第1章 新機能
- Red Hat Update Infrastructure 5.1 (2026 年 3 月)
RHUI 5 では、次の機能拡張を利用できるようになりました。
RHUI には、リポジトリーのコンテンツが Red Hat CDN と同期していることを検証する新しい CLI 機能が追加されました。これにより、単に同期処理が完了したことだけでなく、コンテンツが実際に最新の状態であるかどうかを確認できます。これは、RHUI インスタンスが同期に成功したと報告したにもかかわらず、古いコンテンツ (重要な更新が欠落しているなど) を提供し続けていたケースに対処するものです。この機能拡張には以下が含まれます。
- リポジトリーの鮮度を Red Hat CDN と照合して検証し、同期完了と表示されていても最新の更新が欠けている場合に、その不整合を表面化させる CLI コマンド。
- 5 つのカーネルバージョの鮮度を検証し、古いコンテンツをより簡単に特定できるようにする。
- コンテンツの更新漏れを招く設定ミスを検出および報告し、診断用のより明確な「鮮度」指標を提供する。
ロギングは CLI にハードコーディングされなくなりました。新しい
[logging]セクションでは、以下の設定が可能です。-
ローテーションログファイルの
max_bytesとbackupCount(デフォルト値はそれぞれ 3MB と 6 つのローテーションログファイルに増加)。 -
log_level(ロギングセクションに移動)。 -
cleanup_typeはローテーションのストラテジーであり、ログの数または経過時間に基づいて決定可能。 max_ageは、経過時間ベースのクリーンアップタイプを使用する際に、ログを保持する期間を設定。コードベースが更新され、ログのパスとファイル名は、該当する場合、ハードコーディングされるのではなく、設定から読み込まれるようになりました (既知の場所を想定する sos rhui プラグインなどのツールを考慮)。詳細およびデフォルト値については、RHUA コンテナーの
/etc/rhui-static/rhui-tools-static.confを参照してください。カスタム値を設定するには、/etc/rhui/rhui-tools.confファイルを編集します。
-
ローテーションログファイルの
- RHUI は、従来の cron ジョブを systemd タイマーと移行しました。また、各 RHUA が同時刻にタスクを実行しないようランダムな遅延を追加することで、CDN におけるリリース時の急激な負荷スパイクを回避します。
RHUI 5 では、以下のバグ修正が利用可能になりました。
- 以前は、古いリポジトリーのメタデータが削除されていなかったため、古い RHUI インストール環境では、新しいインストール環境よりもディスク上のデータ保持量が大幅に増加していました。この修正により、不要になったリポジトリーメタデータのクリーンアップ機能が導入され、使用されていないメタデータによるストレージ使用量の増加が抑制されます。
-
以前は、特定の起動条件下で、サービス開始時に
/var/lib/rhui/remote_shareの NFS マウントが準備できていなかったため、RHUA または CDS コンテナーの起動に失敗していました。これにより、“Failed to mount/var/lib/rhui/remote_share”、または “Dependency failed for RHUI CDS” などのエラーメッセージが表示される依存関係の失敗が発生していました。この修正により、リモート共有が起動後少し遅れて利用可能になった場合でも、RHUA および CDS コンテナーが確実に起動するようになります。 -
以前は、CDS ノードを保持し、レジストリー認証に
auth.jsonを使用している RHUA の移行において、Ansible の “Inject container registry info into instance data” ステップで失敗する場合がありました。このエラーは、インスタンスデータ内にrhua_container_registry属性が存在しないことによって発生していました。この問題は修正されました。 - 以前は、YAML で予約されている文字を含む Podman または RHUI 管理者パスワードを使用してインストーラーを実行すると、パスワードが Playbook に直接渡されていました。これにより、“exception occurred during task execution” または “Convert install_params_str to a dictionary” といった YAML 解析エラーが発生しました。今回のリリースでは、インストーラーの Playbook におけるパスワード処理が修正され、特殊文字が原因でインストーラーが失敗することがなくなりました。
- Red Hat Update Infrastructure 5.0 (2025 年 11 月)
- RHUI 5 は、コンテナーとして実行できるように全面的に再設計されました。これは、コンテンツの同期から更新の配信まで、システムの各部分がコンテナーにパッケージ化されたことを意味します。すべてのアプライアンスとインストーラーはコンテナーイメージとして配信されるため、RHUI 5 は RHEL 以降のバージョン、Fedora、および podman をサポートするその他のプラットフォームで実行でき、Red Hat Ansible Automation Platform 経由でプロビジョニングできます。
- RHUI 5 コンテナーはルートレスです。
- RHUI 5 への移行は、インプレースモードとハイブリッドモードの両方で実行できます。ハイブリッドモードとは、ターゲットとなる RHUI 5 マシンが、異なるオペレーティングシステムまたは異なるバージョンを持つ可能性があることを意味します。
- RHUI 5 のインストールをクローンできるようになりました
RHUI 4 で報告された次の問題は、Red Hat Update Infrastructure 5 で解決されています。
- rhui-installer は、Gunicorn の max-requests 値を管理できるようになりました。
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Gunicorn ログは現在、
/var/log/pulpに保存されています。 - Pulp の一時ファイルをクリーンアップするための cron ジョブが追加されました。
-
rhui-manager は、
stop-syncingをサポートするようになりました。 - RHSM エンタイトルメント証明書をハッシュで検証できるようになりました。
RHUI 5 では、次の機能拡張を利用できるようになりました。
- コンテンツ配信システム (CDS) を再インストールすると、RHUI は更新された証明書を自動的に確認します。
- RHUI 5 は、Unix ソケットを介したパスワードなしのローカル接続をサポートするようになりました。