第2章 Knative CLI の設定
config.yaml
設定ファイルを作成することで、Knative (kn
) CLI セットアップをカスタマイズできます。--config
フラグを使用してこの設定を指定できます。指定しない場合、設定がデフォルトの場所から選択されます。デフォルトの設定場所は XDGBaseDirectory 仕様 に準拠しており、UNIX システムと Windows システムでは異なります。
UNIX システムの場合:
-
XDG_CONFIG_HOME
環境変数が設定されている場合、Knative (kn
) CLI が検索するデフォルト設定の場所は$XDG_CONFIG_HOME/kn
になります。 -
XDG_CONFIG_HOME
環境変数が設定されていない場合、Knative (kn
) CLI は$HOME/.config/kn/config.yaml
のユーザーのホームディレクトリーにある設定を検索します。
Windows システムの場合、デフォルトの Knative (kn
) CLI 設定の場所は %APPDATA%\kn
です。
設定ファイルのサンプル
plugins: path-lookup: true 1 directory: ~/.config/kn/plugins 2 eventing: sink-mappings: 3 - prefix: svc 4 group: core 5 version: v1 6 resource: services 7
- 1
- Knative (
kn
) CLI がPATH
環境変数でプラグインを検索するかどうかを指定します。これはブール型の設定オプションです。デフォルト値はfalse
です。 - 2
- Knative (
kn
) CLI がプラグインを検索するディレクトリーを指定します。前述のように、デフォルトのパスはオペレーティングシステムによって異なります。これには、ユーザーに表示される任意のディレクトリーを指定できます。 - 3
sink-mappings
仕様は、Knative (kn
) CLI コマンドで--sink
フラグを使用する場合に使用される Kubernetes のアドレス可能なリソースを定義します。- 4
- シンクの記述に使用する接頭辞。サービスの
svc
、channel
、およびbroker
は Knative (kn
) CLI で事前に定義される接頭辞です。 - 5
- Kubernetes リソースの API グループ。
- 6
- Kubernetes リソースのバージョン。
- 7
- Kubernetes リソースタイプの複数形の名前。例:
services
またはbrokers