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12.4. Python 関数の開発

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重要

Python を使用した OpenShift Serverless Functions は、テクノロジープレビュー機能のみです。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品サポートのサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではない場合があります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

Python 関数プロジェクトを作成 したら、指定したテンプレートファイルを変更して、ビジネスロジックを関数に追加できます。これには、関数呼び出しと返されるヘッダーとステータスコードの設定が含まれます。

12.4.1. 前提条件

12.4.2. Python 関数テンプレート構造

Knative (kn) CLI を使用して Python 関数を作成する場合、プロジェクトディレクトリーは一般的な Python プロジェクトと似ています。Python 関数にはいくつかの制限があります。プロジェクトの要件として唯一、main() 関数と func.yaml 設定ファイルで設定される func.py が含まれることが挙げられます。

開発者は、テンプレート requirements.txt ファイルにある依存関係しか使用できないわけではありません。その他の依存関係は、他の Python プロジェクトに配置されるように追加できます。デプロイメント用にプロジェクトをビルドすると、これらの依存関係は作成したランタイムコンテナーイメージに含まれます。

http および event トリガー関数のテンプレート構造はいずれも同じです。

テンプレート構造

fn
├── func.py 1
├── func.yaml 2
├── requirements.txt 3
└── test_func.py 4

1
main() 関数が含まれます。
2
イメージ名とレジストリーを決定するために使用されます。
3
その他の依存関係は、他の Python プロジェクトにあるため、requirements.txt ファイルに追加できます。
4
関数のローカルでのテストに使用できる単純なユニットテストが含まれます。

12.4.3. Python 関数の呼び出しについて

Python 関数は、単純な HTTP 要求で呼び出すことができます。受信要求を受け取ると、関数は context オブジェクトで最初のパラメーターとして呼び出されます。

context オブジェクトは、2 つの属性を持つ Python クラスです。

  • request 属性は常に存在し、Flask リクエスト オブジェクトが含まれます。
  • 2 番目の属性 cloud_event は、受信リクエストが CloudEvent オブジェクトの場合に設定されます。

開発者は、コンテキストオブジェクトからすべての CloudEvent データにアクセスできます。

コンテキストオブジェクトの例

def main(context: Context):
    """
    The context parameter contains the Flask request object and any
    CloudEvent received with the request.
    """
    print(f"Method: {context.request.method}")
    print(f"Event data {context.cloud_event.data}")
    # ... business logic here

12.4.4. Python 関数の戻り値

関数は、Flask でサポートされている任意の値を返すことができます。これは、呼び出しフレームワークがこれらの値を Flask サーバーに直接プロキシーするためです。

def main(context: Context):
    body = { "message": "Howdy!" }
    headers = { "content-type": "application/json" }
    return body, 200, headers

関数は、関数呼び出しの 2 番目および 3 番目の応答値として、ヘッダーと応答コードの両方を設定できます。

12.4.4.1. Returning CloudEvents

開発者は @event デコレーターを使用して、呼び出し元に対して、応答を送信する前に関数の戻り値を CloudEvent に変換する必要があることを指示できます。

@event("event_source"="/my/function", "event_type"="my.type")
def main(context):
    # business logic here
    data = do_something()
    # more data processing
    return data

この例では、タイプが "my.type"、ソースが "/my/function" の応答値として CloudEvent を送信します。CloudEvent data プロパティー は、返された data 変数に設定されます。event_source および event_type デコレーター属性は任意です。

12.4.5. Python 関数のテスト

Python 関数は、お使いのコンピューターのローカルにテストできます。デフォルトのプロジェクトには、関数の単純な単体テストを提供する test_func.py ファイルが含まれています。

注記

Python 関数のデフォルトのテストフレームワークは unittest です。必要に応じて、別のテストフレームワークを使用できます。

前提条件

  • Python 関数テストをローカルで実行するには、必要な依存関係をインストールする必要があります。

    $ pip install -r requirements.txt

手順

  1. test_func.py ファイルが含まれる関数のフォルダーに移動します。
  2. テストを実行します。

    $ python3 test_func.py

12.4.6. 次のステップ

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