第2章 プロビジョニングコンテキストの設定
Satellite を使用してホストをプロビジョニングする前に、Satellite のホストの配置ストラテジーを理解しておく必要があります。これは、プロビジョニングコンテキストとして知られています。
2.1. プロビジョニングコンテキストの概要
プロビジョニングコンテキストは、Satellite コンポーネントに指定する組織やロケーションの組み合わせのことです。コンポーネントが所属する組織やロケーションを使用して、対象のコンポーネントに対する所有権やアクセス権を設定します。
組織は、所有者、目的、コンテンツ、セキュリティーレベルその他の区分に基づいて Red Hat Satellite 6 コンポーネントを論理グループに分類します。Red Hat Satellite 6 では、複数の組織を作成および管理し、コンポーネントをそれぞれの組織に割り当てることができます。これにより、Satellite Server において特定の組織内でホストをプロビジョニングし、その組織に関連付けられたコンポーネントのみを使用できるようになります。組織についての詳細は、『コンテンツ管理ガイド』の「組織の作成」を参照してください。
ロケーションの機能は、組織によく似ています。相違点は、ロケーションは物理的または地理的な設定をもとにしている点です。ユーザーは、階層にロケーションをネスト化することができます。
ロケーションに関する詳細情報は、『コンテンツ管理ガイド』の「ロケーションの管理」を参照してください。
2.2. プロビジョニングコンテキストの設定
コンテキストの設定時に、プロビジョニングホストに使用する組織およびロケーションを定義します。
組織およびロケーションのメニューは、Satellite Web UI の左上のメニューバーにあります。使用する組織またはロケーションを選択していない場合には、メニューには 任意の組織 および 任意のロケーション と表示されます。
手順
- プロビジョニングコンテキストを設定するには、任意の組織 および 任意のロケーション ボタンをクリックして、使用する組織およびロケーションを選択します。
各ユーザーはアカウント設定でデフォルトのプロビジョニングコンテキストを設定できます。Satellite Web UI の右上のユーザー名をクリックし、マイアカウント を選択してユーザーアカウントの設定を編集します。
CLI をご利用の場合
CLI を使用する場合は、オプションとして、--organization
または --organization-label
と --location
または --location-id
を追加します。以下に例を示します。
# hammer host list --organization "Default_Organization" --location "Default_Location"
このコマンドは、Default_Organization および Default_Location に割り当てられたホストを出力します。