第3章 virt-who の設定
virt-who インスタンスは、Satellite web UI か Hammer CLI ツールを使って設定することができます。どちらの方法でも入力検証が提供されます。
virt-who インスタンスの詳細な設定方法については、以下のいずれかを参照してください。
3.1. Web UI を使用した virt-who 設定の作成
以下の手順に従って、Satellite web UI を使用して virt-who 設定を作成します。
Web UI を使用した virt-who 設定の作成
Satellite Web UI を使用して virt-who 設定を作成するには、以下の手順を行います。
-
に移動します。 - 設定の作成 をクリックします。
一般情報 フィールド、スケジュール フィールド、および 接続 フィールドを入力して をクリックします。アスタリスクマークが付いているフィールドは必須属性です。
注記- 各フィールドの名前の隣にある情報アイコンをクリックすると、簡単な説明が表示されます。
- プレーンテキストでハイパーバイザーのパスワードを入力してください。暗号化されます。
3.2. Hammer を使用した virt-who 設定の作成
以下の手順に従って、Satellite web UI を使用して virt-who 設定を作成します。
Hammer CLI ツールの詳細な使用方法については、『Hammer CLI ガイド』を参照してください。
Hammer を使用した virt-who 設定の作成
hammer のサブコマンド virt-who-config create
を実行します。
# hammer virt-who-config create \ --name rhevm.example.com \ 1 --organization "Example Company" \ 2 --interval 720 \ 3 --filtering-mode none \ 4 --hypervisor-id hostname \ 5 --hypervisor-type rhevm \ 6 --hypervisor-server rhevm.example.com \ 7 --hypervisor-username virt-who-user \ 8 --hypervisor-password virt-who-password \ 9 --satellite-url satellite.example.com 10
- 1
- Name for this configuration.
- 2
- 組織名。
- 3
- Interval at which virt-who queries hypervisors for changes, measured in minutes. The value must be one of '60', '120', '240', '480', '720'.
- 4
- ハイパーバイザーのフィルタリングモード。可能な値は
none
、whitelist
、blacklist
で、デフォルトは none です。詳細は 「Filtering the Scope of virt-who Access」 を参照してください。 - 5
- ハイパーバイザーの特定方法を指定します。可能な値は
hostname
、uuid
、hwuuid
で、推奨される値はhostname
です。 - 6
- Hypervisor type. Possible value(s): VMware vSphere or VMware vCenter:
esx
, Red Hat Virtualization hypervisor:rhevm
, Microsoft Hyper-V:hyperv
, Red Hat OpenStack Platform:libvirt
. - 7
- ハイパーバイザーの完全修飾ドメイン名または IP アドレス。
- 8
- ハイパーバイザーに接続する virt-who のユーザー名。
- 9
hypervisor-username
で指定したユーザー名のパスワード。このパスワードは hammer によって暗号化されます。- 10
- Satellite Server の完全修飾ドメイン名。
interval
パラメーターは、virt-who の各インスタンスに対するグローバルパラメーターで、/etc/sysconfig/virt-who
ファイルに保存されます。この値は、virt-who 設定がデプロイされるたびに上書きされます。
作成が正しく行われると、以下のようなメッセージが出力されます。
Virt Who configuration [rhevm.example.com] created
3.3. Removing an Existing virt-who Configuration
To remove an existing virt-who configuration, you must first remove the configuration entry in the Satellite web UI and then remove the configuration file from the file system of the host that virt-who is configured on.
Procedure
To remove an existing virt-who configuration, complete the following steps:
- In the Satellite web UI, navigate to Infrastructure > Virt-who configurations.
- From the drop-down list to the right of the configuration that you want to remove, select Delete.
