5.8. 推奨される Multipath.conf 設定
以下の設定は上書きしないでください。
- user_friendly_names no
デバイス名は、すべてのハイパーバイザーで一貫性を保つ必要があります。たとえば、
/dev/mapper/{WWID}
です。この設定のデフォルト値no
は、さまざまなハイパーバイザー上の/dev/mapper/mpath{N}
など、任意で一貫性のないデバイス名の割り当てを阻止するため、システムの動作が予測できない可能性があります。警告この設定を
user_friendly_names yes
に変更しないでください。ユーザーフレンドリーな名前を使用すると、システムの想定外の動作や障害が発生する可能性が高く、サポートされていません。find_multipaths no
複数のパスを利用できる場合に RHVH がマルチパスを介してデバイスへのアクセスを試みるかどうかを制御します。現在の値
no
を使用すると、利用できるパスが 1 つしかない場合でも、RHV がマルチパスを介してデバイスにアクセスできるようになります。警告この設定は上書きしないでください。
ストレージシステムベンダーが必要な場合を除き、以下の設定は上書きしないでください。
no_path_retry 4
-
利用可能なパスがない場合にポーリングを再試行する回数を制御します。RHV バージョン 4.2 より前は、パスが利用できない場合に QEMU の I/O キューに問題が生じていたため、
no_path_retry
の値はfail
でした。fail
値により、仮想マシンはすぐに失敗し、一時停止していました。RHV バージョン 4.2 ではこの値が4
に変更されました。これにより、multipathd は最後のパスが失敗したことを検知すると、すべてのパスをさらに 4 回確認します。ポーリングがデフォルトの 5 秒間隔で行われると仮定すると、パスの確認には 20 秒かかります。パスが起動しない場合、multipathd は、パスが復元されるまでキューを停止するようにカーネルに指示し、未処理および将来の I/O をすべて失敗させます。パスが復元されると、次にすべてのパスが失敗したときのために、20 秒間のパスの確認時間がリセットされます。詳細は、この設定を変更したコミット を参照してください。 polling_interval 5
- パスが開いているか、または失敗したかを検出するポーリングの試行間隔の秒数を決定します。ベンダーが値を増やす理由を明示しない限り、VDSM が生成するデフォルト値を維持します。これにより、システムはパスの失敗に早めの対応することができます。