1.5. ポートとファイアウォールの要件
Satellite アーキテクチャーのコンポーネントで通信を行うには、ベースオペレーティングシステム上で、必要なネットワークポートが開放/解放されているようにしてください。また、ネットワークベースのファイアウォールでも、必要なネットワークポートを開放する必要があります。
Satellite Server と Capsule Server の間のポートがインストール開始前に開放されていない場合は、Capsule Server のインストールに失敗します。
この情報を使用して、ネットワークベースのファイアウォールを設定してください。クラウドソリューションによっては、ネットワークベースのファイアウォールと同様にマシンが分離されるので、特にマシン間の通信ができるように設定する必要があります。アプリケーションベースのファイアウォールを使用する場合には、アプリケーションベースのファイアウォールで、テーブルに記載のアプリケーションすべてを許可して、ファイアウォールに既知の状態にするようにしてください。可能であれば、アプリケーションのチェックを無効にして、プロトコルをベースにポートの通信を開放できるようにしてください。
統合 Capsule
Satellite Server には Capsule が統合されており、Satellite Server に直接接続されたホストは、以下のセクションのコンテキストでは Satellite のクライアントになります。これには、Capsule Server が実行されているベースオペレーティングシステムが含まれます。
Capsule のクライアント
Satellite と統合された Capsule ではない Capsule のクライアントであるホストには、Satellite Server へのアクセスは必要ありません。Satellite トポロジーの詳細は、『 Red Hat Satellite 6 の計画 』の「Capsule の ネットワーク」を参照してください。
使用している設定に応じて、必要なポートは変わることがあります。
ポートのマトリックス表は、Red Hat ナレッジベースソリューションの「Red Hat Satellite List of Network Ports」を参照してください。
以下の表は、宛先ポートとネットワークトラフィックの方向を示しています。
ポート | プロトコル | サービス | 用途 |
---|---|---|---|
5646 | TCP | amqp | Capsule の Qpid ディスパッチルーターから Satellite の Qpid ディスパッチルーターへの通信 |
ポート | プロトコル | サービス | 用途 |
---|---|---|---|
80 | TCP | HTTP | Anaconda、yum、および Katello 証明書アップデートの取得向け |
443 | TCP | HTTPS | Anaconda、yum、Telemetry サービス、および Puppet |
5646 | TCP | AMQP | Capsule の Qpid ディスパッチルーターから Satellite の Qpid ディスパッチルーターへの通信 |
5647 | TCP | AMQP | Capsule の Qpid ディスパッチルータと通信する Katello エージェント |
8000 | TCP | HTTPS | キックスタートテンプレートをホストにダウンロードする Anaconda、iPXE ファームウェアのダウンロード向け |
8140 | TCP | HTTPS | マスター接続に対する Puppet エージェント |
8443 | TCP | HTTPS | サブスクリプション管理サービスおよび Telemetry サービス |
9090 | TCP | HTTPS | Capsule への SCAP レポートの送信、プロビジョニング中の検出イメージ向け |
53 | TCP および UDP | DNS | Capsule の DNS サービスに問い合わせるクライアント DNS (オプション) |
67 | UDP | DHCP | Capsule ブロードキャストと、Capsule からプロビジョニングするクライアントに対する DHCP ブロードキャストを行うクライアント (オプション) |
69 | UDP | TFTP | プロビジョニングのために Capsule から PXE ブートイメージファイルをダウンロードするクライアント (オプション) |
5000 | TCP | HTTPS | Docker レジストリーのための Katello への接続 (オプション) |
ポート | プロトコル | サービス | 用途 |
---|---|---|---|
7 | TCP および UDP | ICMP | DHCP Capsule からクライアントネットワークへ、IP アドレスが空きであることを確認するために ICMP ECHO を送信 (オプション) |
68 | UDP | DHCP | クライアントブロードキャストと、Capsule からプロビジョニングするクライアントに対する DHCP ブロードキャストを行うクライアント (オプション) |
8443 | TCP | HTTP | プロビジョニング中に検出済みホストに送信する Capsule からクライアントへの "reboot" コマンド (オプション) |
Satellite Server に直接接続された管理対象ホストは、統合された Capsule のクライアントとなるため、このコンテキストではクライアントになります。これには、Capsule Server が稼働しているベースオペレーティングシステムが含まれます。
ポート | プロトコル | サービス | 用途 |
---|---|---|---|
22 | TCP | SSH | Remote Execution (Rex) および Ansible 向けの Satellite および Capsule からの通信 |
7911 | TCP | DHCP |
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DHCP Capsule は ICMP ECHO を送信して、IP アドレスが空であることを確認します。応答なし などが返されるはずです。ICMP はネットワークベースのファイアウォールで切断される場合がありますが、応答が あれば IP アドレスは割り当てられません。