第2章 API リファレンス
包括的な API リファレンスは、お使いの Satellite Server でご確認いただけます (https://satellite.example.com/apidoc/v2.html)。Satellite 6 API のバージョン 1 と 2 が利用できますが、Red Hat ではバージョン 2 のみをサポートする点に注意してください。
2.1. API 構文の理解 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Satellite に含まれている API リファレンスは、HTTP 動詞の後に API ルートまたはパスを記載します。
HTTP_VERB API_ROUTE
HTTP_VERB API_ROUTE
API を使用するには、curl コマンド構文と当リファレンスドキュメントの API ルートを使用して、コマンドを構築します。
- 1
- API 呼び出しに
curlを使用するには、HTTP 動詞に--requestオプションを指定します (例:--request POST)。 - 2
--insecureオプションを追加して、SSL ピア証明書の検証確認をスキップします。- 3
--userオプションを使用してユーザー認証を指定します。- 4
- 5 6
--dataオプションを指定して JSON データを渡す場合は、--headerオプションを指定して以下のヘッダーを指定する必要があります。詳細情報は、「API 要求への JSON データの指定」を参照してください。- 7
- Satellite Server からコンテンツをダウンロードする場合に、
--outputオプションを使用して、出力ファイルを指定します。 - 8
https://satellite.example.com/katello/api/activation_keys形式の API ルートを使用します。Satellite 6 では、API バージョン 2 がデフォルトであるため、API 呼び出しの URL にv2を使用する必要はありません。- 9
- Python
json.toolモジュールに出力をリダイレクトして、出力の可読性を向上します。
2.1.1. HTTP 動詞 (GET) の使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
HTTP 動詞 (GET) を使用して、既存のエントリーまたはリソースに関するデータを API から取得します。
例
この例では、Satellite ホストの数を要求します。
要求例:
curl --request GET --insecure --user sat_username:sat_password \ https://satellite.example.com/api/hosts | python -m json.tool
$ curl --request GET --insecure --user sat_username:sat_password \
https://satellite.example.com/api/hosts | python -m json.tool
応答例:
API からの応答により、結果数が合計 2 つ、これらは結果の 1 ページ目に表示され、ページごとの最大結果数は 20 に設定されていることが分かります。詳しい情報は「JSON 応答形式の理解」を参照してください。
2.1.2. HTTP 動詞 (POST) の使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
HTTP 動詞 (POST) を使用して、データを API に送信してエントリーまたはリソースを作成します。JSON 形式でデータを送信する必要があります。詳細情報は、「API 要求への JSON データの指定」を参照してください。
例
この例では、アクティベーションキーを作成します。
以下のコンテンツを含めて、
activation-key.jsonなどのテストファイルを作成します。{"organization_id":1, "name":"TestKey", "description":"Just for testing"}{"organization_id":1, "name":"TestKey", "description":"Just for testing"}Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow activation-key.jsonファイルにデータを適用してアクティベーションキーを作成します。要求例:
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 応答例:
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 新しいアクティベーションキーが存在することを確認します。Satellite Web UI で、コンテンツ > アクティベーションキー に移動して、アクティベーションキーを表示します。
2.1.3. HTTP 動詞 (PUT) の使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
HTTP 動詞 (PUT) を使用して、既存の値を変更するか、既存のリソースに追加します。JSON 形式でデータを送信する必要があります。詳細情報は、「API 要求への JSON データの指定」を参照してください。
例
この例では、1 つ前の例で作成した TestKey アクティベーションキーを更新します。
先ほど作成した
activation-key.jsonファイルを以下のように編集します。{"organization_id":1, "name":"TestKey", "description":"Just for testing","max_hosts":"10" }{"organization_id":1, "name":"TestKey", "description":"Just for testing","max_hosts":"10" }Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow JSON ファイルの変更を適用します。
要求例:
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 応答例:
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Satellite Web UI で、コンテンツ > アクティベーションキー に移動して、変更を確認します。
2.1.4. HTTP 動詞 (DELETE) の使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リソースを削除するには、削除するリソース ID を含む API ルートと DELETE 動詞を使用します。
例
この例では、ID が 2 の TestKey アクティベーションキーを削除します。
要求例:
curl --header "Accept:application/json,version=2" \ --header "Content-Type:application/json" --request DELETE \ --user sat_username:sat_password --insecure \ https://satellite.example.com/katello/api/activation_keys/2 \ | python -m json.tool
$ curl --header "Accept:application/json,version=2" \
--header "Content-Type:application/json" --request DELETE \
--user sat_username:sat_password --insecure \
https://satellite.example.com/katello/api/activation_keys/2 \
| python -m json.tool
応答例:
2.1.5. API エラーメッセージと API リファレンスの関連付け リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
API はエラーの表示に RAILS 形式を使用します。
Nested_Resource.Attribute_Name
Nested_Resource.Attribute_Name
これは、以下のように、API リファレンスで使用する形式に変換されます。
Resource[Nested_Resource_attributes][Attribute_Name_id]
Resource[Nested_Resource_attributes][Attribute_Name_id]
2.2. JSON 応答形式の理解 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
API への呼び出しは、JSON 形式の結果を返します。API 呼び出しは、単一オプションの応答または、応答コレクションの結果を返します。
単一オブジェクトの JSON 応答形式
単一オブジェクトで作業するには、単一オブジェクトの JSON 応答を使用します。単一のオブジェクトに対する API 要求では、オブジェクトの一位識別子 :id が必要です。
これは、ID が 23 の Satellite ドメインに対する単一オブジェクトの形式例です。
要求例:
curl --request GET --insecure --user sat_username:sat_password \ https://satellite.example.com/api/domains/23 | python -m json.tool
$ curl --request GET --insecure --user sat_username:sat_password \
https://satellite.example.com/api/domains/23 | python -m json.tool
応答例:
コレクション用の JSON 応答形式
コレクションは、ホストとドメインなどのオブジェクト一覧です。JSON 応答コレクションの形式は、メタデータのフィールドセクションと結果セクションで構成されます。
以下は、Satellite ドメイン一覧のコレクション要求の形式例です。
要求例:
curl --request GET --insecure --user sat_username:sat_password \ https://satellite.example.com/api/domains | python -m json.tool
$ curl --request GET --insecure --user sat_username:sat_password \
https://satellite.example.com/api/domains | python -m json.tool
応答例:
応答メタデータフィールド
API 応答は、以下のメタデータフィールドを使用します。
-
total: 検索パラメーターなしのオブジェクトの合計数 -
subtotal: 検索パラメーターを指定して返されたオブジェクト数 (検索がない場合には、累計は合計と同じになります) -
page: ページ数 -
per_page: ページごとに返す最大オブジェクト数 -
limit: コレクションの応答で返すオブジェクトの指定数 -
offset: コレクションを返す前に省略するオブジェクト数 -
search:scoped_scoped構文をもとにした検索文字列 sort-
by: API がコレクションをソートするフィールド別に指定します。 -
order」: ソート順 (ASC は昇順、DESC は降順)
-
-
results: オブジェクトのコレクション