2.5. プライベート CA を使用した OpenSSL での CSR の証明書の発行


システムが TLS 暗号化通信チャネルを確立できるようにするには、認証局 (CA) が有効な証明書をシステムに提供する必要があります。プライベート CA がある場合は、システムからの証明書署名要求 (CSR) に署名することにより、要求された証明書を作成できます。

前提条件

手順

  1. オプション: 任意のテキストエディターを使用して、次の例のように、証明書に拡張機能を追加するための OpenSSL 設定ファイルを準備します。

    $ vim <openssl.cnf>
    [server-cert]
    extendedKeyUsage = serverAuth
    
    [client-cert]
    extendedKeyUsage = clientAuth
  2. x509 ユーティリティーを使用して、CSR に基づいて証明書を作成します。次に例を示します。

    $ openssl x509 -req -in <server-cert.csr> -CA <ca.crt> -CAkey <ca.key> -CAcreateserial -days 365 -extfile <openssl.cnf> -extensions <server-cert> -out <server-cert.crt>
    Signature ok
    subject=C = US, O = Example Organization, CN = server.example.com
    Getting CA Private Key

    セキュリティーを強化するには、CSR から別の証明書を作成する前に、シリアル番号ファイルを削除してください。こうすることで、シリアル番号が常に無作為になるようにします。カスタムファイル名を指定する CAserial オプションを省略した場合、シリアル番号のファイル名は証明書のファイル名と同じですが、その拡張子は .srl 拡張子に置き換えられます (前の例では server-cert.srl)。

関連情報

  • システムの openssl(1)ca(1)、および x509(1) の man ページ
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