第2章 Red Hat Quay (高可用性) の準備


注記

この手順では、Red Hat Quay の高可用性と実稼働レベルの品質でデプロイを設定する方法を説明します。

2.1. 前提条件

以下で、Red Hat Quay 高可用性デプロイメントを始める前に知っておく必要のある内容をいくつかご紹介します。

  • データベースサービスには、Postgres または MySQL のいずれかを使用できます。今回は、Clair のセキュリティースキャンのサポートに必要な機能が含まれているため、データベースとして Postgres が選択されました。オプションには以下が含まれます。

    • Crunchy Data 社の PostgreSQL Operator。Red Hat では直接サポートしていませんが、Crunchy Data 社が提供する CrunchDB Operator は、Red Hat Quay で使用できます。このアプローチを取る場合は、Crunchy Data 社とサポート契約を結び、使用方法の指導やオペレーターやデータベースに関する問題について、Crunchy Data 社と直接やり取りする必要があります。
    • 組織がすでに高可用性 (HA) データベースを使用している場合には、そのデータベースを Red Hat Quay で使用できます。サードパーティーのデータベースやその他のコンポーネントのサポートの詳細は、Red Hat Quay サポートポリシー を参照してください。
  • Ceph Object Gateway (RADOS Gateway とも呼ばれる) は、Red Hat Quay が必要とするオブジェクトストレージを提供可能な製品の一例です。Red Hat Quay の設定で Geo レプリケーションを行う場合は、Ceph Object Gateway またはその他のサポート対象のオブジェクトストレージが必要です。クラウドインストールの場合は、以下のいずれかのクラウドオブジェクトストレージを使用できます。

    • Amazon S3 (Red Hat Quay 用の S3 バケットポリシーの設定は、S3 IAM Bucket Policy を参照してください。
    • Azure Blob Storage
    • Google Cloud Storage
    • Ceph Object Gateway
    • OpenStack Swift
    • CloudFront + S3
    • NooBaa S3 ストレージ
  • この例では、haproxy サーバーを使用していますが、お客様の環境に合ったプロキシーサービスを使用できます。
  • システムの数: この手順では、以下のタスクが割り当てられた 7 つのシステム (物理または仮想) を使用します。

    • A: db01: ロードバランサーとデータベース: haproxy のロードバランサーおよび Postgres のデータベースを動作させます。これらのコンポーネントはそれ自体が高可用ではなく、独自のロードバランサーやプロダクションデータベースの設定方法を紹介するためのものであることに注意してください。
    • B: quay01、quay02、quay03: Quay および Randis: Quay および Randis のサービスを実行するために、3 つ (またはそれ以上) のシステムが割り当てられています。
    • C: ceph01, ceph02, ceph03, ceph04, ceph05: Ceph。3 つ (またはそれ以上) のシステムがストレージ向けに Ceph サービスを提供します。クラウドにデプロイする場合は、前述のクラウドストレージ機能を利用できます。この手順では、追加で Ansible (ceph05) 用のシステムと、Ceph Object Gateway (ceph04) 用のシステムを使用します。

各システムには、以下の属性が必要です。

  • Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8: ダウンロードページ から、最新の Red Hat Enterprise Linux 8 サーバーメディアを取得し、Red Hat Enterprise Linux 8 の製品ドキュメント のインストール手順に従います。

    • Valid Red Hat Subscription: 有効な Red Hat Enterprise Linux 8 サーバーのサブスクリプションを設定します。
    • CPU: 2 つ以上の仮想 CPU
    • RAM: A と B の各システムに 4GB、C の各システムに 8GB
    • ディスクスペース: A システム、B システムそれぞれに約 20GB のディスクスペース (OS 用に 10GB、docker ストレージ用に 10GB)。C システムには、少なくとも 30GB のディスクスペース (必要なコンテナーストレージに応じてそれ以上) が必要です。
注記

Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8 は、Red Hat Quay 3.7 の高可用性で本番環境の品質のデプロイメントに強く推奨されます。RHEL 7 は Red Hat Quay 3.7 でテストされておらず、今後のリリースで非推奨になる予定です。

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