第1章 デフォルトオプションを使用した STS を使用する ROSA クラスターの作成


注記

ROSA のクイックスタートガイドをお探しの場合は、Red Hat OpenShift Service on AWS クラシックアーキテクチャーのクイックスタートガイド を参照してください。

デフォルトのオプションと AWS Identity and Access Management (IAM) リソースの自動作成を使用して、Red Hat OpenShift Service on AWS (ROSA) クラシックアーキテクチャークラスターをすばやく作成します。Red Hat OpenShift Cluster Manager または ROSA CLI (rosa) を使用して、クラスターをデプロイすることができます。

このドキュメントの手順では、ROSA CLI (rosa) および OpenShift Cluster Manager の auto モードを使用して、現在の AWS アカウントを使用して必要な IAM リソースをすぐに作成します。必要なリソースには、アカウント全体の IAM ロールおよびポリシー、クラスター固有の Operator ロール、ならびに OpenID Connect (OIDC) ID プロバイダーが含まれます。

または、IAM リソースを自動的にデプロイする代わりに、IAM リソースの作成に必要な aws コマンドを出力する manual モードを使用することもできます。manual モードまたはカスタマイズを使用して ROSA クラスターをデプロイする手順は、カスタマイズを使用したクラスターの作成 を参照してください。

次のステップ

注記

ROSA CLI 1.2.7 では、新しいクラスターの OIDC プロバイダーエンドポイント URL 形式に変更が導入されています。Red Hat OpenShift Service on AWS クラシックアーキテクチャークラスターの OIDC プロバイダー URL は、リージョン別ではなくなりました。AWS CloudFront の実装により、アクセス速度と復元力が向上し、レイテンシーが短縮されます。

この変更は ROSA CLI 1.2.7 以降を使用して作成した新しいクラスターにのみ適用されるため、既存の OIDC プロバイダー設定の移行はサポートされていません。

1.1. デフォルトのクラスター仕様の概要

デフォルトのインストールオプションを使用して、Red Hat OpenShift Service on AWS クラシックアーキテクチャークラスターをすばやく作成できます。

次の要約では、デフォルトのクラスター仕様を説明します。

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表1.1 デフォルトの Red Hat OpenShift Service on AWS クラシックアーキテクチャークラスターの仕様
コンポーネントデフォルトの仕様

アカウントおよびロール

  • デフォルトの IAM ロールの接頭辞: ManagedOpenShift
  • デフォルトの IAM ロールの接頭辞: HCP-ROSA

クラスター設定

  • デフォルトのクラスターバージョン: 最新
  • Red Hat OpenShift Cluster Manager Hybrid Cloud Console を使用したインストール用のデフォルトの AWS リージョン: us-east-1 (US East, North Virginia)
  • ROSA CLI (rosa) を使用したインストールのデフォルトの AWS リージョン: aws CLI 設定によって定義されます。
  • デフォルトの EC2 IMDS エンドポイント (v1 と v2 の両方) が有効になっています
  • 可用性: データプレーンの単一ゾーン
  • ユーザー定義プロジェクトの監視: 有効
  • クラスター管理者ロールは作成されない

コントロールプレーンノードの設定

  • コントロールプレーンノードのインスタンスタイプ: m5.2xlarge (8 vCPU, 32 GiB RAM)
  • コントロールプレーンノード数: 3

コンピュートノードマシンプール

  • コンピュートノードインスタンスタイプ: m5.xlarge (4 vCPU 16, GiB RAM)
  • コンピュートノード数: 2
  • 自動スケーリング: 無効
  • 追加のノードラベルなし

ネットワーク設定

  • クラスターのプライバシー: パブリック
  • 独自の Virtual Private Cloud (VPC) を設定しておく必要があります。
  • クラスター全体のプロキシーは設定されていません。

Classless Inter-Domain Routing (CIDR) の範囲

  • Machine CIDR: 10.0.0.0/16
  • Service CIDR: 172.30.0.0/16
  • Pod CIDR: 10.128.0.0/14
  • Host prefix: /23

    注記

    静的 IP アドレス 172.20.0.1 は、内部 Kubernetes API アドレス用に予約されています。マシン、Pod、およびサービスの CIDR 範囲は、この IP アドレスと競合してはなりません。

クラスターのロールおよびポリシー

  • Operator ロールおよび OpenID Connect (OIDC) プロバイダーの作成に使用されるモード: auto

    注記

    Hybrid Cloud Console で OpenShift Cluster Manager を使用してインストールする場合、auto モードには管理者権限が割り当てられた OpenShift Cluster Manager ロール (ocm-role) が必要です。

  • デフォルトの Operator ロールの接頭辞: <cluster_name>-<4_digit_random_string>

ストレージ

  • ノードボリューム:

    • タイプ: AWS EBS GP3
    • デフォルトサイズ: 300 GiB (作成時に調整可能)
  • ワークロード永続ボリューム:

    • デフォルトの StorageClass: gp3-csi
    • プロビジョナー: ebs.csi.aws.com
    • 動的永続ボリュームのプロビジョニング

クラスター更新ストラテジー

  • 個別の更新
  • 1 時間のノード drain (Pod の退避) 猶予期間
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