第2章 インスタンスのブートソース
インスタンスのブートソースは、イメージまたはブート可能なボリュームになります。イメージからブートするインスタンスのインスタンスディスクは、Compute サービスにより制御され、インスタンスが削除されると削除されます。ボリュームからブートするインスタンスのインスタンスディスクは、Block Storage サービスにより制御され、リモートに保存されます。
イメージには、ブート可能なオペレーティングシステムが含まれます。Image サービス (glance) は、イメージのストレージと管理をコントロールします。同じベースイメージから、任意の数のインスタンスを起動することができます。各インスタンスは、ベースイメージのコピーから実行されます。インスタンスに変更を加えても、ベースイメージには影響を及ぼしません。
ブート可能なボリュームは、ブート可能なオペレーティングシステムを含むイメージから作成されるブロックストレージボリュームです。インスタンスは、インスタンスの削除時に、ブート可能なボリュームを使用してインスタンスのデータを永続化できます。インスタンスの起動時に、既存の永続ルートボリュームを使用できます。イメージからインスタンスを起動する際に永続ストレージを作成することも可能です。これにより、インスタンスの削除時にインスタンスのデータを保存することができます。新規の永続ストレージボリュームは、ボリュームスナップショットからインスタンスを作成すると自動的に作成されます。
以下の図は、インスタンスの起動時に作成できるインスタンスディスクおよびストレージを示しています。作成される実際のインスタンスディスクおよびストレージは、使用するブートソースとフレーバーによって異なります。