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第13章 サンプルシナリオ

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13.1. 簡単なシナリオ

ここでは、ホストを 1 台追加して登録して設定し、ジョブを実行する方法を説明します。

13.1.1. ホストの作成

以下の手順では、Red Hat Satellite でホストを作成する方法を説明します。

ホストの作成方法:

  1. ホスト > ホストの作成 をクリックします。
  2. ホスト タブで、必要な詳細を入力します。

    1. 名前 フィールドに、ホストの名前 (例: host1.example.com) を入力します。
    2. 組織 フィールドに、組織名 (例: MyOrg) を入力します。
    3. ロケーション フィールドに、ロケーション名 (例: MyLoc) を入力します。
  3. オプションで、Puppet クラス タブで、追加する Puppet クラスを選択します。
  4. インターフェース タブで、プライマリーインターフェースを編集します。

    1. アクション コラムで、編集 ボタンをクリックします。
    2. タイプ リストからタイプ (例: Interface) を選択します。
    3. MAC アドレス フィールドに、ホストの MAC アドレスを入力します。
    4. デバイス ID フィールドに、インターフェースのデバイス ID (例: eth0) を指定します。
    5. DNS 名 フィールドに、ホストの DNS 名を指定します。プライマリーインターフェースの場合は、このホスト名が、FQDN を形成する際のドメイン名に使用されます。
    6. ドメイン リストからドメインを選択します (例: satellite.example.com)。これにより、IPv4 サブネット および IPv6 サブネット リストが自動的に更新され、利用可能なサブネットが選択できます。オプションで、サブネットを選択します。
    7. IPv4 アドレス フィールドに、ホストの IPv4 アドレスを入力します。
    8. OK をクリックします。
  5. オペレーティングシステム タブに、必要な詳細を入力します。

    1. アーキテクチャー リストからアーキテクチャーを選択します (例: x86_64)。
    2. オペレーティングシステム リストからオペレーティングシステムを選択します (例: RHEL Server 7.4)。
    3. パーティションテーブル リストからパーティションテーブル を選択します (例: Kickstart default)。
    4. Root パスワード フィールドに、ホストの root パスワードを入力します。
  6. オプションで パラメーター タブで、Puppet マスターで、デフォルト値をオーバーライドするパラメーターを選択します。
  7. オプションで、追加情報 タブに、ホストに関する追加情報を入力します。
  8. 送信 をクリックします。

13.1.2. ホストの登録

host1.example.com を作成したら、登録して更新を受け取れるようにします。以下の手順は、ホストが Red Hat Enterprise Linux 7 を実行していることを前提としています。

ホストの登録方法:

  1. 端末で、root ユーザーとしてホストに接続します。
  2. 同期ツールが有効になっており、ホストで実行していることを確認します。

    # systemctl start chronyd; systemctl enable chronyd
  3. ホストを登録する Satellite Server または Capsule Server からコンシューマー RPM をインストールします。コンシューマー RPM は、ホストのコンテンツソースのロケーションを更新し、ホストが、Red Hat Satellite に指定したコンテンツソースからコンテンツをダウンロードできるようにします。

    # rpm -Uvh http://satellite.example.com/pub/katello-ca-consumer-latest.noarch.rpm
  4. ホストに対して、適切なコンテンツビューと環境に関連しているアクティベーションキーが存在していることを確認します。存在していない場合は、『コンテンツ管理ガイド』の「アクティベーションキーの管理」を参照してください。
  5. Red Hat Subscription Manager (RHSM) に関連するすべての以前のホストデータを消去します。

    # subscription-manager clean
  6. RHSM を使用してホストを登録します。

    # subscription-manager register --org=MyOrg \
    --activationkey=my_activation_key

    登録後のコマンド出力:

    # subscription-manager register --org=MyOrg --activationkey=my_activation_key
    The system has been registered with id: 62edc0f8-855b-4184-b1b8-72a9dc793b96
  7. Red Hat Satellite Tools 6 リポジトリーを有効にします。

    # subscription-manager repos --enable=rhel-version-server-satellite-tools-6-rpms
  8. katello-agent をインストールします。

    # yum install katello-agent
  9. goferd サービスが実行していることを確認します。

    # systemctl start goferd
  10. Puppet エージェントをインストールして設定します。

    1. Puppet エージェントをインストールします。

      # yum install puppet
    2. システムの起動時に Puppet エージェントが起動するように設定します。

      # systemctl enable puppet
  11. 以下のサーバーと環境の設定を /etc/puppetlabs/puppet/puppet.conf ファイルに追加します。ホストの所属先の Puppet 環境名にenvironment パラメーターを設定します。

    environment = My_Example_Org_Library
    server = satellite.example.com
    ca_server = satellite.example.com
  12. ホスト上で Puppet エージェントを実行します。

    # puppet agent -t
  13. Satellite Server Web UI で、Puppet クライアントの SSL 証明書に署名します。

    1. Satellite Server Web UI にログインします。
    2. インフラストラクチャー > Capsule に移動します。
    3. 必要な Capsule の右側にある一覧から 証明書 を選択します。
    4. 必要なホストの右側にある 署名 をクリックします。
    5. puppet agent コマンドを再入力します。

      # puppet agent -t

13.1.3. ホストでのジョブの実行

以下の手順では、作成して登録しておいたホスト host1.example.com でジョブテンプレートを実行する方法を説明します。

リモートジョブを実行する方法:

  1. ホスト > すべてのホスト に移動し、ターゲットホストを選択します (この例では host1.example.com を使用)。
  2. 画面右上の アクションの選択 リストから リモートジョブのスケジュール を選択します。
  3. ジョブ呼び出し ページで、主なジョブ設定を定義します。

    1. ジョブカテゴリー リストから、ジョブカテゴリー (例: Commands) を選択します。
    2. ジョブテンプレート リストから、ジョブテンプレート (例: Run Command - SSH Default) を選択します。
    3. command フィールドに、ホストで実行するコマンドを入力します。たとえば、timedatectl set-timezone Europe/Prague と実行すると、タイムゾーンがヨーロッパのプラハに設定されます。
  4. 送信 をクリックします。
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