3.11. 高可用性の設定
keystone v3 が有効化されている場合には、ドメインの設定ファイルに複数の LDAP サーバーをリストすることで、この設定を高可用性にすることが可能です。
1.2 番目のサーバーを url
エントリーに追加します。たとえば、keystone.LAB.conf ファイル内の url
設定を更新すると、Identity サービスはすべてのクエリートラフィックをリスト内で最初の LDAP サーバー( ldap.lab.local )に送信します。
url = ldaps://ldap.lab.local,ldaps://ldap2.lab.local
url = ldaps://ldap.lab.local,ldaps://ldap2.lab.local
ldap.lab.local が利用できないためにクエリーに失敗すると、Identity サービスはリスト内の次のサーバー ldap2.lab.local にクエリーの送信を試みます。この設定では、ラウンドロビン式にはクエリーが実行されないので、ロードバランスのソリューションとしては考慮できない点に注意してください。
2./etc/openldap/ldap.conf でネットワークのタイムアウトを設定します。
NETWORK_TIMEOUT 2
NETWORK_TIMEOUT 2
また、コントローラーと LDAP サーバーの間でファイアウォールを設定している場合は、LDAP サーバーがコントローラーからのパケットを通知せずに破棄するように設定しないでください。これにより、python-keystoneclient が機能停止を適切に検出して、リスト内の次の LDAP サーバーに要求をリダイレクトすることができます。
クエリーがリストの第 2 の LDAP サーバーにリダイレクトされる間に接続の遅延が発生する可能性があります。これは、第 2 のサーバーへの接続を試みるには、第 1 のサーバーがタイムアウトになる必要があるためです。