第5章 リリースの情報
本リリースノートには主に、今回リリースされた Red Hat Satellite 6 のデプロイメント時に考慮すべきテクノロジープレビューの項目、推奨事項、既知の問題、非推奨となった機能について記載します。Red Hat Satellite 6 の本リリースのサポートライフサイクル中にリリースされた更新についての注記は、各更新に付属のアドバイザリーテキストに表示されます。
5.1. 機能拡張
Red Hat Satellite 6 の本リリースには以下の拡張機能が含まれます。
- 登録時に SSH キーをホストにデプロイする機能
- Satellite では、グローバル登録テンプレートを使用してホストを Satellite に登録する時に、SSH キーをホストに自動的にデプロイできるようになりました。
- 登録時にホストを Insights に登録する機能
- Satellite ユーザーは、グローバル登録テンプレートを使用して、登録時に Insights でホストをインストールおよび設定することができるようになりました。
- 複数のホストでシステム目的を設定または編集する機能
- Satellite をユーザーは、一括アクションおよびリモート実行を使用して、複数のホストでシステム目的を設定または編集できるようになりました。
- Red Hat SSO を使用して TOTP (Time-Based One-Time Password) で認証する機能
- Red Hat Satellite では、Red Hat SSO を使用して TOTP (Time-Based One-Time Password) で認証できるようになりました。
- Satellite Web UI でのテンプレート作成の参照ドキュメント
- Satellite では、Satellite Web UI でテンプレート作成の参照ドキュメントが提供されるようになりました。
- デフォルトでのインベントリーアップロードの有効化
- Satellite では、デフォルトでインベントリーのアップロードが有効になりました。
- Insights アクションの検出機能
- Satellite ユーザーには、推奨の Insights アクションが提示されるようになり、ホストページに Insights の検索結果が表示されるようになりました。
- 強制的に Playbook 検証を実行する機能
- Satellite には、Playbook の検証を実行する機能が追加されました。console.redhat.com で不正な署名を使用するか、署名なしで偽の Playbook を実行しようとすると、Playbook の実行に失敗します。この保護はデフォルトで有効になりました。
- Satellite Manifests (RHSM) では、Simple Content Access (SCA) がデフォルトで有効になっています。
デフォルトでは、Satellite の新規インストール (または既存の Satellite の新規組織) では、コンテンツアクセスモードとして SCA が含まれるようになりました。
注記- Satellite は、以前のバージョンからアップグレードされた Satellite (またはアップグレードされた Satellite の組織) には、既存のコンテンツアクセスモードが引き継がれます。
- Satellite Web UI からマニフェストの SCA を有効または無効にできます。
- Foreman サービスおよび Puma Web サーバー
Satellite では、Passenger Web サーバーを使用しないことになりました。今後は、Ruby アプリケーションには Puma Web サーバー (マルチプロセスおよびマルチスレッドのアプリケーションサーバー) を使用します。デフォルトでは、Puma は 2 つのワーカーでデプロイされており、各ワーカーは最大 16 スレッドまで使用できます。この変更により、Satellite では Ruby Web アプリケーションを実行するスタンドアロンのサービス (
foreman.service
) とソケット (foreman.socket
) が導入されました。Apache が SSL 終端を処理するリバースプロキシーとして動作するようになりました。foreman.socket 機能:
- これは、オープンな接続を保持できる systemd ソケットです。
-
foreman.service
が実行されていない場合は、アクティベートできます。たとえば、foreman.service
が再起動中の場合や、何らかの理由でシャットダウンした場合は、リクエストの作成が可能で、Apache はforeman.socket
と通信します。これにより、foreman.socket
は接続を開き、foreman.service
をトリガーしてアクティベートすることができます。
foreman.service 機能:
プライマリーサービスは、再起動 (またはステータスチェック) が必要な場合には foreman になります。以下のコマンドを実行してサービスを再起動することができます。
# systemctl restart foreman
- Ruby Web アプリケーションは、Apache をシャットダウンせずに再起動できます (例: Pulp)。
- Apache は、Web アプリケーションを再起動せずにすぐに再起動できます。
- foreman サービスは、unix ソケットを介して実行され、Apache は unix ソケットを介して通信します。
Web サーバーの詳細は、https://puma.io を参照してください。