第2章 スタートガイド
このチュートリアルを使用する前に、スタートガイド のチュートリアルで説明されているように、Red Hat Single Sign-On のインストールを完了し、初期管理ユーザーを作成する必要があります。これに対応する注意点が 1 つあります。Red Hat Single Sign-On Server と同じマシンで、別の JBoss EAP インスタンスを実行する必要があります。この別のインスタンスは、Java Servlet アプリケーションを実行します。このため、同じマシンで実行するときにポートの競合が発生しないように、Red Hat Single Sign-On を実行する必要があります。コマンドラインで jboss.socket.binding.port-offset
システムプロパティーを使用します。このプロパティーの値は、Red Hat Single Sign-On Server により開かれる全ポートのベース値に追加される数値です。
Red Hat Single Sign-On サーバーを起動するには、以下を実行します。
Linux/Unix
.../bin/standalone.sh -Djboss.socket.binding.port-offset=100
$ .../bin/standalone.sh -Djboss.socket.binding.port-offset=100
Windows
> ...\bin\standalone.bat -Djboss.socket.binding.port-offset=100
> ...\bin\standalone.bat -Djboss.socket.binding.port-offset=100
両方のサーバーをインストールして起動すると、http://localhost:8180/auth/admin/ および http://localhost:8080 で、Red Hat Single Sign-On 管理今ソースおよび JBoss EAP インスタンスにそれぞれアクセスできます。
2.1. サーブレットアプリケーションのセキュア化
このスタートガイドの目的は、Red Hat Single Sign-On が提供するさまざまな認可機能を試してテストできるように、できるだけ迅速に起動して実行することです。このクイックツアーは、デフォルトのデータベースおよびサーバー設定に大きく依存し、複雑なデプロイメントオプションを対象としていません。機能や設定オプションの詳細は、本書の該当するセクションを参照してください。
本ガイドでは、Red Hat Single Sign-On の Authorization Services に関する主な概念について説明します。
- クライアントアプリケーションの粒度の細かい認可の有効化
- 保護リソースを使用して、クライアントアプリケーションをリソースサーバーとして設定する
- 保護リソースへのアクセスを管理するパーミッションおよび認可ポリシーの定義
- アプリケーションでポリシー適用を有効にする。