10.6. Hypervisor の要件
Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor には、数多くのハードウェア要件とサポート制限事項があります。
項目 | サポート制限事項 |
---|---|
CPU |
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RAM |
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ストレージ |
サポートされている Hypervisor 内部ストレージの最小容量は、以下の一覧に示した容量の合計です。
この計算は、Hypervisor インストールの 最小限の ストレージ要件である点に注意してください。これよりも大きなストレージ容量を用いた、デフォルトの割り当てを使用することを推奨します。
|
PCI デバイス |
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重要
Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor の起動時に、次のようなメッセージが表示される場合があります。
Virtualization hardware is unavailable. (No virtualization hardware was detected on this system)
Virtualization hardware is unavailable.
(No virtualization hardware was detected on this system)
この警告は、仮想化拡張機能が無効になっているか、ご使用のプロセッサーに拡張機能が搭載されていないことを示しています。CPU が上記の拡張機能をサポートし、システムの BIOS で有効になっていることを確認してください。
プロセッサーに仮想化拡張機能が搭載されているかどうか、またそれらの機能が有効化されているかどうかを確認するには、以下の手順で行います。
- Hypervisor の起動画面で任意のキーを押し、一覧から Boot または Boot with serial console のエントリーを選択します。Tab を押して選択したオプションのカーネルパラメーターを編集します。最後のカーネルパラメーターの後ろに 空白 があることを確認した上で
rescue
パラメーターを追記します。 - Enter を押してレスキューモードで起動します。
- プロンプトが表示されたら、次のコマンドを実行して、ご使用のプロセッサーに仮想化拡張があることと、仮想化拡張機能が有効化されていることを確認します。
grep -E 'svm|vmx' /proc/cpuinfo
# grep -E 'svm|vmx' /proc/cpuinfo
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 何らかの出力が表示されれば、プロセッサーはハードウェアの仮想化が可能です。出力が何も表示されない場合でも、ご使用のプロセッサーがハードウェア仮想化に対応している可能性があります。場合によっては、メーカーが BIOS で仮想化拡張機能を無効にしていることがあります。これに該当すると思われる場合には、メーカーが提供しているシステムの BIOS とマザーボードに関するマニュアルを参照してください。 - また、
kvm
モジュールがカーネルに読み込まれていることも確認します。lsmod | grep kvm
# lsmod | grep kvm
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力にkvm_intel
またはkvm_amd
が含まれている場合は、kvm
ハードウェア仮想化モジュールが読み込まれており、システムが要件を満すことになります。
重要
Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor は、
fakeraid
デバイスへのインストールはサポートしていません。fakeraid
デバイスがある場合は、RAID モードでは実行されなくなるように再設定する必要があります。
- RAID コントローラーの BIOS にアクセスして、すべての論理ドライブを削除してください。
- コントローラーのモードを non-RAID (非 RAID) に変更します。これは、互換モードまたは JBOD モードと呼ばれる場合もあります。
特定のデバイスに関する詳細情報は、製造元が提供しているドキュメントで確認してください。