3.2.4. Web サービスの変更


3.2.4.1. Web サービスの変更

JBoss EAP 6 は、JAX-WS Web サービスエンドポイントのデプロイメントをサポートします。このサポートは JBossWS によって提供されます。Web サービスの詳細は、https://access.redhat.com/site/documentation/JBoss_Enterprise_Application_Platform/ にある JBoss EAP 6 向け『開発ガイド』の章「JAX-WS Web サービス」を参照してください。
JBossWS 4 には、移行に影響する可能性がある以下の変更が含まれています。
JBossWS API プロジェクトの変更
JBossWS では、SPI および Common コンポーネントがリファクタリングされました。下表は、アプリケーションの移行に影響する可能性がある API およびパッケージの変更を表しています。
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表3.7 サイズログハンドラープロパティー
従来の JAR 従来のパッケージ 新しい JAR 新しいパッケージ
JBossWS SPI org.jboss.wsf.spi.annotation.* JBossWS API org.jboss.ws.api.annotation.*
JBossWS SPI org.jboss.wsf.spi.binding.* JBossWS API org.jboss.ws.api.binding.*
JBossWS SPI org.jboss.wsf.spi.management.recording.* JBossWS API org.jboss.ws.api.monitoring.*
JBossWS SPI org.jboss.wsf.spi.tools.* JBossWS API org.jboss.ws.api.tools.*
JBossWS SPI org.jboss.wsf.spi.tools.ant.* JBossWS API org.jboss.ws.tools.ant.*
JBossWS SPI org.jboss.wsf.spi.tools.cmd.* JBossWS API org.jboss.ws.tools.cmd.*
JBossWS SPI org.jboss.wsf.spi.util.ServiceLoader JBossWS API org.jboss.ws.api.util.ServiceLoader
JBossWS Common org.jboss.wsf.common.* JBossWS API org.jboss.ws.common.*
JBossWS Common org.jboss.wsf.common.handler.* JBossWS API org.jboss.ws.api.handler.*
JBossWS Common org.jboss.wsf.common.addressing.* JBossWS API org.jboss.ws.api.addressing.*
JBossWS Common org.jboss.wsf.common.DOMUtils JBossWS API org.jboss.ws.api.util.DOMUtils
JBossWS Native org.jboss.ws.annotation.EndpointConfig JBossWS API org.jboss.ws.api.annotation.EndpointConfig
@WebContext アノテーション
JBossWS 3.4.x では、このアノテーションは JBossWS SPI プロジェクトの org.jboss.wsf.spi.annotation.WebContext としてパッケージ化されていました。JBossWS 4.0 では、このアノテーションは JBossWS API プロジェクトの org.jboss.ws.api.annotation.WebContext に移動しました。アプリケーションに廃止された依存関係が含まれている場合は、アプリケーションのソースコードのインポートおよび依存関係を置き換え、新しい JBossWS API JAR に対してコンパイルする必要があります。
また、後方互換性への非対応が変更になりました。String[] virtualHosts 属性が String virtualHost へ変更になりました。JBoss EAP 6 では、デプロイメント毎に 1 つの仮想ホストのみを指定できます。複数の Web サービスが @WebContext アノテーションを使用する場合は、デプロイメントアーカイブに定義されるすべてのエンドポイントで virtualHost の値が同じになるようにする必要があります。
エンドポイントの設定
JBossWS 4.0 は、JBoss Web Services スタックと、ほとんどの Apache CXF プロジェクトモジュールとの統合を実現します。統合レイヤーにより、JAX-WS を含む標準の Web サービス API を使用できます。また、複雑な設定を必要とせずに、JBoss EAP 6 コンテナ上で Apache CFX の拡張機能を使用できます。
JBoss EAP 6 のドメイン設定にある webservice サブシステムには、事前定義されたエンドポイントの設定が含まれています。独自のエンドポイント設定を追加で設定することも可能です。指定のエンドポイント設定の参照には、@org.jboss.ws.api.annotation.EndpointConfig アノテーションを使用します。
JBoss サーバーで Web サービスエンドポイントを設定する方法の詳細は、https://access.redhat.com/site/documentation/JBoss_Enterprise_Application_Platform/ にある JBoss EAP 6 向け『開発ガイド』の章「JAX-WS Web サービス」を参照してください。
jboss-webservices.xml デプロイメント記述子
JBossWS 4.0 には、Web サービスを設定する新しいデプロイメント記述子が導入されました。jboss-webservices.xml ファイルが指定のデプロイメントの追加情報を提供し、廃止された jboss.xml ファイルを部分的に置き換えます。
EJB Web サービスデプロイメントでは、jboss-webservices.xml 記述子ファイルの想定される場所は META-INF/ ディレクトリー内になります。WAR ファイルでバンドルされた POJO および EJB Web サービスエンドポイントの想定される場所は、WEB-INF/ ディレクトリーの jboss-webservices.xml ファイル内になります。
以下は、jboss-webservices.xml 記述子ファイルの例と、要素を説明する表になります。
<webservices>
    <context-root>foo<context-root>    
    <config-name>Standard WSSecurity Endpoint</config-name>
    <config-file>META-INF/custom.xml</config-file>
    <property>
        <name>prop.name</name>
        <value>prop.value</value>
    </property>
    <port-component>
        <ejb-name>TestService</ejb-name>
        <port-component-name>TestServicePort</port-component-name>
        <port-component-uri>/*</port-component-uri>
        <auth-method>BASIC</auth-method>
        <transport-guarantee>NONE</transport-guarantee>
        <secure-wsdl-access>true</secure-wsdl-access>
    </port-component>
    <webservice-description>
        <webservice-description-name>TestService</webservice-description-name>
        <wsdl-publish-location>file:///bar/foo.wsdl</wsdl-publish-location>
    </webservice-description>
</webservices>
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表3.8 jboss-webservice.xml ファイル要素の説明
要素名 説明
context-root
Web サービスデプロイメントのコンテキストルートをカスタマイズするために使用されます。
config-name
config-file
指定のエンドポイント設定へエンドポイントデプロイメントを関連付けするために使用されます。エンドポイント設定は、参照された設定ファイルまたはドメイン設定の webservices サブシステムに指定されます。
property
Web サービススタックの挙動を設定するため、簡単なプロパティー名と値のペアを指定するために使用されます。
port-component
EJB エンドポイントのターゲット URI のカスタマイズまたはセキュリティー関連プロパティーの設定に使用されます。
webservice-description
Web サービス WSDL がパブリッシュされる場所をカスタマイズまたは上書きするために使用されます。
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