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7.4. 設定例

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7.4.1. ダイナミック DNS

BIND を使用すると、 ホストがゾーンファイルや DNS 内の記録を動的に更新することができるようになります。 ホストコンピューターの IP アドレスが頻繁に変更され、 DNS レコードでリアルタイムの修正が必要となる場合に BIND を使用します。
ダイナミック DNS で更新させるゾーンファイル用に /var/named/dynamic ディレクトリを使用します。 /var/named/dynamic に作成またはコピーされるファイルは、 named による書き込みを許可する Linux パーミッションを継承します。また、こうしたファイルには named_cache_t タイプのラベルが付けられるため、named による書き込み許可が SELinux により与えられます。
/var/named/dynamic 内のゾーンファイルに named_zone_t タイプのラベルが付けられている場合、 DNS 更新がマージされる前にまずジャーナルに書き込まれるため、一定の期間 DNS の更新に失敗することがあります。このタイプのラベルが付けられているゾーンファイルでジャーナルに書き込みが行なわれ、そのジャーナルのマージが試行されていると、次のようなエラーがログ記録されます。
named[PID]: dumping master file: rename: /var/named/dynamic/zone-name: permission denied
また、 次のような SELinux 拒否もログ記録されます。
setroubleshoot: SELinux is preventing named (named_t) "unlink" to zone-name (named_zone_t)
このラベル付けに関する問題を解決するには、 Linux root ユーザーで restorecon -R -v /var/named/dynamic コマンドを実行します。
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