートされています。このリリースには RHBA-2025:11336 が含まれています。

1.1.1. 新機能および機能拡張

1.1.1.1. ログの収集

  • このリリースでは、clusterLogForwarder リソースで個別の Identity and Access Management (IAM) ロールを使用して、複数の Amazon Web Services (AWS) 出力を設定できます。(LOG-6790)
  • このリリースでは、コレクターのスケジュールを制御するためのアフィニティールールを設定できます。(LOG-6858)
  • このリリースでは、Splunk メタデータキー (つまり、インデックス、インデックス付きフィールド、ソース、およびメッセージペイロード) のデフォルト値がログフォワーダーに対して事前定義されています。値はログタイプに基づいています。ユーザーはこれらの値をオーバーライドできます。(LOG-6859)

1.1.1.2. ログストレージ

  • このリリースでは、S3 シークレットの forcepathstyle フィールドが使用できるようになりました。このフィールドを使用して、S3 アクセスにパススタイルまたは仮想ホストスタイルのいずれかを使用するように Loki を設定します。デフォルトでは、AWS エンドポイントのみが仮想ホストスタイルの URL を使用し、その他はパススタイルを使用します。(LOG-7024)

1.1.2. テクノロジープレビュー機能

重要

OpenTelemetry Protocol (OTLP) 出力ログフォワーダーは、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

1.1.3. バグ修正

  • この更新前は、Elasticsearch 出力でトークンベースの認証を試行すると、設定エラーのためにコレクター Pod でクラッシュループが発生していました。この更新により、Elasticsearch 出力を使用したトークン認証によって有効な設定が生成されます。(LOG-5991)
  • この更新前は、Prometheus ルールエンドポイントの namespace に基づくフィルタリングが不足していたため、ユーザーアラートは関連のない namespace に表示されていました。この更新では、ハンドラー設定にルールラベルフィルターが追加されました。その結果、アラートの可視性は元の namespace に制限されるようになりました。(LOG-6148)
  • この更新前は、Loki API ドキュメントでは lokistack.spec.tenants.openshift.otlp リソースに必要な属性が指定されていませんでした。この更新により、Loki API ドキュメントが更新され、不足していた情報が含まれるようになりました。(LOG-6810)
  • この更新前は、loki-gateway は application テナントの /series エンドポイントに対してきめ細かな認可を強制していませんでした。その結果、ユーザーはさまざまなログストリームからのストリームメタデータ情報に不正にアクセスする可能性がありました。この更新により、/series エンドポイントは query パラメーターの代わりに match パラメーターを使用して、リクエストに対して返されるシリーズメタデータをフィルタリングします。その結果、loki-gateway は application テナントの /series エンドポイントに対してきめ細かな認可を正しく適用します。(LOG-6892)
  • この更新前は、OpenShift Container Platform クラスターで Vector コレクター Pod を再起動すると、KubeAPI への大量のリクエストが作成されていました。その結果、コントロールプレーンが利用できなくなる可能性があります。この更新により、コレクター Pod を再起動するときに、ユーザーは use-apiserver-cache 属性を使用して kube キャッシュを有効にし、max-unavailable-rollout 属性を使用して DaemonSet ロールアウトストラテジーを設定できるようになりました。その結果、コレクター Pod の再起動中にコントロールプレーンが安定した状態を維持し、API リクエストのタイムアウトが削減されます。(LOG-7196)

    重要

    use-apiserver-cache 属性と max-unavailable-rollout 属性の使用は、テクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

    Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

  • この更新前は、OTEL データモデルを使用して LokiStack 出力用に設定された ClusterLogForwarder CR が、tech preview アノテーションなしで誤って検証に合格していました。この更新により、OTEL データモデルを使用して LokiStack 出力用に設定された ClusterLogForwarder CR は、tech preview アノテーションが含まれていない限り、検証に失敗するようになりました。(LOG-7279)

1.1.4. 既知の問題

  • ログを syslog 出力に転送すると、生成されるメッセージ形式が Fluentd と Vector ログコレクター間で一致しません。Vector メッセージは引用符で囲まれますが、Fluentd メッセージは引用符で囲まれません。その結果、ユーザーは Fluentd から Vector に移行する際に、ツール統合に関する問題に直面する可能性があります。(LOG-7007)
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