17.8. ルートファイルシステムの一部ではない FCP LUN
データディスクなど、root ファイルシステムの一部ではない FCP LUN は、/etc/zfcp.conf
ファイルで永続的に設定されています。このファイルの各行には FCP LUN が含まれています。各行には、FCP アダプターのデバイスバス ID、0x
で始まる 16 桁の 16 進数の数字のターゲット WWPN、および 0x
で始まり 16 桁の 16 進数の数字の右側にゼロが列記され、空白またはタブで区切られている FCP LUN から設定されます。
WWPN および FCP LUN の値は、zFCP
デバイスが NPIV モードで設定されていない場合にのみ必要です。これは、zfcp.allow_lun_scan=0
カーネルモジュールパラメーターにより auto LUN
スキャンが無効になっている場合、または RHEL-8.6 以前のリリースをインストールする場合にのみ必要です。それ以外の場合は、省略でき、デバイスバス ID のみが必須となります。
/etc/zfcp.conf
内のエントリーは、FCP アダプターがシステムに追加される際に udev によってアクティベートされ、設定されます。システム起動時に表示される FCP アダプターすべてが追加され、udev を開始します。
/etc/zfcp.conf
のコンテンツの例:
/etc/zfcp.conf
の変更は、システムの再起動後か、システムの I/O 設定の変更による新規の FCP チャンネルの動的な追加 (たとえば、チャンネルが z/VM 下で接続) の後でのみ反映されます。もしくは、アクティブになっていなかった FCP アダプターに以下のコマンドを実行して、/etc/zfcp.conf
ファイルでの新しいエントリーのアクティベーションを開始できます。
cio_ignore
ユーティリティーを使用して、無視されるデバイスのリストから FCP アダプターを削除して、Linux から見えるようにします。cio_ignore -r device_number
# cio_ignore -r device_number
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow device_number を、FCP アダプターのデバイス番号に置き換えます。以下に例を示します。
cio_ignore -r fcfc
# cio_ignore -r fcfc
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次に変更をアクティベートする uevent を開始します。
echo add > /sys/bus/ccw/devices/device-bus-ID/uevent
# echo add > /sys/bus/ccw/devices/device-bus-ID/uevent
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下に例を示します。
echo add > /sys/bus/ccw/devices/0.0.fcfc/uevent
# echo add > /sys/bus/ccw/devices/0.0.fcfc/uevent
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow