第17章 RHBA-2022:6976 - Red Hat Quay 3.8.0 リリース


発行日: 2022-12-6

Red Hat Quay リリース 3.8.0 が Clair 4.5.1 で利用できるようになりました。更新に含まれるバグ修正は RHBA-2022:6976 アドバイザリーに記載されています。

17.1. Red Hat Quay、Clair、および Quay Builder の新機能と拡張機能

Red Hat Quay、Clair、および Quay Builder に対して、以下の更新が行われました。

  • 以前は、Red Hat Quay は IPv4 プロトコルファミリーのみをサポートしていました。Red Hat Quay 3.8 スタンドアロンデプロイメントで IPv6 サポートが利用できるようになりました。さらに、デュアルスタック (IPv4/IPv6) のサポートが利用可能です。

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    表17.1 ネットワークプロトコルのサポート
    プロトコルファミリーRed Hat Quay 3.7Red Hat Quay 3.8

    IPv4

    IPv6

     

    デュアルスタック (IPv4/IPv6)

     

    詳細は、PROJQUAY-272 を参照してください。

    既知の制限のリストは、IPv6 およびデュアルスタックの制限 を参照してください。

  • 以前は、Red Hat Quay は Subject Alternative Names (SANs) を使用するために自己署名証明書を必要としませんでした。Red Hat Quay ユーザーは、必要な証明書をバイパスするために GODEBUG=x509ignoreCN=0 に一致する Common Name を一時的に有効にすることができます。

    Red Hat Quay 3.8 では、Red Hat Quay は Go バージョン 1.17 を使用するようにアップグレードされました。その結果、GODEBUG=x509ignoreCN=0 の設定は機能しなくなりました。ユーザーは、SAN を使用するために自己署名証明書を含める必要があります。

    詳細は、PROJQUAY-1605 を参照してください。

  • Red Hat Quay プロキシーキャッシュ機能に対して、以下の機能強化が行われました。

    • 以前は、クォータ管理が有効になっているプロキシー組織のキャッシュが最大容量に達する可能性がありました。その結果、管理者がキャッシュされたイメージをクリーンアップするまで、新しいイメージのプルが阻止される可能性がありました。

      今回の更新により、Red Hat Quay 管理者は、組織のストレージクォータを使用してキャッシュサイズを制限できるようになりました。キャッシュサイズを制限すると、イメージのプル頻度または全体的な使用状況に応じて、キャッシュからイメージを破棄することで、バックエンドストレージの消費を予測可能に保つことができます。その結果、クォータ管理によって割り当てられるストレージサイズは常に制限内に収まります。

      詳細は、プロキシー組織でのストレージクォータ制限の活用 を参照してください。

    • 以前は、リポジトリーをミラーリングする場合に、latest タグを持つイメージがリモートリポジトリーに存在している必要がありました。この要件は削除されました。現在、latest タグを持つイメージは必要なくなり、既存のタグを明示的に指定する必要がなくなりました。

      この更新の詳細は、PROJQUAY-2179 を参照してください。

      タグパターンの詳細は、タグパターンの ミラーリング を参照してください。

  • Red Hat Quay 3.8 には、以下の Open Container Initiative (OCI) イメージメディアタイプのサポートが含まれるようになりました。

    • Software Packadage Data Exchange (SPDX)
    • Syft
    • CycloneDX

      これらは、ユーザーが config.yaml ファイルで設定できます。以下に例を示します。

      config.yaml

      ...
      ALLOWED_OCI_ARTIFACT_TYPES:
          application/vnd.syft+json
          application/vnd.cyclonedx
          application/vnd.cyclonedx+xml
          application/vnd.cyclonedx+json
          application/vnd.in-toto+json
      ...
      Copy to Clipboard Toggle word wrap

      注記

      デフォルトで設定されていない OCI メディアタイプを追加する場合、ユーザーは必要に応じて cosign と Helm のサポートも手動で追加する必要があります。ztsd 圧縮スキームはデフォルトでサポートされているため、ユーザーはサポートを有効にするためにその OCI メディアタイプを config.yaml に追加する必要はありません。

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