4.3. Jaeger 分散トレースの使用
Red Hat OpenShift 分散トレースのすべてのコンポーネントをインストールしたくない場合でも、OpenShift Serverless を使用する OpenShift Container Platform で分散トレースを使用できます。
4.3.1. 分散トレースを有効にするための Jaeger の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Jaeger を使用して分散トレースを有効にするには、Jaeger をスタンドアロン統合としてインストールおよび設定する必要があります。
前提条件
- OpenShift Container Platform に対するクラスター管理者権限があるか、Red Hat OpenShift Service on AWS または OpenShift Dedicated に対するクラスターまたは専用管理者権限がある。
- OpenShift Serverless Operator、Knative Serving、および Knative Eventing がインストールされている。
- Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォーム Operator がインストールされている。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 - アプリケーションおよび他のワークロードを作成するために、プロジェクトを作成しているか、適切なロールおよびパーミッションが割り当てられたプロジェクトにアクセスできる。
手順
以下を含む
Jaeger
カスタムリソース (CR) を作成して適用します。Jaeger CR
apiVersion: jaegertracing.io/v1 kind: Jaeger metadata: name: jaeger namespace: default
apiVersion: jaegertracing.io/v1 kind: Jaeger metadata: name: jaeger namespace: default
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow KnativeServing
CR を編集し、トレース用に YAML 設定を追加して、Knative Serving のトレースを有効にします。Serving の YAML のトレース例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
sample-rate
はサンプリングの可能性を定義します。sample-rate: "0.1"
を使用すると、10 トレースの 1 つがサンプリングされます。- 2
backend
はzipkin
に設定される必要があります。- 3
zipkin-endpoint
はjaeger-collector
サービスエンドポイントを参照する必要があります。このエンドポイントを取得するには、Jaeger CR が適用される namespace を置き換えます。- 4
- デバッグは
false
に設定する必要があります。debug: "true"
を設定してデバッグモードを有効にして、サンプリングをバイパスしてすべてのスパンがサーバーに送信されるようにします。
KnativeEventing
CR を編集して、Knative Eventing のトレースを有効にします。Eventing の YAML のトレース例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
sample-rate
はサンプリングの可能性を定義します。sample-rate: "0.1"
を使用すると、10 トレースの 1 つがサンプリングされます。- 2
backend
をzipkin
に設定します。- 3
zipkin-endpoint
をjaeger-collector
サービスエンドポイントに指定する必要があります。このエンドポイントを取得するには、Jaeger CR が適用される namespace を置き換えます。- 4
- デバッグは
false
に設定する必要があります。debug: "true"
を設定してデバッグモードを有効にして、サンプリングをバイパスしてすべてのスパンがサーバーに送信されるようにします。
検証
jaeger
ルートを使用して Jaeger Web コンソールにアクセスし、追跡データを表示できます。
以下のコマンドを入力して
jaeger
ルートのホスト名を取得します。oc get route jaeger -n default
$ oc get route jaeger -n default
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
NAME HOST/PORT PATH SERVICES PORT TERMINATION WILDCARD jaeger jaeger-default.apps.example.com jaeger-query <all> reencrypt None
NAME HOST/PORT PATH SERVICES PORT TERMINATION WILDCARD jaeger jaeger-default.apps.example.com jaeger-query <all> reencrypt None
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - ブラウザーでエンドポイントアドレスを開き、コンソールを表示します。