第9章 コンプライアンスポリシーのデプロイ
コンプライアンスポリシーをデプロイするには、SCAP クライアントをインストールし、cron スケジュールファイルを更新して、ポリシーで選択されている SCAP コンテンツをホストにアップロードする必要があります。
9.1. リモートの SCAP リソースの追加
SCAP データストリームは、OVAL ファイルなどのリモートリソースを参照できます。これは、SCAP クライアントがホスト上で実行する際にインターネット上で取得するものです。データストリームにリモートリソースが必要な場合は、以下のような Satellite Server の OpenSCAP Scanner ツールから以下のような警告が表示されます。
# oscap info /usr/share/xml/scap/ssg/content/ssg-rhel8-ds.xml | grep "WARNING"
WARNING: Datastream component 'scap_org.open-scap_cref_security-data-oval-com.redhat.rhsa-RHEL8.xml.bz2'
points out to the remote 'https://access.redhat.com/security/data/oval/com.redhat.rhsa-RHEL8.xml.bz2'.
Use '--fetch-remote-resources' option to download it.
WARNING: Skipping 'https://access.redhat.com/security/data/oval/com.redhat.rhsa-RHEL8.xml.bz2' file
which is referenced from datastream
デフォルトでは、SCAP クライアントはリモートリソースを無視し、リソースに依存する XCCDF ルールをスキップするように設定されています。スキップされたルールは notchecked
ステータスになります。
インターネットにアクセスできるホストの場合、Satellite のホスト上にあるリモートリソースのダウンロードを有効にすることができます。インターネットにアクセスできないホストにリモート SCAP リソースを適用する方法については、「非接続環境でのリモート SCAP リソースの適用」 を参照してください。
- Ansible デプロイメント方法の使用
次の Ansible 変数をオーバーライドします。
-
名前:
foreman_scap_client_fetch_remote_resources
-
型:
boolean
-
値:
true
詳細は、Ansible 統合を使用した設定の管理 の Satellite での Ansible 変数のオーバーライド を参照してください。
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名前:
- Puppet デプロイメント方法の使用
以下の Puppet Smart Class パラメーターを設定します。
-
名前:
fetch_remote_resources
-
型:
boolean
-
値:
true
詳細は、Puppet 統合を使用した設定の管理 の Puppet スマートクラスパラメーターの設定 を参照してください。
-
名前: