12.7. NVIDIA vGPU が接続された仮想マシンのライブマイグレーション
仮想化ワークロードで仮想 GPU (vGPU) を使用する場合は、vGPU が接続された実行中の仮想マシン (VM) を別の KVM ホストにライブマイグレーションできます。現在、これは NVIDIA GPU でのみ可能です。
前提条件
- この機能をサポートする NVIDIA 仮想 GPU ソフトウェアドライバーバージョンを搭載した NVIDIA GPU がある。詳細は、関連する NVIDIA vGPU ドキュメントを参照してください。
正しく設定された NVIDIA vGPU が仮想マシンに割り当てられている。手順については、NVIDIA vGPU デバイスのセットアップ を参照してください。
注記複数の vGPU デバイスが接続された仮想マシンをライブマイグレーションすることも可能です。
- ホストがオペレーティングシステムとして RHEL 9.4 以降を使用している。
- NVIDIA によって文書化されているすべての vGPU 移行の前提条件。詳細は、関連する NVIDIA vGPU ドキュメントを参照してください。
- すべての一般的な仮想マシン移行の前提条件。詳細は、コマンドラインインターフェイスを使用した仮想マシンの移行 を参照してください。
制限
- 特定の NVIDIA GPU 機能により移行が無効になる場合があります。詳細は、ご利用中のグラフィックカードに対応する NVIDIA の特定のドキュメントを参照してください。
- 一部の GPU ワークロードは、移行中に発生するダウンタイムと互換性がありません。その結果、GPU ワークロードが停止したりクラッシュしたりする可能性があります。vGPU ライブマイグレーションを試みる前に、ワークロードがダウンタイムと互換性があるかどうかをテストすることを推奨します。
- 現在、ソースホストと宛先ホストで vGPU ドライバーのバージョンが異なる場合、vGPU ライブマイグレーションは失敗します。
現在、vGPU が接続された仮想マシンをライブマイグレーションする場合、一部の一般的な仮想化機能は使用できません。
仮想マシンのダーティーメモリーページレート生成の計算
現在、vGPU が接続された仮想マシンを移行する場合、
virsh domjobinfo
およびvirsh domdirtyrate-calc
コマンドによって提供されるライブマイグレーションデータと統計情報は正確ではありません。計算では、vGPU の vRAM を含めずにゲスト RAM のみがカウントされるためです。- コピー後のライブマイグレーションの使用
- 仮想マシンでの仮想 I/O Memory Management Unit (vIOMMU) デバイスの使用
手順
- ライブマイグレーションを進める方法については、コマンドラインインターフェイスを使用した仮想マシンの移行 を参照してください。
接続された vGPU デバイスの場合、移行コマンドに追加のパラメーターは必要ありません。