第9章 Bare Metal のドライバー
ベアメタルノードが Bare Metal Provisioning サービスで有効にしたドライバーの 1 つを使用するように設定することができます。各ドライバーには、プロビジョニング方法と電源管理タイプが含まれます。ドライバーによっては追加の設定が必要な場合があります。このセクションで説明する各ドライバーは、プロビジョニングに PXE を使用します。ドライバーは、電源管理タイプ別にリスト表示されます。
ironic.yaml
ファイルの IronicEnabledHardwareTypes
パラメーターを設定して、ドライバーを追加することができます。デフォルトでは、ipmi
と redfish
が有効になっています。
サポートされているプラグインとドライバーの全リストは、Component, Plug-In, and Driver Support in Red Hat OpenStack Platform のアーティクルを参照してください。
9.1. Intelligent Platform Management Interface (IPMI) 電源管理ドライバー
IPMI は、電源管理やサーバー監視などの帯域外 (OOB) リモート管理機能を提供するインターフェイスです。この電源管理タイプを使用するには、全 Bare Metal Provisioning サービスノードで IPMI が共有ベアメタルネットワークに接続されている必要があります。IPMI 電源管理ドライバーは、ipmitool
ユーティリティーを使用して、ハードウェアをリモートから管理します。次の driver_info
プロパティーを使用して、ノードの IPMI 電源管理ドライバーを設定できます。
プロパティー | 説明 | 同等の ipmitool オプション |
---|---|---|
| (必須) ノードの IP アドレスまたはホスト名。 |
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| IPMI ユーザー名。 |
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IPMI パスワード。パスワードは一時ファイルに書き込まれます。 |
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| IPMIv2 認証用の 16 進数の Kg キー。 |
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| リモート IPMI RMCP ポート。 |
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| IPMI 権限レベル。以下の有効な値のいずれかに設定します。
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| IPMI プロトコルのバージョン。以下の有効な値のいずれかに設定します。
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| ブリッジのタイプ。ネストされたシャーシ管理コントローラー (CMC) で使用します。以下の有効な値のいずれかに設定します。
| 該当なし |
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ブリッジされたリクエストの宛先チャネル。 |
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ブリッジされたリクエストの宛先アドレス。 |
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ブリッジされたリクエストの転送チャネル。 |
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ブリッジされたリクエストの転送アドレス。 |
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ブリッジされたリクエストのローカル IPMB アドレス。 |
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サーバーの電源を入れるたびに、Bare Metal Provisioning サービスが BMC に起動デバイスを指定する必要があるかどうかを指定するには、 | 該当なし |
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ノードでの起動の 60 秒のタイムアウトを無効にするために、raw IPMI コマンドを送信しない場合は、 | 該当なし |
| ノードで使用する IPMI 暗号スイートのバージョン。以下の有効な値のいずれかに設定します。
| 該当なし |