第1章 はじめに


Red Hat Single Sign-On (RH-SSO) 7.4 は Keycloak プロジェクトをベースとしており、SAML 2.0、OpenID Connect、OAuth 2.0 などの一般的な標準をベースとした Web シングルサインオン機能を提供することで、Web アプリケーションのセキュリティーを提供します。Red Hat Single Sign-On Server は SAML または OpenID Connect ベースのアイデンティティープロバイダーとして機能することが可能で、標準ベースのトークンを使用して、エンタープライズユーザーディレクトリーまたはサードパーティー SSO プロバイダーとアプリケーションを仲介します。

RH-SSO は、スタンドアロンサーバーまたは管理対象ドメインである 2 つの操作モードを提供します。スタンドアロンサーバーの操作モードは、単一のサーバーインスタンスとして RH-SSO の実行を表します。管理対象ドメインの操作モードを使用すると、単一の制御ポイントから複数の RH-SSO インスタンスを管理できます。アップグレードプロセスは、実装された操作モードによって異なります。該当する場合は、各モードの具体的な手順が示されています。

本ガイドの目的は、Red Hat Single Sign-On 7.x から Red Hat Single Sign-On 7.4 へのアップグレードに必要な手順を文書化することです。

1.1. アップグレードについて

1.1.1. メジャーアップグレード

Red Hat Single Sign-On 7.2 から Red Hat Single Sign-On 8.0 など、RH-SSO を別のメジャーリリースにアップグレードする場合は、メジャーアップグレードまたは移行が必要になります。メジャーリリース間で API の重大な変更があり、アプリケーションまたはサーバーの拡張機能の一部を書き換えが必要になる場合があります。

1.1.2. マイナーアップデート

Red Hat Single Sign-On は、定期的にポイントリリースを提供します。これは、バグ修正、セキュリティー修正、および新機能が含まれるマイナーアップデートです。Red Hat Single Sign-On ポイントリリースを別のリリースにアップグレードする場合 (たとえば、Red Hat Single Sign-On 7.3 から Red Hat Single Sign-On 7.4 へ) は、プライベートではないまたはサポート対象外のもの、またはテクノロジープレビュー API が使用されてる場合は、アプリケーションやカスタムサーバーの拡張機能にコードを変更する必要はありません。

1.1.3. マイクロアップデート

Red Hat Single Sign-On 7.4 では、バグ修正やセキュリティー修正が含まれるマイクロリリースを定期的に提供します。マイクロリリースは、7.4.0 から 7.4.1 など、最後の数字のマイナーリリースバージョンを増分します。これらのリリースには移行は必要なく、サーバー設定ファイルには影響を及ぼしません。ZIP インストールのパッチ管理システムは、パッチとサーバー設定をロールバックすることもできます。

マイクロリリースには、変更されたアーティファクトのみが含まれます。たとえば、Red Hat Single Sign-On 7.4.1 にサーバーおよび JavaScript アダプターの変更が含まれ、EAP アダプターではなく、サーバーおよび JavaScript アダプターのみがリリースされ、更新が必要になります。

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