第9章 Edge
以下の章では、RHEL 9 と RHEL 10 間における RHEL Edge の主な変更点を説明します。
RHEL for Edge がエッジアーティファクトの作成に Image Mode for RHEL を使用するようになる
RHEL 10 以降、RHEL 10 上の RHEL for Edge で、RHEL Image Builder ではなくイメージモードを使用したイメージのビルドがサポートされるようになりました。
FDO を使用して Image Mode for RHEL システムをデプロイできるようになる
FIDO Device Onboarding (FDO) プロセスを使用して Image Mode for RHEL をデプロイし、このシステムに設定を提供するためのサポートが利用可能になりました。
Image Mode for RHEL で作成された RHEL for Edge イメージで、Ignition が完全にはサポートされなくなる
ブートプロセスの初期段階で Simplified Installer、AMI、および VMDK RHEL for Edge イメージタイプにユーザー設定を注入するために使用される Ignition ツールが削除されました。代替ツールはありません。
RHEL for Edge 9 システムを RHEL 10 のイメージモードに移行するには、initramfs ディレクトリーを再構築する必要がある
simplified-installer または raw ディスクイメージを使用してインストールされた、RHEL 9 を使用する RHEL for Edge システムでは、ルートディスクが null 暗号を使用する LUKS で暗号化されています。このシステムを RHEL 10 のイメージモードを使用するように移行する場合は、コンテナーイメージに特定の clevis パッケージを含め、コンテナーイメージのビルドプロセス中に initramfs ディレクトリーを再生成する必要があります。