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第10章 更新全般

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ソフトウェアコレクションユーティリティ

Red Hat Enterprise Linux 6.3 には、ランタイムユーティリティとソフトウェアコレクションのパッケージングの為のパッケージングマクロを提供する scl-utils パッケージが収納されています。ソフトウェアコレクションを使用すると、ユーザーは同一 RPM パッケージの複数バージョンを同時にシステム上にインスト-ルできるようになります。scl ユーティリティの使用により、ユーザーは /opt ディレクトリにインスト-ルされている RPM の特定のバージョンを有効にすることも可能です。ソフトウェアコレクションの詳細情報については、『Software Collections Guide (ソフトウェアコレクションガイド)』 を参照して下さい。BZ#713147

MySQL InnoDB プラグイン

Red Hat Enterprise Linux 6.3 は、AMD64 と Intel 64 のアーキテクチャ用に MySQL InnoDB ストレージエンジンをプラグインとして装備しています。このプラグインは、組み込み型の InnoDB ストレージエンジンに比較して追加の機能とより良いパフォーマンスを提供します。BZ#740224

OpenJDK 7

Red Hat Enterprise Linux 6.3 は、OpenJDK 7 を技術プレビューとして導入しています。これは完全サポートの OpenJDK 6 の代用となります。BZ#803726

新しい Java 7 パッケージ

java-1.7.0-oraclejava-1.7.0-ibm のパッケージが今回、Red Hat Enterprise Linux 6.3 で利用できます。BZ#693783693783

initscripts 経由で NIS ドメイン名のセッティング

initscripts パッケージは更新により、ユーザーが NIS ドメイン名を設定できるようになりました。これは、/etc/sysconfig/network ファイル内で、又は他の関連する設定ファイル内で NISDOMAIN パラメータを設定することで達成できます。BZ#704919

logrotate 用の ACL サポート

これまでは、任意のグループが ACL を介して全てのログにアクセスを許可されている時、それらの ACL はログがローテーションされた時に削除されていました。Red Hat Enterprise Linux 6.3 では、logrotate ユーティリティが ACL をサポートするため、ローテーション後のログはどんな ACL セッティングも保存します。BZ#683622

wacomcpl パッケージの廃棄

wacomcpl パッケージは廃棄になり、パッケージセットから削除されています。wacomcpl パッケージは Wacom タブレットセッティングのグラフィカル設定を提供していました。この機能は今回、GNOME コントロールセンターに統合されています。BZ#769466

NumPy パッケージの更新

任意の記録の大容量多次元アレイを処理するように設計されている NumPy パッケージはバージョン 1.4.1 に更新されています。この更新バージョンには以下の変更が含まれています:

  • 0-d アレイ上で操作している時には、numpy.max と他の機能は以下のパラメータのみを受け付けます: axis=0axis=-1、及び axis=None。範囲外の axis の使用はバグを示すことになり、NumPy はエラーを出します。
  • axis > MAX_DIMS パラメータはもう指定できなくなりました。axis=None が指定された時と同じように動作する代わりに、NumPy は今回はエラーを出します。BZ#692959
Rsyslog はメジャーバージョン 5 へ更新

rsyslog パッケージはメジャーバージョン 5 に更新されています。このアップグレードには、様々な拡張と複数バグへの修正が導入されています。最も重要な変更として以下のものがあります:

  • $HUPisRestart 指示文は削除されており、現在はサポートがありません。そのため、Restart タイプの HUP プロセッシングはもう利用できません。現在は、SIGHUP 信号が受信されると、出力 (ほとんどはログファイル) はログローテーションをサポートするためにのみ再オープンされます。
  • スプールファイル (例えば、ディスクでアシストしたキュー) の形式は変更されています。新しい形式に切り替える為には、例えば、rsyslogd をシャットダウンすることにより、スプールファイルを消去します。それから、Rsyslog のアップグレードを進めて、その後、再度 rsyslogd を開始します。アップグレードが終わると、新しい形式が自動的に使用されます。
  • rsyslogd デーモンがデバグモード (-d オプションの使用) で稼働していた時は、前面で稼働していました。この状況は修正されて現在、デーモンは分岐されて想定どおりに背面で稼働します。
このバージョンの Rsyslog で導入されている変更の詳細については、http://www.rsyslog.com/doc/v5compatibility.html を参照して下さい。
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