8.4. Entity Operator の設定
Kafka.spec の entityOperator プロパティーを使用して Entity Operator を設定します。Entity Operator は、実行中の Kafka クラスターで Kafka 関連のエンティティーを管理します。これは次の Operator で設定されます。
- Kafka トピックを管理する Topic Operator
- Kafka ユーザーを管理する User Operator
Kafka リソースを設定することにより、クラスターオペレーターは、一方または両方の Operator を含むエンティティーオペレーターをデプロイできます。デプロイが完了すると、Kafka クラスターのトピックとユーザーを処理するように Operator が自動的に設定されます。
各オペレーターは 1 つの名前空間のみを監視できます。詳細は、「OpenShift namespace での AMQ Streams リソースの監視」 を参照してください。
entityOperator プロパティーでは複数のサブプロパティーがサポートされます。
-
tlsSidecar -
topicOperator -
userOperator -
template
tlsSidecar プロパティーには、ZooKeeper との通信に使用される TLS サイドカーコンテナーの設定が含まれます。
template プロパティーには、ラベル、アノテーション、アフィニティー、および容認 (Toleration) などの Entity Operator Pod の設定が含まれます。テンプレートの設定に関する詳細は、「OpenShift リソースのカスタマイズ」 を参照してください。
topicOperator プロパティーには、Topic Operator の設定が含まれます。このオプションがないと、Entity Operator は Topic Operator なしでデプロイされます。
userOperator プロパティーには、User Operator の設定が含まれます。このオプションがないと、Entity Operator は User Operator なしでデプロイされます。
Entity Operator の設定に使用されるプロパティーに関する詳細は EntityUserOperatorSpec schema reference を参照してください。
両方の Operator を有効にする基本設定の例
topicOperator および userOperator に空のオブジェクト ({}) が使用された場合、すべてのプロパティーでデフォルト値が使用されます。
topicOperator および userOperator プロパティーの両方がない場合、Entity Operator はデプロイされません。
8.4.1. Topic Operator の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Kafka.spec.entityOperator の topicOperator プロパティーを使用して、Topic Operator を設定します。
単方向トピック管理のプレビューを使用している場合、次のプロパティーは使用されず、無視されます: Kafka.spec.entityOperator.topicOperator.zookeeperSessionTimeoutSeconds および Kafka.spec.entityOperator.topicOperator.topicMetadataMaxAttempts。一方向のトピック管理に関する詳細は、「トピック管理モード」 を参照してください。
以下のプロパティーがサポートされます。
watchedNamespace-
Topic Operator が
KafkaTopicリソースを監視する OpenShift 名前空間。デフォルトは、Kafka クラスターがデプロイされた namespace です。 reconciliationIntervalSeconds-
定期的な調整 (reconciliation) の間隔 (秒単位)。デフォルトは
120です。 zookeeperSessionTimeoutSeconds-
ZooKeeper セッションのタイムアウト (秒単位)。デフォルトは
18です。 topicMetadataMaxAttempts-
Kafka からトピックメタデータの取得を試行する回数。各試行の間隔は、指数バックオフとして定義されます。パーティションまたはレプリカの数によって、トピックの作成に時間がかかる可能性がある場合は、この値を大きくすることを検討してください。デフォルトは
6です。 image-
imageプロパティーを使用すると、使用されるコンテナーイメージを設定できます。詳細は、imageプロパティーの設定 に関する情報を参照してください。 resources-
resourcesプロパティーを使用すると、Topic Operator に割り当てられるリソースの量を設定できます。メモリーおよびcpuリソースの要求および制限を指定できます。この要求は、Operator のパフォーマンスの安定性を確保するには十分なはずです。 logging-
loggingプロパティーは、Topic Operator のロギングを設定します。詳細は、Topic Operator のログ に関する情報を参照してください。
Topic Operator の設定例
8.4.2. User Operator の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Kafka.spec.entityOperator の userOperator プロパティーを使用して、User Operator を設定します。以下のプロパティーがサポートされます。
watchedNamespace-
User Operator が
KafkaUserリソースを監視する OpenShift 名前空間。デフォルトは、Kafka クラスターがデプロイされた namespace です。 reconciliationIntervalSeconds-
定期的な調整 (reconciliation) の間隔 (秒単位)。デフォルトは
120です。 image-
imageプロパティーを使用すると、使用されるコンテナーイメージを設定できます。詳細は、imageプロパティーの設定 に関する情報を参照してください。 resources-
resourcesプロパティーを使用すると、User Operator に割り当てられるリソースの量を設定できます。メモリーおよびcpuリソースの要求および制限を指定できます。この要求は、Operator のパフォーマンスの安定性を確保するには十分なはずです。 logging-
loggingプロパティーは、User Operator のロギングを設定します。詳細は、User Operator のログ に関する情報を参照してください。 secretPrefix-
secretPrefixプロパティーは、KafkaUser リソースから作成されたすべての Secret の名前に接頭辞を追加します。たとえば、secretPrefix: kafka-は、すべてのシークレット名の前にkafka-を付けます。そのため、my-userという名前の KafkaUser は、kafka-my-userという名前の Secret を作成します。
User Operator の設定例