第5章 Red Hat Quay のデプロイ


Red Hat Quay サービスをクラスター内のノードにデプロイするには、設定ファイルの作成に使用したものと同じ Quay コンテナーを使用します。違いは以下のとおりです。

  • 設定ファイルやデータが保存されているディレクトリーを指定する。
  • --sysctl net.core.somaxconn=4096 を指定してコマンドを実行する。
  • config オプションやパスワードは使用しない。

基本的な設定であれば、1 つのノードにデプロイできますが、高可用性には、3 つ以上のノード (たとえば quay01、quay02、quay03) が必要になります。

注記

作成された Red Hat Quay サービスは、通常のポート 8080 および SSL ポート 8443 をリッスンします。これは、それぞれ標準のポート 80 と 443 をリッスンしていた、Red Hat Quay の以前のリリースとは異なります。このドキュメントでは、8080 と 8443 をそれぞれホストの標準ポート 80 と 443 にマッピングしています。このドキュメントでは、この方法でポートをマッピングしたとの前提で進めていきます。

手順は以下のとおりです。

  1. ディレクトリーを作成: 2 つのディレクトリーを作成して、ホストの設定情報やデータを保存します。以下に例を示します。

    # mkdir -p /mnt/quay/config
    # #optional: if you don't choose to install an Object Store
    # mkdir -p /mnt/quay/storage
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  2. 設定ファイルをコピー: tarball (quay-config.tar.gz) を設定ディレクトリーにコピーして展開します。以下に例を示します。

    # cp quay-config.tar.gz /mnt/quay/config/
    # tar xvf quay-config.tar.gz
    config.yaml ssl.cert ssl.key
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  3. Red Hat Quay をデプロイ: Quay.io への認証を済ませた後 (Red Hat Quay へのアクセス を参照)、以下のように Red Hat Quay をコンテナーとして実行します。

    注記

    デバッグレベルのロギングを有効にするには、Quay コンテナーの podman run コマンドラインに -e DEBUGLOG=true を追加します。-e IGNORE_VALIDATION=true を追加し、起動プロセスで検証をバイパスします。

    # sudo podman run --restart=always -p 443:8443 -p 80:8080 \
       --sysctl net.core.somaxconn=4096 \
       --privileged=true \
       -v /mnt/quay/config:/conf/stack:Z \
       -v /mnt/quay/storage:/datastorage:Z \
       -d registry.redhat.io/quay/quay-rhel8:v3.15.1
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  4. ブラウザーおよび UI を開く: Quay コンテナーが起動したら、Web ブラウザーに移動し、Quay コンテナーを実行するノードの URL を開きます。
  5. Red Hat Quay にログイン: 設定時に作成したスーパーユーザーアカウントを使用して、ログインして Red Hat Quay が適切に機能していることを確認します。
  6. Red Hat Quay ノードを追加: この時点で、説明されているように各ノードに移動し、tarball を追加して Quay コンテナーを起動することで、この Red Hat Quay クラスターにノードを追加するオプションを選択することができます。
  7. オプション機能を追加: Clair イメージスキャンやリポジトリーミラーリングなどの Red Hat Quay クラスターに機能を追加するには、次のセクションに進んでください。

5.1. Red Hat Quay への Clair のイメージスキャンの追加

Red Hat Quay のデプロイメントに Clair イメージスキャンを設定してデプロイする方法は、Clair セキュリティースキャン で説明しています。

トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat