2.3. インストールの概要
Red Hat では、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) をインストールする以下の方法をサポートしています。
- Red Hat OpenStack Platform director: エンタープライズのデプロイメントには、RHOSP director が推奨されます。RHOSP director は、完全な RHOSP 環境のインストールおよび管理を行うためのツールセットです。director は、主に OpenStack プロジェクト TripleO (OpenStack-On-OpenStack の略語) をベースとしてます。このプロジェクトは、OpenStack のコンポーネントを活用して、完全に機能する RHOSP 環境をインストールします。これには、OpenStack ノードとして使用するベアメタルシステムのプロビジョニングや制御を行う新たな OpenStack のコンポーネントが含まれます。director により、完全な RHOSP 環境を簡単にインストールできます。RHOSP director は、アンダークラウドとオーバークラウドという 2 つの主要な概念を採用しています。アンダークラウドがオーバークラウドのインストールおよび設定を行います。詳しくは、director のインストールと使用方法 を参照してください。
packstack: packstack は、1 台のマシン上のパブリックネットワークとプライベートネットワークから設定され、CirrOS イメージを 1 つホストし、ストレージボリュームが接続される OpenStack デプロイメントです。インストールされる OpenStack サービスには Block Storage、Compute、Dashboard、Identity、Image、OpenStack Networking、Object Storage、および Telemetry が含まれます。packstack は OpenStack を迅速にデプロイするコマンドラインユーティリティーです。
注記packstack によるデプロイメントは、概念実証タイプのテスト環境を対象としており、実稼動環境には適切ではありません。デフォルトでは、パブリックネットワークは OpenStack ホストからのみルーティング可能です。
詳細は、Evaluating OpenStack: Single-Node Deployment を参照してください。
これらのインストールオプションを比較する場合は、Installing and Managing Red Hat OpenStack Platform を参照してください。