2.4. Red Hat Ceph Storage ノードのシステム要件


オーバークラウドのデプロイメントを計画する際には、Ceph ストレージノードに推奨される以下のシステム要件を確認します。

Expand
表2.5 Ceph Storage ノードに推奨される仕様
システム要件説明

ノード数

3 方向レプリケーションのノードが少なくとも 5 台必要です。オールフラッシュ​設定を使用する場合は、双方向レプリケーションのノードが少なくとも 3 台必要です。

CPU の数

1 OSD あたり 1 つの Intel Broadwell CPU コア (ストレージ I/O の要件に対応するため)。I/O 負荷が軽ければ、Ceph をブロックデバイスの速度で実行する必要がない場合もあります。たとえば、一部の NFV アプリケーションの場合、Ceph はデータの持続性、高可用性、および低レイテンシーを提供しますが、スループットはターゲットではないため、CPU 処理能力を下げることが許容されます。

メモリー容量

1 OSD あたり 5 GB の メモリーを確保するようにしてください。これは、OSD プロセスメモリー用だけでなく、パフォーマンスの最適化のために OSD データおよびメタデータをキャッシュする際に必要です。ハイパーコンバージドインフラストラクチャー (HCI) 環境では、コンピュートノードの仕様と必要なメモリーを計算します。

ネットワーク

ネットワーク容量 (MB/s 単位) を Ceph デバイスの合計 MB/s 容量よりも大きくし、大規模な I/O 転送サイズを使用するワークロードをサポートするようにします。OSD 間のトラフィックを別の物理ネットワークポートセットに移動し、クラスターネットワークを使用して書き込みレイテンシーを軽減します。Red Hat OpenStack Platform でこれを行うには、ネットワーク用に別の VLAN を設定し、別の物理ネットワークインターフェイスに VLAN を割り当てます。

ディスク

bluestore block.db パーティションにソリッドステートドライブ (SSD) ディスクを使用して、ハードディスクドライブ (HDD) の I/O 競合を軽減します。これにより、書き込み IOPS の速度が向上しますが、SSD は 1 秒あたりの読み取りの入出力操作には影響を及ぼしません。SATA/SAS SSD ジャーナルを使用する場合、通常は SSD:HDD の比率を 1:5 にする必要があります。NVM SSD ジャーナルを使用する場合、通常は SSD:HDD の比率を 1:10 (ワークロードのほとんどが読み取りの場合は 1:15) にできます。ただし、この比率が高すぎると、SSD ジャーナルデバイスの障害により OSD に影響が及ぶ可能性があります。

Ceph ノードのハードウェア要件に関する詳細は、Red Hat Ceph Storage 4ハードウェアガイドハードウェアを選択する一般的な原則 を参照してください。

Ceph ノードのデプロイメント設定についての詳しい情報は、コンテナー化された Red Hat Ceph を持つオーバークラウドのデプロイ を参照してください。

ストレージのレプリケーション数の変更に関する詳細は、Red Hat Ceph Storage 設定ガイドプール、配置グループ、および CRUSH 設定オプション を参照してください。

トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat