5.4. 非標準ポートからのトラフィックをリダイレクトして、標準ポートで Web サービスにアクセスできるようにする


リダイレクトメカニズムを使用すると、ユーザーが URL でポートを指定しなくても、非標準ポートで内部的に実行される Web サービスにアクセスできるようになります。その結果、URL はよりシンプルになり、ブラウジングエクスペリエンスが向上します。一方で、非標準ポートは依然として内部で、または特定の要件のために使用されます。

前提条件

  • firewalld サービスが実行中である。

手順

  1. NAT リダイレクトルールを作成します。

    # firewall-cmd --zone=public --add-forward-port=port=<standard_port>:proto=tcp:toport=<non_standard_port> --permanent
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    上記のコマンドは、次の設定で NAT リダイレクトルールを定義します。

    • --zone=public - ルールを設定するファイアウォールゾーン。必要なゾーンに合わせて調整できます。
    • --add-forward-port=port=<non_standard_port> - 着信トラフィックを最初に受信するソースポートを使用したポート転送 (リダイレクト) ルールを追加することを示すオプション。
    • proto=tcp - TCP トラフィックをリダイレクトすることを示すプロトコル。
    • toport=<standard_port> - 着信トラフィックがソースポートで受信された後にリダイレクトされる宛先ポート。
    • --permanent - 再起動後もルールを永続化するオプション。
  2. ファイアウォール設定をリロードして、変更を適用します。

    # firewall-cmd --reload
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検証

  • 使用したファイアウォールゾーンのリダイレクトルールを確認します。

    # firewall-cmd --list-forward-ports
    port=8080:proto=tcp:toport=80:toaddr=
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    あるいは、対応する XML 設定ファイルを表示します。

    # cat /etc/firewalld/zones/public.xml
    <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
    <zone>
      <short>Public</short>
      <description>For use in public areas. You do not trust the other computers on networks to not harm your computer. Only selected incoming connections are accepted.</description>
      <service name="ssh"/>
      <service name="dhcpv6-client"/>
      <service name="cockpit"/>
      <forward-port port="8080" protocol="tcp" to-port="80"/>
      <forward/>
    </zone>
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