5.3. Apache Kafka の Knative ブローカーのインストール


Apache Kafka の Knative ブローカー実装では、サポートされているバージョンの Apache Kafka メッセージストリーミングプラットフォームを OpenShift Serverless で使用できるように、統合オプションが提供されています。KnativeKafka カスタムリソースをインストールしている場合、Apache Kafka 機能の Knative ブローカーは OpenShift Serverless インストールで使用できます。

前提条件

  • OpenShift Serverless Operator および Knative Eventing がクラスターにインストールされている。
  • Red Hat AMQ Streams クラスターにアクセスできる。
  • 検証手順を使用する場合は、OpenShift CLI (oc) をインストールしている。
  • OpenShift Container Platform に対するクラスター管理者権限を持っているか、Red Hat OpenShift Service on AWS または OpenShift Dedicated に対するクラスターもしくは専用管理者権限を持っている。
  • OpenShift Container Platform Web コンソールにログインしている。以下に手順を示します。

    1. Administrator パースペクティブで、Operators Installed Operators に移動します。
    2. ページ上部の Project ドロップダウンメニューが Project: knative-eventing に設定されていることを確認します。
    3. OpenShift Serverless Operator の Provided APIs のリストで Knative Kafka ボックスを見つけ、Create Instance をクリックします。
    4. Create Knative Kafka ページで KnativeKafka オブジェクトを設定します。

      重要

      クラスターで Kafka チャネル、ソース、ブローカー、またはシンクを使用するには、使用するオプションの 有効な スイッチを true に切り替える必要があります。これらのスイッチは、デフォルトで false に設定されます。さらに、Kafka チャネル、ブローカー、またはシンクを使用するには、ブートストラップサーバーを指定する必要があります。

      KnativeKafka カスタムリソースの例

      apiVersion: operator.serverless.openshift.io/v1alpha1
      kind: KnativeKafka
      metadata:
          name: knative-kafka
          namespace: knative-eventing
      spec:
          channel:
              enabled: true 1
              bootstrapServers: <bootstrap_servers> 2
          source:
              enabled: true 3
          broker:
              enabled: true 4
              defaultConfig:
                  bootstrapServers: <bootstrap_servers> 5
                  numPartitions: <num_partitions> 6
                  replicationFactor: <replication_factor> 7
          sink:
              enabled: true 8

      1
      開発者はクラスターで KafkaChannel チャネルを使用できます。
      2
      AMQ Streams クラスターからのブートストラップサーバーのコンマ区切りのリスト。
      3
      開発者はクラスターで KafkaSource イベントソースタイプを使用できます。
      4
      開発者はクラスターで Apache Kafka 用の Knative ブローカー実装を使用できます。
      5
      Red Hat AMQ Streams クラスターからのブートストラップサーバーのコンマ区切りリスト。
      6
      Broker オブジェクトでサポートされる Kafka トピックのパーティション数を定義します。デフォルトは 10 です。
      7
      Broker オブジェクトでサポートされる Kafka トピックのレプリケーション係数を定義します。デフォルトは 3 です。
      8
      開発者がクラスター内で Kafka シンクを使用できるようにします。
      注記

      replicationFactor の値は、Red Hat AMQ Streams クラスターのノード数以下である必要があります。

      1. KnativeKafka オブジェクトの作成を完全に制御する必要がない単純な設定に、このフォームの使用が推奨されます。
      2. KnativeKafka オブジェクトの作成を完全に制御する必要のあるより複雑な設定には、YAML の編集が推奨されます。YAML にアクセスするには、Create Knative Kafka ページの右上にある Edit YAML リンクをクリックします。
    5. Kafka のオプションの設定が完了したら、Create をクリックします。Knative Kafka タブに自動的にダイレクトされます。ここで、knative-kafka はリソースのリストにあります。

検証

  1. Knative Kafka タブで knative-kafka リソースをクリックします。Knative Kafka Overview ページに自動的にダイレクトされます。
  2. リソースの Conditions (状態) のリストを表示し、それらのステータスが True であることを確認します。

    状態を表示する Kafka Knative Overview ページ

    状態のステータスが Unknown または False である場合は、ページを更新するためにしばらく待機します。

  3. Apache Kafka リソースの Knative ブローカーが作成されたことを確認します。

    $ oc get pods -n knative-eventing

    出力例

    NAME                                        READY   STATUS    RESTARTS   AGE
    kafka-broker-dispatcher-7769fbbcbb-xgffn    2/2     Running   0          44s
    kafka-broker-receiver-5fb56f7656-fhq8d      2/2     Running   0          44s
    kafka-channel-dispatcher-84fd6cb7f9-k2tjv   2/2     Running   0          44s
    kafka-channel-receiver-9b7f795d5-c76xr      2/2     Running   0          44s
    kafka-controller-6f95659bf6-trd6r           2/2     Running   0          44s
    kafka-source-dispatcher-6bf98bdfff-8bcsn    2/2     Running   0          44s
    kafka-webhook-eventing-68dc95d54b-825xs     2/2     Running   0          44s

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