3.3. OpenStack Key Manager (barbican) と Entrust nShield Connect XC のインテグレーション
PKCS#11 バックエンドを Entrust nShield Connect XC HSM と統合するには、Ansible ロールを使用して、コントローラーに Entrust クライアントソフトウェアをダウンロードしてインストールします。また、Barbican 設定ファイルを作成し、事前に定義された HSM IP および認証情報を追加します。
前提条件
- Entrust nShield Connect XC にベンダーソフトウェアを提供する、パスワードで保護される HTTPS サーバー。
手順
Barbican 用の
configure-barbican.yaml
環境ファイルを作成し、お使いの環境に固有のパラメーターを追加します。以下のスニペットを例として使用します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Expand 表3.4 heat パラメーター パラメーター 値 BarbicanSimpleCryptoGlobalDefault
これは、
simplecrypto
がグローバルデフォルトであるかどうかを決定するブール値です。BarbicanPkcs11GlobalDefault
これは、
PKCS#11
がグローバルデフォルトであるかどうかを決定するブール値です。BarbicanPkcs11CryptoSlotId
Barbican によって使用される仮想 HSM のスロット ID。
BarbicanPkcs11CryptoMKEKLabel
このパラメーターは、HSM で生成された mKEK の名前を定義します。director はこのキーを使用して HSM にこのキーを作成します。
BarbicanPkcs11CryptoHMACLabel
このパラメーターは、HSM で生成された HMAC の名前を定義します。director はこのキーを使用して HSM にこのキーを作成します。
ThalesVars
thales_client_working_dir
ユーザー定義の一時作業ディレクトリー。
thales_client_tarball_location
Entrust ソフトウェアの HTTPS サーバーの場所を指定する URL。
thales_km_data_tarball_name
Entrust ソフトウェア tarball の名前。
thales_rfs_key
RFS サーバーへの SSH 接続の取得に使用されるプライベートキー。これを承認されたキーとして RFS サーバーに追加する必要があります。
barbican.yaml
および Thales 固有のbarbican-backend-pkcs11-thales.yaml
環境ファイル、ならびにopenstack overcloud deploy
コマンドを実行する際にデプロイメントに必要なその他すべてのテンプレートに加えて、カスタムのconfigure-barbican.yaml
環境ファイルを追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
テストシークレットを作成します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 作成したシークレットのペイロードを取得します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow