第1章 概要
Python ソフトウェア開発キットは、Ptyhon ベースプロジェクトで Red Hat Virtualization Manager との対話を可能にするクラスのコレクションです。これらのクラスをダウンロードしてプロジェクトに追加することにより、管理タスクを高度に自動化するさまざまな機能を利用することができます。
Red Hat Virtualization では、Python ソフトウェア開発キットの 2 つのバージョンを提供しています。
- バージョン 3
- Python ソフトウェア開発キットバージョン 3 では、Red Hat Enterprise Virtualization 3.6 の最新リリースの時点で Python ソフトウェア開発キットで提供されているクラスとメソッド構造との後方互換性があります。Red Hat Enterprise Virtualization 3.6 の Ptyhon ソフトウェア開発キットを使用して記述されたアプリケーションは、修正なしにこのバージョンで使用することができます。
- バージョン 4
- Python ソフトウェア開発キットバージョン 4 では、クラスやメソッド名および署名が更新されています。Red Hat Enterprise Virtualization 3.6 の Python ソフトウェア開発キットで記述されたアプリケーションは更新してからでないと、このバージョンでは使用できません。
Red Hat Virtualization 環境では、適切なパッケージをインストールしたり、Python プロジェクトに必要なライブラリーを追加したりする際に必要であるため、Python ソフトウェア開発キットのどちらのバージョンも使用できます。
1.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Python ソフトウェア開発キットをインストールする場合の前提条件は以下のとおりです。
- Red Hat Enterprise Linux 7 がインストールされたシステム。Server バージョンと Workstation バージョンがサポートされます。
- Red Hat Hat Virtualization エンタイトルメントのサブスクリプション。
ソフトウェア開発キットは、Red Hat Virtualization REST API のインターフェースです。このように、Red Hat Virtualization 環境のバージョンに適したソフトウェア開発キットのバージョンを使用する必要があります。たとえば、Red Hat Virtualization 4.1 を使用している場合には、4.1 向けに設計されたソフトウェア開発キットのバージョンを使用する必要があります。
1.2. Python ソフトウェア開発キットのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Python ソフトウェア開発キットをインストールします。
Python ソフトウェア開発キットのインストール
必要なチャンネルを有効にします。
subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rpms subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rhv-4.1-rpms
# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rpms # subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rhv-4.1-rpms
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 必要なパッケージをインストールします。
バージョン 3 の場合:
yum install ovirt-engine-sdk-python
# yum install ovirt-engine-sdk-python
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow バージョン 4 の場合:
yum install python-ovirt-engine-sdk4
# yum install python-ovirt-engine-sdk4
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
Python ソフトウェア開発キットと付属ドキュメントが /usr/lib/python2.7/site-packages/ovirtsdk/ のディレクトリーにダウンロードされ、Python プロジェクトに追加できる状態となりました。