On the host that you want to remove the virt-who configuration from, remove the configuration file:
# rm /etc/virt-who.d/_Configuration_File.conf_
3.4. virt-who 設定のデプロイメント
以下の手順に従って、virt-who 設定をデプロイします。virt-who 設定がデプロイされると virt-who サービスが起動します。
virt-who 設定のデプロイメント
virt-who 設定をデプロイするには、以下の手順を行います。
- Satellite Web UI にログインします。
-
に移動します。 - virt-who 設定の名前をクリックします。
virt-who インスタンスが Satellite Server にインストールされている場合は、以下を行います。
- Hammer コマンド: の をクリックします。
ターミナルエミュレーターを開き、SSH 経由で、
root
ユーザーで virt-who ホストに接続します。# ssh root@virtwho_host.example.com
- ターミナルエミュレーターに Hammer コマンドを貼り付けます。
virt-who が Satellite Server にインストールされていない場合は、以下を行います。
- 設定スクリプト: の をクリックします。
- ターミナルエミュレーターを開きます。
- deploy スクリプトをダウンロードしたディレクトリーに移動します。
virt-who ホストに deploy スクリプトをコピーします。
# scp deploy_script root@_virt_who_host:
スクリプトを実行可能にし、実行します。
# chmod +x deploy_script # deploy_script
... == Finished == Finished successfully
スクリプトを削除します。
# rm deploy_script
3.5. virt-who 設定の修正
デプロイした virt-who 設定の修正が必要な場合があります。たとえば、virt-who をハイパーバイザーに接続するのに使用するユーザーのパスワードを変更した場合は、virt-who 設定を更新して再度デプロイする必要があります。
Satellite Web UI または hammer のいずれかを使用して、既存の virt-who 設定を変更できます。
virt-who 設定の修正
-
に移動します。 - 変更する virt-who 設定を見つけ、その行の 編集 をクリックします。
- フィールドを編集します。
- 送信 をクリックします。
- 修正した virt-who 設定をデプロイします。詳細は 「virt-who 設定のデプロイメント」 を参照してください。
3.6. 一時的な仮想ゲストの登録
仮想マシンが初めて登録された時点では Satellite はどの仮想化マネージャーまたはハイパバイザーが仮想マシンに関連付けられているのかが分からないので、サブスクリプションを割り当てることができません。このような場合には、一時的にサブスクリプションが割り当てられ、最大 24 時間有効です。
virt-who デーモンを次に実行して、仮想マシンのホストが特定されると、ホストで適切な種類のサブスクリプションが利用できる場合には、永続的にサブスクリプションが適用されます。サブスクリプションが永続的に割り当てられると、仮想マシンのステータスが「サブスクライブ済み」に変更されます。
一時サブスクリプションが割り当てられた仮想マシンは、24 時間経過後に、自動的に物理ホスト向けのサブスクリプションが選択され、利用可能なサブスクリプション数が制限されます。24 時間が経過して、適切なサブスクリプションを要求できない場合には、ホストのステータスが「サブスクリプションなし」に変更されます。
仮想マシンに一時的なサブスクリプションが付与されると、以下のようなオプションが利用できるようになります。
- virt-who をインストールして待機する
- virt-who がインストール、設定されていない場合はそれを行い、virt-who が仮想マシンをホストする仮想化マネージャーまたはハイパーバイザーを特定するまで待機します。利用可能なものから、サブスクリプションが自動的に選択されます。
- 手動でのサブスクリプション割り当て
- 最大 24 時間待機しない、または特定のサブスクリプションを割り当てる場合には、virt-who をインストール、設定してから、希望のサブスクリプションを割り当てます。
- なにもしない
この状況は、サブスクリプションが必要以上に使用されることになるため回避する必要があります。一時的なサブスクリプションが割り当てられた仮想マシンに、物理ホスト向けのサブスクリプションが割り当てられる場合があります。たとえば、CPU が 2 つある仮想マシンに、VDC サブスクリプションが 1 つではなく、2 つ割り当てられる可能性があります。
3.6.1. virt-who サービスの再起動
1 つまたは複数の virt-who 設定ファイルを変更した場合、または Satellite の設定環境を変更した場合には、virt-who サービスを再起動して変更を適用してください。たとえば、virt-who アカウントのパスワードを変更したり、ハイパーバイザーを新規組織に移動した場合は virt-who を再起動する必要があります。
Red Hat Enterprise Linux 7 の場合:
# systemctl restart virt-who.service
Red Hat Enterprise Linux 6 の場合:
# service virt-who restart