4.4. Samba クラスターリソースの設定
本項では、このユースケースで Samba クラスターリソースを設定する手順について説明します。
次の手順では、
samba.cib
というクラスターの cib
のスナップショットを作成し、実行しているクラスターで直接リソースを設定するのではなく、リソースをテストファイルに追加します。リソースと制約を設定すると、この手順により、実行しているクラスター設定に samba.cib
がプッシュされます。
クラスターの 1 ノードで、以下の手順を行います。
- クラスター設定ファイルの
cib
ファイルのスナップショットを作成します。pcs cluster cib samba.cib
[root@z1 ~]# pcs cluster cib samba.cib
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Samba が使用する CTDB リソースを作成します。このリソースは、両方のクラスターノードで実行できるようにクローンリソースとして作成してください。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - クローン Samba サーバーを作成します。
pcs -f samba.cib resource create samba systemd:smb --clone
[root@z1 ~]# pcs -f samba.cib resource create samba systemd:smb --clone
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - クラスターリソースのコロケーションと順序の制約を作成します。起動順序は、Filesystem リソース、CTDB リソース、Samba リソースです。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow cib
スナップショットのコンテンツをクラスターにプッシュします。pcs cluster cib-push samba.cib
[root@z1 ~]# pcs cluster cib-push samba.cib CIB updated
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - クラスターのステータスを確認し、リソースが実行していることを確認します。Red Hat Enterprise Linux 7.4 では、CTDB による Samba の起動、共有のエクスポート、安定化にしばらく時間がかかることがあります。このプロセスの前にクラスターステータスを確認すると、CTDB ステータスの呼び出しが失敗したというメッセージが表示されることがあります。このプロセスが完了すれば、pcs resource cleanup ctdb-clone コマンドを使用して表示されたメッセージを消去できます。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記設定したリソースが実行されていない場合は、pcs resource debug-start resource コマンドを実行してリソースの設定をテストできます。このコマンドは、クラスターの制御や認識の範囲外でサービスを起動します。設定したリソースが再度実行された場合は、pcs resource cleanup resource コマンドを実行してクラスターが更新を認識するようにします。pcs resource debug-start コマンドの詳細は、 『High Availability Add-On リファレンス』 の クラスターリソースの有効化、無効化、および禁止 の項を参照してください。